【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1828年 ・学生数 42000人以上 ・設置学部 以下の10学部の292のコースから構成されている。 School of Arts and Media School of Business School of Engineering and Computing School of Health, Social Work and Sport School of Law and Policing School of Medicine and Dentistry School of Nursing and Midwifery School of Pharmacy and Biomedical Sciences School of Psychology and Humanities School of Veterinary Medicine (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) International Business and Management Exchange Programme 国際ビジネスマネイジメント交換留学プログラム International Business Communication Course, School of Psychology and Humanity 心理学・人文科学学部 国際ビジネスコミュニケーションコース International Hospitality Management Course, School of Business 経営学部 国際ホスピタリティマネジメントコース (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など ダブルディグリーが取得可能なIBCのみ履修するプログラムか、学位取得はできなもののIBCと他学部科目を同時並行履修できるプログラムによって履修可能な科目の選択肢が変わり、後者を選択した。 ただし前者はKUISである程度IBCに関連する科目を履修していないと、学位の発行はされない模様。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 前者だとIBC科目のみ。後者だとUCLan側から送られてくる様々な学部の授業のリストの中から選択可能 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 不明だが、授業の時間などの兼ね合いでほぼ難しいのではないかと思う。 ただし、無料の英語レッスンは毎週開催されている。 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 留学生が非常に多くにぎやかな雰囲気。 日本からの留学生は合計で3〜40人程度いた。ただし、別の学部の授業をほぼ履修していたので、授業が被ることはほぼなかった。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) KUISと違うのは、毎回の課題はほぼなく、その代わりたくさんの参考文献を読む必要があるということ。 テスト形式の試験はなく、ほとんどが様々な文献を引用しながら学術的に物事について述べるエッセイもしくは口頭試験だった。KUISでアカデミックライティングやプレゼンを何度もやってきたおかげで、それ自体は苦ではなかったものの、本を読むのが苦手な私にとっては日々の参考文献のリーディングが結構辛かった。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 私は使わなかったものの、大学にアカデミックサポートセンターがあり様々な支援を受けられる。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 最初の2週間はウェルカムウィークで、オリエンテーションや様々なソーシャルイベントが開催された。 オリエンテーションは、交換留学生向けのオリエンテーションと学部のオリエンテーションがあったものの、大学側から案内が来なかったため、他の留学生から教えてもらい、交換留学生のもののみ参加できた。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 履修登録は出発前の4月ごろ、出願のタイミングでする。 基本的には大学側から送られてきた授業リストから、120単位以内で選ぶという形。 1授業20単位(通年科目は40単位)なので、各セメスター60単位を選ぶ。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 本来はアメリカの大学に4年間正規留学を予定していたが、コロナによって叶わなかったため、いつか行きたいと思っていたため。 (2) 留学先を選んだ理由 今まで学んできたコミュニケーションを生かしながら、ビジネスとホスピタリティについて学びたいと思い、それらが叶うこの留学先を選んだ。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) たくさん本を読むことになるので、もっと日頃から英文書を読んでおけばよかった。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) ・イギリス英語に親しむ。来て最初は何を言っているのかも聞き取れなかった。特有の言い回しや発音など慣れておいて損はない。 ・海外でSMSを受信できるかどうかを確認しておく。私が日本で契約していた携帯は格安SIMで海外でのローミングおよびSMSも送受信できないものでした。クレジットカードの決済をするときなどに、SMSで暗証番号が送られてくるかと思いますが、それを受信することができなく、非常に困りました。結局ネットから申し込めて、かつ海外のSMSに対応している、Ahamoに現地で契約をしことなきを得ました。 ・証明写真を日本で撮っておく。3年生のタイミングで留学する人はあらかじめ証明写真を撮って、そのデータを持っておくことをお勧めします。