留学成果報告書 2023-12
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2023-03-01 ~ 2023-12-31
留学種別
交換
総括編
ブラジル留学終了 まとめ

【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1960年 ・学生数 毎年受け入れ人数は4600人 ・設置学部 20以上の学部93コースの総合大学※ただし、インターナショナルな学問(国際関係など)に特化した学部はない。 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) 留学生は基本的に全ての学部、コースの授業を受けることができる。 私が取った授業の学部は、Letras(文学部・外国語学部)、História(歴史学部) Ciência da Religião(宗教科学) (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など ⇒基本的に全ての授業が履修可能 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 -大学の雰囲気- もちろん人にもよるが、大学内の生徒を初め、教員、職員のみなんさんは、親切な方が多く、初めの頃は、沢山の人に助けられた。個人的な印象だと、Letras(文学部・外国語学部)の学生は特に、気さくな人が多い印象を受けた。 -留学生、日本人留学生の割合- UFJFは様々な国と交流のある大学で、ほとんど全ての地域から留学生が来ており、一学期目に到着した留学生は40人ほどだった。現在、日本の大学で協定があるのは神田のみらしく、今期の日本人留学生は私のみだった。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) これに関しては本当に授業によりけりである。Letras(文学部・外国語学部)は、言語系の授業は比較的、難易度が低く、やはり講義系に関しては、授業理解や課題をこなすために、配布された資料を読む必要があったりなどと、負担は大きかった。História(歴史学部) 、Ciência da Religião(宗教科学)の授業は全て講義系だったので、資料読解にはかなり苦戦した。 課題や試験に関しては、全ての課題・試験を現地の学生と同じようにさせてもらった。一学期の頃は、筆記試験で辞書の使用を許可してもらったりなど、特別な処置をしてもらうこともあったが、基本的には留学生だからという理由で特別扱いは受けなかった。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 留学生の相談窓口としては、DRIという神田の国際戦略部にあたる部署がある。担当の方の一人には、神田の元留学生で、日本語も堪能な方がおり、とても心強い。対面でも、メールでも気軽に相談することができる。 (7) オリエンテーション 一学期の初めに一度オリエンテーションがあり、その際、学生証の発行や、校内ツアーなどを行った。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 履修は渡航後、授業開始から2週間のお試し期間が設けられ、その間に最終的に履修する科目を決定する。 留学生の履修登録は現地の学生とは異なり、DRIが管理するため、履修したい科目が決まりしだい、EメールでDRIに履修希望科目を提出する。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 一番の理由は、自身の専攻であるブラジルについて、実際に現地に赴いて、知りたいと思ったからである。もちろん、ポルトガル語をより良くするためであったが、ブラジルについて、大学で学びながら、一度もブラジルに行ったことがないというのは、自分の中で説得力が足りないと思い、留学を決めた。 (2) 留学先を選んだ理由 ジュイス・ジ・フォーラを選んだ一番の理由は、治安である。私にとっては、海外で暮らすのは初めてのことであり、治安が一番の心配の種であったため、なるべく治安の良い土地を選ぶことにし、その結果、比較的治安もよく、住みやすいという理由でジュイス・ジ・フォーラに決めた。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) -留学のためにした準備- 普段の授業を真面目に受けることと、マルクのチャットタイム、留学生との交流、勉強会、弁論大会など、大学内で活用できるもの、最大限活用するようにしていた。 -しておけばよかった準備- ポルトガル語の読み物をもっと読んで、沢山の量を読むということに慣れとけば、もう少し留学生活が楽だったと感じる。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 特にした準備はないが、実家で普段から基本的な家事をしていたのは役に立ったと感じている。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) 神田に留学に来ていた、UFJFの学生と留学前から仲良くなり、渡航後も彼らとよく遊ぶようになり、そこから、彼らの友達ともよく遊ぶようになり、交友関係が広がった。 ジュイス市内を案内してもらったり、行け付けのお店に連れて行ってもらったした。長期休みには、ブラジル内を一緒に旅行した。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 想像はしていたものの、第一に言語の壁が厚く、本当に何もわからないときは、少し落ち込んだりもしたが、それでも、友達や周りにサポートされながら、全ての授業を乗り越えることができた。この経験から、わからない、困難なことも最後まで、どうにかしながら、やり方を見つけて、成し遂げることを学んだ。 (7) 授業外で参加した活動 時々、DRIで学生主体の留学生向けイベントが行われていたので、いくつかに参加した。