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プロフィール
和航
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学先
ポルトガル共和国
/
UNIVERSIDADE DE LISBOA
留学期間
2023-09-01 ~ 2024-05-31
留学種別
交換
1~10件目 / 10件中
2024-05
留学成果報告書5月分
留学報告書 総括
【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1911年 ・学生数 20,291人 ・設置学部 文学部、法学部、科学部、理学部、医学部、薬学部、心理学部、ファインアート学部 ・その他 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) 文学部(Faculdade de letras) (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 履修可能な授業は5つまで。担当の先生によって留学生には勧められない授業だと言われる場合もあるが、基本的に全ての授業を履修できる。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 文学部以外の履修は不可能である。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 資料に必要事項を記入し、提出する。120ユーロを払う必要がある。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 公立の大学のため、施設自体は古いものが多い。日本人学生は比較的多いものの、交流する機会は少なかった。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) 課題は殆ど出されることはなかった。試験はKUISのものと違い、ほとんどの授業が問題に対する意見や答えを文章にして約1ページほどの容量で答える形式。そのためかなりのポルトガル語能力が求められるが、辞書の使用もほとんどの授業で許可されている。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか リスボン大学には相談窓口のような場所はなかった。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 学期開始1週間前に履修登録と施設紹介を含んだオリエンテーションがあった。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 授業が始まる1週間前に専用のサイトにて授業を選択欄から選び、登録を行う。選択欄にない場合は、配布される用紙に履修したい講義を記入し、同サイトに提出。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 将来ポルトガル語を使っていくにあたって、ポルトガル語は英検や仏検のように名の知れた語学試験が少ないと感じ、留学というわかりやすい実績を持ちたかった。 (2) 留学先を選んだ理由 ブラジルは既に多くの学生が派遣されており、大学内での情報も多くあったが、ポルトガルへは自身の代から派遣が始まり、まだ大学自体も未知数だったので、興味を持ったと同時にポルトガル留学という新しい留学先を確立させたかった。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 出発前にポルトガル語を聞くことができる教材を使って、もう少しポルトガルのポルトガル語発音に慣れておくべきであったと感じる。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 大抵のものはポルトガルでも揃えられるので生活面で準備しておくべきだったものは特にない。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) リスボン大学の日本語の授業に参加させていただき、そこから日本に興味を持っているポルトガル人の学生と多くの交友関係を築いた。基本的に彼らと接する際は、日本語とポルトガル語で交互に会話をした。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 学んだものは主にヨーロッパや中央アジアの歴史や文化、そして語学授業はフランス語である。全体的に進むスピードが日本と比べて遅く、一つ一つのテーマを深堀していくような感覚だった。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) 特に活動には参加していない。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 留学期間中、ポルトガル人の友人と出かけたり、友人の家族宅に招いていただいたこともあって、一般のポルトガル人の生活を他の人よりもよく知ることができたと感じる。