証明写真機もなくはないですが、探す手間がかかるのと、ちゃんとした出来のを就活中は使いたいと思うので、日本のしっかりとしたお店で撮っておくことをお勧めします。写真の印刷もBootsというどこにでもある薬局に写真プリンターがあるので、そこでネットからアップロードして印刷できます。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) 最初のウェルカムウィークで、パブであったりクラブで様々な留学生と出会い仲良くなった。 また日本人留学生とは、ウェルカムウィーク期間中に日本人で集まる機会がありそこで知り合ったり、Japanese Societyで知り合った。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 授業スタイルはKUISと非常に似ていて、レクチャー形式というより、双方向型の授業が多かった。 また、英総などで英語で授業を受けることには慣れていたので、特に困ったことはなかった。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) Japanese Societyという日本好きの人が集まるサークルに参加した。一応加入する際には、Student UnionのHPから£5を払うということにはなっているものの、実際は加入しなくても、日頃の活動はサークルのインスタで毎回お知らせされるので参加できる。また、日頃の活動もほぼパブでおしゃべりがほとんどで、交流を広めるのにはいいが、あまり何かを得たり活動したいという人には向いていないと思う。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 2月にはJapan Dayという日本の文化を広めるイベントがあり、それに向けての活動が主な授業外活動だった。 イベントでは、有志でソーラン節を踊り、また学校紹介も行った。思った以上に日本に興味を守ってくれている人がイギリスには多いということにイベントを通して気づくことができた。実際ソーラン節にも日本人だけではなく、現地学生も数人一緒に参加した。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 私が学びたかったことをしっかり最後まで継続し学べたことが、もっと大きなことだったのではないでしょうか。実際に異文化に身を置きながら、異文化コミュニケーションであったり、西洋と日本の文化比較をしながら、学びに活かせたことが留学で達成したことであると考えています。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか ビジネスに関する知識はまだまだ浅いレベルなので、より深い学びを得るために海外大学のオンライン講義などを活用しながら学んでいきたいと思います。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 早め早めにやっておくことです。国際戦略部の方からの案内に従っておけば大丈夫ですが、あっち側の動きは予想の3倍くらい遅いです。なので、案内があっちからきたら、すぐ次のステップに進むということを守っておけば、困ることはないと思います。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) 他の留学生の中には、ビザの申請で何度も差し戻されたということがあったようなので、書類などのチェックは入念にして余裕のあるスケジュールを組んでおくことが大切です。 2週間くらいかかると言われるかと思いますが、実際は1週間くらいですぐ発行されました。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) GoogleのFlight機能がSkyScannerより比較しやすくてお勧めです。でもたまに詐欺サイトなども含まれているので、極端に安いチケットやレビューの低いサイトは注意です。 (4) 渡航したルート 行き:成田=ハノイ=フランクフルト=マンチェスター 帰り:ロンドン=上海=北京=ソウル=(電車)=釜山=(フェリー)=福岡=成田 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) マンチェスター空港で大学の無料送迎サービスがあった。 また、空港から大学最寄りのプレストンまで、速いと40分で電車で着きます。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 大学からノミネーションされた時に送られてくるメールに大学の寮の手配サイトがあるので、そこから申し込んだ。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 費用は現金振込で、確定時にデポジットで3分の1、入居前に残りを支払った。 iQ Kopaという大学寮ではあるものの、iQという企業が運営している寮なので、大学寮の中で一番設備やサービスは充実していた。 部屋にはベッド、机、押し入れ、暖房があり、シャワーとトイレも部屋にあった。キッチンは共有で、IHコンロ、トースター、冷蔵庫、冷凍庫は備え付け、フライパンなどの調理器具は各自調達が必要。 勉強室やジムもあり、洗濯は£3.6、乾燥機は£2.1で利用可能だが、他の大学運営の洗濯施設より割高なので注意。また、コモンルームと呼ばれる大きな共用スペースがあり、ビリヤードやゲームができる。 コンビニも併設されていて、TESCOも徒歩2分くらいで着くので、ちょっと買い物をしたい時などにも便利。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) 生活に必要なものは大体現地で手に入るので、歯ブラシ立てや吸盤のフックなど、ちょこまかした便利グッズなどをダイソーで買っておくとおすすめです。また、掃除機やモップはありますが、めんどくさいという人にはクイッククルワイパー持っていくと楽に掃除できておすすめです。 洗濯乾燥も毎回1000円以上かかるので、洗濯紐を買って、洗濯だけして部屋干しすると節約できます。