私が参加したのは、サンバとパゴッチというどちらもブラジルの伝統的なダンスの初心者向けクラスである。一日のみの、体験ではあったが、ブラジルの文化を体験でき、また他の留学生とも交流することができた。 注意:イベントは不定期で行われ、決まった内容が毎年あるわけではない。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 約一年間の留学生活を通して学んだことは、適応力だと思う。その場所での暮らし方を学び、新しい交友関係を築き、多くの人に助けてもらいながら、その土地に適応し、生活するという能力が、今回の留学を通して、得られた大きな収穫の一つとなった。 (9) 留学で達成した最も大きなこと やはり、留学を通して一番の成長を感じたのは、語学能力である。知り合いからも、留学が始まった頃に比べて、圧倒時に私の語学力は上がっていると、言ってもらうことができ、また自分自身でもその成長を日々感じていた。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 特に継続していきたいのは、読解と筆記の2つである。留学生活の中で、沢山の資料を読む機会があり、また読んだ内容について自身の意見を文面で表現する作業も多くあった。そして読解と筆記はただ、読む力と書く力を助けるだけでなく、語彙や表現方法を増やし、会話力も向上させることに、改めて気付かされた。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 出願方法は派遣先から送られてくるGoogleフォームで行う。気をつけるべき点は特にないが、かなり量があるので、記入漏れをしないように。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) ビザ申請から発行までは1周間から2週間程度でそこまで時間はかからないが、ビザ申請には、航空券、旅券、派遣先からの入学許可書など、様々な資料が必要なので、それらの資料を留学決定後は速やかに行うように。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) 航空券にはエミレーツ航空を利用し、代理店は使用せず、直接航空のサイトにて購入した。 注意すべきは、航空券は出発日が近くなるに連れ、価格が高くなるので、入国日が決まり次第、速やかに買うことをおすすめする。 (4) 渡航したルート 成田空港⇒ドバイ国際空港⇒アントニオ・カルロス・ジョビン国際(リオ・デ・ジャネイロ) (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 残念ながら、出迎えのサービスはない。一応Buddyという、現地の学生が留学生を助けてくれるという制度があり、個人的に頼めば来てくれるかもしれないが、あまり期待はできない。 -移動方法- リオの空港に到着の場合、住居までの移動方法は、まず空港からuberでバスステーションまで移動し、その後、ジュイス・ジ・フォーラまでのバスに乗る。ジュイスに到着後は、再びuberで住居まで移動する。 (6) 滞在先住居を探した方法 大学に留学生寮はないが、一応、住居探しを手伝ってくれる制度があり、出願時のGoogleフォームに申請希望の欄がある。入国前から住居探し申請を行えば、いくつか候補のリストが送られてくる。しかし、確実にそららの住居に住める保証はなく、私が使用した際は入居を断られてしまった。 私の住居先は、神田に来ていた留学生に紹介してもらい、そこの大家さんと直接SNSでやり取りしながら、入国前の2ヶ月前には契約し、場所取りのために、家賃も払い始めていた。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 費用の支払い方法はpixという現地の送金システムで行う。Republicaという学生専用のシャア-ハウスで、キッチン、浴室、洗濯機は共有、6つの個室があり、個室は一人部屋である。個室にはベット、クローゼット、勉強机・椅子がそれぞれ備え付けである。食器類や日用品は全て各自が用意し、基本的シャアすることはなかった。メンテナンスは月に数回の共有部分の清掃、家で何か問題が発生したときは、大家さんに伝えれば、対応してくれる。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) 住居での生活において、シャア-ハウスのように同居人がいる場合、適度なコミュニケーションが大事であると思う。執拗に仲良くする必要もないが、何かあったときに知らせたり、トラブルを起こさないためにも、適度にコミュニケーションを日常から取ることは大切である。 基本的な生活用品でこちらで買えないものはないので、特別、持っていった方がいいものはないと思う。ただブラジルではエアコンのある住居はメジャーではなく、日中や夏場が暑いのは、もちろんだが、以外にも日が暮れてから、また冬は思っていたより寒かったので、暖かくできる服装を持っていくことをおすすめする。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) -支払い方法- ほとんど全ての場所でカード払いができる。現金が必要な場面は、大学の学食の支払いと、バスの乗車賃くらいだった。また、現地での銀行口座を開けば、pixというコード決算ができる。pixは近年、流通が進み、こちらもほとんど全ての場所で使用できる。 -送金- 私は到着後すぐ、現地の銀行口座を開設し、日本の口座からブラジルでが口座に、wiseという外貨交換のアプリを通して、送金を行っていた。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) 携帯電話は日本から持ってきた物を使用し、現地でSIMカードを購入した。SIMカードはドラックストアなどでも手に入る。しかし、私が実際に、一度購入した際はうまく機能せず、結局、携帯ショップで再度購入し、そこでキャリアの契約も行った。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) 住居内のWi-Fiは常に安定して快適だった。