【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1505年 ・学生数 約50.000人 ・設置学部 文献学部、地理・歴史学部、美術学部、生物学部、薬学部、物理学部、数学部、科学部、化学部、建築学部(建築高等技術学校、建築工学高等技術学校)、経済・経営学部、観光・金融学部、哲文学部、心理学部、法学部、労働科学学部、教育科学学部、医学部、健康科学学校、看護学部、理学療法学部、足病学部、歯学部、コミュニケーション学部 ・その他 キャンパスはセビージャ市内に8つほどあります。 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) Estudio de Asia Oriental, en Facultad de filosofía 哲文学部東アジア研究課程 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 交換留学で、学部学科の選択はできませんでした。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 哲文学部内の授業なら履修できます。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 大学附属の語学センターで無料で語学コースを受講できます。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 日本からの留学生は他の学部学科をあわせて11名ほどでした。他国からの留学生も多く、そのほとんどがEU圏内からで、アジア人はほとんどいません。 大学の雰囲気はもちろん学部やキャンパスなどによって異なりますが、Asia Orientalは人数もそれほど多くないため、和気あいあいとしていて全員知り合いといった感じでした。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) 毎日授業で課題が多く出るわけではありませんが、授業の予習復習をしっかりしておかないと授業についていくのは大変です。テストに関しては、私が履修していた授業のほとんどが最終テストで成績が決まるものでした。テストは記述式で、選択問題はなく、白紙と問いを与えられてそれについて決められた時間(1〜2時間)でできるだけ書くというものでした。授業内での知識だけでなく、ある程度のスペイン語能力がないと解けないです。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 授業や履修登録の手続きなどについては授業を受けていたCentro Internationalで相談できます。その他に、悩み事などがあれば大学の心理カウンセラーに相談できます。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 授業の始まる前の週に留学生全体でのオリエンテーションがあります。内容は履修登録、スペイン語クラスの説明、エラスムスでの留学生への提出書類の説明です。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 渡航前にプラットフォーム上で仮履修登録、その後現地で紙で履修登録をします。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 スペイン語を勉強するにあたって現地で生きたスペイン語を学びたかったから。 (2) 留学先を選んだ理由 スペインを選んだのは、私がスペイン語に興味を持ったきっかけがスペイン人歌手だったからです。留学先の大学に関しては、もともとは他大学を第一志望にしていて試験も通っていましたが、色々あってセビージャ大学になりました。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 語彙力をもっとつけておけばよかったと思います。あとは、あまり簡単ではないですがアンダルシア方言について渡航前に知っておいたほうがよかったなと思います。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 特になし。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) クラスメイト(Asia Orientalは日本に興味を持ってる学生が多いので比較的友達が作りやすいと思います。)、ルームメイト、エラスムスのアクティビティ、日西言語交流会、友達の友達 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 言語の問題を抜きにして、授業内容がすごく難しいとは感じませんでした。 今までKUISでは他国や他地域について多く学んできたので、改めて日本の歴史や文化、社会を学んだのはとても新鮮でしたし、スペイン人がおこなう授業ということで、視点も変わるので興味深い部分が多くありました。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) 特になし。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと なし。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 言語の成長よりも、他の部分で学ぶことが多かったと思います。もちろんスペイン語レベルの向上は自分でも大きく感じていますが、それよりも人生には様々な生き方や選択肢があること、色々な人がいること、多文化理解や多文化共生は口で言うほど簡単ではないことをよく学んだと思います。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか スペイン語でコミュニケーションをとる能力はだいぶ身についていると思うので、これからも維持していきたいです。一方でまだまだ語彙力が課題なので、文献を読んだり映画などを見たりして語彙力を高めていきたいです。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 特に気をつけることはありませんが、セビージャ大学のプラットフォームがあまりうまく作動しないことが多いので、早めに始めることをおすすめします。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) 私は6月20日ぐらいに申請して受け取りが8月18日ぐらいでした。6月上旬ぐらいに申請するのがいいと思います。また、大使館は混むので朝一番で行くことをおすすめします。