留学成果報告書 2025-06
プロフィール
学科
英米語学科
学年
4年
留学期間
2024-09-01 ~ 2025-06-30
留学種別
交換
総括編
9ヶ月間のイギリス交換留学 総括

【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年:1949年 ・学生数:約10,000人 ・設置学部:教養学部、健康科学部、数学コンピューターサイエンス工学部、法学部、経営学部 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) →Undergraduate Credits degree in Open Learning - Exchange オープンラーニングにおける単位制の学士号 - 交換留学 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など →原則どの授業も履修可、ただし内容により一部履修基準あり ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか →履修可能 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか(できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) →履修可能、事前に語学コースを履修するためのフォーム入力が必要、無料、スケジュールは他の授業と同様 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか →学部留学であったため履修可能 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 →大学の雰囲気は明るく、リラックスできた。留学生数が比較的多く、日本人との関わりもたくさんあった。日本人は、私が関わっていた学生だけでも各学期で7人ほどいた。 (5) 課題や試験(KUISとの違いや負担の大きさなど) →中間や期末に大きな課題が出されることが多く、それ以外は自主的な学習を勧めている印象だった。評価される内容は履修する授業によってさまざまであったが、私が履修した中ではレポートやエッセイの課題が最も多かった。他には対面やオンラインでの筆記テスト、プレゼン動画制作、ディスカッション、課題動画制作などがあった。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか →授業に関して、ほとんどの先生は学生から質問されることは大歓迎だったため、メールアドレスやオフィスアワーなどをわかりやすく提示してくれていた。生活や大学の施設などに関する相談も、レスポンスまでの時間がかかることはあったがフォーム入力やメール、電話、学生サポートの施設などで簡単に相談することができた。寮での生活の中で、水道や電気、虫の被害が度々あったため、修繕してもらうためにサポートをよく利用していた。 (7) オリエンテーション(オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) →到着直後はオリエンテーションとしてさまざまなコミュニティやイベントに参加できる機会が設けられていた。基本的に強制ではなく、自主的に参加したい企画に参加できた。 (8) 履修登録(履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) →各学期とも、履修登録はオンラインで行われた。前期は渡航前、後期は始まる3ヶ月ほど前に登録を行った。フォームに第一希望から最大第六希望までのコース名を書き、送信することで登録できた。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 →以前から英語を学ぶことが好きで、学生のうちに身の回りに英語しかない環境で生活してみたいと考えていたから。 (2) 留学先を選んだ理由 →英語の中でも特にイギリス英語にとても興味を持っていたから。高校2年生の時、イギリス語学留学に行ける機会があったがコロナの影響で無くなってしまったため、大学に入ってからイギリスに長期間留学したいと考えていた。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) →私の留学した大学のある地域はイングランドの中でも比較的訛りが強い地域だったので、聞き取れるようにイギリス人の動画をよく視聴していた。しかし実際は私が見ていた動画の発音とは違う訛りがあったので結局現地で聞き取りに苦労した。自分の行く地域の発音についてもう少し調べて勉強してから行くべきだったと思う。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) →しておいてよかったと思う準備は安全対策で、出かける際の防犯グッズや貴重品の管理を徹底して行ったため、留学中一度もスリなどの被害に遭うことなく過ごせた。(ただし、気に入っていたブレスレットをつけて旅行していたら気づかないうちに無くなっていたことはあった) しておくべきだったことは特にないが、行きも帰りも荷物が多すぎて超過料金をたくさん払わなくてはいけなかったため、もっと荷物を減らしていくべきだったと強く思っている。 (5) 留学中の交友関係(どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) →私は留学中、Japanese Cultural Societyというサークルやクラブのような団体に所属して運営メンバーとして活動していた。毎回イベントに来てくれる外国人は日本にとても興味がある人が多かったので、話す時も話題に困らず交友関係も広がりやすかった。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと →授業では予習や学習意欲の高さの重要性を強く認識した。学習意欲の高い人はよく質問をしていて、先生からももらえるフィードバックが多いようだった。 (7) 授業外で参加した活動(ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) →Japanese Cultural Societyに所属し、日本ならではの文化にフォーカスして体験イベントやクイズイベントを開催していた。学期の始めにsocietyが集まって宣伝活動をするイベントがあり、そこに参加した際に声をかけてもらうことができた。オンラインでメンバーシップを買って申し込むことができた。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと →外国人の友達を作る機会は、授業内よりも授業外の方が圧倒的に多かった。クラブやサークルのような団体に所属することで共通の話題を見つけることができたので、授業外でも積極的にコミュニティに参加することは大切であると学んだ。 (9) 留学で達成した最も大きなこと →行動力を身につけることができた。何かの目標がある時、漠然とただやりたいと考えるだけではなく、具体的にどのようなステップを踏めばそれを実現することができるかを考えて計画を立て、行動に移すということができるようになった。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか →毎日少しずつでも復習して確実に知識を身につけていけるようにしていきたい。そのためには短期的なものと長期的な計画が必要になると思うので常に先を見据えながら行動していきたい。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願(気を付けるべき点など) →とにかく出願要項や注意点を一つも見逃さないようにように慎重に進めていく事が大切だと思う。見落とすと正式に手続きをする事ができなくなってしまうような連絡も多かったので、心配事を減らすには資料などにちゃんと目を通すことが必要だと思う。 (2) ビザ申請(気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) →銀行残高証明書を発行する際、営業日や手続きの都合で締め切り間際まで用意できなかった記憶があるので、公的機関で何かを発行する際は十分に余裕を持って申請するべきだと思う。 ビザを申請してから発行されるまではスムーズで、1週間と言われているところを4日ほどで受け取る事ができた。 (3) 航空券を予約した方法(旅行代理店や利用したウェブサイトなど) →始めは航空券の比較サイト(Skyscanner)や各航空会社の口コミサイトを見てどの航空会社がいいか選び、その後にフライトや値段、到着時間などを比較して予約した。 (4) 渡航したルート 行き:成田→ドーハ(カタール)→マンチェスター 帰り:マンチェスター→ドーハ(カタール)→成田 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動(大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) →留学先大学からの送迎バスが出ていたため、事前に大学に到着する便や時間などを事前にフォームで知らせた上で空港から送ってもらった。無料だった。 帰りは特にそのような無料サービスはなかったので、現地の友人に頼んで車で送ってもらった。他にもタクシーやバスと電車を使う方法があった。 (6) 滞在先住居を探した方法(大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) →大学の寮を利用した。バスで15分ほどのNewcastleから通っていた人もいた。渡航2、3ヶ月前に大学側から寮の案内が来たため、自分の利用したい寮の種類の希望を出して申し込んだ。 (7) 滞在先住居についての詳細(費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) →寮費は全てオンラインでの支払いだった。部屋の中にあるものは引き出し付きの机、ゴミ箱、ベッドフレーム、マットレス、暖房、クローゼットのみで、入寮した時は窓が開きっぱなしだったので窓際が少し汚かった。部屋の外には掃除機、共同のトイレとお風呂、キッチンがあった。共同スペースは定期的に清掃が入るが、日常的な綺麗さは完全に他のフラットメートがどんな人かによるので、綺麗好きの多いフラットはいつも綺麗だし、そうでない人が多いフラットは毎回片づけてからでないと使えないほど汚い。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス(どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) →帰国時に荷物を減らすために、持っていく服はほぼ全て捨てても良いような服がいいと思う。食料品について、キール大学近くのアジアンマーケットには米や日本の調味料、お菓子があるので、あまり無理して日本食を持っていく必要もないと思う。 物価が日本よりも高いので、歩ける範囲はできるだけ歩いて、買い出しは1週間に一度街に出て安いお店でするくらいでも過ごせた。大学内のco-opは品揃えはそこそこ良いがやはりスーパーよりは高かった。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達(どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) →9割デビットカード払いだった。渡航前に自分用のカードを2枚作って持っていった。 街のいろいろなところに現金が引き出せるATMがあったが、ほぼ利用したことはない。現金しか使えなかったのは、クリスマスマーケットでの支払いや、大学主催の有料イベントの支払い、個人経営の小さいカフェでの支払いなどだった。 デビットカードはVisaしか持っていなかったが、一度も止められたりトラブルが起きたりすることはなかった。 友達とのお金のやり取りはイギリスのカード会社の一つであるRevolutで口座を開設したり、日本で言うPayPay的なアプリであるPayPalを利用して送金や受け取りを行っていた。 (2) 携帯電話(現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) →ビザの発行手続きをしたときにもらったイギリスのSIM(Lebara)を使った。ネットでブログなどを読んで評判やアクティベートの仕方などを調べて使った。 (3) インターネット(キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) →キャンパス内では基本的にどこでもWi-Fiを使う事ができ、便利だった。ただ、大学自体は田舎にあるため、人がたくさんいてWi-Fiが繋がりにくい時はインターネットをスムーズに使えなかった。 私が利用していたLebaraという会社のSIMは、EU圏内でも追加料金を払わずに使う事ができた。チェコでは全く繋がらず友達やWi-Fi頼みだったが、その他は普段と同じように使う事ができた。 (4) 医療(現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) →何度か体調を崩したが、持参した市販薬のみで乗り切れた。 (5) 日本から持っていくべきもの →薬(風邪、痛み止め、二日酔い)、お気に入りの文庫本(移動中の暇つぶし用)、イギリスのガイドブック(あれば) (6) 治安状況(どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) →被害にあったことはないが、スリなどが多発しているとニュースやウェブサイトで知ったので、財布、スマホ、パスポートなどは肩掛けポーチに入れて上から上着を羽織るなどして、周りから見えず簡単に盗られないような対策をしていた。 (7) 食事(毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) →基本的に自炊を意識していたが授業で忙しい日は大学のフードコートやco-opで昼食を買っていた。フードコートは安ければ£10以下、co-opのmeal dealは£3.5で買う事ができた。 (8) 情報の入手(書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) →日本で買ったガイドブックを置いて行ってしまったので、現地に着いてからは現地の友達や先生、または日本人の友達から情報を得ていた。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 →宗教の違いには特に注意を払って会話していた。自分にとって普通と思える価値観を話しても、相手は気分を害するかもしれないと考えながら話すことを意識していた。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路(就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) →就職する予定 (2) 現地での就職活動や進学準備(現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) →留学を始めてすぐにボストンキャリアフォーラムに参加したが、就活に関しても自分の軸に関しても全く理解が進んでおらず上手くいかなかった。 留学後半になってからはdoda新卒エージェントを利用して自己分析を進め、企業応募、業界理解、企業研究にも取り組んでいる。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか →語学力そのものよりも留学やこれまでの経験で得たマインドセットやスキルをアピールしようと考えている。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 留学は海外にいる時間だけが全てではないので、事前準備からしっかり入念に取り組んでほしいと思います。ただ、大体のことはなんとでもなるのであまり気負わなくても大丈夫です。

留学費用
イギリス ポンド
195.9632円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 5,882.8 1,152,812円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 952.04 186,565円
通信費 95 18,617円
食費・その他 8,554.56 1,676,379円
小計 15,484.4 3,034,373円
航空券
287,770
保険
118,785
ビザ関連費用
1,800
その他
28,100
合計 3,470,828 円