学内は、各建物もごとにWi-Fiがあるのだが、少し不安定だった。街中では、カフェやレストランにはWi-Fiがあるところが多く、店内にWi-Fiの記載がない場合も、だいたいお店の人に尋ねれば、暗証番号を教えてくれる。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 今回の留学で実際に医療機関にかかることはなかった。ブラジルはSUSという無料の医療機関があり、誰でも使用できる。しかし、待ち時間が長いこと、質が疑問視されるなど、一概におすすめはできない。基本的には海外保険に入ることが義務づけられているはずなので、医療機関を使用する際は、保険対象内ならば、保険を利用し、私立の医療機関にかかることをおすすめする。 (5) 日本から持っていくべきもの -冬服-  以外かもしれないが、冬服を何着か持っていくことをお勧めする。ジュイスは標高が少しあり、冬は冷える、特に日が暮れた後は、さらに寒くなるので、冬用の上着も一枚あるとよいかもしれない。 -折り畳み傘-  ジュイスは頻繁に雨が降りだすので、常に折り畳み傘を携帯していた。 -パソコン、iPad-  大学内に、神田にあるようなパソコン室はないので、文章を書くときパソコンを使いたい方は、ノートパソコンを持っていった方がいいと思う。また、授業内で扱う資料や、教科書が、PDFで配布されることが多いため、iPadを携帯しておくと、便利である。 (6) 治安状況  ジュイスはブラジルの中でも比較的、治安がよい方ではある。しかし、夜中むやみに一人で出歩くなどといった行為は危険なであり、油断は禁物である。実際の脅威としては、強盗や強姦また、違法薬物ではあるが、大麻かなり流通している。行っていた対策としては、夜間の一人行動はしないこと、夜10時以降のバス利用はせず、代わりにuberを利用するようにする。怪しげな人に遭遇したら、極力目を合わせずに、速やかに距離をとり、その場から去るなど。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか)  毎日の食事は主に、学食で昼と夜の2回をすませていた。1食1.40レアルで日本円にして30円前後とかなりお手頃である。市内のレストランはランチタイムの多くは、量り売り式でセルフサービスが多く、価格はまちまちだが、15~40レアルである。夜になると、レストランなどのご飯やさんは閉まってしまい、飲み屋や、ハンバーガー、ホットドッグ、ピザといった、ファーストフード店が目立つ。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか)  ジュイスは日本でそこまで知られている街ではないので、ポルトガル語でのネット検索や、SNSが有効である。また、神田にジュイスからの留学生が来ておれば、彼らに色々尋ねてみるのが、一番の情報となるだろう。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点  挨拶に関しては、人にもよるが、握手やハグ、頬をくっつけリップ音を出したりなど、日本と比べ、圧倒的にスキンシップ多めである。  個人的に困惑した文化の違いは、冗談をよく言うことである。これももちろん個人差はあるが、親しい関係または、親しくなりたい時に、ブラジル人はよく冗談を言う。最初の頃は、語学力が低いのと合間って、冗談が冗談であることがわからず、よく困惑した。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) 神田で四年生となる最後の学生生活を過ごす。卒業後の進路は未定。 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 一度だけ、オンライの就活アドバイスサービスを利用し、その際、就活は留学終了、帰国後に行うことに決めた。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか  卒業後、留学で得た知識経験を直接いかすような、通訳や外交系などの道に進むかは未定ではあるが、少なくとも今回の経験を通して学んだ、適応能力や語学能力、ブラジルについての知識を自分の強みとして、就活にいかそうと考えている。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】  出発前の準備は、留学が決定したら直ぐに始めた方がいい。特に、ビザ、旅券、航空券は早め早めに用意すること。これらが揃わないことには、留学が始まらないし、また航空券は出発日が近づくにつれ、高くなるので、本当に早く買った方がいい。  いざ、留学がスタートしてからは、自身の想像と異なる環境や状況に戸惑い、落胆することは良くあるこ。なので、個人的には、全てのことに過剰に期待したり、勝手に想像を膨らませない方がいいと思う。ネガティブに聞こえるかもしれないが、留学生活を楽しむ上で、この心持ちは意外と大事である。また、何か不運に見舞われたときも、ある程度は、仕方ない精神で受け流し、引きずり過ぎないほうが、気持ち的にも楽である。しかし、同時に本当に不満に思うことがあるなら、それを解決するために、行動することも、大切なことである。  初めてことで苦労することもあると思うが、最終的には全て自身を成長させる経験となるので、ぜひ留学に挑戦してみてほしい。

留学費用
ブラジル レアール
29.9706円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 7,000 209,794円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 2,488.39 74,579円
通信費 524.92 15,732円
食費・その他 9,220.23 276,336円
小計 19,233.54 576,441円
航空券
236,960
保険
137,120
ビザ関連費用
13,000
その他
0
合計 963,521 円