【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1993年 ・学生数 約1万人 ・設置学部 人文学部、教育・心理・スポーツ科学部、経営・観光学部、法学部、社会福祉学部、看護学部、実験科学部、高額高等技術、大学院・博士課程 ・その他 大学施設は複数のキャンパスに分かれているが、授業の多くはエル・カルメン・キャンパスで行われている。同キャンパスには、教室、図書館、学生食堂、スポーツ施設、語学教育機関、国際交流関係の窓口などが集まっている。ウエルバ大学ではスペイン語に加え、英語で開講される科目も用意されており、ヨーロッパを中心とした多くの交換留学生を受け入れている。公式案内では、4つのキャンパス、約90の研究グループ、各種語学・文化・スポーツ活動などが紹介されている。 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) Facultad de Humanidades 人文学部 Facultad de Ciencias del Trabajo 労働科学部 Facultad de Ciencias Empresariales y Turismo 経営・観光学部 Facultad de Educación, Psicología y Ciencias del Deporte 教育・心理・スポーツ科学部 また、大学付属の語学教育機関であるServicio de Lenguas Modernasのスペイン語コースも並行して履修した。 Servicio de Lenguas Modernas:Español como Lengua Extranjera B1/B2 現代語学センター・外国語としてのスペイン語B1/B2コース (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 留学生は、事前に作成するLearning Agreementに基づいて履修科目を決定した。ウエルバ大学にはスペイン語開講科目だけでなく、留学生向けの英語開講科目も用意されている。国際学生向けのウェブサイトでは、英語・スペイン語で履修できる科目、学年暦、必要書類、学生ガイドなどが公開されている。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 履修することができた。私は人文学部だけでなく、経営・観光学部、労働科学部、教育・心理・スポーツ科学部など、複数の学部の科目を履修した。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 学部科目と並行してスペイン語コースを履修することができた。私はServicio de Lenguas Modernasが実施するスペイン語コースを受講し、前期はB1、後期はB2レベルで学習した。 スペイン語コースは無料で受講でき、履修登録の段階で自分でレベルを選択し登録する。 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 ウエルバ大学は、マドリードやバルセロナなどの大都市にある大学と比べると規模が小さく、落ち着いた雰囲気だった。キャンパス内では友人や同じ授業の学生と顔を合わせる機会が多く、教員とも比較的コミュニケーションを取りやすかった。 留学生はヨーロッパ出身者が多く、特にイタリア、フランス、ドイツ、ポーランドなどから来たErasmus学生を多く見かけた。そのほか、中南米やアジアからの留学生も在籍していた。 日本人学生はヨーロッパからの留学生と比べると少なかった。KUISからの学生や他大学からの日本人学生もいたが、キャンパス全体に占める割合は小さかった。そのため、スペイン語や英語を使って他国の留学生や現地学生と交流する機会を作りやすい環境であった。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) ウエルバ大学では、授業によって評価方法が大きく異なっていた。期末試験のみで評価される授業もあれば、グループワーク、発表、レポート、授業への参加、小テストなどを組み合わせて評価する授業もあった。 KUISとの大きな違いは、学生が自分から授業情報や試験日程を確認し、必要に応じて教員に直接質問しなければならない点である。授業時間や教室、試験日程が変更される場合もあるため、大学のオンラインシステムや教員からの連絡を定期的に確認する必要があった。 特に負担が大きかったのは、スペイン語または英語で専門的な文章を読み、レポートや試験で自分の意見を説明することであった。また、グループ研究では、約8,000語の論文とポスターを作成し、英語で発表を行った。文献調査、調査票の作成、データ収集、分析、執筆、発表準備までを行う必要があり、時間管理とメンバー間の協力が重要であった。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 困ったことがあった場合は、主に以下の窓口や担当者に相談した。 