濃かった!! とても濃かった!!幸せだった! 毎日が刺激的で、新鮮で、目まぐるしく過ぎていた。自分の想像以上に色々な経験から繋がりが生まれた。 留学なんて…と考えていた大学初期の私とは思えないほどに留学という経験を充実させることができた。何十時間もかけて異国の地でなんとか生き抜いていく留学生活はとっても楽しい!もちろん、私の英語力が!このルールどうにかならないの?ヨーロッパ圏から来ている学生の話に全くついていけない、孤独だ!なんだこれは!と嘆く時もあった。しかしそれ以上に、記憶に残っているのは、必死に質問をしながら受けた授業やハプニングに見舞われながらも知らない世界をみることができた旅行、カルチャーショックを受けたことで得ることができた新たな価値観、友達と思い出を作って語り合った日々、英語で学ぶことや伝えることの楽しさである。結果的に「自分が辛く苦しい経験」以上の、記憶に残る経験をすることができた。 このような経験をさせてもらえたことは本当に有難いことであり、献身的に支え続けてくれた全ての方々に感謝を伝えたい。 「異国の地で生活したい」と決断して旅立った留学先は、「第二の故郷といえる場所」として“またね”と言える場所になった。Tack så mycket! これからも「Lagom」精神を忘れず、突き進みたい。 【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1977年 ・学生数 13, 936人 ・設置学部 人文・メディア学部 健康・社会学部 工学・ビジネス学部 ・その他 留学生学科 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) Exchange student 留学生学科(英語) (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など シラバスが、firstとsecondに分かれ,主に「first」から好きな授業を履修することができる。 留学生専用科目などもあり、それは留学生しかいない。しかし、留学生専用以外の授業も履修できるが、「前にこの授業をとっていた人」「英語レベル」「スウェーデン語のレベル」などが書かれている場合もあり、満たしていないと履修できない。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか Firstの中でのみ、自分の好きな授業を履修することができる。secondになるとスウェーデン語での授業展開が多く、履修はできない。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 語学コースというコースが大学にない。しかしアドバンス英語の授業や英語の4技能に関連した授業はあるので、興味があれば履修することができる。無料。スケジュールはクラスによってバラバラである。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 大学の雰囲気はとても良く、先生との関係性が近く、親身になって話をしてくれるから質問もしやすい。キャンパスはFalunとBorlangeという二つのキャンパスがあるが、主にFalunを使用していた。Falunキャンパスは緑や白が基調で、とても落ち着くし、勉強がしやすい。カフェなどもある。図書館に力を入れているので、図書館でのグループ活動や、自習はとても捗る。 留学生も私の年度は47カ国から来ていて、国際色豊かである。しかしほとんどがヨーロッパ圏からの留学生で、日本人はほとんどいない。日本人には、3人ほど出会った。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) 普段の課題は、予習復習がとても多く、80ページほどのReading、動画を見て小レポートの作成、それについて授業内で発表などが毎回あったり、授業で触れる内容を事前に学ぶための講義動画を見て小テストを行ったりする。また授業後も、6−800字のリフレクションなどがあり、大変であった。 最終課題は、対面のwriting testやレポート課題、プレゼンテーションなど様々である。先生は特に、テストが近いことや、提出をしている/していないに関して何も言わないため、自己管理が大切になる。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 困った時にサポートはたくさんあった。履修登録や、コピー、ネット環境整備、保険等に関することは受付へ。授業内容や留学に関しての心配事は学生サポートへメールで。メンタル面や生活全般に関しては、カウンセラーがいる。さらに、課題やレポートについての質問やアドバイスが欲しかったら、対面やZOOMで、アドバイザーとのセッションもある。そのため、自分の目的にあった相談をすることができる。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 学期始まりの1週間は、毎日様々なオリエンテーションがある。何かを探しながら町中の探検、ハイキング、BBQ、学部別対抗の競技大会、学生パブでのパーティー、ディナー、スウェーデンの伝統料理や文化を楽しむ時間など本当に盛りだくさんである。