サンパウロ大学 文学・人文科学部 言語学科 科目: FLL0338 – アフリカ諸語の言語学 （African Linguistics and Languages） 単位: 授業単位 2、課題単位 4 授業時間: 150時間（うち必修課題演習 20時間を含む） 履修区分: 半期 開講開始: 2025年7月15日 授業概要（Ementa） アフリカにおける社会言語学・言語政策 大陸における多言語状況 アフリカ諸語の現行の分類 音韻論: 音素と超分節素の研究 名詞・動詞の形態論 動詞句における接辞体系と語構成 言語接触・借用・表記法・語彙化の過程 公用語政策 社会言語学的状況 名詞クラス体系と動詞形態論の記述を基盤とした言語研究 目的（Objetivos） 学生が言語データを分析するための社会的・政治的文脈を理解できるようにする。 名詞クラスや動詞形態の体系を含むアフリカ諸語の構造を理解させる。 言語学的記述がアフリカ大陸の教育・言語政策にどのように貢献できるかを議論する。 ブラジルにおけるアフリカ系言語の歴史と文化的影響についての議論を深める。 法律（10.639/2003 および 11.645/2008）に則り、ブラジル教育におけるアフリカ文化・歴史の教授に寄与することを目指す。 授業内容（Conteúdo Programático） アフリカ諸語の現状と分類 音韻論: 母音体系、調和、鼻音化、声調、強勢、イントネーション 形態論: 名詞クラス、接辞、動詞の構造 統語論: 文の語順、焦点化 語用論: 言語接触、言語変化、言語交替 アフリカの言語政策と社会言語学 公用語の使用 アフリカの言語的多様性 アフリカ系言語とクレオール語 接触言語学 アフリカにおける多言語状況 授業方法と評価基準（Instrumentos e Critérios de Avaliação） 授業方法: 講義 演習（データ分析・適用課題） 評価方法: テーマ研究（文献を伴う） 言語データ分析演習（書面提出） 追試規定: 教授が定める形式（レポートまたは試験）。 合格には最終評価 5.0以上 が必要。 参考文献（Bibliografia 抜粋） Alexandre, P. (1967). Langues et langage en Afrique Noire. Paris. Bendor-Samuel, J. (1989). The Niger-Congo Languages. Lanham: University Press of America. Heine, B. & Nurse, D. (2000). African Languages: An Introduction. Cambridge. Greenberg, J. H. (1966). The Languages of Africa. Indiana University Press. Welmers, W. E. (1973). African Language Structures. Berkeley: University of California Press.