ウエルバ大学国際交流課、学部の国際交流担当教員、各授業の担当教員、Servicio de Lenguas Modernas、現地の友人や同じ留学生 履修登録やLearning Agreement、在籍証明書、留学終了時の手続きについては、国際交流課に相談した。授業内容や試験日程については、授業担当教員にメールまたは対面で確認した。 留学終了時には、国際交流課で出国手続きやUmove上の手続き、在籍期間証明書について説明を受けた。質問への返答に時間がかかる場合もあったため、締め切り直前ではなく、余裕を持って相談することが重要である。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 留学生向けのオリエンテーションが実施された。オリエンテーションでは、大学の基本情報、キャンパス施設、履修登録、Learning Agreement、大学のオンラインシステム、スペインでの生活、国際交流イベントなどについて説明を受けた。 また、交換留学生同士が知り合う機会にもなっていた。説明は主に英語またはスペイン語で行われるため、分からない点はその場で質問するか、後日国際交流課に確認する必要があった。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 渡航前に、ウエルバ大学が公開している授業一覧やシラバスを確認し、Learning Agreementの履修予定科目を決定した。ただし、渡航前の時点では時間割や開講状況が確定していない科目もあった。 渡航後、実際の授業時間や内容を確認した上で履修科目を変更した。授業時間の重複、授業言語、難易度、KUISでの単位認定の可能性などを考慮し、必要に応じてLearning Agreementの変更手続きを行った。 履修登録は大学のシステムだけで完結するとは限らず、国際交流課や学部担当者への連絡が必要な場合もあった。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 留学を決意した理由は、大学で学んできたスペイン語を実際の生活の中で使用し、語学力と異文化理解を向上させたいと考えたためである。 日本でスペイン語を勉強するだけでは、授業外でスペイン語を使用する機会が限られていた。現地で生活し、買い物、住居、大学の手続き、人間関係などを自分で経験することで、教科書だけでは身につかない実践的なコミュニケーション能力を伸ばしたいと考えた。 また、異なる文化や価値観を持つ人々と関わることで、自分の考え方を広げ、将来の進路や働き方について考えるきっかけにしたいという思いもあった。 (2) 留学先を選んだ理由 ウエルバは大都市ほど日本人が多くないため、日常生活でスペイン語を使用する機会を増やせると考えた。また、アンダルシア地方の文化や生活に関心があり、観光だけでは分からない地域社会の日常を経験したいと考えた。 さらに、大学の規模が比較的小さく、学生や教員との距離が近い環境で学べることも魅力であった。人文学だけでなく、心理学、経営学、人的資源管理、国際関係など、自分の関心に合わせて複数分野を学べる点も選択理由の一つである。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 留学前は、大学のスペイン語授業を中心に、文法、読解、リスニング、会話の学習を行った。 実際に留学して感じたのは、日常会話だけでなく、教員へのメール、授業での発言、発表、レポート作成に必要な表現を事前に学んでおくべきだったということである。特に、スペイン語の速い会話やアンダルシア地方の発音に慣れるまで時間がかかった。 また、英語開講科目を履修する場合でも、英語で論文を読み、自分の意見を書く力が必要である。留学前から英語の学術論文を読む練習や、引用方法、レポートの構成、プレゼンテーションの表現を学んでおけば、より余裕を持って授業に参加できたと思う。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 渡航前には、ビザ、航空券、海外保険、住居、クレジットカード、必要書類などの準備を行った。また、パスポートやビザ、保険証書、大学関係書類のコピーを用意した。 しておけば良かったと思う準備は、現地到着後に必要となる手続きの一覧を、期限と場所を含めて事前に整理しておくことである。特にTIE関係の手続きは予約が取りにくい場合があるため、必要書類や手続きの流れを早めに確認することが重要である。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) 交友関係は、授業、語学コース、交換留学生向けイベントなどを通して広がった。特に、授業でのグループワークは、他の学生と継続的に話すきっかけになった。 友人とは食事に行ったり、市内を歩いたり、大学のイベントに参加したりした。また、日本人学生だけで行動するのではなく、現地学生や他国の留学生と関わるよう意識したことで、さまざまな文化や考え方に触れることができた。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 授業を通して最も強く感じたのは、自分から行動することの重要性である。