留学成果報告書 2024-06
プロフィール
学科
アジア言語学科
学年
3年
専攻
韓国語専攻
留学期間
2024-03-01 ~ 2024-06-30
留学種別
交換
総括編
一学期間の韓国留学を終えて

【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年  1947年 ・学生数  27,926人 ・設置学部  人文学部、自然科学学部、工科学部、デジタル融合学部、社会科学学部、経営学部、医科学部、薬学学部、生命応用科学学部、生活科学学部、教育学部、芸術学部、グローバル人材学部、チョンマ学部 ・その他  アドレス  慶尚北道慶山市大学路280 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳)  人文学部日語日文学科 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など  留学生専用の授業(基本的に英語)、学部授業、韓国語の授業 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか  所属学部の授業でなくても履修可能、留学生は最小12単位、最大17単位まで履修可能  過去に嶺南大学校に留学した先輩方の報告書を見る限り、学部授業は本国の生徒に混ざって受ける授業なので難しいと判断し、ひとつだけ履修することにしました。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど)  事前に語学堂に関する案内がメールで届きます。  費用は免除にはならず、1,350,000ウォン程(三ヶ月)。春学期の授業期間は3月から5月中旬まで。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか  周りに学部留学と語学留学を同時履修していた人がいなかったため確かではありませんが、過去の先輩方の報告書によると同時に履修できるようです。しかし履修できる授業数も限られてくると思います。 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数  韓国国内で2番目に広い大学なので、開放感があり、キャンパス内では多くの学生が見られます。また、大学の目の前には飲食店やカフェが多く並んでいるため、昼食や空いた時間に利用している人がたくさんいます。  学部留学生や語学童の学生も多くいましたが、正規留学をしている人が想像していたよりも多かった印象です。日本人は珍しがられるほど少なく、学部留学生は私を含め4人でした。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど)  嶺南大学校の友人の話を聞く限り、韓国の大学は基本的に試験が多いと感じました。留学生用の授業では期末課題として個人発表をしたり、試験があったりとさまざまでした。  韓国語の授業は個人的に大変だとは思いませんでしたが、学部授業や留学生用の授業の試験は範囲がとても広く、それを外国語で答えられるようにしなければならないところに負担を感じました。また、ほとんどの授業は課題が少ない方でしたが、一つ毎週一本映画を見なければいけない授業があり大変でした。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか  留学生のサポートをする団体として存在する国際協力チームが留学の最初から終わりまでサポートしてくれます。語学堂の建物にオフィスがありそこで相談をすることもできますが、基本的にカカオトーク(LINEのような会話アプリ)の留学生のグループチャットでいつでも質問することができます。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容)  授業が始まる1週間ほど前にオリエンテーションがありました。留学中のイベントの紹介や保険等についての説明が主に英語で行われました。昼食も用意されていて、午後にはいくつかのグループに分かれてキャンパスツアーもしました。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 履修登録は渡航する1週間ほど前の三日間にしました。履修方法は大学のポータルサイトにログインして行います。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由  留学をすることは神田外語大学に留学したときから決めていましたが、2年間大学で韓国語を学び、韓国人の友人と触れ合う中でもっと韓国語を使ってコミュニケーションを取りたい、今よりも韓国語を上達させたいという気持ちが高まったので留学を決意しました。 (2) 留学先を選んだ理由  韓国の地方に位置する嶺南大学校では、以前から興味のあった韓国の方言にも触れられると思い、標準語との違いを学ぶことでより韓国語の面白さにも気づけるのではないかと思いました。また日本人の留学生があまりいないということから日本に興味を持っている韓国人との交流もしやすいと考えたため選びました。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面)  留学中は人との会話の場面で韓国語を多く使うため、話し言葉を復習しました。また、ボキャブラリーも増やせるように努めました。  韓国語で喋ることも大事ですが、韓国語の教科書や書類、記事を見るなどといった場面も多かったため、韓国語を読む練習をして早く読めるように対策をしておけばよかったと思いました。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面)  留学前は出願やビザの取得などやらなければならないことが次から次へと出てくるので、計画性を持って動くことを意識しました。留学中にもやらなければならない手続きや課題がたくさんあるので大切です。  バイト代で留学費用を貯めたりしていましたが、もう少し前々から貯めていればよかったなと少し後悔しました。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど)  他の留学生とは最初のウェルカムパーティやフィールドトリップ、運動会などの留学生が参加するイベントがたくさんあったので交流する機会が多かったです。また留学生用の授業や韓国語の授業でも、ディスカッションを行ったりチームワークが大切な活動がいくつかあったのでより親密に触れ合うことができました。  韓国人の学生とは、留学生をサポートしてくれる国際協力チームの国際広報大使の学生たちとの交流が多くイベント時だけでなくプライベートで遊ぶことも多かったです。また、学校の活動としてLPPやバディプログラムの参加し、定期的に一緒に勉強をしたり食事を取ったりしながら交友関係を広げていきました。日本に興味を持っている学生がいると思い、日本語サークルにも定期的に参加していたのでたくさん友人を作ることができました。嶺南大学校は日本人の留学生が少ない反面、日本に興味を持っている学生がたくさんいるので、普通に生活している中で「日本人ですか?」と声をかけてくれるる韓国人も何人かいました。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと  5つ授業を履修した中で特に印象深いのは韓国映画の授業でした。この授業はすべて英語で行われ、毎週韓国映画を見て課題を提出したり、15分ほどの個人発表もあったため、英語が苦手な私にとって大きな挑戦だったと思います。大変ではありましたが、授業外では絶対に見なかったであろう韓国の作品に触れることができたり、より韓国の文化や歴史について詳しく知ることができてとても興味深い授業でした。  学部授業は韓国人の学生と一緒に受ける授業なので少し難しく感じましたが、日本の地理や歴史、物価についての内容だったので理解しながら授業を聞くことができました。しかし、中間試験は記述式の問題だったので相当の勉強量が必要でした。  どの授業も大変ではあるもののいつも楽しく授業に参加できていました。