【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1499年創立 ・学生数 約3万人 ・設置学部 建築学部、理学部、経済・経営・観光学部、哲学・文学部、法学部、教育学部、薬学部、医学部・健康科学部 ・その他 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) Facultad de Filosofía y Letra(哲学・文学部)→Grado en Historia (歴史学部) Alcalingua(アルカリングア:語学学校) (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など どの学部の授業も履修可能 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 履修可能 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 並行履修できます。アルカリングアのHPに載っているフォーマットをメールで送信するだけで申し込みできます。授業は有料で、交換留学生の場合250ユーロで受けることができます。留学生向けの授業だけでなく、申し込みをしたら他のスペイン語の授業を受けることもできます(別途支払い必要)。週3日(月・火・水)各90分 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか 特にない (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 学部留学生は、日本人どころかアジア圏からの留学生がとても少ない。留学生向けの授業であっても、アジア圏出身の生徒は1〜2割程度 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) KUISと比べて課題の量はとても多いように感じた。ほぼ毎週課題が出されていた。留学生向け授業やアルカリングアの試験はKUISとあまり変わらないように感じたが、学部授業の試験は重く、テスト前には受験生くらい勉強した。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 困った時にはクラスメイトや先生に相談した。特に、先生はとても親身になって話を聞いてくれるので、授業のことは先生に相談することをお勧めする。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 9月に留学生向けのオリエンテーションがあった。オリエンテーションでは、大学の歴史や施設の見学等を行なった。また、昼食としてパエリアと飲み物が無料で提供された。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 渡航前に履修希望を提出する。基本的には、その授業を履修することになるが、実際に受けてみて変更することも可能です。その場合、学部の担当者にメールをする必要があります。留学生向けの授業はとても人気があってすぐに定員が埋まってしまうため、あまり興味がなくても念の為渡航前に履修希望を提出することをお勧めします。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 留学を決意した理由は、私の近しい友人の半数が留学に行っていたこと、3・4年生になってから登校も週2日程度とスペイン語に触れる機会も減ったので、語学力維持・向上のためにも留学をしようと思った・ (2) 留学先を選んだ理由 春休み・夏休みの長期休暇中にアルカリングアの授業を受けたことがあり、その時の先生が優しいだけでなく、授業もとても楽しく良い印象を持っていたため。また、協定校について調べている中で、アルカラ大学は歴史があるだけでなく、街の雰囲気も良く魅力的に感じたから。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 渡航する前にもっと語彙力を増やせばよかったと思います。また、渡航前にある程度授業は決まっていると思うので、授業で扱いそうな内容を日本語でいいので軽く頭に入れて行くと楽だと思います。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) クレジットカードは2枚以上。余裕があればPaypalの登録をしておくと楽だと思います。他の国の友人(特にヨーロッパ圏)と外食をし、支払いをした際に、「paypal持ってる?それで送金していい?」とかなりの確率で聞かれました。もしくは、ユーロで受け取れる口座があると便利だと思います。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) 授業のペア・グループワークを通じて友好関係が広がったと思います。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 学部授業はネイティブ向けなので、先生が話すスピードや語彙は容赦ありません。わからないことは授業後に先生に質問するといいです。質問することで、問題解決するだけでなく、授業を積極的に受けているという印象を先生に与えることができます。 留学生向け授業やアルカリングアは、他の留学生が積極的に発言している姿に驚きました。失敗を恐れず、手を挙げるといいと思います。間違ったことを言って恥ずかしい思いをしても、それも思い出です。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) 特にないです。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 特にないです。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 留学を通じて、失敗をあまり恐れなくなったし、自分の意見をしっかりと言えるようになったと感じます。ヨーロッパ圏の人たちは、自分の考えや意見をちゃんと言葉にして伝えてきます。日本人同士なら察してもらうことができるかもしれませんが、日本人以外には基本通用しません。なので、自分の思っていることや意見を求められたらちゃんと伝えたほうがいいです。特に授業中は発言しないとやる気ないと思われるかもしれません。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか さらに上のレベルを目指して、単語帳や問題集を定期的に解きたいです。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 特にないです。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) 申請は早ければ早いほどいいです。私は7月中旬と申請が遅かったが故に、航空券を変更しただけでなく、授業が始まった次の日にスペインに到着しました。本当はもっと遅い到着になるはずでしたが、大使館の方が間に合わせてくれました。