分からないことがあっても、教員がすべてを説明してくれるとは限らないため、自分から質問し、必要な情報を確認しなければならなかった。 私は、心理学の研究方法、人的資源管理、経営学、スペインの地理、国際関係、英文学など、複数分野の授業を履修した。専門や学部が異なる授業を受けたことで、一つの問題を複数の視点から考える力が身についた。 特に、生成AIの使用頻度と大学生の自己効力感・批判的思考の関係を調べる共同研究では、研究テーマの設定、先行研究の調査、質問紙の作成、データ収集、論文執筆、ポスター作成、発表を経験した。研究では、因果関係と相関関係を混同しないことや、主張を先行研究によって裏付けることの重要性を学んだ。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) 交換留学生向けの交流イベントや、友人との文化交流活動に参加した。また、大学や市内で行われるイベントについて、国際交流課や留学生向けSNSなどから情報を得た。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 授業外の活動では、言語は間違えずに話すことよりも、相手に伝えようとする姿勢が重要だと学んだ。最初は文法や発音の間違いを気にして発言をためらうこともあったが、自分から話しかけなければ人間関係は広がらないと感じた。 また、異なる国の学生と交流する中で、自分にとって当たり前の行動や考え方が、相手にとっては当たり前ではないことを学んだ。相手の文化や背景を決めつけず、理由を聞きながら理解する姿勢が必要である。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 留学で達成した最も大きなことは、言語や文化が異なる環境でも、自分から周囲に働きかけ、課題を解決できるようになったことである。 留学当初は、授業内容や行政手続き、住居でのコミュニケーションなどに不安があった。しかし、分からないことを教員や国際交流課に質問し、必要な手続きを一つずつ進めることで、約10か月間の生活をやり遂げることができた。 また、共同研究では、メンバー間で研究内容に対する認識が異なる場面があった。そこで、目標や担当を明確にし、進捗を確認しながら作業を進めた。その結果、英語による論文、研究ポスター、発表を完成させることができた。この経験から、異なる意見を調整しながらチームで成果を生み出す力を身につけた。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 今後もスペイン語の学習を継続し、まずはDELE B2相当の能力を身につけたい。特に、留学中に課題を感じたリスニング、スピーキング、ライティングを重点的に学習したい。 日常会話だけでなく、ニュース、論文、ビジネスに関する文章を読み、自分の意見を論理的に説明できることを目標とする。また、英語についても、TOEICのスコア向上だけを目的とせず、専門的な文章を読んだり、プレゼンテーションを行ったりする能力を伸ばしたい。 留学で身につけた異文化理解や相手の立場から考える姿勢を、今後の大学での研究や就職活動にも生かしたい。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 派遣先への出願では、提出書類の期限と、KUISとウエルバ大学の双方で必要となる手続きを確認することが重要である。パスポート、成績証明書、Learning Agreementなどを準備した。 科目名や授業コードは年度によって変わる可能性があるため、古い授業一覧だけで判断せず、最新のシラバスと開講学期を確認する必要がある。また、渡航前に選択した科目が実際には開講されない場合や、時間割が重複する場合もあるため、代替科目を複数考えておくとよい。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) スペインに長期滞在するため、学生ビザを申請した。申請には、パスポート、入学許可書、残高や奨学金に関する証明、海外保険、健康診断書、無犯罪証明書など、複数の書類が必要であった。 書類によっては翻訳が必要となり、取得にも時間がかかるため、留学決定後すぐに準備を始めることが重要である。また、領事館の予約枠が限られている場合があるため、申請可能日を早めに確認する必要がある。 申請から発行までは約1か月かかった。提出書類の条件は変更される可能性があるため、必ず申請時点のスペイン大使館・領事館の案内を確認するべきである。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) 航空券は航空会社のHPで購入した。私の場合はエールフランスでした。 (4) 渡航したルート 往路は羽田空港からフランスのシャルルドゴール空港を経由し、セビリア空港、復路はこの逆 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 最寄りのセビリア空港から住居のあるウエルバまでは、まず空港から駅までバス、駅から中距離列車に乗りウエルバへ移動した。