11月初旬、ユバスキュラ大学が留学生のために行っているSchool Visiting Programというプログラムに参加し、地元の小学校を訪問した。このプログラムは学校内を見学したり、5・6年生の授業に参加して子どもたちに自分の国について英語でプレゼンをするというもので、私はフィンランドの子どもたちが知らないような日本、日本の小学校について説明した。 聴き手が小学生ということで、内容は小学校に通う年齢や授業の時間など基本的なことに加え、ランドセルや給食、掃除、お弁当など日本の小学校ならではのものや、授業の一環として行われる書道や茶道などの日本文化、いただきます・ごちそうさまなどの日本の習慣、日本の小学生に人気のアニメ、漫画など、フィンランドの子どもたちが興味を持ちそうなものを選んだ。また聴き手が英語を習い始めて2・3年しかたっていない小学生ということで、プレゼン中の英語をわかりやすいものにしたり、イメージがわきやすいように写真を効果的に使ったりするなど、準備段階から内容にとてもこだわった。その甲斐あって、子どもたちはとても楽しんで聞いてくれた。またプレゼン後に行った「日本語で挨拶してみよう・カタカナで自分の名前を書いてみよう」という簡単なアクティビティーも楽しんでくれたようで、自分の名前を嬉しそうに見つめていたり、帰り際に私に向かって覚えたばかりのありがとうをたくさん言ってくれた。 プレゼンをして驚いたのは、子どもたちの好奇心と積極性だった。プレゼンが終わるとみんな一斉に手を挙げ、慣れない英語でもためらわずにたくさんの質問をしてくれたからである。また、プレゼン後にお邪魔した3年生のクラスでは、フィンランドと日本の教育方法の違いに驚かされた。というのも、そこではおもちゃの授業をしていて、先生が子どもたちに自分が持って来たおもちゃは何か、どうして持って来たのか、どこで手に入れたのかなど、みんなの前で話をさせ、互いに質問させる授業だったからである。先生の話を一方的に聞く日本の授業とは違い、フィンランドの授業は子どもたちの考える、話す力を伸ばす授業のように感じた。また先生と子どもたちの関係も家族のようで、先生が児童一人ひとりと真剣に向かい合っているようにも感じた。 フィンランドの子どもたちに直接日本について話す機会はめったにないため、この小学校訪問はとても貴重な経験になった。また、世界から注目を集めるフィンランドの教育システムを直に学ぶことができ、とても良い経験になった。このプログラムは毎年行われているので、来年ユバスキュラ大学に留学したいと「考えている学生にもぜひ参加してほしい。 留学生活も残り1ヶ月わずか。最終テストやレポート、プレゼンなどやることはたくさんあるが、本場のクリスマスや友達、ホストファミリーとの時間をめいいっぱい楽しみたい。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 216 | 28,604円 |
水道光熱費 | 0円 | |
学費・教材費 | 5 | 662円 |
交通費 | 10 | 1,324円 |
通信費 | 0円 | |
食費・その他 | 100 | 13,243円 |
合計 | 331 | 43,833円 |