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 語学面では、ポルトガルのポルトガル語が身についた。生活面では異なる国の考え方や見方の違いを偏見なく見ることができる力が身についた。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 9ヶ月かけてポルトガルのポルトガル語発音をものにしたので、今まで学んだブラジルの発音を合わせてどちらも話せるように学習を継続したい。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 基本的に求められた資料を提出すれば問題ないが、対応がかなり遅いので注意が必要。早めの提出が望ましい。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) 基本的に求められた資料を提出すれば問題ないが、上記同様、ビザを発行する大使館も対応がかなり遅いので注意が必要。こちらも早めの提出が望ましい。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) 旅行代理店HISを介して購入した。 (4) 渡航したルート 行き: 羽田→ヘルシンキ→リスボン 帰り:リスボン→パリ→羽田 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 地下鉄を使用して、約30分ほどで住居まで移動した。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 下記のサイトより、入居の手続きを行った。 https://housinganywhere.com (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 費用は送金システムを使って日本から送金。備品はヒーターと机、電気スタンド、ハンガーがあった。部屋の状態は、一度壁一面カビだらけになったことがあった。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) シェアハウスは騒音問題とかもあるので耳栓があると便利かもしれない。また薬物勧誘も時としてあるので、当然誘われた際には断ることが必要。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) 銀行口座を開設していなかったので送金、引き出しは行っていない。クレジットカードはほぼ全ての店で使うことができるが、稀に使えない店も存在する。田舎だとその確率がより上がる。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) simカードは中心街のショッピングセンターにある携帯会社(NOS)にて購入。1ヶ月14.08ユーロ(約2,000円)。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) 大学内でのキャンパスは問題なかったが、アパートでは住居によってインターネットが繋がりにくい場合がある。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 風邪に4回ほど罹ったが、いずれも薬を服用して安静に過ごしたことで回復した。 (5) 日本から持っていくべきもの 上記の経験から、充分な薬(解熱剤や腹痛に効く薬など)を持って行くことが望ましい。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) 治安は基本的に外務省のサイトや「旅レジ」を参考にしたが、ポルトガルは他のヨーロッパの国と比べても治安が悪い場所ではないので、特に対策をする必要はなかった。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 自宅ではキッチンが常に汚れていたこともあり、まともに料理ができなかった(作っても簡単なもののみ)。大学の学食は3ユーロほどだった。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) 治安に関する欄にも記載した通り、基本的には外務省のサイトや旅レジから情報を入手した。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 日本と比べて路上喫煙や路上飲酒、薬物の使用にかなり寛容だと感じたので、受動喫煙や薬物勧誘に慣れてない場合、注意が必要だと思う。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) ある程度決まっている。 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 特に行っていない。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか ポルトガルの発音を知る人は日本の中でも少ないので、ポルトガルの発音を話す国(アフリカポルトガル語圏など)に携わるような仕事をしたい。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】
