留学成果報告書 2023-07
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
スペイン語専攻
留学期間
2022-07-01 ~ 2023-07-01
留学種別
交換
総括編
1年間のメキシコ留学の総括!!!

【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1578年 ・学生数 11万人超 ・設置学部 24学部 ・その他 学部ごとにキャンパスが異なり、キャンパスはPuebla市内に散らばっている。 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) 秋学期:Facultad de Filosofía y Letras (哲学・文学部) Licenciatura en Historia (歴史学科) 春学期:Facultad de Lenguas (言語学部) Licenciatura en Enseñanza del Inglés (英語教育学科) (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 基準は学部毎に異なるが、私の所属していた学部はどちらも受講可能な授業の一覧があり、その中からは自由に選択することが可能。 学部選択も制限はないが、授業や学部の難易度に応じて必要なスペイン語や知識のレベルが異なる。(どの学部にもさまざまな国から来た留学生が所属していた。) ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 基本的に所属以外の授業の履修はできないが、他学部所属であってもFacultad de Lenguasの“Español para extranjeros”(留学生向けのスペイン語の授業)は受講可能。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 語学コースというものはなく、スペイン語を母校語としない留学生はFacultad de Lenguasにある“Español para extranjeros”という授業でスペイン語を勉強することができる。 追加の授業料は必要なく、週3日各2時間で、事前に受けるテストによってレベル分けされる。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか 語学留学ではない。 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 雰囲気は学部ごとに異なるイメージがあるが、どこもみんなフレンドリーで活気があるので留学生も馴染みやすい環境だと感じた。 パンデミックの影響がまだ残る中ではあったが、留学生も大学全体だと100人ほどいた。日本人の割合は少なく、私を含めて5人だけだった。基本的にヨーロッパや中南米(メキシコの他の地域も含む)からの留学生がほとんどで、そもそもアジア人が珍しい。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) 取る授業や担当の先生によって対応は大きく異なる。 スペイン語を母国語としない留学生に対して、ネイティブと同じ難易度・量を課す先生もいれば、個別に課題を設定してくる先生もいる。試験は基本的にみんなが同じものを受けるので、スペイン語や知識のレベルが追いついていないと厳しい場合もある。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 個人的には授業担当の先生に相談したり、クラスメイトに相談することがほとんどだったが、大学のことでわからないことがあった場合は、留学をサポートしてくれる担当者の先生にメールで相談することもできる。(メールでのやり取りなので少し時間がかかる。) Facultad de Lenguasには日本語の授業をしている日本人の先生がいらっしゃるので、どうしてもなことがあればその方を頼っても良いと思う。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 留学に行く直前にオンラインでオリエンテーションがあったが、大学の基本的な情報についての説明だけだった。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 履修登録は現地に着いてから学期が始まる前に所属学部に行って直接確認し、神田と同じように学期開始1週間以内に実際に初回授業を受けてから最終確定する。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 大学入学が決まる前から、大学で語学を勉強するなら絶対に留学したいと思っていたため。 (2) 留学先を選んだ理由 所属できる学部の幅が広く、前後期での学部変更も可能なため、幅広く自分の興味のあることを学ぶことができると思ったため。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) ◯ メキシコの歴史について学びたかったので、神田で取れるメキシコ関連の授業を取ったりして、事前に最低限の知識はつけてから行った。 △ スペイン語の能力は高ければ高いほど授業の内容が理解できるし、課題にも対応しやすいと感じたので、理想を言えば、自分の語学力にもっともっと自信を持てるレベルになってから行くことができるとよかったと思う。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) ◯ どんな症状になっても対応できるように自分に合った薬をさまざまな種類持って行った。(現地でも手に入るが、日本のものよりも有効成分が多く含まれていて強い薬が多い。) △ Tシャツなどは安価で手に入るが、自分に合ったサイズのジーンズは見つけるのが難しかったり、冬用の厚手の服(パーカー・スエット系)、肌寒い時にパッと羽織れるものなどは案外高くて質もそんなに良くないので、できれば持って行ったほうがいい。