【授業の目的】
この授業では、植民地時代から南北戦争からの復興までのアメリカ史の主要なテーマを学ぶ。学生は一次資料、二次資料を読み、議論することを通して、アメリカ初期の歴史的な出来事に対する理解を深める。過去に変化をもたらしたり、現在の私たちに直接影響をもたらすような出来事に対して、理解しようとする意欲を身につける。この目標を達成するために、歴史的資料について日常的に議論を行う。と言うのも、歴史家になることが歴史を理解し、学ぶための近道だからである。
【各回の授業の内容・計画】
Unit 1 植民地時代の北米
8/26 授業内容の説明
8/28 音楽を使って歴史を理解する
8/30 『Readng the American Past: fifth edition』前章、1章 1492年以前の古代アメリカ
9/2 休講(労働者の日)
9/4 『Readng the American Past: fifth edition』2章 ヨーロッパ人の新世界 1492〜1600年
9/6 『Readng the American Past: fifth edition』3章 17世紀の南部植民地 1601〜1700年
9/9 『Readng the American Past: fifth edition』4章 北部植民地
Unit 2 奴隷の起源
9/11 動画「Slavery and the Making of America」についてのディスカッション
9/13 奴隷の発達
9/16 黒人の抗議の傾向
9/18 逃亡奴隷の広告
9/20 試験1
Unit 3 植民地から国家へ
9/23 『Readng the American Past: fifth edition』5章 18世紀の植民地アメリカ
9/25 ポッドキャスト「One Colonial Women’s World」についてのディスカッション
9/27 過去のアメリカにリアクションする「A Small Circle of Domostic Concerns」
9/30 『Readng the American Past: fifth edition』6章 大英帝国と植民地危機 1754〜1775年
10/2 「ボストン大虐殺で本当は何があったのか」についてのディスカッション
10/4 ホイッグ・イデオロジーと独立宣言
10/7 『Readng the American Past: fifth edition』7章 アメリカ独立戦争
10/9 『Readng the American Past: fifth edition』8章 共和国の建設 1775〜1789年
Unit 4 Raising The Eleventh Pillar ディベート
10/11〜10/28 『Raising The Eleventh Pillar: The New York State Ratifying Convention of 1788』に基づいたディベート
Unit 5 南北戦争以前のアメリカ
10/30 資料「新国家における女性たち」についてのディスカッション
11/1 資料「Discovering the American」についてのディスカッション
11/4 『Readng the American Past: fifth edition』9章 新国家の形成 1789〜1800年
11/6 資料「Away From Home-Lowell Mills 」についてのディスカッション
11/8 『Readng the American Past: fifth edition』10章 共和主義者の台頭
11/11 休講(退役軍人の日)
11/13 資料「Women, Children, and Uses of the Street–public welfare reform in the 1840s and onward」についてのディスカッション
11/15 『Readng the American Past: fifth edition』13章 南部奴隷
11/18 資料「The Peculiar Institiution: Slaves7 Reaction to Slavery」についてのディスカッション
Unit 6 南北戦争とその復興
11/20 『Readng the American Past: fifth edition』14章 議会の分裂
11/22 奴隷賛成派の見解について
11/25 『Readng the American Past: fifth edition』15章 戦争のるつぼ
11/27 休講(Thanksgiving)
11/29 休講(Thanksgiving)
12/2 動画「Slavery and the Making of America–The Challenge of Freedom」についてのディスカッション
12/4 『Readng the American Past: fifth edition』16章 南北戦争からの復興
12/6 資料「The Source Capstone」についてのディスカッション
12/9 今学期のまとめ
【テキスト・参考書】
『The American Yawp』無料オンライン教科書
『Readng the American Past: fifth edition』マイケル・ジョンソン (ISBN 0312564139)
『Raising The Eleventh Pillar: The New York State Ratifying Convention of 1788』パトリック・コルビー(ISBN 9780393533033)
【成績評価の方法】
中間試験、期末試験(33%)
…レポート試験。与えられたお題に対して、一次、二次資料、授業のディスカッション、講義、そして教科書の資料を利用して回答する。
レポート課題×3(33%)
…小レポート課題(2〜3ページ)。1つは一次資料を分析するもの、残りの2つはディベートに関するもの。
小テスト(10%)
…『The American Yawp』の大まかな流れを把握させるもの。
ディスカッション、授業への参加(44%)
…過去を理解するための唯一の方法は「腕まくりをし、飛び込んでみること」。すなわち、授業で使う資料を読み、考えることである。つまり、この授業が本領を発揮するのは、学生が資料を読み考えた上で授業に参加した時だけである。授業の直前に飛ばし読みしただけでは十分な予習とは言えない。しっかりと読み、どうしてその資料が書かれたのかを理解しようとしなくてはならない。上記した通り、ディスカッションや授業への参加は成績の一定を占める。評価基準は以下の通りである。
A=よく予習している。資料を持参し、参照し、質問している。批判的に考えている。他人を尊重し、ディスカッションを独占していない。しっかりと聞いている。
B=予習している。資料を持参し、参照し、時々質問している。ディスカッションで、発言をしている。しっかりと聞いている。
C=まあまあ予習している。資料を持参するが、参照したり質問をすることはほとんどない。ほとんど話さない。ディスカッションに集中しておらず、時々授業と関わりのない会話をして他の学生を邪魔している。
D=ほとんど予習していない。資料をほとんど持参せず、内容を把握していない。授業と関わりのない会話をしており、授業に集中していない。
F=予習していない。ディスカッションのトピックを把握しておらず、授業にも集中していない。
A (93-100)
A- (90-92)
B+ (87-89)
B (83-86)
B- (80-82)
C+ (77-79)
C (73-76)
C- (70-72)
D+ (67-69)
D (63-66)
D- (60-62)
F (60以下)