ポルトガル共和国
UNIVERSIDADE DE LISBOA
和航
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
月次報告書5月分
月次報告書 5月
長いようで短かった自分の留学生活も、この5月をもって終わりとなる。授業は2日をもって全て終了した。課題やテストなど、つまづいた時期も多くあったけど、最後のクラスでは先生やクラスメイトと一学期間の総括を話し合い、自らの感想を伝えあったことで最終日にもかかわらず、より親睦が深まったと思う。 気温は相変わらず高く、夜になっても半袖で問題ないほどになった。また乾燥しているため、非常に過ごしやすい。次回旅行などでポルトガルを再び訪れる際は是非とも夏に来てみたい。 そして私ことではあるが、5日から25日にかけてヨーロッパを一周した。それも通学リュック一つで。ポーランドのアウシュビッツ収容所やオーストリア、ハンガリーなどを周り、イタリアへ南下した後、南仏、バルセロナを経由してリスボンへ戻った。途中風邪を2回ほどひくなど、アクシデントも多く自分の身に降りかかったと思うが、留学生活と同じくらい価値のあるものであったし、何より新しいことに挑戦するハードルが下がったように感じる。 そして今日31日、帰国の途についている。友達とは笑顔でお別れすることができた。今までは涙の別れが多かった自分にとってまた一つ小さな成長を感じられた。 しかし結局耐えきれず、この報告書を泣きながら機内で書いている。この留学で自分は何を学んだのか、どんな失敗をし、そこからどう改善しどのような成功を収めたのか、それらについて気づくのはおそらくまだまだ先の話になりそうだが、少なくとも留学試験を受けて合格し、ポルトガルという国で9カ月間市民となって暮らし、勉強したこの時間は私にとって大いに価値のあるものであり、「行って良かった」と胸を張って言えるものになった。 この場をお借りして、見守っていただいた家族、日葡両国の友人、先生、大学の職員の方々に多大な感謝を示したい。 9ヶ月間支えていただき、本当にありがとうございました。
ポルトガル共和国
UNIVERSIDADE DE LISBOA
和航
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-04
月次報告書4月分
月次報告書 4月
1ヶ月通しで授業がある最後の1ヶ月になった。勉強面ではフランス語の授業のテストに向けてひたすら先生とマンツーマンの補習を行っていた。過去形、未来形の動詞の活用をひたすら問題を解きながら間違いを解説していただいたり、授業でわからない部分を相談していただいたりと、テストのみならずこれからの自分のフランス語にも必ず生きてくるような補習だったと考える。加えて、フランス人の友達をポルトガルに迎えた。そこで多くのフランス語会話の機会を得ることが出来た。生活面ではポルトガル語を使って何かを行うことに関しては、以前よりもより自信を持つことができ、実際問題もほとんどなくなっていた。ただ、正直フランス語以外の学習にはほとんど手をつけられていない状況だったので自分の中で、ポルトガルに留学に来たのにフランス語にばかり集中していいのだろうか、と迷う場面も多くあった。そこで自分の専攻の先生に相談してみたところ、「留学をしていて迷うことも沢山ある」ということ「フランス語を集中して学習するポルトガル留学も良いのではないか」という意見を頂くことができ、また一つ自分自身の困難を乗り越えられたように感した。 4月に入ったこともあり、気温は非常に暖かく、日本の夏服で過ごしても問題ないほどに、ぽかぽかとした日が増えてきた。春に入るとポルトガルは雨の日が急激に少なくなり、日中は晴れてかつ日照時間が伸びたことも合わさって、午後8時ほどまで明るくなってきた。 暖かくなってきたので、ポルトガルのあらゆる街を訪れてみた。高い波が名物の「ナザレ」、神田外語大学のMULCにあるブラジルポルトガル語エリアのデザインの元となっている「オビトス」、スペインのセビリアと一緒に訪れたのがポルトガル最南端の町「ファロ」、ポルトガル人の友達に誘われて、かのバスコ・ダ・ガマの出身地である「シネシュ」にも足を運んだ。そこでの友達との会話が深く印象に残った。彼は私に「何故旅を続けるのか」という質問を投げかけた。僕が「その土地の文化や歴史を知りたいから」と答えると、彼は「君は文化を知るだけじゃなくて、もう既に文化に生きている」と伝えてくれた。今まで自分のその言葉は口先だけで本当に歴史や文化を知れていないのではないかと思い詰めることもあったが、その言葉を聞いて自分もポルトガルに溶け込めることができたのだなと感じた。またその友達は「ポルトガルでは何もしない時間は心に不安がないと言うことであり、焦って何かをする必要はなく生きているだけで充分なものだ」とも話してくれた。今まで何かしらしなければいけないと思い込んでいた私にとって、救われるような言葉だった。 最後に、4月中で最も嬉しかった言葉をここに記したい。友達とシントラという街へ訪れた時、彼らがふと僕に「あなたはもうポルトガル人だ」と話してくれた。これまでなんとかポルトガルにまつわることについて自分ながら学び、ポルトガル語を続けてきた私にとってこれ以上ない言葉だった。市民権は得ていないけれど、私はポルトガル人になれたんだなと思える。出来事であった。
