留学成果報告書 2024-08
プロフィール
学科
アジア言語学科
学年
3年
留学期間
2024-02-01 ~ 2024-08-31
留学種別
交換
総括編
留学まとめ

【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1957年 ・学生数 22000 ・設置学部 28学部 ・その他 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) Khoa Việt Nam học/ベトナム語学科 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 大学に別途設立されているベトナム語学科で授業を受講した。授業で使用する教科書は、レベルごとに分けて作成されており、そのレベルに応じてクラスが分かれているため、各クラスの開講時期や授業の開始時間も異なる。授業は教科書をベースに進められ、スピーキング・リーディング・リスニング・ライティングをバランス良く学んでいく。クラスの開講には条件があり、受講希望者が5人以上いる必要がある。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか なし (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 クラスは、およそ10人前後で構成された少人数のクラスであった。留学生だけでなく、社会人の方もいたため、国籍だけでなく、年齢もバラバラであることが当たり前だった。時折、クラス内には日本人の方が数人在籍していたが、この半年間を通じて、国籍別で最も多い印象を受けたのは韓国人だった。社会人の受講者は、駐在員の方や趣味で勉強している方など、人によって目的や理由はさまざまであった。クラスは外国人用に開講されているクラスであったため、授業の中でベトナム人学生と交流する機会はほぼなかった。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) 課題の有無は担当する先生によって異なる。課題では、作文や文法問題などを予習や宿題として取り組んでいた。試験の方は、2ヶ月間のコース(授業)が終了した後に行われた。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 特にはなかった。しかし、受講したいクラスの登録や教科書の購入、試験の申し込みなど学校に関することは全て、ベトナム語学科のオフィスにて手続きしていた。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) なし (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 渡航後に自分でベトナム語学科のオフィスに行って登録作業を完了させる。交換留学生の場合は、その旨も伝える。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 理由としては、より“リアルな“ベトナム語と文化を学び・体験したいと思った事が1番にある。大学で勉強していく中で、ネイティブレベルのベトナム語を習得するには学校だけでは限界があると感じたり、文化系の講義で学んでいると、実際にどんな感じかは現地に行かないとわからないなと感じたりするなど、物足りなさ感じてよりリアリティを追求するようになったから。 (2) 留学先を選んだ理由 普段から勉強して慣れ親しんでいた方言・発音が南部であったこと、そして、留学先の大学に寮がなく、自分で家を借りてそこから通う形であったため。私は、はじめての留学においてアパートで生活するよりも、寮という狭い空間で生活することに不安を感じていたため、寮通いでない大学に行きたいと思っていた。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 単語の勉強がもっと必要だったように感じる。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 以前、留学されていた先輩の紹介を通じて、滞在先を確保した。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) 留学先の大学で設けられている日本語クラブに参加したことで、交友関係が広がった。クラブには、日本語を勉強しているベトナム人の学生さんや社会人の方はもちろんのこと、日本人の留学生やインターン生・社会人の方もいた。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと まず、授業で使用していた教科書では、KUISで使用していた教科書よりも少し応用的なことを取り扱っていたため、勉強する内容や1回の授業で勉強する量は多かった。 また、授業の中で自分の意見を発表したり、教科書などに載っている写真について説明したりするなど、スピーキングの機会も多く設けられていたことで、留学前よりもスムーズにベトナム語が話せるようになった。そしてベトナム語のことだけでなく、教科書で扱ったトピックを通じて、先生がベトナムの文化についても簡単に説明してくださったため、言語と文化の両方を学べるとても充実した環境であった。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) 留学先の大学で毎週日曜日に行われる日本語クラブに参加していた。クラブに関する情報は、毎週facebookやインスタグラムを通じて配信される。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 授業以外で、いろんなベトナム人や日本人と多く親交を重ねたことで、日々の生活が楽しく豊かになり、自分らしさを大事にできるようになっただけでなく、将来についていろんな可能性を考えられるようになった。そして、そういった人々との交流を通じて、リアルなベトナム語やベトナムの文化も体験することができた。 (9) 留学で達成した最も大きなこと リスニング力・スピーキング力が向上したことと、自分に自信が持てるようになり、自分らしくいられるようになった。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 語彙力の向上とリスニングの学習は絶えず、継続していきたいと考えている。実際、話そうと思った時に使いたい単語がわからなかったり、言葉がうまく出てこなかったりすることや、話を聞いている時は、使われている単語がわからないと内容が理解できない事がまだまだあるからだ。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 出願先への書類の提出は連絡がき次第、すぐに準備して済ませるべきである。準備しなければならない書類の中に発行に時間を要するものがあったり、記入項目の中にある程度調べなければならないことなどがあったりしたため、どんなに早く準備に取り掛かっても、その間はほぼ毎日のように何かしらの書類などを準備していて忙しく、余裕がなかった。そして、2月から留学をする場合は、大体10月あたりから出願準備に取り掛かり、書類を用意するように連絡を受けてから締め切りまでの時間があまりないため、中間試験や文化祭などで忙しくても、時間を作って準備に取り掛かる必要がある。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) なるべく早めに行った方がいい。渡航する時期によっては、大使館が休館になったり混雑したりする関係で、すぐにビザを受け取れないことがあるため。