〈授業の目的〉
本講義は学問の目的の韓国語聞き取り能力向上とこれに基づくスピーキング能力向上を目的とする。これに実際の大学講義を動画と音源として提供してこの講義を聞き筆記する技術の訓練に焦点をおく。また、各週別の主題と関連した発表談話を聞く、討論談話を聞く、講義談話を聞くなどの内容を理解することができ再記述することが出来る。一般教養で聞くことが出来る内容と専攻の概論講義などを講義の主題として扱い学習者が教養と専攻講義に入る前に韓国に大学講義の構造に慣れるようにする。また、講義を聞く過程で主題を把握し、筆記する能力を伸ばす。
〈各回の授業の内容と計画〉
1週目:講義についての案内及び講義の聞き取り過程の理解
(授業内容)
₋講義案内及びオリエンテーション
₋学習者の要求調査
(授業資料)
₋教材と副教材
(課題)
₋講義についての要求調査
2週目:聞く過程について理解することが出来る、授業前の聞き取り、授業後の聞き取り
(授業内容)
₋聞く過程の理解
₋講義概要の聞き取り
(課題)
₋講義の予習と復習
3週目:受講科目についての概要を聞くことが出来る。
(授業内容)
₋講義概要の聞き取り
₋中心情報の聞き取り
₋授業の目標、授業の進め方、評価方法の聞き取り
(課題)
₋講義概要と関連した表現
₋講義貝ようと関連した語彙を身につける
4週目:要約資料を見ながら講義内容を把握することができる。
(授業内容)
₋発表の要約資料を見ながら内容を理解する
₋要約資料に必要な内容を補充しながら内容をもっと詳細に把握する
(課題)
₋聞いている部分をそのように要約するかを知る
₋聞いている部分が要約内容のどこに該当するかを把握する
₋講義の流れについていくための語彙を身につける
5週目:写真、グラフ、表などの視覚資料を見ながら講義の内容を把握することが出来る。
(授業内容)
₋視覚資料を見て理解する
₋資格資料を把握する
(課題)
₋聞いた内容を要約する
6週目:講義や討論を聞きながら重要な内容を把握することが出来る。
(授業内容)
₋重要な情報と内容の聞き取り
₋講義を聞くとき補足的な内容と重要な内容を区別する
₋話者が伝えようとする情報を理解する
₋話者が伝えようとする理由を理解する
₋話者が伝えようとする概念を把握する
(課題)
₋講義の内容を聞いて要約する
₋講義の内容を聞いて筆記する
7週目:内容を聞いて主要用語と概念を理解することが出来る。
(授業内容)
₋用語と概念の聞き取り
₋重要な用語や概念を把握する
₋用語や概念を示す目印を把握する
(課題)
₋講義を聞いて自身の考えを表現する
8週目:中間試験
9週目:講義の展開を把握し内容を理解することが出来る。
(授業内容)
₋講義の展開を理解する
₋比較・対照・定義・例示・分類・引用・因果などの方法を理解する
(課題)
₋講義の展開についての差異を理解するために
₋展開の構造について把握する
10週目:講義や講演を聞きながら話題転換の目印を理解し転換地点を把握して内容を理解することが出来る
(授業内容)
₋話題転換を理解する
₋話題が転換する部分に注意して聞き講義の流れを把握する
(課題)
₋話題転換の目印を自分の言葉で表現する
11週目:講義、講演、発表を聞きながら話者の意図を把握することが出来る
(授業内容)
₋意図を理解する
₋話者の意図を把握したら講義、講演、発表の主題を理解する
₋話者が自身の意図を表す方法を把握する
(課題)
₋例える・例示を聞き取る・寓話や逸話の紹介
₋試験や研究結果の紹介、現象を提示する表現を身につける
12週目:内容を聞いて重要な内容を推論する
(授業内容)
₋推論する、前後の内容を推論する
₋推論するために前後の内容を連結する
(課題)
₋講義の内容を要約し提出する
₋講義の内容を要約し発表する
₋自身の考えを推論し発表する
13週目:聞いた内容の問題点を把握する
(授業内容)
₋批判的に聞き取る
₋聞きながら話す内容の一貫性を把握する
(課題)
₋同調現象についての事例を探す
₋これを適用した事例を調査し発表する
14週目:聞いた内容の問題点を探す2
(授業内容)
₋聞いた内容の客観性
₋聞いた内容の論理的矛盾の問題を探す
(課題)
₋聞いた内容の問題点について自身の考えを発表する
15週目:期末試験
〈テキスト・参考書〉
大学講義の受講のための韓国語スピーキング中級1(2012)
大学講義の受講のための韓国語スピーキング中級2(2012)
【副教材】発表の技術(2016)
【副教材】世宗韓国語4A(2022)
〈成績評価方法〉
中間試験(30%)、期末試験(40%)、発表(0%)、課題(5%)、課題2(5%)、課題3(5%)、課題4(0%)、出席(15%)