ポルトガル共和国
UNIVERSIDADE DE LISBOA
和航
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-03
月次報告書3月分
月次報告書 3月
3月は個人的にうまくいかない経験が多くあったように感じる。月の初めにフランス語のテストを受けて、結果を見てみたものの大きく点数を落としていた。前学期はあれだけ自信を持っていた自分のフランス語の能力に対してほとんど全く自信を持てなくなり、加えてフランス語学習のモチベーションも落としてしまうことになってしまった。さらに人間関係面でも少しトラブルを抱えてしまうことも幾つかあった。 そんな沈み気味の自分に追い討ちをかけるようにイースター期間のほとんどが大雨の日が続いた。月の終わりで、4月に近づいていたこの時期に連日冷え込み日と湿度の高い日が続いた。それによっておよそイースター期間である1週間の多くを自宅で過ごすことになった。尤もこの期間、イスラム教におけるラマダーン期間と被っており、日本の外務省も繁華街など人気の多い場所を訪れることを避けるよう指示を出していた為、身の安全を守るという意味では自宅で過ごしていたことが正解だったと言えるかもしれない。 それでも悪い出来事が続くだけでなく、ポルトガルの南東部アレンテージョ地方を訪れて、ワイン農園を散策しながら自然浴をしたり、第3の街コインブラにも行き、同じ神田外語大学の先輩に街を案内していただいたり、そして持病の影響で日本に留学できるかどうか怪しいと言われていたポルトガル人の友達が病気を克服し、日本に行くことが出来たりと嬉しい出来事も数多くあった。
ポルトガル共和国
UNIVERSIDADE DE LISBOA
和航
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-02
月次報告書2月分
月次報告書 2月分
2月は先月以上にお金の管理の大切さを考えさせられた1ヶ月間だったように感じる。2月の途中でクレジットカードの利用限度額が超えてしまい、一定期間現金のみの生活をしなければならない状況になった。幸い大きなトラブルはなく、再びカードを使える状態に戻ったものの、出発前に先生から「お金の使い方は、生活を続けていくうちに上達する」と教えて頂いたように、この出来事をきっかけに管理を見直し今後の生活に活かすべきことだと強く実感した。 気温の面では、リスボンはかなり日中は暖かくなってきた。日本でいうともう3月終わりか4月初めほどの暖かさに感じる。昼間外を出歩くと途中で汗ばんで上着が入らなくなるほどである。しかし夜はまだまだ冷え込む日が多く、厚手の毛布はもうしばらく必要になりそうだ。アパートの前に恐らく日本から持ち込まれたであろう桜の花がもう咲きはじめていた。通学路にある木なので、毎日日本の春を感じながら登校している。 今月初めてポルトガルに来てから日本食を試した。友達と行ったのだが、彼女曰くやめておいた方がいいとのこと。それでも一定料金で沢山食べられる日本食のお店に行き、食べてみたがどれも日本で食べるものとほとんど変わらない味であった。次にポルトガルへ留学に行く人には「日本食に恋しくなっても、日本と変わらない味のものがここでも14ユーロほどで食べることができる」と是非教えたい。
ポルトガル共和国
UNIVERSIDADE DE LISBOA
和航
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-01
月次報告書1月分
留学報告書 1月分 -2024年を迎えて-
2024年の始まりは39度の高熱との戦いで、辛いスタートだった。それでも先月ポルトを案内してくれた友達が料理してわざわざ家まで持ってくれてきたものを食べたり、次の学期の授業について考えているうちに、年か明けてから三日目ですっかり回復することができた。今学期からは、日本の大学との単位も考えて、講義系科目と言語科目をひとつずつ履修した。こうすれば合計4単位、トータルで14単位となり、日本で必ず履修しなければいけない6単位と合わせると全ての単位を修得できるからである。 自分が今月ポルトガルで成長てきたと思う瞬間があった。携帯電話ショップにSIMカードを継続するための料金を払いに行った時のことだが、先月はまだほとんど何もポルトガル語を聞き取れることが出来ず、友達の助けがあってようやくSIMカードを手に入れることができた。しかし当然ながら、友達は毎月毎月私の通訳をしていられる訳ではなく、今月から私一人で向かうことになった。そこで最初は何度かつまづいたものの、最終的に料金を払うことができ、加えてカードに関して疑問に思っていた部分も店員さんに質問をする事で解決することができた。 この文章を見ただけではほんの些細なことであり、ましてや日本では私のような大学生は当たり前にこなすことができるだろう。