留学成果報告書 2023-12
プロフィール
学科
アジア言語学科
学年
4年
専攻
韓国語専攻
留学期間
2023-03-01 ~ 2023-12-31
留学種別
交換
総括編
もっと韓国にいたいと思った1年間の留学生活

【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1946年 ・学生数 14,799名(2023年時点) ・設置学部 グローバル人文・地域大学 社会科学大学 法科大学 経常大学 創意工科大学 造形大学 科学技術大学 芸術大学 体育大学 経営大学 ソフトウェア融合大学 建築大学 自動車融合大学 未来モビリティー大学 教養大学 教職課程部 人文技術融合学部 ・その他 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) グローバル人文・地域大学、韓国語文学部、国語国文学専攻 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 大学から留学生専用の授業リストが送られてくる。そのリスト内なら全て履修可能である。 韓国人達と授業を一緒に受けたい場合は、履修期間前にON국민のサイトにて履修登録のお知らせから科目一覧を確認する必要がある。 履修区分が「自由教養」ならどの大学でも履修可能。また、「専攻選択」で自分の大学や学部、専攻のものなら履修可能。その他「一般選択」で履修者を絞っている場合は備考欄に書いてある。 履修登録をする前に、履修したい授業を買い物かごに入れる期間が用意される。その際、もしくは履修登録の際に履修できない科目を追加しようとすると「取れません」と同意のメッセージが出てくるため、間違って登録してしまうことはない。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 上記のとおりである。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 夏休み、冬休み前に有料の語学堂の案内メールが届く。参加していないため費用やスケジュールはわかりかねる。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 大きい大学で少人数の授業はほとんどないため、自ら日本に関する授業を取ったり、サークルに入ったりしないと友人作りは難しい。留学生は1,337名で、中国人とベトナム人が大半な印象。しかし、韓国人半・外国人半の交流サークルには中国人やベトナム人はおらずドイツ人などの英語圏の人が多かった。日本人留学生は10~15人程はいたと思う。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) KUISにいた時は数分~1時間で終わる課題がほとんどで、テスト期間前にいつもより勉強する程度だった。しかし国民大学に来てからは、課題が多く毎日数時間勉強していた。(取る授業にもよるが)毎週PPTを作ったり、毎週かなりの量の問題を解いてノートに書きデータで提出しなければならなかったりする授業があった。短編小説を読む授業では授業前の予習として読んでこなければならなかったが、逐一細かい部分まで単語を調べていたため6時間以上はかかったと思う。また、韓国人たちは試験2週間前になるとテスト勉強を始めるため、その雰囲気に乗って自然と勉強をし始めることができた。こういった試験に対する雰囲気もサークルに積極的に参加することによって感じることができる。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 困ったことが発生したら韓国人の友人にまず相談していた。前述した韓国人半・外国人半のサークル(プロメテウス)では外国人に理解のある人が多いため親身に助けてくれた。プロメテウスは人数が多いため、なかなか誰かと密に仲良くすることが難しかったり、疲れてしまったりするかもしれない。その場合、他の少人数のサークルに入って掛け持ちすることも新たな友人ができるチャンスになる。 その他専門的な事項は、留学前から書類の送付などでやり取りしていた国際交流チームにメールを送り聞いていた。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 最初の学期前だけオリエンテーションがあった。 その際にこれからの申請に関する冊子がもらえるため、その通りに進めればよい。また、GPSという留学生と韓国人学生による活動についても案内される。学校からお金が支給され、皆で文化体験や食事を行い交流できるというものなのだが、迷わず参加するべきである。GPSに前期で参加した人は後期では参加できない。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 履修登録のタイミングは渡航前だった。1回目の履修登録は、3月1日から始まる授業に対して2月14日だった。(2023年度) 履修登録はON국민の受講申請から行える。履修登録をする前に、履修したい授業を買い物かごに入れる期間が用意される。 3度ほど履修登録修正期間がある。その際、取りたかったのに人数制限でとれなかった授業にキャンセル枠の空きが出て登録できる可能性がある。また時間割に納得いかなかった場合、キャンセル申請をすることもできる。 履修登録期間一度目で全てうまくいくことはなかなかないため、肩を落とさずに最後の修正期間まで粘ること。 履修登録は買い物かごに入れておいた授業を選択してすぐに登録できる。韓国の履修登録は先着順で早い者勝ちなので、買い物かごに登録する時点で多めに登録しておいたほうがよい。また、インターネットの接続状況が良い状態で行うことを勧める。 エニタイムというアプリがあり、そこで時間割を登録したり自分の専攻や曜日、時間を絞って授業を検索し、仮の時間割を作ってみることが可能。学校の授業照会システムより見やすいため推奨する。