ついに中国留学最後の一ヵ月。 今月のメインイベントは期末考査でした。東北師範大学では、期末考査の点数が最終成績に大きく影響するため、しっかりと復習する必要がありましたが、先生方が授業時間に丁寧に復習をしてくれたため、問題なくテストに臨むことができました。 テストが終わると夏休みになるので、留学生はそれぞれのタイミングで帰国していきます。前学期上海に留学をしているので別れは1度経験済みですが、それでもやはり、留学の別れはとてもくるものがあります。 私が所属していた高級2班は、クラスメイトのほとんどが前学期からの繰り上げで同じメンバーでした。その中に今学期から急に飛び込んだわけで、当初は馴染むことができるかとても不安でした。ですが、そんな不安を吹き飛ばすかのように、とても明るくフレンドリーな人たちに囲まれて、すぐに友達になることができました。クラスの友達と行った旅行、待ち時間に2時間語った帰り道、最後にみんなで行ったカラオケ、大量の宿題にヒーヒー言っていた休み時間、時には冗談を話し、時には将来について語り合いました。今長春で一番恋しい場所はどこかと聞かれたら、私はあの高級2班の教室と答えるでしょう。12人で毎日朝8時から授業を受けたあの明るく温かい教室は忘れられない思い出となりました。 そして、毎科目最後の授業がきてしまうたびに、もう先生の授業が受けられなくなってしまうのかと、とても悲しくなりました。中でも、選択科目の授業は生徒が10人以下の少人数クラスで、先生とのコミュニケーションが多かったため余計に悲しかったです。最後の授業で先生方に感謝を伝えるために、日本のお菓子を中国に持ってきていたのですが、一度ホームシックになったときに全部自分で平らげてしまって、とても後悔しました。 東北師範大学で出会った日本人の方々との別れもとても寂しかったです。留学中に日本人とあまり仲良くするなというアドバイスをよく聞きますが、今回の留学で日本人の方々と仲良くできてとてもよかったと感じています。私は日本人のクラスメイトや友達からとてもいい刺激をたくさん受けました。日本にいるときに周りで中国留学をしている友達や知り合いが少なかったので、留学中に彼らと出会い、自分と同じような志を持つ人や中国語学習を続けている人の人生や夢に触れることは、自身の今後の進路や将来を考えるうえで大きな学びと発見になりました。何よりも、日本人のみんなの明るい和気あいあいとした雰囲気が知らぬ間に留学中の大きな心の支えとなっていました。 さらに、一年間に上海と長春という違う場所で生活ができたことも、なかなか面白い貴重な経験になりました。それぞれの土地の生活スタイルや街の雰囲気、人の性格や特徴なども大きく異なり、比較することで見えてくる多様な中国の姿がありました。そして、これも当たり前かもしれませんが、大学ごとにキャンパスや先生、留学生の雰囲気も違っていてとても面白かったです。 最後の総括ということで、中国語学習についても触れておきます。 一年間の中国留学のうち、この半年間における自分の中国語運用能力の成長にとても驚きました。というのも、初めの半年は、話したいことはあるのに言葉にできなかったりする場面がほとんどで、長時間中国語で会話をすることが難しく、言いたいことが言えないのが自分の中でストレスだったのですが、この半年間で気づかないうちにそういった悩みは消え、中国語での会話を楽しんでいる自分がいました。もちろんまだまだ満足はできていませんが、この半年間で大きな成長があったのではないかと感じています。先生やクラスメイト、友達との会話のバリエーションも、日常会話だけでなく社会問題やそれに対する自分の考えなどについても話すことができるようになり、いろいろな国のいろいろな人の話を聞けてとても楽しかったです。 帰国した今、身につけた中国語力をどのようにキープし、どのように高めていくか、しっかりと考えながらこれからも学習を続けていきたいと思います。 6月の最後の時間はこんなことを考えているうちに、あっという間に過ぎていきました。これにて私の中国留学は終了です。中国留学の時間は私の人生にとって忘れられない経験となりました。留学を支えてくれた親をはじめ、関わってくれたすべての人に感謝しています。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 992 | 21,936円 |
水道光熱費 | 0 | 0円 |
学費・教材費 | 0 | 0円 |
交通費 | 88.8 | 1,964円 |
通信費 | 39 | 862円 |
食費・その他 | 1,153.38 | 25,505円 |
合計 | 2,273.18 | 50,267円 |