月次報告書 2023-06
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2023-03-01 ~ 2023-12-31
留学種別
交換
生活編
ブラジルのコンセントの形はかわいい

ブラジリアとブラジリア大学の類似性について。形、人工的な自然という存在。意図的に似せている可能性がある。まず形である。ブラジリアの都市の形は飛行機型の形をしているとして有名だ。ここで重要なのはあの飛行機の形の都市の横棒の分、飛行機で言う両翼、右翼から左翼までのあの形が重要なのだ。あの弓のように反った形をしているあの形だ。そして、ブラジリア大学にはICCという教室群および、アカデミックセンター群がある。その場所の航空写真を見てもらえればわかると思うのだが、こちらも同様に弓が反っているような、都市と同じ形をしている。 次に人工的な自然について話そう。ブラジリアは人工都市であり、街も道路も全て人工的に作られている。でも一度ブラジリアのなかに入るとそこが人工的に作られたとは思えないような景色が広がっている。空は広いし、一本も木がない場所を探す方が難しいくらい木が生えているし、とにかく「自然」が広がっている。でもこれらの自然は全て人の手によって作られたものである。空が広く感じるのでさえ人工的なのだ。なぜなら、ブラジリアでは建物の高さが決まっていて、主要の建物以外はその大きさを超えて建てることができないからである。空の広さでさえ人間が作れてしまうものなのである。同じようにブラジリア大学も多くの「自然」がある。先述したICCでは建物の天井の中央部分が全て吹き抜けになっていて、外にいるのか、中いるのか判断がしづらい状態になる。建物の「中」にいても空を見ることができる。また、通路に沿って花壇が作られていて、そこにはさまざまな木々や花々が植えてある。これもまた、我々に「自然」があると感じさせる。ブラジリアという都市そのものも、ブラジリア大学も人工的な自然を取り入れたという点で非常に似ている。ブラジリア大学が、ブラジリアにあるので、その時点で人工的な自然の中にいるから当たり前だ、ブラジリアという大きい括りの中にブラジリア大学が入っているから当然だ、ということも言えるかもしれないが、それでも、日本にもあるような自然が少ない大学を作ることだって可能であったわけである。それなのに、自然が多い大学であるということはそこには何かの意図があるように感じても何ら不思議ではない。 思考とは何か。AIの計算と何が違うのか。人間が、この物理法則に縛られ、感情に振り回される、この人間が考えることと、そうではないAIが思考するのではまた随分と変わっているのではないだろうか。AIの登場というのは人間とは何かという問いに答えを出す手伝いをするのではないだろうか。というのも人間を否定神学的に定義するために用いることができるのではないかということである。世界のあらゆるものと比較して、〇〇ではないものが人間だと定義する。今までは人間がわかる言語で話す人間以外の知的生命体がいなかったために、生物学的な差以外で人間を他のものから区別することができなかった。しかし、AIの出現によりそれが可能になる。明らかに人間よりも処理スピードが速く、物理的限界がない(コンピューターの中から出られないという一点を除いて。しかし、人間も同様に、人間の意識、脳、知能は人間の体の外に出られない。)計算機と人間を比べることでAIにあって人間にはないもの、人間にはあってAIにはないものがわかる。否定神学的判断というのは、結局、比較するサンプルがどれだけあるかということにその定義の決定方法が依存しているのではないだろうか。それは少し、AI的である。そして、AIの思考というのは物理世界、コンピューターの外の世界に出られない、経験できないからこその思考形態である。それはポルトガル語におけるconhecerとsaberの違いである。つまり、経験として知っているのか、ただ言葉や存在をー経験を伴わずにー知っているのかという差である。だから、AIの思考というのは全ての情報を辞書のみから取得し、体験が一切ない状態で、言語の文法ルールに言葉をはめるパズルゲーム、さらに言えば、全てのパズルが白色のピースでできているパズルなのである。つまり、文法のルールに則っていれば、どんな文章でも作れてしまう。例に極端なものをあげれば、りんごはゴリラだということも言えてしまうわけである。これが、AIと人間の現状の差である。辞書的な意味の中で、りんごとゴリラの共通点を見つけることさえできれば、りんごはゴリラだということが可能なのである。ここで上がる反論としては人間もりんごはゴリラであるというだろうというものだ。しかし、人間がそれをいう場合にはその二つが別のものだと知った上で、意図的に元の認識からズレるというものであるように思われる。それらは時に比喩であり、共通点を強調するための表現であったり、嘘であったりということだ。しかし、AIから感じられるのはその二つが真剣に同じものだと思っていそうだという感覚である。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
29.7053円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,069 31,755円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 75 2,228円
通信費 118 3,505円
食費・その他 1,692 50,261円
合計 2,954 87,749円
授業編
the history of brazil 3
ブラジルの歴史3
講義(地域言語)
990分
ヴァルガス政権について本格的に学んだ。ヴァルガスが行ったブラジルらしさのイメージを国内外に与える政策について解説がされた。サンバをはじめとする今あるブラジルらしいと思われるイメージの多くはこの時に作られた。また、これにはラジオというメディアがした貢献も大きい。
português para estrangeiros 1
外国人のためのポルトガル語
語学(地域言語)
880分
学期末が近づいてきて、テストやプレゼンなどが増えてきた。プレゼンは二回行い、自分が大切だと思うもの、自己形成に大きな影響を与えた五つのものを紹介するという内容のものと、日本のイメージとブラジルのイメージを最低3人のブラジル人にインタビューして、それをまとめ、最後に自分の考えを述べるという内容のものを行った。
introduction to the study of the history
歴史学概論
講義(地域言語)
660分
史料となる本を実際に読み、そこからどんなことがわかるか、その本ではどんなことが議論になっているのかということをグループでまとめるというような授業内容であった。グループワークなのでわからないことをすぐに学生に聞けるのでとても理解しやすい。そして、今学期のこの授業は6月中に終わった。先生にとても良くしてもらったのに、最後の授業の時にそれが最後の授業だと知らなくて、お礼を言えなかったのが心残りだ。
english 3
英語3
語学(英語)
880分
descriptive paragraphsの書き方について説明され、章の最後にテストを行った。場所や人を文によって描写していく時にどのように描写していくかということを学んだ。そして関係代名詞がその際によく用いられるということであった。
introduction to sociology
社会学概論
講義(地域言語)
880分
Max Weberの支配の三類型(カリスマ的支配、伝統的支配、合法的支配)について教えられた。支配の定義には正当性が必要だということから、それぞれ三つの支配体系がなぜ正当性を保持しているのかが説明された。そして、テストを行った。