留学成果報告書 2024-12
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2024-03-01 ~ 2024-12-31
留学種別
交換
総括編
留学 まとめ

【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1960年 ・学生数 約18000人 ・設置学部 文学部、美術学部、法学部など約20の学部がある (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) letras(文学部)história(歴史学部) (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 留学生は全ての授業が履修可能 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 大学の雰囲気は明るく、留学生に対して優しく接してくれる人が多いと感じた。実際どの授業でも助けてくれる生徒がいて、沢山お世話になった。私のように一年間の留学生よりも2年間や4年間この大学で学ぶ留学生が多いと感じた。UFJFは日本では神田外語大学しか協定校を結んでいないらしく、日本人というかアジア人の留学生は今学期は私だけだった。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) 課題はあまり多くはなかったが言語の壁があったので苦労することは多かった。留学生ということで特別処置をしてくれること多く、歴史学の授業では毎回授業後に出すレポートの期限を伸ばすなどのことをしてくれた。またLetrasのとある授業ではレポートの代わりにプレゼンをやって欲しいなどのこともあった。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか DRIという国際線略部のような期間があるので留学生はそこでサポートを受ける事ができる。メールでも相談できるが、部署に行った方が早く悩みを解決できる。私はストライキによって学年歴が変わったので、学期途中で帰ることになるが授業を継続できるのか、授業を受けるのが可能かどうかをここで相談した。その他に小さいことでも困った事があればここに相談していた。 (7) オリエンテーション 授業開始の数日前にオリエンテーションがあった。Projeto do Buddyという留学生支援の方々が行ってくれて、キャンパスツアーや学生書発行など基本的なことをここで教わった。 (8) 履修登録 授業が始まる前にシラバスなどを見てどの授業がいいかを調べてから、最初の受けたい授業を受けにいく。1回目の授業を少し早く行き、先生に留学生という旨を伝えて最初の授業に出る。受講して続けるかどうかを決める。この期間が2週間あるが、2週間を少しすぎても授業を受ける事が可能だった。もし何を受けるか決まったらDRIにメールを送って履修登録が完了する。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 語学力向上とともに、ブラジルの文化や歴史などを現地で学びたいと思ったため。 (2) 留学先を選んだ理由 治安が心配だったため、比較的安全であろうロンドリーナ大学とジュイスジフォーラ大学に行こうと考えていたのだが、ロンドリーナ大学はしばらく神田の留学生行っていないということもあり、情報が少なかったため、ジュイスを選んだ。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 「した準備」留学生と話したり、アプリなど用いて書く練習や話す練習をしてポルトガル語に少し慣れるようにしたこと。 「しておけば良かったこと」ポルトガル語の筆記体の勉強をしておけばもっと楽に授業を受けられていただろうと思った。神田はポルトガル語を学ぶ環境が揃ってるのでもっとそれを活用してポルトガル語の勉強をしておけば良かった。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 特にないけど、料理ができたらもっと楽だったと思う。 (5) 留学中の交友関係 projeto do buddyの人たちや授業が一緒だった人たち、同じタイミングで来た留学生などと遊ぶことが多かった。あとイベントなどに参加した際に知り合った人とも外出することはあった。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 初めは留学がやっていけるか心配になるレベルで先生が何言っているかわからなかったが、助けてくれる人は多く、質問しやすい環境だったのでやり切る事ができた。また積極的に動く事が大事だと感じた。自分から何がわからなかったのかを人に聞くことで教えてもらう事ができるし、交友関係も広げ得る事ができた。 (7) 授業外で参加した活動 学生主体で留学生のためにイベントをしているサークル(projeto do buddyみたいな)があったため、そこでブラジルや日本等の映画を見たりした。不定期でwhatsappに情報が流れて来るので行きたければそのまま指定された現地に行ったり、google formを送ったりする。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 私はこの留学では柔軟性や適応力といったものが培われたと感じる。新しい土地に異なる言語など今まで暮らしてきた生活と大きく変わるため適応力は自然と付いてくる。また考え方や意見なども私の考え方とは違っている人も多かったのでそれを理解する柔軟性もついたと感じる。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 自信がついたことだと感じる。もちろん言語もそうなのだが、はじめは意思疎通が難しかったとしても、過ごしていくにつれてお互いの言っている事がわかるようになり、自分の成長が自信につながった。また自分のミスを恐れずに行動できたりと、以前よりも自分が好きになれたと思う。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 読解と会話の勉強を続けていきたい。読解をすることで新たな単語を学べたり、文法を学べる事ができるので、それを継続していきたいのと、個人的にポルトガル語を聴いて理解するのが苦手なのでその部分を重点的に勉強していきたい。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) ちゃんと記入するぐらい。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) 入学許可証をもらったら早めに無犯罪証明書の申請に行くのをお勧めする。無犯罪証明書は申請から受け取りまで結構な時間を有したし、行くのもめんどくさいので早く終わらせちゃったほうがいい。ビザは申請したら5日ぐらいで受け取る事ができたが、人によっては2週間とか1ヶ月近く待ったとかいう人もいるのでちゃっちゃと終わらせた方が気持ちは楽かもしれない。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) 代理店は利用せず、個人で行った。