月次報告書 2020-01
プロフィール
学科
アジア言語学科
学年
4年
専攻
インドネシア語専攻
留学期間
2019-08-01 ~ 2020-07-31
留学種別
交換
生活編
蟻の観察をしました

テスト期間に入り、授業も無いのでここ数日は家での作業が増え、久々の休暇を過ごしています。先月までの「授業」「理由ありの一時帰国」「ジャカルタに観光に来た友人の出迎え」など、忙しいスケジュールの中で不足した睡眠時間を補うように夜は早めに布団へ入ります。こうしてはっきりした意識で布団から部屋を見渡してみると、小さな蟻が行列を成して食べ物を運んでいるのが見えます。よく見てみると色は薄茶色で小さな羽のようなものも付いています。東ジャワの友人が「茶色い蟻は噛まれると痛い」と言っていましたが、確かに夜中チクっとした痛みで目が覚めるときは大抵茶色い蟻が腕を這っていることが多いです。彼らは主に数ミリの食べ物をごみ箱から運びますが、よく見てみると行きの蟻が帰りの蟻と触覚を合わせて挨拶するのが分かります。小学生の時に「蟻は触覚からフェロモンを出して後続の仲間に食べ物の在処を知らせる」と学びましたが、実際に観察しているとどの蟻も欠かさずこの挨拶を行なっていることが再確認できます。そして、どんなに私が注意を払っていても、蟻は鋭い嗅覚で引き出しの飴やごみ箱に集合します。初めてインドネシアに来た頃の私は大の虫嫌いで、そんな蟻の性質に毎日恐怖させられていましたが、今やすっかり慣れて蟻のいない建物が寂しく思うようになりました。それだけでなく、群れから離れて布団の上で迷子になっている蟻も間が抜けていて愛着が沸くようになりました(寝ている間に潰してしまわないか心配ですが)。私たちの通うリア外語大学はジャカルタ市内の他の大学とは異なり、課題量も行事も最低限でその他の活動は個人の裁量に委ねられているため、こうして私が蟻を具に観察している間、他の留学生はTOEICやSPIの勉強に励んでいるようです。食べ物を懸命に運んでいる蟻と自分を比較し、落差で落ち込んだりもしていますが、怠け者の螽斯(きりぎりす)なりに精進していきます。

住居形態
ホームステイ
月額費用
インドネシア ルピア
0.007円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 2,500,000 17,500円
水道光熱費 0円
学費・教材費 300,000 2,100円
交通費 800,000 5,600円
通信費 216,000 1,512円
食費・その他 4,000,000 28,000円
合計 7,816,000 54,712円
授業編
Berbicara
スピーキング
語学(地域言語)
300分
テレビで放送される求人広告を参考に、2分以内で広告動画を作成しました。プレゼンテーションや日常会話とは異なり、設定された尺内で求人条件や送り先住所などの情報を吹き込めるよう、喋る速度を意識して練習しました。
membaca
読解
語学(地域言語)
300分
C1(上級)の教科書にレベルアップしたため、話題がやや実用的になりました。社会問題や伝統的習慣に関する読み物を通して、「序論」「本論」「結論」に線を引きながら、論理的に読解する姿勢が求められました。
menulis
記述
語学(地域言語)
300分
前後の文章の因果関係に注目して、接続詞を正しく使えるよう演習しました。教科書からの例文引用だけでなく、新聞等の生教材から「しかし」「よって」「とはいえ」を抜き出し、実際の文章での使われ方を授業内で共有しました。
menyimak
リスニング
語学(地域言語)
300分
教材以外にもyoutubeの動画から講師が選んだものを聞き、実際の採用面接で使われる表現や公共広告での言い回しを聴解して学習しました。接頭辞の省略など、口頭で用いられる動詞形にも着目し、リスニング能力を強化しました。
Menulis.Paragraf
英語ライティング
語学(英語)
400分
学期末最後の課題として簡単なエッセイと意見文、説明文のパラグラフを書く自由課題が出ました。先月に引き続き、「主観的な情報」と「客観的な情報」を書き分ける練習を経て、本授業の目標である「目的別文章の書き方」を深めました。
Membaca Teks Akademik
アカデミック英語リーディング
語学(英語)
800分
学期末最後の課題として「人間の原始は何者か」「近代科学者の主な功績」を要約する課題が出ました。文章全体で共通して取り上げられる筆者の主張(もしくは問い)を明確にすることで、結論を掴む練習になりました。