【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年:キール大学(Keele University)は1949年に設立されました。 ・学生数:学生数はおよそ10,000人程度で、学部生と大学院生が在籍しています。キャンパスは留学生も多く、国際色豊かな学びの環境が整っています。 ・設置学部:人文学部、社会科学部、自然科学部、医学・健康科学部、ビジネススクール、法学部など、多様な学部が設置されており、2つの専攻を組み合わせて学べるデュアルディグリー制度も特徴です。 ・その他:キャンパスはイギリス最大級の敷地面積を誇り、豊かな自然に囲まれた環境が魅力です。広大なキャンパス内には学生寮、図書館、研究施設、カフェテリア、スポーツセンターが揃っており、学生生活をサポートする設備が充実しています。また、留学生向けのサポート体制も整っており、学業面だけでなく生活面でも安心して過ごせる大学です。 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) English literature and creative writing (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 留学生はopen-leaningであるため、学部の制限がなく履修制限がない学科は学年問わず、履修可能です ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか キール大学では学部留学の場合、基本的に自分の専攻分野以外の授業も履修することが可能です。 特にキールの特徴であるデュアルディグリー制度やモジュール制により、他学部のモジュール(授業)を自由に組み合わせやすくなっています。 ただし、学科や履修内容によっては事前の履修条件(前提科目)や定員がある場合があるため、現地到着後にアカデミックアドバイザーと相談して調整します。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) はい、キール大学では学部履修と並行して、Academic Englishコースなどの語学サポートプログラムを受講することが可能です。 これらの語学コースは留学生向けに提供されており、主にアカデミックライティング、プレゼンテーションスキル、リスニング力強化などを目的としています。 多くの場合、希望者は大学の**Language Centre(語学センター)**に申し込む形で、オリエンテーション期間中に案内があります。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか 語学留学(Pre-sessional Englishなど)の場合でも、一定の英語力があり、かつ担当教員の許可があれば一部の学部モジュールをオプションで履修できる場合があります。 ただし、原則として語学留学の学生はまず英語力の向上に専念する形になるため、学部科目の履修は追加オプション扱いです。 希望する場合は、事前に語学センターまたは留学生オフィスに申し出て許可を得る必要があります。 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 大学全体としては比較的小規模で、学生同士や教員との距離が近く、フレンドリーでアットホームな雰囲気が特徴です。授業外でも学科や寮を越えた交流が盛んで、国際色豊かな学生コミュニティの中で、さまざまな国の文化に触れながら友人を作ることができます。 留学生の割合は全体の約10〜15%程度で、ヨーロッパ、アジア、中東などさまざまな地域から学生が集まっています。日本からの留学生は、学部留学や交換留学、語学研修などを含めて年間数十名程度で、比較的少人数です。そのため、日本人同士で集まりすぎず、他国の留学生や現地の学生と自然に交流しやすいのも魅力の一つです。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) 履修した授業は期末でエッセイを提出するのが評価基準であり、文学系の授業ではオリジナルの文章とコメンタリーが必要な授業が多いです。授業ではコメンタリーについて説明されますが、慣れないと書きづらいです。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 困った時は主にlanguage centreの先生と相談しました。学業のことだけでなく、就職で悩んでいる時や個人の悩みを聞いてました。学期最初の時、学生一人一人にacademic tutorが付きます。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) キール大学では、留学生向けの**オリエンテーション(Welcome Week)**が入学前または学期開始直後に実施されます。内容としては、大学生活をスムーズに始めるための情報提供が中心で、大学の施設案内や授業登録の方法、図書館の使い方、履修相談、ITアカウントの設定など、生活や学習に必要な基本情報が詳しく説明されます。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 渡航前でMicrosoft formで希望制です。大学ホームページでは各授業の紹介や担当先生の連絡先が登録されています。form記入する際にはそれぞれの授業のコードと授業名を記入して、希望順で履修登録されます。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 私は、語学力の向上だけでなく、自分の視野を広げ、多様な価値観に触れたいと思い、留学を決意しました。日本とは異なる環境で学び生活することで、自分自身を成長させたいと考えたからです。 (2) 留学先を選んだ理由 以前からイギリスに憧れを持ち、キール大学を選択したのは自然豊かで落ち着いた環境の中で学べること、学際的な学びが盛んで他分野の授業も履修できることが大きな魅力でした。