スケジュールが渡されるので、自分の興味を持ったアクティビティに参加すると良い。このタイミングで、多くの学生に出会うことができる。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 渡航前に行った。留学生用のwebページからシラバスや授業を確認することができるので、そこから探した。そして半年で「37.5単位」を履修しなければいけないので、大体5つ気になる授業を見つけて、同じ画面から申し込みができる。その後学生専用のページから、正式に登録ができたか確認することができる。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 一番の理由は「日本を出て、違う世界で暮らしてみたい・違う国を知りたい」という思いがあったからである。大学入学当初は、留学のことは考えていなかったが、英語に触れたり、話して自信をつけたり、違う言語で自分を表現することの楽しさ、留学生や留学を目指す友達と過ごすことで、自分も違う世界で、違う価値観・生活感・環境に入ってみたいという気持ちが強くなった。外大に入って、そのチャンスを得ることができる機会があるのなら、掴みたいと思い、決意した。 (2) 留学先を選んだ理由 自分の中で、ヨーロッパ圏に興味があったので、その中で「交換留学ができる」「英語で学部授業を受けることができる」「自分が興味関心のある授業展開がされている」というのを軸に、絞っていった。スウェーデンは、教育制度が進んでいたり、北欧の中でも歴史が長く深く、独自の文化観や生活観を持っていると思い、より興味を持った。またスウェーデンの「ラーゴム」「Fika」という考えのもとに生活する姿が、私が体験したい生き方や考え方であったため、どのような環境から、ラーゴムやFikaを大切にできる心が育つのか気になった。ダーラナ大学では興味があるトピックがあり、自然豊かであったため、自分が求めている場所だと思った。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) ヨーロッパ圏だったため、IELTSの試験対策はしっかり行った。ASAで英語のspeakingの練習、IELTSのコミュニティへの参加、単語暗記、試験問題を繰り返し行う、朝にwritingの練習など常に英語に触れている環境作りをした。また英語を話すということ、間違えを恥ずかしがらないことは意識した。 しておけばよかったことは、ヨーロッパ圏はヨーロッパ圏内での文化や音楽、流行、歴史があるから、そのような点を勉強しておくこと。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 寒い地域に行くため、なるべく暖かい洋服や暖めるものを購入した。私は特に寒さが苦手だったので、カイロやsnowブーツなどもしっかり準備した。スーツケースなどもネットでは購入せず、店舗に行き、店員さんと話して比較しながら購入した。 しておけばよかったことは特に浮かばないが、私は大学入学時から一人暮らしをしていたため、家事や自炊は問題なかったが、もし経験がなければ、料理や掃除をしておくと、いざ着いてから少しは安心だと思う。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) まずは、学期最初に始まる「アクティビティ週間」にとにかく参加した。またオリエンテーションの時に、大学を回ったり、皆んなでランチをする時間があるので、その際にたくさん話しかけた。私が交友関係が広がったなと感じた行動は「恐れず、とにかくいろんな人に話しかけまくる」である。どれだけありえんテーションやアクティビティなどに参加しても受け身で、話しかけられることを待っていたら、関係は深まらないから、とにかく誰にでも話しかけると、その後の遊びやランチなどに誘われたりする。だからとにかく話しかける。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 個人的に感じたのは、スウェーデンがどれだけ「自主学習」の教育スタイルを推進しているかである。自分が履修した授業では、とにかく予習と復習の時間が多かった。自分で読み、動画を見て、内容を理解してから、それをまとめておいて授業に参加する。授業後、自分が感じたことや考えたことをまとめる。という作業を繰り返すため、授業外での勉強がとても多かった。また「自己責任」でもあるため、課題の提出に関して何か言ってくる、最終課題・テストについて何か言ってくることがなかった。 自分的に「合っているな」と思ったのは、授業中に疑問に思ったことはすぐに手を挙げて質問していいこと、自分の意見を気兼ねなく伝えられる環境があることである。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) 授業外では、学生向けのアプリがあるため、そこから自分が興味があるアクティビティに申し込んで参加した。例えば、Winter activityやパーティー、ハロウィン、クリスマスイベントである。 個人的に、日本人の先生と繋がることができ、その方が招待してくださり、2年に1度ある、レクサンド市という場所で開催される「Japanska film festival」というお祭りのボランティアに参加させていただいた。