他の人に迷惑をかけないためにも、6月の末には申請をしたほうがいいと思います。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) カタール航空のオフィシャルサイトから予約しました。 (4) 渡航したルート 成田→ドーハ→マドリード (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 出迎えサービスなどはありません。バラハス国際空港からrenfeでalcalá de henares駅まで行きました。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) idealistaを利用してピソを契約しました。実際に内見する時間はなかったので、メッセージを送る際に「今日本にいるので、可能であればオンラインで内見したい」と伝え、実際にビデオ通話などで見せてもらいました。ピソは契約する際、家賃2ヶ月分を最初に支払うことがほとんどです。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 支払いはwiseかsantanderからユーロ送金していました。(santanderの口座は学生証を作る際に一緒に作ってくれました。)ピソには、キッチン(オーブン、電子レンジ、エアフライヤー、冷蔵庫2個、コーヒーメーカー、食器や調理器具など)、洗濯機、乾燥機、トイレ3つ、シャワー2つがありました。自室にはベッド、机、電気、クローゼットなどがあり、私が入居する際に全て新調してくださいました。Wi-Fiの調子が悪い時や、水漏れをした際に大家に連絡したところすぐに修理士を呼んで直してくれました。週1回清掃の方がきました。私が滞在中にオーブンと電子レンジは新しいものに代わっていました。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) スペイン人が多い場合、食事の時間が日本人よりも遅いので、日本と同じ時間に食事をする分にはキッチンやシャワーが混雑することはないと思う。部屋を探す際に、窓があるかどうか、暖房があるかどうかちゃんと確認するといいと思う。太陽の光を浴びないと朝の力の入りが全然違います。日本から少し調味料を持って行くといいと思います。普通のスーパーで手に入るのは、醤油とパン粉くらいです。マドリードの中心地のアジアンスーパーに行けば全て手に入りますが、かなり割高です。スリーコインズやダイソーに売っている1合のお米を電子レンジで炊けるものもあるとかなり便利です。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) 私は主にクレジットカードを使用していました。現金はりそな銀行から現地のATMで引き下ろすことができました。でも、ものすごく手数料が高いです。個人的にお勧めなのは、wiseで日本円をユーロに変更し、スペインの銀行口座に移し、そこから引き出したり、カードで支払ったりです。ゆうちょ銀行から引き出すことはできないので、奨学金を受け取る口座は現地のATMでも使える口座がいいと思います。クレジットカードが利用できなかったことはないです。(デビットカードにお金を移すのを忘れ、残高不足で支払えなかったことはある) (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) 携帯電話は日本で使っていたものと同じものを使用していました。SIMは最初はeSIMを使用していましたが、電話番号やSMSが使えないことに不便さを感じて、vodafoneで物理SIMを購入しました。Lowiという種類の月額8ユーロのものです。解約は、電話一本でできたので楽でした。SIMの購入の際に、スペインの電話番号(自分のじゃなくて誰のでも良い)と口座情報(ibanが必要)が必要でした。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) キャンパスと家ではWi-Fiが使えました。街中でもカフェやレストランではWi-Fiがあったりするので、月15GBで十分でした。(GBは次の月に繰り越しできた) (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 現地で病院にかかっていないので、わからない。 (5) 日本から持っていくべきもの 薬は少し多いかなってくらいの量を持って行くことをお勧めします。数が少ないと勿体ぶってあまり飲まず、風邪が長引いたりします。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) アルカラの街自体は治安がものすごくいいです。正直日本とあまり変わりません。ただ、歩きながらタバコを吸っている人や、薬物を吸っている人がいるので空気の治安はあまり良くないと思います。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 大学にもカフェテリアのようなものがあったが、利用したことはない。基本的には、家で自炊をするか夜に外食をするかです。外食はお店によりますが、ケバブなら800円くらい。レストランなどでは2,000円は普通です。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) 留学生の友人に聞いて情報を得ていました。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 道路は基本的にうるさいです。主要道路近くに部屋を借りると、深夜であろうとクラクションが聞こえてくるので驚きます。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 留学行くか迷っているなら行くべきですし、不安もあるかと思いますが、行っちゃえば正直なんとかなります。ただ、留学をするなら何か具体的な目標をしっかり持って行ったほうがいいと思います。留学中は少しネガティブになってしまうこともあるかもしれないけど、そんな時こそ初心を思い出したりポジティブに考えて、暗い気持ちで過ごすのではなく、明るい気持ちで過ごして欲しいです。留学の期間は決まっているので、有意義な時間を過ごして欲しいと思います。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 1,950 | 309,770円 |
水道光熱費 | 275 | 43,685円 |
学費・教材費 | 250 | 39,714円 |
交通費 | 32 | 5,083円 |
通信費 | 32 | 5,083円 |
食費・その他 | 1,838.92 | 292,124円 |
小計 | 4,377.92 | 695,459円 |
航空券 |
283,780
円
|
保険 |
100,000
円
|
ビザ関連費用 |
0
円
|
その他 |
0
円
|
合計 | 1,079,239 円 |
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