【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1911年 ・学生数 20,291人 ・設置学部 文学部、法学部、科学部、理学部、医学部、薬学部、心理学部、ファインアート学部 ・その他 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) 文学部(Faculdade de letras) (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 履修可能な授業は5つまで。担当の先生によって留学生には勧められない授業だと言われる場合もあるが、基本的に全ての授業を履修できる。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 文学部以外の履修は不可能である。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 資料に必要事項を記入し、提出する。120ユーロを払う必要がある。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 公立の大学のため、施設自体は古いものが多い。日本人学生は比較的多いものの、交流する機会は少なかった。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) 課題は殆ど出されることはなかった。試験はKUISのものと違い、ほとんどの授業が問題に対する意見や答えを文章にして約1ページほどの容量で答える形式。そのためかなりのポルトガル語能力が求められるが、辞書の使用もほとんどの授業で許可されている。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか リスボン大学には相談窓口のような場所はなかった。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 学期開始1週間前に履修登録と施設紹介を含んだオリエンテーションがあった。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 授業が始まる1週間前に専用のサイトにて授業を選択欄から選び、登録を行う。選択欄にない場合は、配布される用紙に履修したい講義を記入し、同サイトに提出。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 将来ポルトガル語を使っていくにあたって、ポルトガル語は英検や仏検のように名の知れた語学試験が少ないと感じ、留学というわかりやすい実績を持ちたかった。 (2) 留学先を選んだ理由 ブラジルは既に多くの学生が派遣されており、大学内での情報も多くあったが、ポルトガルへは自身の代から派遣が始まり、まだ大学自体も未知数だったので、興味を持ったと同時にポルトガル留学という新しい留学先を確立させたかった。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 出発前にポルトガル語を聞くことができる教材を使って、もう少しポルトガルのポルトガル語発音に慣れておくべきであったと感じる。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 大抵のものはポルトガルでも揃えられるので生活面で準備しておくべきだったものは特にない。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) リスボン大学の日本語の授業に参加させていただき、そこから日本に興味を持っているポルトガル人の学生と多くの交友関係を築いた。基本的に彼らと接する際は、日本語とポルトガル語で交互に会話をした。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 学んだものは主にヨーロッパや中央アジアの歴史や文化、そして語学授業はフランス語である。全体的に進むスピードが日本と比べて遅く、一つ一つのテーマを深堀していくような感覚だった。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) 特に活動には参加していない。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 留学期間中、ポルトガル人の友人と出かけたり、友人の家族宅に招いていただいたこともあって、一般のポルトガル人の生活を他の人よりもよく知ることができたと感じる。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 語学面では、ポルトガルのポルトガル語が身についた。生活面では異なる国の考え方や見方の違いを偏見なく見ることができる力が身についた。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 9ヶ月かけてポルトガルのポルトガル語発音をものにしたので、今まで学んだブラジルの発音を合わせてどちらも話せるように学習を継続したい。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 基本的に求められた資料を提出すれば問題ないが、対応がかなり遅いので注意が必要。早めの提出が望ましい。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) 基本的に求められた資料を提出すれば問題ないが、上記同様、ビザを発行する大使館も対応がかなり遅いので注意が必要。こちらも早めの提出が望ましい。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) 旅行代理店HISを介して購入した。 (4) 渡航したルート 行き: 羽田→ヘルシンキ→リスボン 帰り:リスボン→パリ→羽田 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 地下鉄を使用して、約30分ほどで住居まで移動した。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 下記のサイトより、入居の手続きを行った。 https://housinganywhere.com (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 費用は送金システムを使って日本から送金。備品はヒーターと机、電気スタンド、ハンガーがあった。部屋の状態は、一度壁一面カビだらけになったことがあった。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) シェアハウスは騒音問題とかもあるので耳栓があると便利かもしれない。また薬物勧誘も時としてあるので、当然誘われた際には断ることが必要。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) 銀行口座を開設していなかったので送金、引き出しは行っていない。クレジットカードはほぼ全ての店で使うことができるが、稀に使えない店も存在する。田舎だとその確率がより上がる。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) simカードは中心街のショッピングセンターにある携帯会社(NOS)にて購入。1ヶ月14.08ユーロ(約2,000円)。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) 大学内でのキャンパスは問題なかったが、アパートでは住居によってインターネットが繋がりにくい場合がある。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 風邪に4回ほど罹ったが、いずれも薬を服用して安静に過ごしたことで回復した。 (5) 日本から持っていくべきもの 上記の経験から、充分な薬(解熱剤や腹痛に効く薬など)を持って行くことが望ましい。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) 治安は基本的に外務省のサイトや「旅レジ」を参考にしたが、ポルトガルは他のヨーロッパの国と比べても治安が悪い場所ではないので、特に対策をする必要はなかった。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 自宅ではキッチンが常に汚れていたこともあり、まともに料理ができなかった(作っても簡単なもののみ)。大学の学食は3ユーロほどだった。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) 治安に関する欄にも記載した通り、基本的には外務省のサイトや旅レジから情報を入手した。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 日本と比べて路上喫煙や路上飲酒、薬物の使用にかなり寛容だと感じたので、受動喫煙や薬物勧誘に慣れてない場合、注意が必要だと思う。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) ある程度決まっている。 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 特に行っていない。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか ポルトガルの発音を知る人は日本の中でも少ないので、ポルトガルの発音を話す国(アフリカポルトガル語圏など)に携わるような仕事をしたい。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 4,117.19 | 697,002円 |
水道光熱費 | 0 | 0円 |
学費・教材費 | 0 | 0円 |
交通費 | 109 | 18,453円 |
通信費 | 42.68 | 7,225円 |
食費・その他 | 3,532.66 | 598,046円 |
小計 | 7,801.53 | 1,320,726円 |
航空券 |
388,360
円
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保険 |
118,785
円
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ビザ関連費用 |
0
円
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その他 |
0
円
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合計 | 1,827,871 円 |
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