これは、2年に一度・招待という方法で参加できたため、毎年は参加することができない。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 授業外の活動は、「勉学からは離れて楽しもう。」「いつもの疲れを発散しよう。」という気持ちがすごく、参加学生のボルテージがとても高かった。とにかく楽しい遊びが多く、自分が課題課題、勉強勉強となりがちな人だから、オンオフをしっかりできる学生がとても多いなという印象を持ったし、オンオフの大切さを学ぶことができた。 日本のお祭りでは、スウェーデンに住んでいる日本人、日本文化にとても興味のあるスウェーデン人など多くの方と交流できてとても楽しかった。異国の地で、自分が慣れ親しんだ場所を離れ、こうして生きている人々と多く出会えて、勇気をもらった。今も連絡を取り合っている方もいて、いい出会いとなった。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 私が達成した最も大きなことは「ヨーロッパ中に友達ができたこと」である。もちろん「履修した授業では、一番上の成績を取ることができた」「ボランティアで多くの外国人に日本文化を体験してもらうことができた」など学習面や課外活動での達成もとても大きいものであった。しかし、私が一番大きいことと感じられたことは交友関係である。ヨーロッパ圏では、多くの留学生がEU圏からきていて、母国語や文化も似ている部分があり、距離を縮めるのが早かった。しかし最初、日本から来ていた私は、人気な音楽や番組、言語も全く違く、周りについていけないことが多く、孤独感を感じる時もあった。しかし行動しなければ始まらないをモットーに来ていた私は、とにかく会う人会う人に話しかけ、文化を教えあったり、言語交換をしたりして交流を深めていった。いま思い返すと、辛いことも多かったが、その辛い気持ちを乗り越えたいま、ヨーロッパ中にお互いの日常を伝え合う仲間がいる。これは私にとって、とても大きな成長・達成であり、また学んできた「コミュニケーション」という分野も生かされたと感じている。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 今回の学習から、「自分や他者が社会で生きて行く中で、影響され変化する心理学」や、その心理学からコミュニケーションがどのように変化するのかということについて興味を持った。今までは「日本人」という点に焦点を置いてきたが、日本人と他国民・外国人などグローバルにみた「心理学✖️コミュニケーション」という視点から学習を継続させていきたい。 さらに新たに興味を持ったのが「言語」である。ヨーロッパ留学では、英語以外にもスウェーデン・スペイン・イタリア・フィンランド・フランス・ドイツ・中国語など多くの言語に触れることができた。その中で、言語を学ぶことにより、他文化をより身近に感じたり、日本語との相違点を知ることで楽しむことができること、会話が広がることを経験することができた。日本で生活していると、意識しないと「日本語」だけで生活することが当たり前になるため、このような経験は新鮮であり、とても心が豊かになった。このようなことから、新たな言語学習を継続させていきたい。 留学で学んだことはどれもかけがえのない貴重な学びであったため、一つ一つの気づきをこれからも大切にしたい。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 出願は、とにかく「何が必要なのか」「いつが期限なのか」「条件はあるか」などについて注意をして進めることが大切である。国際戦略部の担当者さんが協力してくれるため、わからないことや疑問に思ったこと、不安なことはしっかり聞いて頼る。自分が要件を満たしていること、期限を守ることが大切なため、留学用のファイルを作ってまとめたり、読みやすいように印刷したり、何度も大切な部分を読み返すことが大切。個人的には、両親と情報共有するのも良かった。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) ビザ申請はかなり困難な事や難しい事があった。申請自体は、スウェーデンの移民庁のWebsiteから、指定されたものに沿っていけば簡単に申請することができるが、承認されるまでに必要な書類がとても厳しかった。スウェーデンでは留学先大学で「最低半年30単位・1年60単位を履修・取得し、その授業は 対面でなければいけない」というルールがあり、それを申請時に証明する必要がある。しかし私の大学は、半年分しか履修登録をすることができず、申請時に証明することができなかったため、そのことを伝える証明書を大学側に頼んだり、それでも却下されたりなど、とても複雑で難しかった。 また移民庁から承認をもらったら、日本のスウェーデン大使館に行き、パスポートを見せる。その後承諾書もち、移民庁に行き、指紋や顔写真の登録。何週間後に封筒でカードが届いた。 ※移民庁で、顔写真や指紋を登録する際に、カードをとりに来るか、送るかを選べて後者の選択をしたのに、1ヶ月届かず、電話で問い合わせをしたら「取りに行く」に変えられてしまっていたということがあったため、注意。