月次報告書 2023-04
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2023-03-01 ~ 2023-12-31
留学種別
交換
生活編
大原問答

大学の授業が本格的に始まった。授業の内容が難しいというより、ポルトガル語が理解できないことの方が重大であると感じる。それでも、先生も学生もとにかく優しい。授業終わりにお菓子をくれたり、マンゴーをくれたりする。そしてすごく日本について聞かれる。それしか会話することがないと言えば、そうなのだが、それにしても質問されまくる。しかし、それが楽しい。歴史が好きでよかったと思った。大まかな日本の歴史がわかっていれば、大体のことは表面的に回答することができる。私は歴史が国の自己紹介の役割を持っていると思っていたが、ブラジルにきて、日本の歴史を説明するたびに、やはり、自己紹介の面を持っているなと認識する。あと日本語についても聞かれる。日本語学の授業を取っておいてよかった。というか日本語学の授業は留学に行く予定があるとか関係なしにも面白い授業なので取ることをお勧めする。話を戻すと、その日本について質問されまくる。日本について知っているとポルトガル語で会話ができるから楽しい。自分がもし日本出身じゃないかったら、どう感じるかという視点で日本で生活するのもたのしそうである。 言語は究極の身内ノリ、内輪ネタであると感じた。身内ノリ、内輪ネタとはある集団の中で共有されている価値観やルールで、その集団の外に出たら、それは理解、通用しないものである。言語も同様にX語を使う集団Xの中では通じるが、その集団の外に出たら全く通じないし、逆にその集団の外にいる人たちもX語を無勉強の状態では全く理解できない。言語を文化に広げても同様な解釈ができるだろう。異文化交流とはまさに自分の身を今までの身内ノリから別の身内ノリへと移動させることを指すのだろう。そして、異国に滞在して感じる疎外感は日本でも感じることができる。これらの疎外感というのは今までの身内ノリではない別の違う身内ノリにノれていないことに起因するのではないだろうかと推測する。 宿の中で一番好きな場所ができた。食堂の前にある、洗濯物干し場の縁の部分だ。そこは屋根があるので、晴れていても、雨が降っていても、最高だ。今日はそこに4時間くらいいた。そしたら、そこはあなたの好きな場所だよねと寮の友達数名に何回か言われた。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
26.5414円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 915 24,285円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 32 849円
通信費 90 2,389円
食費・その他 2,200 58,391円
合計 3,237 85,914円
授業編
the history of brazil 3
ブラジルの歴史3
講義(地域言語)
880分
republica の時代から始まった。ヨーロッパ諸国やアメリカとブラジルの近代化の違いについて学んだ。ブラジルの近代化は主にコーヒー産業を中心に発展していった。café com leiteなど神田でも習ったところが出てきて、それを中心に、授業の中で自分のポル語の能力的にわからないところも推測しながら、授業を受けた。
português para estrangeiros 1
外国人のためのポルトガル語
語学(地域言語)
770分
数字、あいさつなどの基本的なことをやった。授業内容は本当に基礎なので簡単ではあるが、ポル語を使うという観点から見れば適正なのではないかと感じた。日本にいる時から、ポル語を使うのは苦手だと感じていたので、私的にはポル語を使う良い練習になる。
introduction to the study of the history
歴史学概論
講義(地域言語)
770分
歴史とは何か、歴史的資料とはなにかということを勉強している。とにかくこの科目は先生が優しくしてくれて、授業のことなどよく気にかけてくれる。中間テストも行った。私の場合は先生に本を読んでレポートを書くというのでも大丈夫だが、どうするかと問われたが、まだブラジルにきてテストを受けたことがなかったので、テストを受けてみた。日本のテストとはだいぶ形式が違っていた。学んだ知識や論理、考え方の実践という様な印象を受けた。日本で思い浮かべるような、いわゆるテストではなく、どちらかというと時間制限のあるレポートのような感じであった。神田で受けた歴史学のテストの形式とほぼ同じだ。
english 3
英語3
語学(英語)
770分
文の要素について学んだ。例えば、多くの文の中にはメインアイディアがあり、サポーティングセンテンスがあり、という様なものだ。2年次の神田の英語の授業と似たような内容になっているが、全て英語なので、日本の授業よりは大変である。何かわからないことがあっても、英語で解決しなくてはいけないので英語の練習になっていい。
introduction to sociology
社会学概論
講義(地域言語)
770分
この授業が一番難しい。春休みとブラジルに来てすぐの期間で、二冊日本語の社会学入門の本を読んだが、日本語での用語とポル語での用語がリンクしていないので、授業の理解の解像度が低い。しかし、板書を見る限り、社会と文化について話していると思われる。また他者との関係などを行った。授業を受けながら理解しようとするのに疲れた時は授業で出てきた。ある単語について自分なりに考えていた。例えば、culturaと出てきたら、文化とは何だろうということを考えるなど。