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) idealistaを使った。大学の寮はあったが高かったため申し込まなかった。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) オーナーに毎月現金で家賃を支払った。冷蔵庫や洗濯機など基本的に必要なものはあったがエアコンはなかった。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) エアコンの有無をしっかり確認したほうがいいと感じた。ないところも普通にあった。 ルームシェアかどうかも生活の快適度に関わるためよく考えたほうがいいと思う。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) 日常生活では、主にクレジットカードを使用した。スペインではスーパー、飲食店、衣料品店など、多くの場所でカードやタッチ決済を利用できた。少額の買い物でもカードを利用できる店が多かった。 一方、小規模な店舗、個人間の支払い、住居関係の支払いなどでは現金が必要になる場合もあったため、一定額の現金も用意した。現金は、海外対応のキャッシュカードなどを利用して現地のATMから引き出した。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) 現地の携帯ショップに行きプリペイドSIMを購入し毎月ネットで入金して使った。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) 基本キャンパス内か、住居でしかインターネットは繋がらなかった。キャンパスのインターネットはあまり強くはなかった。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 現地で病院に行くことはなかった。 (5) 日本から持っていくべきもの 日本から持っていくべきものとして、まず常備薬が挙げられる。スペインにも薬局は多くあるが、薬の成分や使用方法が日本とは異なる場合があるため、風邪薬、胃腸薬、鎮痛薬、目薬など、普段から使用している薬を持参すると安心。 電化製品を使用するための変換プラグも必要である。スペインでは主にCタイプのコンセントが使用されているため、複数の機器を充電できる変換プラグや延長コードがあると便利であった。ただし、日本とスペインでは電圧が異なるため、ドライヤーなどを持参する場合は海外の電圧に対応しているか確認する必要がある。 そのほか、パスポート、ビザ、海外旅行保険、入学許可書、住居の契約書などの重要書類は、原本だけでなく紙のコピーとデータの両方を準備した方がよい。スマートフォンの故障や紛失に備え、クラウド上にも保存しておくと安心である。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) ウエルバは比較的落ち着いた都市であり、留学中に重大な犯罪に巻き込まれることはなかった。しかし、日本と同じ感覚で行動するのではなく、スリ、置き引き、盗難などには注意する必要がある。 特に、駅、バスターミナル、観光地、人が多い場所では、スマートフォンや財布を不用意に出したままにしないようにした。飲食店や大学で荷物を置く際も、椅子の背もたれにバッグを掛けたままにせず、自分の身体の近くに置くよう心掛けた。また、財布、カード、現金を一か所にまとめず、複数に分けて管理した。 夜間は、街灯が少ない道や人通りの少ない場所を一人で歩かないようにした。帰宅が遅くなる場合は、友人と一緒に帰るか、タクシーを利用した。 治安に関する情報は、外務省の海外安全ホームページ、大学の国際交流課からの連絡、現地のニュース、友人やルームメイトから入手した。デモや大規模なイベント、交通機関のストライキなどが予定されている場合は、事前にニュースやSNSを確認した。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 食事は基本的に住居のキッチンで自炊していた。スーパーで肉、魚、野菜、卵、パスタ、米などを購入し、簡単な料理を作った。 大学には学生食堂やカフェテリアがあり、軽食、飲み物、パン、サンドイッチなどを購入できた。食堂での食事は、内容によって異なるが、一食当たり約10ユーロであった。 外食では、バルやレストランで食事をすると、一回当たり10~20ユーロ程度になることが多かった。飲み物や複数の料理を注文すると、それ以上になる場合もあった。スペインでは昼食を一日の中心的な食事とし、夕食を日本より遅い時間に取る人が多かった。 外食を続けると費用が高くなるため、普段は自炊し、友人と交流するときや旅行中に外食するようにしていた。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) 現地の情報は、主にインターネット、SNS、大学からのメール、友人から入手した。大学関係の情報については、ウエルバ大学の公式ウェブサイト、大学のオンラインシステム、国際交流課からのメールを確認した。 