googleで調べて比較的安いチケットを選んで買った。 本当はエミレーツ空港に乗りたかったけど高すぎたのでエールフランスにした。アメリカ経由の方が安かったが、乗り換えでもビザみたいなのが必要だったり、荷物検査が厳しかったりと初めての1人旅行ではハードルが高いなと思ったので私はやめておいた。 (4) 渡航したルート エールフランスを利用して羽田空港→パリ→リオ・デ・ジャネイロというルートで行った。 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) Uberを使って空港からバスターミナルまで行き、バスでジュイスまで行った。 お出迎えサービスはないが、私はジュイスジフォーラのバス停で友達が迎えに来てくれた。そっからまた住居までUberに乗って行った。 (6) 滞在先住居を探した方法 私は前回神田の留学生が住んでいた場所にそのまま住まわせてもらった。whatsappでの引き継ぎだけだった。私は利用していないのでわからないが、一応住居探しのサポートが大学でもあるらしい。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 月に700レアルをpixというアプリを使って払っていた。pixはブラジルの口座がないと使えなので、口座開設するまでは友達に払ってもらっていた。 部屋はすごく小さかったが、ベッドと勉強机、タンスがあり、1人部屋。トイレやシャワー、洗濯機などは共有で、自分を含めて女子6人で住んでいた。料理に使うガスがなくなる、シャワーが暖かくならないなどのトラブルが起きた際も翌日までには対応してくれた。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) ファブリーズと折り畳み傘は持ってった方がいいと思う。ジュイスは突然雨が降る事が多いので、服が生乾きになったりした時にファブリーズがあればと思った。折り畳み傘を持ってくるの忘れても向こうでも売っている。けどちょっと大きいかも。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 エポスカード主に使っていた。家賃を支払うために家の近くにあったcaixaという銀行は開設して、それで現金を引き下したり、pixを使った。pixは割り勘のと時とかエポスが使えない時に利用していて、現金を使う機会はほぼなかった。 日本からの送金は家族にお願いしてwiseというアプリを用いて行ってもらった。それを用いて日本にある私の口座から、ブラジルにある口座に送ってもらった。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) 私は盗まれるのが怖かったので昔使っていたiphoneを利用した。でも結局盗まれそうな場面に合わなかったので昔のを使わなくてもよかったかも。友達がsimカードを店舗で買ってきてくれたため、そのまま設定まで手伝ってもらった。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) キャンパスではインターネットでは困ることはあまりなかったが、寮内ではたまにインターネットが切れる事があった。だが特段困ることはない。 (4) 医療 SUSという公立病院が無料で受けられるが、せっかく保険に入っているので私立病院へ行った。診察後の指定された薬はその辺の薬屋さんで受け取る(日本と一緒)。自分が皮膚に発疹が出ていたが、薬を数日使用しただけで治った。その1週間後に経過観察があったがそれは無料であった。 (5) 日本から持っていくべきもの さっきも書いたので重複してしまうが、ファブリーズと折り畳み傘。あとキャリーケースは向こうで買うと結構高いので、もしあっちで荷物が増えそうなら、行きにキャリーケース2個で行ってもいいかもしれない。 (6) 治安状況 ジュイスジフォーラは基本的に安全だと思う。日本と比べたら危ないけど、夜も人といれば夜中過ぎでも大丈夫だし、身の危険を感じることもあまりなかった。でも携帯は盗まれたくなかったので、盗まれてもいい携帯を使っていた。その代わりと言ってはなんだが平和ボケしてしまうので、ジュイスジフォーラ以外の地域にいく時に、ちゃんと周りを見るや、携帯を持って歩かないなどしっかりと対策をしないと危ない。(ジュイスの他の留学生は、ブラジルの他の地域に行ったときに色々盗まれていた。) (7) 食事 私は料理するのが苦手なので、学食をほぼ毎日利用していた。一食大体70円くらい。自炊する際はスーパーが徒歩5分圏内にあったのでよく行っていた。面倒な時はifoodというuberみたいなアプリを使っていた。uberよりも安いしとっても便利。 (8) 情報の入手 あまりネット上には情報がなかったので前に行っていた留学生やUFJFに通っている生徒から情報をもらっていた。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 政治とかLGBTQ +の話題は、それぞれ自分の意見を強く持っているので、慎重に話した方がいいし、できるなら避けたり聴く側に徹した方がいいと思う。またアジア人がいないので歩いているだけで「韓国人!」とか叫ばれたりするけど無視したらいい。また傷つく発言を受ける時もあるけど、相手はマジでアジアの文化を知らないだけなので差別とかではない。 【進路について】 (1) 留学終了後の進路 就職活動を続ける (2) 現地での就職活動や進学準備 説明会やキャリアセンターなどに参加したが、その程度で帰国してからほぼ行った。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 学んだことを活かし、ブラジルと日本に関わりのある仕事していきたいと考えている。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 私は4年次での留学で周りは就活真っ只中でもあったので、留学に行くかすごく迷ったが、先生や友達に背中を押してもらい、結果本当に行ってよかったと思う。もし4年次で行くか迷ってる人は行った方がいいと思う。就活は大学がサポートしてくれるし、3年次に休学して帰国後5年生をやるという案もある。1年間留学に行く機会は人生でもあまりないし、大学生という社会に守られている立場のうちに行ってしまえばいいと思う。あと私が3年次に行けなかった理由はお金が主な要因なのだが、今回からJASSOの給付型奨学金が始まったので、ブラジルは月々約5万円ほどの補助がでるし、旅費も半分ほど出るのでバイト代で賄える。なので今は留学へチャレンジしやすい環境だと思う。

留学費用
ブラジル レアール
26.5189円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 7,000 185,632円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 1,861.05 49,353円
通信費 317.99 8,433円
食費・その他 12,081.83 320,397円
小計 21,260.87 563,815円
航空券
270,290
保険
111,590
ビザ関連費用
15,000
その他
0
合計 960,695 円