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 出発前には英語論文の読解やアカデミックライティングの基礎を重点的に練習しました。ただ、現地では英語でのディスカッション力が特に求められたので、もっと発表や議論の練習をしておけば良かったと感じています。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 現地生活の準備として、必要最低限の生活用品やSIMカードの契約方法などを調べて行きましたが、到着後すぐに役立つ現地の公共交通の使い方や銀行口座開設の情報をもっと把握しておけば、よりスムーズだったと思います。 そして、到着時間にもっと注意しないといけないと思いました。学校に到着した時間ではCOOPが既にしまっており、食料の入手ができませんでした。あらかじめ初日のごはんを用意すればよかったと思いました。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) オリエンテーションのイベント、授業のグループワークがきっかけで広がりました。また、共通の趣味を通じて現地の学生だけでなく、他の留学生とも自然に仲良くなることができました。 自分の友人作りは二回ほど失敗しましたが、留学が終わってもまだ連絡を取り続けている友達がいますので、ありのままの自分で人々と接することが大事だと思いました。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 授業はディスカッション中心で、自分の意見をしっかり持って発言することが求められました。最初は戸惑いましたが、次第に自分の考えを論理的に伝える力がつき、異なる視点を受け入れる大切さも学びました。そして、文学文芸学を中心に履修登録したため、知っているクラスメイトと教授と共に学習できましたため、もしある分野に興味をお持ちする場合は、一つの学部に集中して授業を取ることをお勧めします。環境や雰囲気に慣れやすく、緊張しづらいです。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) コスプレのサークル(society)に参加しました。student unionのホームページからメンバシップ購入しないといけません。さらに、運動系のサークルでは入隊テストが存在するところもあります。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 授業外の活動では、教室では学べない現地の人々との交流や文化理解を深めることができました。自分の英語力を実践の中で使う良い機会になり、積極的に行動することの大切さを改めて感じました。様々な性格や外見を持つ人々と交流できるいい機会で、普段聞けないローカルが表現も聞けます。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 留学で最も大きな成果は、異なる価値観や文化を尊重し、自分の考えを自信を持って発信できるようになったことです。多様な人と関わる中で、自分の強みと課題を再認識できました。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 今後も英語力の維持と向上に努めるとともに、学んだアカデミックスキルを活かして、異文化理解や翻訳・通訳の力をさらに磨いていきたいです。また、留学で築いた海外とのネットワークを活かし、国際的な場で活躍できる人材を目指したいです。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) オンライン出願システムの入力項目も多いため、提出前にすべての情報を見直すこと、さらにパスポートの有効期限が十分に残っているかも忘れずに確認しておくと安心です。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) 自分は日本の国籍ではないため、ビザ申請時クリニックで結核の証明を入手しないといけませんでした。申請する際には、公式の情報を確認しながら、渡航前の二年間で結核証明が必要とする国家リストに載ってあるかどうか改めて確認してください。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) カタール航空の公式ホームページで予約 (4) 渡航したルート 成田国際空港からドーハ空港で乗り継ぎをし、マンチェスター空港に到着 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 事前に大学の迎えサービスに予約しました。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 寮の申し込みはhttps://accommodation.keele.ac.uk/default.aspx?wf=loginで登録しました。出発の約3か月前(5月頃)に案内メールが届き、希望する部屋のタイプ(シングルルーム、エンスイート、ケータリングあり/なし など)を第1〜第3希望まで入力して提出しました。 キールの学生寮はキャンパス内に点在しており、図書館や講義棟、カフェテリアに近く生活が便利です。オンラインの申請後、夏頃に部屋の決定通知が届きました。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 寮の金額は38weeksのプランを申請し、四回分けて支払いしました。evisonのウェブサイトでカード情報を登録し、支払いを行われました。申請した部屋のタイプによって、設備が異なります。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) 持ち込み禁止な電器(e.g.ヘアアイロン)が存在するため、事前にリストを確認してください。