今月は授業とField Studyの行き来で、他の月と比べとても忙しかったです。 自由にゆっくり出来る時間は少なかったですが、それでも自分の勉強したい分野だったり興味のあるトピックについて深く学ぶことが出来たので、とても充実した月になりました。 特にSwedish Education SystemのコースでのField Studyは学ぶことがとても多かったです。 朝8時からお昼の給食まで学校で子供たちと一緒に過ごし、授業にも一緒に参加しているのですが、日本の学校との大きな違いに驚かされる毎日です。 まず一番驚いたのが生徒と先生の距離の近さです。スウェーデンの教育方針では、学校は子供達の自主性、主体性を育てるための場所だという考え方が推進されているため、先生たちの役目はあくまでも生徒の成長をアシストすることだとされています。そのため、日本の学校と比較するとこちらの学校では生徒たちのやりたいことや意見が尊重されているなと強く感じます。実際に授業を見学しているうちに、いかに日本の学校では先生たちの持つ権力が大きいかということに気がつきました。 日本では先生の言うことが正しい、生徒は先生の言う通りにするべきだと言う考え方が一般的で、私の学校での経験を思い返しても、先生たちが「これはやってはいけない」など、生徒の自由を規制する場面が多く思い浮かびます。 それに比べスウェーデンの学校では、先生は一人一人の性格をしっかりと理解し向き合い、その子たちに合ったやり方でアドバイスをしているという印象を受けます。 また、今月の始めには私の担当しているクラスで私自身について、また日本についてのプレゼンテーションをしました。 写真をたくさん見せて欲しいと先生から頼まれていたので高校の時のクラス写真なども含め発表をしたのですが、その際に 「なんでみんな同じに見えるの?なんでみんな同じ服を着て同じ髪色なの?」 「女子はスカート、男子はズボンって決まってるの?トランスジェンダーの人はどっちを履くか選べないの?」 「毎日みんな同じ服で同じ見た目じゃつまらなくないの?」 このような質問を多く聞かれ、本当に校則や教育のあり方が日本とスウェーデンでは根本的なところから違うんだなと感じ、とても新鮮でした。 こうして実際に学校でスウェーデンの教育のあり方について学ぶうちに、日本の教育ではどれだけ"Conformity"が重視されているか思い知らされます。日本ではみんなが同じであるべき、違い=間違いという強い圧力があると思います。 もちろん国や文化によって異なる考え方があるのは当然ですが、スウェーデンの学校で伸び伸びと育つ子供たちを見ていると、髪色など小さな問題で生徒の個性を否定する校則が存在する日本の教育のあり方に疑問を感じずにはいられません。 多くの移民を受け入れ多様性が重視されるスウェーデンと、長い間外国との関わりを絶っていた日本とでは歴史的に見ても正反対と言って良いほど違いますが、今回のこのField Studyを通して文化や価値観の大きな違いについて少し変わった視点から学ぶことが出来、とても内容の濃い月でした。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 3,500 | 53,165円 |
水道光熱費 | 0円 | |
学費・教材費 | 0円 | |
交通費 | 140 | 2,127円 |
通信費 | 100 | 1,519円 |
食費・その他 | 3,000 | 45,570円 |
合計 | 6,740 | 102,381円 |