また、ビザ申請をする際には、留学先の大学から送られる学生ビザの申請書類がなければできないため、ビザを受け取った後で、航空券や住居の準備に取り掛かった方が、留学準備がスムーズに進められると思う。私は、留学の開始時期や航空券の予約などを考慮して、ビザ申請・発行を12月の末に完了させた。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) JALのアプリ (4) 渡航したルート 成田空港からホーチミンのタンソンニャット空港 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 現地にいる友人に迎えにきてもらい、そこから事前に大家さんから指定された場所まで向かった。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 前年に留学していた先輩に大家さんを紹介してもらった。そこから大家さんとは、FacebookやMessengerというアプリを通じて連絡を取り合い、その際に具体的な滞在期間や渡航後の待ち合わせ方法などを互いに伝えていた。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 家賃・水道代・電気代(使った分だけ)そして、これらとは別で洗濯物の代金の計4種類の費用を全て現金で支払っていた。部屋の構成としては、ワンルームと洗面所・お風呂・トイレが1室でまとめられているサニタリーの2つで、キッチンはない。部屋には、エアコンと扇風機、テーズル・椅子に、セミダブルのベットと炊飯器や冷蔵庫、鏡付きのクローゼット・棚などが設けられていた。また、家の中はスリッパで移動し、部屋の中で使用するものと別々で貸し出される。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) 滞在先には、キッチンはないが冷蔵庫と炊飯器・ポットなどはあるので、レトルト食品やカップ麺などは食べられる。だが、基本は外での食事になる。そして、虫に関して蚊はもちろんのこと、ゴキブリやアリ・ダニなどがいるため、虫除けグッツは必ず現地で準備した方が良い。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) 基本は現金支払いで、大きな買い物をする際はカード払いにしていた。現金は学校近くのATMで定期的に引き出していた。ATMで暗証番号を入力する際は必ず、反対の手で手元を隠しながら素早く行った方が良い。そして、送金に関しては日本にいる両親から定期的に送ってもらっていた。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) 携帯は普段使用していたスマホをSIMカードだけ差し替えて使用していた。渡航後すぐに携帯ショップに行き、SIMカードの契約をした。1日6G利用できるSIMカードが6ヶ月分で6000円ちょっとの値段で、さらに1ヶ月分延長した際は、およそ1000円くらいの値段だった。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) 家には無線LANが設置されていて無料でWi-Fiを利用できた。外ではお店のフリーWi-Fiを利用していた。ただ、学校のWi-Fiはほぼ繋がらなかったため、その時はモバイル通信を利用していた。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 現地では、日本人医師在中かつ日本語対応の病院を利用していた。費用に関しては、留学保険が適用できる病院を利用したため問題なく、保険を利用する際に必要な書類の記入だけ済ませれば大丈夫だった。 (5) 日本から持っていくべきもの 両替用の現金や現地ですぐ使用できるようにベトナムドンの用意はもちろんのこと、ある程度の薬や雨ガッパ・折り畳み傘も持っていくべき。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) スリが起きやすいため、財布やスマホなどの貴重品は必ずバックの1番深い場所にしまっておくべき。服やバックの外ポケットには絶対に入れない方が良い。特に外出中は、バイクタクシーを呼ぼうとスマホを利用している際にそばを走っているバイクにスマホを擦られる可能性があるため、不安な人はスマホに紐をつけた方が良い。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 食事は、ほぼ毎日外食だった。バインミーなどの手軽なものは大体15000ドンからで、その他のベトナム料理は30000〜60000ドンくらいであった。そして、学食の相場は40000〜60000ドンくらいだった。家から少し歩いた場所に、日本食や韓国料理が食べられるお店があるが、値段は高め。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) Webサイト、Instagram、facebook、友人や先輩に聞くなど (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 文化や習慣において、気にすることはあまりない。ただ、交通事情については気をつけた方が良い。ベトナムでは朝と夕方にラッシュが発生するのだが、その時間帯は道路が大量のバイクと車、バスでいっぱいになる。そして、渋滞で待てないバイクが歩道を走る事が多々あるため、歩道を歩いていてもバイクに気をつけた方が良い。また、歩行者優先の日本と違って、ベトナムでは車やバスは大抵止まってくれない。そのため、道路を渡る際は車やバスに対して、自分が止まるか、避けるかの対応をしなければならない。ただ、バイクは止まるか避けてくれるため、止まらずに自分のペースで渡った方が良い。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) 未定 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) マイナビを利用して、就職準備講座を受講したり、webの合同説明会に参加したりした。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 未定 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 留学に行くまでの事前準備は本当に大変ですが、興味ある人はぜひ経験してみるべきだと思います。留学に行ったことで、ベトナム語が前より上手くなっただけでなく、人間的にも成長できて、将来の選択肢が増えました。留学する時期や学年によっては、就活など考えるべきことが出てきて留学することを躊躇するかもしれません。しかし、生活していて何か物足りなさを感じている人、環境を変えたいなと思っている人、ベトナム語をもっと突き詰めたいなと思っている人などは、行ってみてください。きっと、これからの人生が豊かになるだけでなく、 今までになかった大きな変化や気づきが得られるかも知れません。頑張ってください。

留学費用
ベトナム ドン
0.0059円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 36,253,000 213,893円
水道光熱費 5,143,000 30,344円
学費・教材費 2,730,000 16,107円
交通費 3,097,900 18,278円
通信費 0 0円
食費・その他 92,812,770 547,595円
小計 140,036,670 826,217円
航空券
200,000
保険
70,000
ビザ関連費用
35,000
その他
50,000
合計 1,181,217 円