このコースでは、幅広い概念と実践を重視し、多国籍企業における重要な財務上の意思決定を分析するための明確な概念的枠組みを提供する。このコースでは、国際財務管理を、財務管理の基礎コースで学んだ原則の自然かつ論理的な延長として扱う。したがって、国内コーポレート・ファイナンスが提供する評価の枠組みを基礎とし、国際金融に特有の側面を考慮して拡張する。したがって、国際的な金融商品、市場、制度、および世界中でビジネスを行う際に利用可能な金融ツールを理解することが不可欠となる。このコースの目的は、国際企業やグローバルな競争にさらされている企業の財務管理に関わる主要な問題を理解することである。国際金融市場、外国為替レート、金利、インフレ、外国為替レートの関係、国際収支、外国為替リスクの管理、海外直接投資の動機、多国籍企業の資本予算、カントリーリスク分析、資本構造の決定、貿易とその他の短期金融、国際キャッシュマネジメントなどのトピックが含まれる。また、今日の開かれた世界経済における国家間の相互依存関係や国際的な経済政策の調整の重要性についても強調する。