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) HISの帰国便の日付変更ができるオープンチケットを買いました。 (4) 渡航したルート 成田→ドーハで乗り換え→マドリード着→電車でセビージャ (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) マドリード国際空港→タクシーで市内→アトーチャ駅から電車でセビージャのサンタ・フスタ駅→タクシーで寮 私はマドリードで一泊しました。飛行機が遅延するかもしれないし手荷物受け取りも時間がかかるので、マドリードで一泊することをおすすめします。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 最初に住んだ寮はインターネットで検索して探しました。 2番目に住んだピソはIdealistaというアプリで探しました。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 寮:支払いは銀行振り込みかクレジットカードでの支払いです。個人部屋でトイレ・シャワー付き、キッチン共用です。家賃が高い部屋だとキッチンもついています。別料金で平日5日間3食付きにできます。Wi-Fi、ジム、自習室、コインランドリー、週一回の清掃サービス、シネマルーム、屋上プール付きです。 ピソ:留学生用の不動産エージェントのピソでした。支払いは現金化銀行振り込みです。1人一部屋で、トイレ・シャワー・キッチンが共用です。週1回共用部分の清掃サービスがあります。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) ピソはルームメイトによって全く異なるので、寮をおすすめします。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) 現地口座を開設して、日本から送金して使っていました。送金はwiseを使っていました。支払いは主にデビットカードでしたが、一部現金のみのお店もあったので現金も少し持ち歩いていました。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) SIMカードはマドリードに着いた時に、市内のVodafoneでプリペイド式のものを購入して、日本のSIMと差し替えて使っていました。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) キャンパスや家は基本的にWi-Fiがあるので問題ありません。街中でも特に問題はありませんが、セントロの古い建物に入ったりすると繋がらないです。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 病院にはかかっていません。 (5) 日本から持っていくべきもの 薬。ヨーロッパのものは大きくて強いので、日本で飲み慣れているものを多めに持っていったほうがいいです。あとは体温計も持って行ったほうが便利です。低容量ピルを飲んでいる人は、スペイン(他のヨーロッパ諸国でもそうですが)では薬局で1箱3カ月分を約7〜9€、処方箋不要で買うことができます。 ピソに住む予定の場合はクイックルワイパーがあると便利です。シートはバザールで似たものを買えます。 調味料などは種類は多くありませんが現地で大体購入できます。特に醤油は普通のスーパーでも売ってます。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) もちろんスリや深夜帯は気をつけなければいけませんが、セビージャはそこまで治安は悪くないです。貴重品を置きっぱなしにしたり、携帯や財布をズボンの後ろポケットに入れたまま歩いたりしなければ大丈夫です。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 昼は基本的に大学の学食でした。日替わり定食的なのが4.5ユーロぐらいです。朝晩は自炊をしていました。外食は安いお店でも10€はかかります。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) NIEの手続きや郵便などはインターネットを使っていましたが、その他はSNSやYouTubeを使っていました。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 シエスタ文化が残っているのと、夜ご飯の時間が遅いので、小さいお店や薬局などは14:30-17:30、レストランやバルなどは16:00-20:00までは閉まっていることが多いです。 また、自分から言わないと誰も助けてくれないです。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) 就職予定 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 時差と午前中に授業があったことから、説明会や選考への参加はほとんどしていませんでした。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 言語は一つの手段に過ぎないのでそこまでアピールしていくつもりはありません。それよりも、私は留学をお通してスペイン・ヨーロッパでの常識や、好まれているもの、好まれていないものや日本が外国からどう思われているのかを学んだので、それを活かして日本と海外を繋げる仕事がしたいと考えています。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 留学してみたくても不安材料も多くなかなか一歩踏み出せないという学生もいると思いますが、どうにかなります。失敗があっても、上手くいかないことがあってもそこから学びがあれば何も問題ないです。とりあえず挑戦してみたください。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 4,525 | 731,609円 |
水道光熱費 | 435 | 70,331円 |
学費・教材費 | 0 | 0円 |
交通費 | 183 | 29,588円 |
通信費 | 110 | 17,785円 |
食費・その他 | 4,521 | 730,962円 |
小計 | 9,774 | 1,580,275円 |
航空券 |
280,000
円
|
保険 |
220,000
円
|
ビザ関連費用 |
10,000
円
|
その他 |
20,000
円
|
合計 | 2,110,275 円 |
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