月次報告書 2023-05
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2023-03-01 ~ 2023-12-31
留学種別
交換
生活編
日本人であるということ

日本祭りというのがあり、それに大使館の手伝いとして参加した。やることは浴衣をきて、ブラジル人と写真を撮るというものだ。行く前に友達から下駄をもらっていたので履いていった。まさかあの下駄が使えるタイミングがあるとは思わなかった。それ以外にも学校に履いていったり、スーパーに履いていったり、意外と使えることがわかった。下駄を履いていると向こうから勝手に話しかけてくれるので、会話の練習にちょうどいい。ただ歩くたびにカツカツと大きめの音がなるので、深夜の寮を歩くときは履かないようにしている。 添付した写真は私が一番好きな場所の写真だ。 明文化されていないルールや慣習がない社会は存在するのだろうか。もし明文化されていないルールや慣習、決まり事がない社会が存在するとしたら、それはどんな些細なルールでも全て文になっているということだと思うのだが、果たしてそんな社会は存在し得るのか。なぜこの話題に触れるかというとそれは明文化されていないルールなどというのは、いわゆる空気や暗黙の了解というやつだと思われるからである。日本は同調圧力が強く、空気に敏感であり、海外にはそんなものはないという意見はよくある意見の一つであると思われる。しかし、それは本当なのであろうか。もしかしたら、ただ海外の空気、暗黙の了解を外国人である私たちが知らないだけなのではないだろうか。これは先月書いた異文化交流=別の身内ノリという話に繋がると思う。海外の「空気」がわからない空気の読めない人になる可能性があるのである。しかし、これは海外に行ったら、即空気の読めない人になるというわけではない。なぜなら、そもそも海外の「空気」なるものがあるのかどうかはわからないし、それゆえに自分が空気を読めているのかどうかもわからないからである。 自分が思っている以上に私は日本的な人間であることがわかった。今まで20年間過ごして慣れた日本的な態度というのは強力的なものだ。特にブラジル人の多くは本当にずっと話し続けていることに衝撃を受けた。話すのが好きとかいうレベルを超えていて、そんなに口を動かして顎とか顔とか疲れないのかなと思う。これはおそらく主語が大きく、喋るのが好きではないブラジル人もいるだろう。しかし、私の周りにいる(サンプル数の少ない)ブラジル人は本当によく喋る。主語が大きいということはある種の強調表現で、その強調表現を使いたくなるほど、よく喋るということだ。最初来た時はリスニングの練習になるからよかったくらいにしか思っていなかったのだが、ずっと会話の中にいると耳が疲れてきて、最後には日本語のリスニングもままならなくなり、一回会話を休憩して欲しい。この会話が好きというのは授業中の発言に躊躇がないということに関係があるのだろうと思った。 日本の中で感じる多様というものが結局は日本の範囲を超えていないということがわかった。どういうことかというと、どんなに自分と違うと思う日本人でもどこかで共通の認識を持っている。同様にブラジルの中で感じる多様というのも結局はブラジルの範囲を超えないのだろう。だから、色々な国に行って複数の多様を体験するのが理想なのだろう。 今月は旅行のチケットとかを買ったので金がかかった。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
27.1628円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,025 27,842円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 100 2,716円
通信費 0 0円
食費・その他 6,900 187,423円
合計 8,025 217,981円
授業編
the history of brazil 3
ブラジルの歴史3
講義(地域言語)
990分
primeira republica後に施行された経済政策などの解説。frente negro brasileiro についてのグループプレゼンテーションをやった。グループの人が手伝ってくれて、この範囲についてはとても理解が深まった。4月からこれまでのテストをした。難しかった。これとは別に自分専用のテストを作ってもらえることになった。日本と違いレポート(文字数も同じくらいの分量)を時間以内に書くというような内容。ヴァルガス革命・政権について。
português para estrangeiros 1
外国人のためのポルトガル語
語学(地域言語)
1320分
ブラジル人にとって家族とは何かということを各学生のそれぞれの母国における家族観と比較しながら、ポル語を使って理解していく。授業は授業に参加している学生の特徴から、ブラジルと他国、他国から見たブラジル、あるいはその逆というような授業展開が多い。今月から、日本語学科の学生と1時間一対一で会話をするというプロジェクトが始まった。
introduction to the study of the history
歴史学概論
講義(地域言語)
1100分
先月に引き続き、史料の特性について学んだ。時々グループワークがあり、その時は一緒に作業をする学生に授業内容を教えてもらいながやれるので、グループワークではない時に比べて理解が容易になる。授業を受ける中で、史料の不確実性というのを意識するようになった。今私たちが知る歴史が、本当に過去に起こった事実をそのまま伝えているとは限らない。
english 3
英語3
語学(英語)
880分
narrativeの文章の書き方について学んだ。過去の出来事と現在の出来事を語り口調の文章で伝えるにはどうしたら良いかということがメインだった。順序を表す副詞を学んだり、実際にその形式で書かれている文を読んでその文にはどんな特徴があるかを話し合ったりした。最後には自分で文を作り、その形式に沿っているかを確認した。英語を話すのにためらいがないという感じがしてすごい。
introduction to sociology
社会学概論
講義(地域言語)
1100分
デュルケムの社会的事実と人類学について学んだ。電子辞書にはその言葉に対応する日本語が載っているだけで、その日本語の意味が載っているわけではないので、社会学の授業を受けるには電子辞書だけでは不十分で、Googleを使う必要がある。Googleを使って、例えば社会的事実を日本語で調べて、ある程度理解してから、授業を受ければ、授業も理解が深まる。