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) 有楽町にあるJALの受付に行き、良いルート・安全なルートなどを探してもらい予約した。航空券を抑えたい方は、ネットで予約するのが良い。 (4) 渡航したルート 行き:日本(羽田)→フィンランド(ヘルシンキ)【乗り換え】フィンランド→スウェーデン(アーランダ) 帰り:スウェーデン(アーランダ)→ドイツ(フランクフルト)【乗り換え】ドイツ→日本(成田) (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 大学の出迎えサービスは、寮から最寄りの駅からあり。しかし到着日のかなり前までに予約しないといけないため、もしサービスを利用する際は、予約期限の確認・到着日などを早めに確認、決めなければいけない。 スウェーデンの空港に到着後、express trainを使用し、ストックホルム中央駅へ到着。その後、「SJ」というアプリで事前に予約した電車に乗り、約3時間かけてFalun中央駅へ。Falun中央駅に着いたら、バスという選択肢があるが、使い方がわからなかったため、タクシーで15分ほどで寮到着。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 大学が提携している寮はなかったが、大学がおすすめしている寮があり、そこに申し込みをした。 アカウント作成後、自分が住みたいところを探して、applyをしてWaiting lineに並ぶ。一度に申し込みをできるのは3部屋までである。自分の番が来たら、その部屋に住みたいか否か決めることができる。どの部屋にするのか、何が自分の中で条件かなどについて、しっかり考慮して決める必要があった。しかし寮の入れ替わりが激しい時期なため、人気な部屋は早めに無くなりやすい。 4月ごろに申し込みをし、7月に決まった。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 様々な支払い方法があり、寮の事務所にいるスタッフに支払っていた人もいたが、自分は銀行から振り込みをしていた。たまに振り込みがうまくいかない時があり、母に日本から振り込んでもらった時があるため、しっかり振り込めているか確認することは大切。 私は「家具付き」の部屋を申し込みすることができたので、備え付けに「ベッド・ライト・机・椅子」があった。またシェアではなく個人部屋にしたので、冷蔵庫やオーブンなどキッチン周りもしっかりしていた。シャワーとトイレも部屋についている。 メンテナンス状態は良かった。基本的に前に住んでいた学生が全て責任を持ち、掃除やメンテナンスを行う。しかしもし何か不具合や故障があったらすぐ連絡をして治してもらわなければいけない。自分が退去する際のInspectionがとても厳しい。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) 個人の環境が確保できていて、とてもよかった。一人にしては、部屋がとても広く、自分の好きなように部屋をデコレーションできて、落ち着きを感じることができた。寮の目の前に、スーパーがあり、少し歩けば、街の一番栄えた広場があるため、生活もしやすい。大学までが遠いから、バスの定期をスーパーで学割で購入できるのでおすすめ。 北欧は太陽が見えず、鬱になったり体調を崩しやすいので、寮にあるコモンルームで皆んなで集まったり、ジムやサウナがあるため、そこを友達と使って、皆んなで時間を共にすることが大切だと思った。また何かお祝い事やパーティをしたいときは部屋を予約して、皆んなで料理をしたりすると楽しい。 自分にとって合う化粧品やクリーム、食料を持っていくことも大事で、スウェーデンは日用品や消耗品が高いから注意。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) 主にソニー銀行を開設し、利用した。スウェーデンは通貨が「スウェーデンクローナ」で、手数料なしで使用できたのがソニー銀行だけだったので事前に開設した。 現金はほとんど使う事はなかったが、クリスマスマーケットなどで使用したので、街のATMから引き出した。また、スウェーデンに来る前に日本でクローナを引き出したりした。 スウェーデンは、クレジットカード社会で、なんでもクレジットである。ヨーロッパは、公共のトイレを使うにもお金を支払うことがほとんどなので、クレジットカードは常に持っていると良い。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) 携帯は日本で使用しているものをそのまま使用した。SIMカードは現地で空港に着いたときのコンビニのような所で購入した。(Combiqというもの) コンビックを使用するには、パスポートなどで自分の情報を登録する必要があり、やり方はコンビニの店員に聞くとやってくれる。またコンビックは、最初はカードとギガを購入する。その後は、毎月ギガだけを購入する、私は10ギガを購入していた。ギガを購入すると、レシートに番号が書かれているので、それを入力すると、ギガが追加される仕組みである。 