<目的>
本講座では、Mário de Andrade(マリオ・デ・アンドラーデ)とCarlos Drummond de Andrade(カルロス・ドラモンド・デ・アンドラーデ)の作品の読解、分析、解釈を通じて、それぞれの作家の最も重要な作品において、文学形式と社会過程の関係がどのように生じるかを理解することを目指す。また、20世紀前半のブラジル文学を、芸術的実験主義やブラジル解釈などモダニズムがもたらした問題を踏まえて研究することを目的としています。この科目は、明瞭な口頭説明の能力、テキストを歴史的に文脈づける能力、異なる批評的視点の比較、自分の考察を文章で表現する能力など、文学の教師として必要な能力を養うものである。
<プログラム>
1920年代におけるヨーロッパのアヴァンギャルドとの同化、モダニストたちによって推進された自国の「再発見」、小ブルジョア知識人の行き詰まり、1930年代から40年代にかけてマリオとドラモンドが経験したジレンマについて、文学と社会に関する研究における主な理論的参照、それぞれの作家に関する批評家としての評価、両者の書簡的対話も考慮に入れて議論する。
<授業内容>
第一部:近代美術の一週間と英雄期のモダニストたち
1.はじめに
2.ヨーロッパの前衛と周縁部におけるその同化
3.近代美術週間(1922):背景、断絶、対立
4.Mário de Andrade:"Prefácio interessantíssimo"
5.Mário de Andrade: Pauliceia desvairada (1922)
第2部 ; Mário de Andrade(1893~1945年)
1. Clã do Jabuti (1927)
2. Macunaíma (1928)
3. Livro Azul (1941)
4. Lira Paulistana (1945)
第3部Carlos Drummond de Andrade(1902~1987年)
1. Alguma poesia (1930);
2. Brejo das Almas (1934);
3. Sentimento do mundo (1940);
4. A rosa do povo (1945);
5. Claro enigma (1951).