寮には共用キッチンやラウンジがあり、他の留学生や現地の学生と自然に交流ができる点が良かったです。Lindsay hallは思った以上教学棟に遠いので、自然の中で暮らしたい人におすすめです。Lindsay hallは坂の一番下にあるため、図書館などからの距離はほかの寮より長いです。さらに、寮はよく防火警報器が何もないときになるため、慣れないときはよくびっくりしやすいです。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) ほとんどがデビットカードを使用しました。学内にあるコンビニ的な店(co-op)はカードがメインに使われます。現金は使う機会中々なかったです。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) SIMはfresher weekという新入生に向けたイベントで配られたSIMを使ってました。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) キャンパス内の回線は速いです。使っていたSIMはgiffgaffのでしたが、電波が届かない時が多かったです。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 病院にかかってません。co-opの隣に薬局があります。 (5) 日本から持っていくべきもの イギリスでの学生寮生活で役立ったのは、変換プラグ(BFタイプ)、延長コード(USB付き)、ヒートテックや手袋などの防寒グッズ、常備薬(風邪薬、胃腸薬)、お気に入りの調味料(だしパックやインスタント味噌汁)、スリッパや室内履きです。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) キール大学のあるストーク・オン・トレント周辺は、イギリスの中では比較的落ち着いた地方都市です。ただし夜間の一人歩きは避け、特に駅周辺や人通りの少ない場所は注意しました。対策としては、貴重品を肌身離さない、夜間はなるべく友人と行動する、スマホに現地のタクシーアプリを入れておく、緊急連絡先をすぐに確認できるようにしておくなどを徹底しました。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 普段の食事は、基本的に寮の共用キッチンで自炊をしていました。近くにスーパー(TescoやMorrisons)があり、野菜や肉をまとめ買いして簡単に調理していました。kitchen tebleの学食やカフェはありますが、比較的に高めです。昼ご飯はco-opでmeal deal(メイン+スナック+ドリンク)を買って食べてました。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) 現地情報は、大学のインターナショナルオフィスのメール配信やキャンパス内の掲示板が一番役立ちました。また、現地生活で困ったときは、「VisitBritain」などの公式観光サイトやBBC News、現地の地域情報サイトをこまめにチェックしていました。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 イギリスでは、授業内外で自分の意見をはっきり伝えることが大切にされます。曖昧な表現は伝わりにくいので、「自分の考えを述べる」ことに慣れておくと良いと思います。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) 就職 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 日本の企業に就職活動をしました。長期留学であるため、数々の企業の春タームに参加できませんでした。東京サマーキャリアフォーラムに目いっぱい力入れました。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか ホテルや旅行の業界で活躍したいと考えておりますので、様々な文化に触れてきた異文化理解力が将来に活かせると思います。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 留学は、語学力を伸ばすだけでなく、自分の価値観や視野を大きく広げてくれる貴重な機会です。出発前は不安も多いかもしれませんが、完璧な準備ができなくても、現地に行ってから学べることがたくさんあります。大切なのは、分からないことをそのままにしない勇気と、周りの人に助けを求める姿勢です。 授業では積極的に発言し、自分の考えを相手に伝える練習をしておくと現地での学びが深まります。また、英語力はもちろん大切ですが、現地の文化や習慣を尊重し、異なる考え方を受け入れる柔軟さも必要です。 生活面では、現地で手に入るものも多いので、荷物を増やしすぎないことをおすすめします。必要なものがあれば現地の人や友人に聞いてみるのも一つの方法です。知らない土地では小さな失敗も多いですが、それも含めて貴重な経験になります。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 5,444.53 | 1,080,264円 |
水道光熱費 | 0 | 0円 |
学費・教材費 | 34 | 6,746円 |
交通費 | 643.9 | 127,758円 |
通信費 | 100 | 19,841円 |
食費・その他 | 4,451.35 | 883,204円 |
小計 | 10,673.78 | 2,117,813円 |
航空券 |
251,470
円
|
保険 |
86,380
円
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ビザ関連費用 |
105,999
円
|
その他 |
0
円
|
合計 | 2,561,662 円 |
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