ところがこの日と先月の同じ日の自分を比べてみると、1ヶ月で大きくポルトガル語力が成長していたこと。そして3年以上勉強したとしても、まだまだ言葉の壁は厚いものなのだと強く実感した出来事だった。 これは先月の報告書にも書いた内容ではあるが、やはりポルトを訪れて実際にそこに住む人たちの生活や文化を本人達とコミュニケーションを取ることで自分も少しポルトガル人になれたのかもしれない。実際、私自身の感情として会話をする際に変な緊張や恐れがなくなって、肩の力を抜いて相手と話すことができた。 私個人でも前より自分の口角が上がったように感じるし、もしかすると相手の友達からみれば「なんだか笑顔が冬休み前より増えた気がするかも」と思ってもらえているのかもしれない。 手前味噌ながら、日本の大学で「あなたは会話が上手だ」と何度も褒めて頂き、話すことには絶対の自信を持っていた私であるけれども、やっぱりネイティブと緊張せずに会話するためにはこれだけの年月がかかるものなのかとシヨックを受けたとの同時に、また一皮むけた自分を認めてやりたい。取り敢えずポルトで会話上達のきっかけをくれて、寝込んだ時にわざわざ手料理まで持ってきてくれた友達におおいに感謝したい。
ポルトガル共和国
UNIVERSIDADE DE LISBOA
和航
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2023-12
月次報告書12月分
報告書 12月
今月はパリの旅から始まった。8日から12日にかけてパリを旅し、ポルトガル帰国後の13日は2つのテストとプレゼンテーションに追われることとなった。13日は元々別の日に行われる予定だったテスト一つとプレゼンテーションがよりにもよって同じ13日に延期する形となった。そのため、旅行出発前と帰国後でそれらに向けて準備をしなければならなくなった。しかし心配とは裏腹に問題もなく全て終わらせることができたので安心した。 ここで少し驚いたのが、日本から出発前に私はポルトガルをはじめとしたヨーロッパでは何かしら発表をする際、原稿を見ながらの発表は厳禁であると書かれたサイトを目にしたことがあったが、現地でプレゼンを聞いたり実際に自分でやってみるとそこまで厳しい雰囲気では無さそうだった。寧ろ原稿を見ながらの発表に関しても何も叱られたりすることはなかったので些細なことではあるが正直一学期間授業を受けてその点について驚いている。やはり「インターネットサイトの情報を鵜呑みにしてはいけない」ことと「百聞は一見にしかず」という教えは本当だったのだろうと思い知らされた。 冬休みではポルトガルの一般家庭の暮らしを見せていただいた。クリスマス前にポルトに到着して、「ポルトガル一大きな漫画書店」や「街を一望できる展望台」などを巡るなど、友達とポルトを隅々まで散策したり、友達に教えているという日本語が堪能なポルトガル人の先生とお話をさせていただく機会もあった。クリスマスにはその友達のご家族と一緒にポルトガルでしか味わえない料理をいただいたり、一緒にボードゲームをして盛り上がったり、友達のお母様と二人でポルトの向かいに位置するワインと観光の街ガイアを散歩したりした。お母様にはガイアを丁寧に案内していただいた。またポルトで世界中を旅しているという日本人バックパッカーにも会って久しぶりに友達や家族以外の日本人と対面で、そして日本語で会話した。旅をするときの注意点や考え方、自分の得意分野や将来のことについても気さくに聞いてくれた。このポルト旅で上手く相手に伝えられなかったり、会話をする上で少し問題があったり悔しい思いも沢山したが、そのバックパッカーの「そんなに言葉を話せるなら将来は安心だね!」や友達の親戚の皆さんの「ポルトガル語上手だね」という言葉達が、ここ最近挫折気味だった自分の心を軽くしてくれた。
ポルトガル共和国
UNIVERSIDADE DE LISBOA
和航
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2023-11
月次報告書11月分
月次報告書 -11月-
今月の終わりから12月の初めに向けて、期末テストやプレゼンテーションが多く入っていた。こっちではやはり、テストやプレゼンテーションを学生の意思で日程変更することができるようだ。私のとっていた授業の一つではパートナーの体調不良などが重なり、結局予定の発表日から2週間以上後に行われたこともあった。 テストは相変わらず論述形式の問いであったが、いざ書き終えると先生にもう少し書くようにと注意されてしまった。そのテストには字数制限が設けられていなかったため、少し困惑した。ポルトガルに留学して、テストをうける際は文字数制限はなくとも、多めに論述した方が良さそうだ。 またこの大学には、授業によっては遠足も存在する様で、私も発見のモニュメント、ベレンの塔、ジェロニモス修道院などを散策、ポルトガルリスボンでも有名な観光地を巡ることができた。そして、一緒に行動を共にした友達が非常にその観光地にまつわる歴史に詳しかったため、あらゆる話を聞かせてくれた。その日は他の日本人観光客も目にしたが、恐らく彼らは体験できないであろうと思った。
ポルトガル共和国
UNIVERSIDADE DE LISBOA
