月次報告書 2023-10
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2023-03-01 ~ 2023-12-31
留学種別
交換
生活編
木の脱皮

今月はクリチバに旅行した。その際に先住民族の生活や歴史に関する博物館に訪れた。そこには当時使われていた生活用品や何かの儀式のために用いられたであろう装飾品や道具が並んでいた。また、先住民族の人たちの瞬間を切り取った写真なども展示してあった。その中に木で編まれたカゴのようなものも展示されていた。しかし、ただ木で編まれただけではなく、その中には粘土か何かでコーティング加工のようなものがされてあった。これは発見された後にそのカゴを維持するために施されたものかもしれないが、もし、それが作られた当時からその加工がされていたのならと考えた時に石器や土器に対するある考えが浮かんだ。私は以前まで、縄文土器などについている模様は模様をつける目的で土器を作る過程においてヒモなどを巻き、意図的につけたものだと勝手に思っていた。しかし、このコーティングされたカゴを見た時、実はこの認識は間違っていたのかもしれないと思った。つまり、縄文土器などについている模様は模様をつけようと思ってつけたのではなく、土器を作る過程で必然的についてしまったものなのではないかということである。どういうことかというと、まず、ヒモで編まれた土器の雛形を作る。そしてそこに粘土をつけて土器の形にするのだ。こうすることで出来上がった時にはその土器に紐の模様が付くのだ。この方法で作れば、雛形がない状態で作るより簡単に作れるのではないかと思われる。粘土の塊を器の形に形成するよりも、雛形を作ってそこに粘土をくっつけていく方が容易ではないだろうか。また、作り方によっては同じような形や大きさの容器をいくつも作れるかもしれない。 これを機に土器について調べてみたところ、どうやら最古の土器は無文土器で模様が全くない土器であったそうだ。また、縄文の模様は撚り紐を転がしてつけられたと考えられているようだ。私も高校までで学んだ時の考えではこれと同じように意図的に、そして容器を作った後で模様をつけていたのだと思った。でももしかしたら、模様は意図的なものではなく、制作過程で必然的に、そして無意識的についてしまったものなのではないかと考えることも可能ではないだろうか。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
29.6754円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,069 31,723円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 230 6,825円
通信費 0 0円
食費・その他 3,552 105,407円
合計 4,851 143,955円
授業編
intoduction to the phylosophy
哲学入門
講義(地域言語)
660分
まず、ミシェル・フーコーの言語表現の秩序を用いて、その中で彼がどんな議論をしているのかということの説明がされた。そして次に哲学の諸問題というラッセルのテキストを扱い、それまでの過去の哲学の仕方を見ながら、哲学が抱える問題を論じていった。クラスの雰囲気は先生がテキストの中身を説明する時間よりも、学生が質問し、それに対する回答を先生がする時間の方が長い。
spanish 1
スペイン語1
語学(スペイン語)
770分
ホチキスで止められたテキストが配られ、それに則って授業が進められた。会話でよく使われる動詞や基本的なものが列挙され、それらの活用の変化の仕方が載っているというようなものだった。活用表の下にはそれに対応する練習問題が載っているのでそれをみんなで解いていくというものだった。授業を手伝ってくれるという人がいたので、先生とは別にその人にも質問して、授業内容を理解している。
english writing 1
英語文語表現1
語学(英語)
770分
今月はフォーマルなメールの書き方について学んだ。応募するためのメールや会社に対して送るメールなどの書き方のフォーマットを学んだ。最初にフォーマットについて学び、それを踏まえて、自分たちで文を書いていく課題が出されるような形式の授業。
portuguese for the foreigner 2
外国人のためのポルトガル語2
語学(地域言語)
770分
接続詞の現在形・未来形の用法について学んだ。日本で学んだことの復習であった。忘れていたところもあったし、わかっているところも実際に会話の中で使うことでよりニュアンスも理解することができた。月末にはテストも行った。