ですが、窓がちょっとしか開かないので、湿気っぽくなりカビが生えないようには注意してください。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) 基本どこ行ってもほぼカードでの支払いでした。普通のカードを使うと悪いレートに海外事務手数料などが取られてしまうので、RevolutやWiseという市場のレートでかつ、手数料がかからないカードで利用していました。 現金を使ったのは、大学近くのフィッシュ&チップス屋さんが現金のみだったのでそこで使ったくらいです。 現金が必要なときはATMで引き下ろしていました。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) 携帯は日本で購入したものをそのまま使いました。 SIMはビザセンターでもらったものをそのまま使用しました。また、寮でも無料でSIMをプレゼントされました。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) キャンパスの建物内はWiFiが飛んでいるので特に困りません。ですが、時々街中でキャリアの電波が繋がらない場所もありました。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) NHSのサービスはすごく待つ上にあまりよくないと聞いていたので、学校で加入した海外旅行保険を利用して、Private GPにかかりました。Privateということもあり、すぐに予約が取れお茶なども出してもらえる高待遇でした。少し離れた場所にありましたが、特に困ったことはありませんでした。また、希望すれば通訳もつけてもらえるようでした。 (5) 日本から持っていくべきもの 日本食 意外と近くのアジアンスーパーでなんでも揃っています。(わさび、ごま、わかめ、味噌、豆腐、調理酒、醤油、みりん、ふりかけ、キューピーマヨネーズ、納豆、パックのご飯、お茶、ポカリなどなど) インスタントラーメンもあることにはあるのですが、西洋や中国向けにローカライズされたものばかりなので、カップヌードルやカップうどんを持ってくことをお勧めします。 他にも、かつおぶし、ほんだし、お茶漬け、お菓子、中華だし、おつまみ、ポン酢、白だしなどは現地で売っていないので買っていくことをお勧めします。 ちなみに抹茶キットカットやいちごキットカットは意外にいろんなとこで売ってます。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) 街の中心、大学のあるあたりは基本的に治安はいいです。ですが、少し街の外れに行くとナイフでぐさっと刺されることがあると聞いたので、あまり近寄らないようにしました。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 基本毎日自炊を心がけました。ですがめんどくさい日はUber EatsやDeliverooというフードデリバリーを利用してしまいましたが、毎回最低でも2000円飛んでいくのでおすすめはしません。また、外食すると5000円ほどするのでそれもおすすめしません。大学に学食はあり、大体£3~£5くらいで、五種類くらいのメニューがありました。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) 基本現地の友達や、駐在で住んでる方のTwitterの情報などを参考にしました。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 イギリスは思った以上に多文化社会なので、友達が宗教上や信条でご飯が食べれないものがないか要チェックです。また、電車はよく遅延し、ストライキなどで運行しない日もあります。日曜日は、お店が短縮営業になるので、そこにも気をつける必要があります。 噂通り天気は悪く、ご飯もそこまで美味しいものはありませんが、住むのには困りません。 【進路について】 (1) 留学終了後の進路 日本企業に就職予定 (2) 現地での就職活動や進学準備 毎年11月にアメリカのボストンで開催されるボストンキャリアフォーラムに参加し、就活を早い段階から留学中に行いました。帰国が6月前後であり、普通に日本の就活に参加することは難しいとわかっていたので、留学前の7月から準備を行い、9月10月に面接、11月に会場で最終面接という形でした。 また、ボスキャリの他にもオンライン上で日本企業の選考にも参加し、初期段階の選考を終わらせて帰国するなどしました。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか どこの企業も海外事業を展開している、もしくはする予定なので、今まで培ってきた異文化コミュニケーション力であったり、適応力、行動力をそれらの事業で生かしていきたいと考えています。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 慣れないことばかりで大変ですが、自分が努力した分だけかならず報われて帰ってきます。 ぜひめげずに自身が選んだ道を切り開いていってください。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 4,514.7 | 857,793円 |
水道光熱費 | 0 | 0円 |
学費・教材費 | 0 | 0円 |
交通費 | 512 | 97,280円 |
通信費 | 375.21 | 71,290円 |
食費・その他 | 12,291.91 | 2,335,463円 |
小計 | 17,693.82 | 3,361,826円 |
航空券 |
174,769
円
|
保険 |
118,785
円
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ビザ関連費用 |
156,931
円
|
その他 |
0
円
|
合計 | 3,812,311 円 |
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