また、自炊をする予定なのであれば、いろいろな種類の日本の調味料を持っていくと日本食を作って食べることができる。(現地で手に入れるには高価で、種類もそこまで豊富ではない。) (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) 日本人は珍しいので基本的に話しかけてくれる。最初は特に質問攻めにあうので、自己紹介や日本について想定されることは事前に考えて答えを持っておくといいと思う。「日本=アニメ・漫画」という印象を持たれているので、その分野に強いとより盛り上がれると思う。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 基本的に先生は優しく、クラスメイトもサポートしてくれるので、自分で抱え込みすぎてキャパオーバーになるより、頼れるときには人に頼ったほうがいい。(実際に留学3ヶ月目に莫大な課題と慣れない環境にうまく対応できないストレスで胃腸炎になった。) (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) キャンパス内にポスターが貼ってあったり、大学側からサークル紹介についてメールが送られてきたりする。やりたいことが決まっているのであれば、クラスメイトに相談してみると一緒に情報を探してくれたりする。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 授業外の活動に参加していない。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 周りとコミュニケーションを取るためにとにかくスペイン語で話す努力ができるようになった。 留学以前は正しい文法や綺麗な発音ばかりを気にしてしまい、ネイティブ相手に自分のスペイン語が恥ずかしくてあまり話すことができなかった。しかし、メキシコに行ってからは日本語はもちろんのこと、英語さえも通じないので、どうにかしてスペイン語を話さないと生きていけない環境だったことで、文法や表現が分からなくても、とりあえずあれこれ工夫して伝えたいことを口にするようになった。私は周りに恵まれていて、みんな私の未熟なスペイン語でも言いたいことを汲み取ってくれたり、正しい表現を教えてくれたりしてくれたので、徐々に自分でも成長が感じることができた。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 友人たちと電話やメッセージでのやり取りは継続していきたい。日本に帰ってくるとどうしても日常的にスペイン語に触れる機会は減ってしまうので、メキシコで仲良くなった友人とのコミュニケーションを通して、この1年間で伸ばしたスペイン語力が急激に下がらないようにする。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 出願書類の準備がややこしかったり、時間がかかるので、国際戦略部とコミュニケーションを取りながら進める。留学先とのメールはスペイン語だけでなく、英語でもやり取りすることができる。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) 必要書類がたくさんあり、取り寄せるのに時間がかかるものもあるので、大使館のHPを参考にしながら注意事項に沿って、当日不備がないように準備する。日本語での面接もあった。 基本的には即日発行される。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) HISの店舗に行って往復の旅行券を買った。希望の出発日時、お金がかかっても直行便がいいのか、乗り継ぎがあってもいいのか、いろいろ相談した上で決める。飛行機は何かとトラブルが多いので、個人的には直行便をおすすめする。 (4) 渡航したルート 成田国際空港⇔メキシコシティ国際空港 ANAの直行便 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) メキシコシティ国際空港に着いてから、窓口でPuebla行きのバスのチケットを購入した。(ADO社またはAU社、片道2時間半〜3時間ほど) (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 大学には寮がないため、所属学部の近くでアパートを自力で探した。 方法としては、Facebookでシェアハウスやroomieを探したり、ネットで【(希望の地域の名前)、departamento】と検索すると不動産屋のページが出てくるのでそこから希望の条件の部屋を探し、WhatsAppを使って大家さんや不動産屋とやり取りする。 家探しは現地のことをよくわかっている人のツテがあると断然見つけやすいので、先輩方に頼るのも方法のひとつになる。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 毎月決まった日〜3日前くらいに不動産屋に直接現金で支払いをしていた。 設備は大家さん次第だが、私の住んでいた部屋は1DKで冷蔵庫・洗濯機・食卓・ミニソファー・ベッド・クローゼットが付いていた。その他必要なものは自分で揃える必要がある。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) なるべく安全な地域で家を探して、心身ともに健康的に生活できるように心がける。特に留学初期は自分で気づかなくても気を張って過ごすことになるので、リラックスできる方法を見つけたり、日本にいる家族や友人と話す機会を設けるのが重要になると思う。 健康で生活できればなんでもできるので、とにかく健康一番で考える。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) レストランやスーパーマーケット、コンビニなどではクレジットカードやデビットカードも使うことができるが、小さなお店や屋台、市内バスの支払いなどは現金一択なので、状況に合わせて支払い方法を変えていた。 