コンビックに関しては、かなり使い方に変更点があり、私が滞在中にもアプリが使えなくなったなど色々な変更があった。私はインターネットで使い方を調べながら、コンビックに問い合わせ電話をしたりしながら解決していった。わからないことがあった時はカスタマーセンターに電話が一番はやい。(スウェーデン語のため、英語で話すことを伝える事を忘れない。) ※家賃の支払いをするときに、うまく自分から支払えない時があり、WISEというアプリを利用し、母に振り込みをお願いした時もあった。また友達同士で何か割り勘するや旅行費を払うなどに便利なのはPay Palである。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) キャンパス内のWi-Fiは、入学のオリエンテーションの時に説明があった。街中にもフリーWi-Fiが常にあり、簡単に誰でも使用することができる。 自分の部屋は、到着してからルーターを、街にあるショッピングセンターの中で買いに行った。どれがいいか、安いかなどは店員さんと話して決めると良い。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 現地では何度も病院にかかった。救急で行くと、予約優先になるためほぼ一日を病院で過ごすことになる。またドクターの診察を受けるまでに何人かの質疑応答があり、かなり時間がかかる。また体調がすぐれない中、一人でいるのが厳しい時は、友達がついてきてくれたりもした。 予約は現地のパーソナルナンバーを持っていないとできないため、基本的に留学生はできず、救急で行くしかないのが難点である。 大学の保険を利用し、サポートしてくれていた人と話し合ってオンライン診察や、予約の手配をしてもらったこともあった。しかし継続した対応が全てメールでのやり取り、担当者が夜になると変わり、また最初から説明しないといけない、近くの病院の予約が見つからない、オンライン診察だとしっかりとした診察ができないことなど難しい点がいくつかあった。オンライン診察の時は、スウェーデン語が話せる日本人の通訳をつけることができた。 救急車をよんだこともあった。しかし電話をしてから、まず電話対応者がナースを呼び、なぜ救急車が必要なのかなどの質問があり1時間ほど行った。やっと救急車の了承が出たと思ったが、部屋まで救急車が来るまで、3時間かかった。日本との違いに驚いた。入院したときは毎日検査があったが、ナースやドクターの対応が親切で助かった。 スウェーデンで医療を受けるためには、かなりの労力が必要となるため、医療機関にかからないことが一番であるが、万が一何かが起きた時は、保険を利用したり、救急で行くことは選択肢としてしっかり頭に入れておくと良い。 (5) 日本から持っていくべきもの スウェーデンは寒い地域なので、日本からユニクロのインナー、手袋、スノーブーツなどを購入しておくといい。またカイロや暖かい服の持参、ダウン(私の場合は、カナダグース)なども日本から持っていけるならば持って行った方が良い。スウェーデンで揃えようとするとかなり高くなる。 保湿や髪の毛が傷まないように、日本で馴染みのある化粧水や洗顔、クリーム、シャンプーリンスを持って行ったのも良かった。 また特に私の場合であるが、刺激物や味の濃い食事、重い食事ができなかったため、日本から味噌汁やだしなど、自分に必要だと思うものを持って行った。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) 比較的私が住んでいた Falun地域は、治安がとても良く、夜に歩いてても何も怖いことは起きなかった。しかし、夜は友達と必ず帰る、友達に位置情報を送る、友達に出かけるときは伝えるなどもしていた。 自分が危ないなと思ったことや、危険な状況に置かれたことはなかった。 しかしヨーロッパに旅行に行くときは、危険が伴うこともあったため、なるべく行く前に治安情報などを調べておく、夜は一人にならない、路地などには行かない、知らない人に話しかけられても安易に話さない、自分の持ち物はしっかり自分で守ることは大切である。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 食事は主に、寮の目の前にある「Willys」か「Lidl」というスーパーマーケットで購入したものを自炊していた。私は、グルテンフリー・ベジタリアン食品、野菜が欲しかったので、豊富なのはWillysの方であった。料理は部屋にキッチンがあったので、そこで料理をした。 大学に行く時は、弁当を自分で持って行った。学食やカフェがあるが、学食はビュッフェスタイルで値段も高く、時間も11:00 - 14:00までしかやっていない。カフェも値段は高いため、利用したことはないが、図書館の中に併設されていて営業時間も長いため、使い勝手はある。他に自販機やスターバックスのコーヒーマシンがある。また冷蔵庫や電子レンジ、お湯を沸かすためのポットがあるキッチン室があるため、そこでお弁当を温めたり、冷蔵庫に保管している学生が多い。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) 情報は主に、大学のWEBサイトや、大学側が提供しているプレゼンテーションで知ることもできる。