特に韓国映画やドラマなどの映像作品に関する授業に興味があったので、苦手な英語にも挑戦してよかったなと思います。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法)  LPP(留学前に案内のメールが届くので添付されているフォームを提出、授業プランなどを提出、面接)  バディプログラム(留学前に案内のメールが届くので添付されているフォームを提出)  EXPO(カカオトークのグループチャットに案内のメールが届くので添付されているフォームを提出)  日本語サークル(サークルや委員会の勧誘ブースが行われるので希望のサークルのブースで参加したい旨を伝える)   (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと  留学の目的である現地の人との会話をするために、授業外のさまざまな活動に参加しました。  授業外で韓国人の友人をたくさん作り、韓国語の敬語だけでなく、友人間でのタメ口や話し言葉も話す頻度が多くなったので日本にいた時よりも流暢に話せるようになったのではないかと思います。EXPOは1日だけのイベントで、留学を考えている韓国人の学生たちに向けて自分たちの学校を紹介するのですが、学校の紹介もしながら多くの韓国人と日本について話すことができたので楽しかったです。 (9) 留学で達成した最も大きなこと  外国語で話すことへの恐怖心が消え、積極的に人と話せるようになりました。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか  外国語で人とコミュニケーションを取ることで外国語が格段に上達すると思うし、いろんな人と交流をしたこの四ヶ月で自分自身を成長させられたので、日本に戻ってもマルクやサルクを活用して外国人の先生方と会話をしたり、留学生との交流を大切にしていきたいと思います。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など)  スタディプランとカバーレター(自己紹介)を英語か韓国語で5000文字以上書いて提出しなければならないため、余裕を持って作成する。できたら外国人の先生に一度確認してもらうのが無難です。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など)  必要な書類がいくつかあるので余裕を持って用意する。  大使館は予約制なので、大学側から入学許可証等が届いたら予約開始日、時間を確認してその時間に予約するようにする。(予約がすぐに埋まってしまうため)  発行までには約1週間ほどかかる。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど)  大韓航空のウェブサイトで購入 (4) 渡航したルート  羽田空港〜金浦空港 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど)  KTXでソウル駅〜東大邱駅  東大邱駅から大学の出迎えサービスでタクシーで寮へ (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください)  大学の寮を出願の際に申し込んだ (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など)  支払いは指定の口座へ渡航前に振り込みのため、Wiseという送金サイトを使って振り込んだ(振込に時間がかかるため余裕を持って行う)  布団や枕などは借りることができ、寮に到着してから現金で30000ウォン支払う  部屋は1人部屋と2人部屋を選べるが、友人が1人部屋を希望していたが空きがなく2人部屋になっていた  キッチン・電子レンジ(各階)、ランドリー(3階と4階)、ウォータサーバー(各階)、パソコン(1階)、ジム(1階)、自習室(1階)シャワー・トイレ(各部屋) (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど)  夏場はとても暑いのにも関わらずエアコンがつかなくなったりするので、窓を開けたり部屋の扉をすこし開けたりと工夫して換気をする 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど)  主にデビットカードを使用(基本的にどのお店でもクレジットカード使用可)  ソニー銀行に10万ほど入れてから渡航し、大邱銀行のATMから引き出していた。  学生証を作るために大邱銀行の口座を開設し、アプリで無料で送金ができるので友人と割り勘するときによく使っていた。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど)  aah! educationで物理の最強SIMを150日分購入 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど)  寮の部屋にWi-Fiあり  学校内はWi-Fiが繋がらなかったので普通にインターネットを使っていた  カフェなどはどこでもWi-Fiがある (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど)  PM2.5などによる微熱はあったものの以前から使っていた薬で対処した (5) 日本から持っていくべきもの  自分に合った薬 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか)  学校前に教会があって宗教勧誘をしてくる学生がいるので注意  週末などの飲み屋街は人が多く治安がいいわけではないので注意  基本的に夜は1人で出歩かないようにしていた (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか)  外食、デリバリー、家で簡単な調理、コンビニ  大学の学食は5000ウォンほど  大学前の飲食店で昼食をとっている学生が多い印象 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか)  現地の友人に聞く (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点  基本的に敬語を使うこと(お互いの了承を得てタメ口で話すこと) 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先)  就職 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法)  現地での就職活動はあまりしていませんでした。しかしどんな職につきたいのかを真剣に考えながら日本に帰ってからのスケジュールを立てたり、企業研究、自己分析などをしていました。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか  就職先は自分の韓国語能力を使ってできる仕事がしたいと考えているので、留学で培った韓国語をさらに伸ばして生かしていきたいと思います。また、留学生活では誰とでも話してみようという気持ちが大きかったため、留学前と比べてコミュニケーション能力が高まったと感じています。そこを強みにして自分をアピールできたらと思います。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】

留学費用
韓国 ウォン
0.1132円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,112,000 125,878円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 23,000 2,604円
交通費 285,500 32,319円
通信費 0 0円
食費・その他 3,200,000 362,240円
小計 4,620,500 523,041円
航空券
87,440
保険
73,225
ビザ関連費用
3,000
その他
33,900
合計 720,606 円