Wiseのサービスを使って日本の銀行から送金し、カードで銀行から現金を引き出すことができるる。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) メキシコシティ国際空港に着いてすぐにTelcelのSIMカードを買い、それからは定期的にOXXOというコンビニでチャージをしながら使っていた。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) キャンパス内にはWi-Fiが飛んでいるがあまり頼りにはならない。家ではWi-Fiがあるので問題ないが、人が多く集まる場所や市内から離れた田舎にいくと回線が弱くなる。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 何度か病院に行ったが、診察代や処方された薬代、病院までの往復にかかった移動費などは事前に加入していた海外旅行保険で後日請求することができた。請求の際に必要な書類やレシートがあるので必ずもらって保管しておく。 (5) 日本から持っていくべきもの 自分に合った常備薬やその他症状に対応できる薬、ある程度の洋服(冬服多め)、自炊するなら日本でしか手に入らなそうな調味料や食料、DELEを受ける予定なら参考書、就活のための対策本など、先を見据えて自分に必要になりそうなものは持っていく。 日本らしさのあるお菓子類(抹茶系のお菓子・お煎餅・グミ・こんにゃくゼリーなど)はメキシコではとても珍しいので、みんなにあげるととても喜ばれるので、多めに持っていくと話のタネにもなっていいと思う。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) 外務省領事局のたびレジに登録しておくと、登録した国の情報が日本語で手に入る。 一番被害に遭いやすいのはスリで、同じく留学していた日本人も実際に被害に遭っていた。旅行先やパーティー、人が多く集まるイベントなどに参加するときは所持品(特にスマホや財布)を常に肌身離さず持ち、十分気をつける。ズボンのポケットに入れることはしない。 現金は最小限の金額しか持ち歩かず、銀行で引き出した後は特に気をつける。銀行内で現金と財布をかばんにしまってから道路に出る。 スマホは基本的に外ではカバンから出さないようにして、マップや調べものをしたいときは必ずスマホショルダーやストラップを使って自分の体と繋いでおく。特にiPhoneは高価で狙われやすいので、アップルマークが隠れるケースを使う、古い機種を使う、最新機種を持っているのであれば現地で安価なスマホを買ってそちらを普段使いする、といった対策をあらかじめする。 日が暮れて暗くなってきたら一人で外を出歩かない。(特に女子は注意しなさいと言われる。) 日中はバスを使ってもいいが、暗くなったら高くても移動にはUberを使う。 日夜問わずなるべく人通りの多い道を選んで歩く。 バスジャックに遭った時のためにダミーの小さめの財布もかばんに入れて持ち歩く。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 朝食はヨーグルトやフルーツ、シリアルを家で食べることが多かった。 昼はお弁当を持って行ったり、時間があれば友達とキャンパス近くのカフェや屋台で食べる。キャンパス内にも売店やカフェなどがあった。(50〜100ペソ) 夜は友人とごはんを食べに行ったり、テイクアウトして家で食べたり、自炊したりする。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) インターネットで調べる。先輩方の報告書を読む。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 特筆すべきことはないと思う。もし気になったらその都度周りに聞いてみると教えてくれる。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) 未定 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 就活はしていないが、自分の興味のある分野のオンラインイベントなどには参加した。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 進路未定 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 少しでも留学に関心があるのなら、思い切って飛び込んでみるのがいいと思う。 自分のスペイン語力(語学力)に自信がなくても、実際に現地に行ってみるとなんとかなるし、異文化に触れることで新しい発見や新たな視点が生まれて、本当に世界がパッと広がる。大変なことも辛いことも最初は特にあるけど、それでも乗り越えられるし、それ以上に楽しいこと嬉しいことが絶対たくさん待ってます。 メキシコ行ってみたいなら、私が実際に1年間過ごしたPueblaをおすすめします。比較的治安もいいし、メキシコシティからも近くて旅行しやすいし、美食の街と呼ばれているだけあって美味しい料理がたくさんあるし、なんといっても過ごしやすい気候すぎて日本に帰りたくなくなるかも…!

留学費用
メキシコ ペソ
8.28円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 46,369.18 383,937円
水道光熱費 200 1,656円
学費・教材費 500 4,140円
交通費 8,794 72,814円
通信費 4,229 35,016円
食費・その他 51,927 429,956円
小計 112,019.18 927,519円
航空券
400,000
保険
160,000
ビザ関連費用
0
その他
20,000
合計 1,507,519 円