和航
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2023-10
月次報告書10月分
10月報告書
今月を振り返ると、トラブルや大きな出来事が立て続けに起こった1ヶ月であったように感じる。その中でポルトガルにしかないようなものや考え方を発見できた1ヶ月だったとも思う。 まず月の初めにアパートの大家さんと家賃の支払い方法で少し騒動が起きた。結果的に支払うことはできたものの、支払い方を事前に教えられていなかったため、すこし焦りながらも送金する形となった。これからポルトガルへ留学に行く人には是非アパートの情報を逐一大家さんと「口頭ではなく文面で」確認すると言うことを勧めたい。でないと今回の自分のようになってしまう可能性がある。 またここに来てはじめてのテストをいくつかの授業で受けた。驚いたのはテストのシステムが日本と全く違うことだ。日本では通常問題用紙と解答用紙が配られ、問題に該当する解答欄に答えを書くという様式だと思う。加えて日本の大学(特に神田外語大学)ではレポートの提出がその授業の成績に大きく関わることが多い。しかしポルトガル、或いはヨーロッパのテストは解答用紙を自分で買うことから始めなければならない。そしてテストでは、科目によって違うと思うが、日本のように一問一答式ではなく、レポートのような論述問題が基本である。問題数は授業によって様々で、1つの問題に10行ほどの論述を書くものもあれば、7つほどの問題にそれぞれ2から3行で解答するというものもある。さらにテスト実施日を生徒の提案で変更可能であると言うところも日本と違うと感じた。これも権利に重きをおくヨーロッパらしいと言えばらしい考えではあるが。 また行数の指示も日本との違いを感じた。日本では「10行以上」または「100文字以上」というルールはテストでも、レポートでもよく見かけるが、ポルトガルでは「10行以内」や「100文字以内」という日本と真逆のルールである。つまり、「どれだけ多くの字数、内容で表すことができるのか」というスキルではなく、「限られた字数で如何に自分の考えを伝えるのか」といった能力が求められる。因みにテストにおける辞書の持ち込みは、授業の先生によって可であったり不可であったりする。加えて必ずしもポルトガル語ではなく、英語で書くことも可能である。(ちなみに自分は本当に英語ができないのでポルトガル語で回答した) 学校以外の面では日本語の授業を見学させていただいた際にできた友達と出かけることも何度かあった。日本にとってポルトガルはあまり馴染みはないかもしれないが、ポルトガルでは寿司屋を市内やショッピングモールでよく見かけたり、その友達たちもよく日本のアニメ、文化に詳しく、総じて日本文化はポルトガルでもポピュラーなものなのだと感じた。 加えて天気もかなり変動的である。太陽が出ていても、雨が降ることがしょっちゅうあった。ポルトガルは人も天気も気まぐれなんだと思った。 今月誕生日だったけれど、21日にある友達が彼女の家族や他の友達と一緒に誕生日パーティを開いてくれた。その子の美味しい手料理を味わえて 本当に嬉しい気持ちになった。またその日は出張にいらしていた神田外語大学の先生や先輩と食事にも行き、ポルトガルについて様々なことを話すことができた。個人的に21日が10月で1番の日だ。
ポルトガル共和国
UNIVERSIDADE DE LISBOA
和航
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2023-09
月次報告書9月分
9月報告書(留学1ヶ月目)
滞在しているアパートはリスボンの中心街に位置している。日本で言うところの下町のような都心から外れた場所に値する。 気候は15から28°と日本の9月と比べると過ごしやすい。衣服も薄手の長袖で良く、日中は少し汗をかくほど。そのため現地の学生は半袖で過ごしている人も少なくない。 またアパートは大学から徒歩30分と近いため、毎日歩いて登校している。リスボンの地下鉄は割引券があるらしいが、まだ手に入れられていない為、歩いて行ける範囲にアパートがあることが非常に有難い。 授業は勿論全てポルトガル語。神田のように日本人学生と留学生別科という風に分けられている訳ではなく、現地の学生も留学生も一緒に授業を受けることができる形式となっている。なので悪くいえば留学生としての配慮はなく、テストやレポートもポルトガル人学生と同様に受けなければいけない。しかし良く言えばポルトガルの学校生活を知ることが出来、何より「留学生だから」という理由で仲間外れにされることは決してない。その一方で英語で行われている授業も多くある。その為ポルトガル語を学びにきていない他の国の学生はそれらのクラスを選択することが多い。 食事は勿論自分で作る。こうして洗濯や食事の用意を自らしたり、学校のみならず家の仕事まで全てやらなければならない状況に立ってみて、改めて親のありがたみを痛感した1ヶ月であったと感じる。
ポルトガル共和国
UNIVERSIDADE DE LISBOA
和航
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
1~10件目 / 10件中