また「Orbi」と呼ばれる学生専用のアプリがあり、そこから学生向けのアクティビティに参加申し込みができるため、重宝していた。 留学に来る前は、先輩が書いた留学Webや、先輩の話、YouTubeの動画から情報収集をしていた。とにかく事前に情報を集めることは、とても大切であり、渡航の際に、少しでも精神的負担をなくして行くことができる。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 スウェーデンは、人柄が日本人と似ていて、パーソナルスペースがしっかりある。また男女平等がとても浸透しているため、トイレに男女区別がないため、最初は抵抗感があるかもしれない。またスーパーでは、欲しい分だけ買える量り売りなため、スイーツや野菜は必要な分だけ取れば、余分にお金を支払うこともなく、こんなにいらないなという状態にもならずに済む。土日はショッピングセンターが全くやっていないか、時間が2時間しかやっていないところもある。平日も18時にはどこも閉まってしまうため、なるべく欲しいものは平日の早めの時間に買い物に行くといい。 交友関係の面としては、他の留学生との交流として、EU圏から来る人が多いため、共通の流行やニュース、音楽やノリがある。その時についていけないなと孤独に感じることもあるが、そこで折れずに頑張って話しかけると、違う考えや価値観を学ぶことができる。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) まだ細かくはどうするか決めていない。最近、イベントプランナーや経営、心理学などに興味があるため、そこ関係の仕事を探そうと思っている。 また、もう一度海外に行きたいという気持ちがかなり強く、ワーキングホリデーなども検討している。 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 現地では、留学と日本の企業の就活をしようとしたが、留学中の勉強にかなり時間を割いたため、できなかった。またスウェーデンやヨーロッパ圏は、現地語を条件として求める企業が多く、英語対象のジョブフェアなどを見つけづらかった。留学中は、留学や勉学に集中したかったため、両立することはできなかった。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 私は今回の留学経験から、今まで以上に海外経験を増やし、自分の可能性を広げていくこと、「普通」「当たり前」とされている固定概念をなくして将来を選択していきたい。今回の留学で、文化や環境が違う人々との生活、交流がどれだけ複雑なことで楽しい事なのか身を持って経験することができた。また、多くの言語を知っていることにより広がる交流や知識、日本で学んでいただけでは気づけなかった他国民からの日本への意識、自分が見ていた世界はちっぽけだったことなど多くの学びがあった。このような学びは今後、周りに流されず、自分が今しかできないことに挑戦する、興味関心を増やし、新たな視点から物事を見つめることにつながると考えている。辛かった経験も含め、改めて自分が「何をしたいのか」「どのように貢献したいのか」を考え、自分の道を歩んでいきながら、今回得た学びを活かしていきたい。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 まずは、失敗を恐れず、掴めるものは全て掴んで、行動を起こしてみてください。留学を目指すということは、安易な決断では決められないことであるし、楽しいことだけでなく、辛く苦しい気持ちにもなります。しかし留学をすることで、自分の中にあった固定概念や、こんな感じだろうというイメージが全て変わっていく感覚、違うことや新たなことに触れるという興奮、自分で乗り切ったという達成感など、経験したことでしか得ることができないことがたくさんあります。そしてそこから得たものは、あなたにとって必ず一生ものとなります。 私も留学を通して、「失敗を恐れず、もはや失敗さえもポジティブに捉えて、挑戦し行動し続けること」の大切さ、そこから得られたことがたくさんありました。どれもかけがえのない経験ばかりです。 「やったら何か変わるかもしれない」という気持ちを原動力に挑戦し続けてください。これを読んでくれたあなたが、新たな道を切り開ける事を応援しています。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 24,669.45 | 346,384円 |
水道光熱費 | 1,811 | 25,428円 |
学費・教材費 | 370 | 5,195円 |
交通費 | 3,199 | 44,917円 |
通信費 | 929 | 13,044円 |
食費・その他 | 20,700 | 290,649円 |
小計 | 51,678.45 | 725,617円 |
航空券 |
430,490
円
|
保険 |
212,439
円
|
ビザ関連費用 |
0
円
|
その他 |
0
円
|
合計 | 1,368,546 円 |
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