授業の教室、時間割、課題、試験日程などについては、授業担当教員からの連絡や、同じ授業を履修している学生のWhatsAppグループから情報を得ることも多かった。公式情報だけでは分からない場合は、教員やクラスメイトに直接質問した。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 スペインと日本の大きな違いの一つは、生活時間である。スペインでは昼食や夕食の時間が日本より遅く、昼食は14時頃、夕食は21時以降になることも珍しくなかった。店によっては午後に一度閉まり、夕方から営業を再開する場合があるため、営業時間を事前に確認する必要があった。 コミュニケーションについては、日本よりも自分の意見をはっきり伝えることが求められた。何も言わずに相手が察してくれることを期待するのではなく、困っていること、希望していること、納得できないことを言葉にする必要があった。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) 留学終了後は、卒業後の就職に向けて就職活動を進める予定である。現時点では大学院への進学ではなく、民間企業への就職を希望している。 特に、化粧品、ファッション、メーカーなどの業界に関心があり、商品企画やマーケティングなど、消費者のニーズを理解し、新しい価値を生み出す仕事に携わりたいと考えている。 留学終了後は、大学での授業やゼミ活動と並行して、企業研究、インターンシップ、エントリーシートの作成、面接対策などに取り組む予定である。 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 留学中は、現地で対面形式の就職活動には参加しなかったが、インターネットを利用して日本企業の情報収集や就職活動の準備を行った。 具体的には、就職情報サイトへの登録、業界研究、企業研究、自己分析、インターンシップ情報の確認などを進めた。また、オンラインで参加できる企業説明会やイベントがある場合は、時差や授業の予定を確認しながら参加を検討した。 エントリーシートに使用できる経験として、留学中の授業、共同研究、異文化環境での生活、ルームシェアでの問題解決などを整理した。単に「海外で生活した」という内容ではなく、どのような課題に直面し、自分がどのように考えて行動したかを説明できるように準備した。 留学中は日本とスペインの時差があり、授業や試験もあったため、本格的な就職活動との両立は簡単ではなかった。そのため、帰国後すぐに活動を始められるよう、留学中から少しずつ情報を集めることが重要だと感じた。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 留学経験を通して身につけた、異なる価値観を持つ相手の立場から考える力を、将来の仕事に生かしたい。 海外では、日本で当然だと思っていた考え方や伝え方が通用しない場面が多くあった。そのような場合に、相手が理解してくれないと考えるのではなく、自分の伝え方を変えたり、相手の背景を確認したりすることが必要であった。この経験は、顧客のニーズを考えるマーケティングや商品企画にも生かせると考えている。 また、英語で行った共同研究では、メンバー間の認識の違いを整理し、目標や役割を共有しながら成果物を完成させた。この経験から、チームで仕事を進める際には、自分の担当だけを行うのではなく、全体の進捗を把握し、必要に応じて周囲に働き掛けることが重要だと学んだ。 さらに、スペイン語と英語の学習を継続することで、将来的には海外の市場や消費者について調査したり、異なる国の人々と協力したりできる人材になりたい。語学力だけでなく、留学中に身につけた行動力、適応力、問題解決力を仕事の中で発揮したい。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 留学を目指す学生には、語学力が十分になるまで待つのではなく、現在の自分に不足している力を理解した上で、できる準備から始めてほしい。実際の留学生活では、完璧な文法や発音よりも、分からないことを質問し、自分の意思を相手に伝える力が重要である。 留学では楽しい経験だけでなく、授業についていけない、言葉が通じない、人間関係がうまくいかないなど、困難な場面もある。しかし、そのような経験も含めて、自分で考えて行動する力を身につける機会になる。すべてを一人で解決しようとせず、大学の担当者、教員、友人、家族などに相談してほしい。
| 内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| 家賃 | 3,600 | 662,373円 |
| 水道光熱費 | 0 | 0円 |
| 学費・教材費 | 0 | 0円 |
| 交通費 | 0 | 0円 |
| 通信費 | 150 | 27,599円 |
| 食費・その他 | 1,757.9 | 323,441円 |
| 小計 | 5,507.9 | 1,013,413円 |
| 航空券 |
300,000
円
|
| 保険 |
300,000
円
|
| ビザ関連費用 |
10,000
円
|
| その他 |
0
円
|
| 合計 | 1,623,413 円 |
|---|