掲示板などの機能は国民大学のメールアドレス(@kuis.ac.jpのような)が必要なため留学生は使用できない。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 韓国語を完璧に近づけたかったのと、人生のキャリアプランとして留学が必要だと考えたため。 (2) 留学先を選んだ理由 INソウルがいいとされているためソウルにある大学にした。韓国人の友人にどこの大学がいいか相談もした。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 学習面において留学のためにした準備は特にない。しておけばよかったこともない。 KUISの韓国語専攻の授業をしっかり基礎から身に着けておけば生活に問題ないと思う。また、留学前だからと意識したわけではないが、留学前の一学期間は、KUISに留学生が来れるようになったため(コロナで2年生後期まで留学生がいなかった)、授業で話しかけたりMALCに通ったりして韓国人留学生たちと友人になり、韓国語の日常会話に耳や口を慣らしていったのも良かったなと感じた。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 事前にお金や一人暮らしの部屋探し、simの準備などをした。部屋探しはもっと慎重に行うべきだったかなと思った。国民大学に知り合いがいない状態だったため、どのあたりに住めば利便性がいいか聞く当てがなかった。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) 前述した「プロメテウス」という韓国人半・外国人半の交流サークルと、バスケットボールサークル「TAB」に入り100人以上の友人ができた。 バスケットボールサークルは女子は選手として大会に出たりはしないものの、練習に参加できた。バスケ観戦が趣味なため、大会での友人たちの活躍を見ているのも楽しかった。プロメテウスは大人数で、OTやMT(韓国 OT MTで検索してみてください)に参加する人が多く、深く仲良くなるには運と本人の積極性によると思う。外国人への理解や日本人への興味に関してはプロメテウスがいいと感じた。部室の人の出入りは激しい。 反対に、バスケットボールサークルでは2,30人程しか活動に参加しないため輪に打ち解けやすかった。後期から入ったが居心地がよくずっとTABの部室にいた気がする。女子の韓国人の部員のなかでバスケを元々できる人は一人もいなかった。バスケを本格的に・もしくは経験者でゲームをしたいという人は「KUMO」という女子のバスケットボールサークルもある。(私自身大学で少しサークルに入っていた程度の初心者だっだのと、週に2回本格的な練習があったため入らなかった。) また、韓国には友人を紹介する文化があるため友人の友人へとできる友人の範囲が広がっていった。そのため、プロメテウスでできた友人が紹介してくれたまた別の学科の友人ができたり、その友人からさらに違う友人ができたりと派生していった。 日本に関わる授業でも友人ができた。日本語を話せる友人もいたため大変心強かった。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 韓国人達と受けられる韓国語の授業のなかで、前期に受けた「Kカルチャーの理解」と「古典詩歌の理解」は大変難しく理解がどうのというレベルではなかった。後期の「日本大衆文化論」は知っている内容がほとんどで、先生がまとめたPPTを通して授業が進むため、GoodNoteにPPTを落とし、分からない単語が出てきたらその場ですぐ調べて書き込めるため良かった。テスト勉強もそのPPTさえ復習すれば難なくこなせるだろう。前期に「日本大衆文化論」を取って韓国人向けの授業の塩梅を見計らってから、後期に日本と関係しない難易度が上がる授業を取るべきだったなと感じた。前期に取ったバスケットボールの授業はチームプレーなため、同じ授業を取っている韓国人達とコミュニケーションをとる機会が多く友人もできたが、テニスの授業では同じペアで1学期間活動するため、そのペアになった方としかコミュニケーションを取る機会がなかった。韓国語を学ぶという目的ではテニスはあまり効果がなかったと思う。 留学生専用の授業はTOPIKの級の指定があるにも関わらず、生徒一人一人の韓国語の能力の差が大きく、グループワークの時に大変苦労した。発音もその国の訛りが出てしまう方が多く、聞き取るのにも苦労した。韓国語高級の授業なのに生徒に合わせるため授業の進みが遅かったり、リアルな韓国語を学びたいのに韓国語話者が先生しかおらずグループワークもままならない環境だったりして、果たして糧になるのかといった疑問が生じた。授業中も中国語とベトナム語が聞こえてくる始末である。結局、先生が韓国語をある程度話せるメンバーでグループを組んでくださった。授業で学んだことよりも課題に取り組み学んだことの方が多かった気がする。授業を疎かにしろという訳ではないが、日常生活におけるリアルな韓国語はやはり韓国人の友人を沢山作り、日ごろ会話をすることだなと感じた。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) サークルに関しては ‘‘(5) 留学中の交友関係‘‘において述べた通りである。 韓国人半・外国人半のサークル、「プロメテウス」はGPSの活動で出会った韓国人の方がそのサークルに所属していたため、紹介を受けて入った。現在はプロメテウスのInstagramのアカウント(@kmu_prometheus)があるため、入部者はそこから連絡可能。(韓・英OK)韓国人の入部に関しては面接を行う程に人気で、部員の募集期間も1,2週間程度だったため早めの連絡が必要である。(学期の途中で入部できるのか不明。)募集期間中に종합복지관(Student Union)の2階234号室に直接訪問して申し込むことも可能である。 バスケットボールサークル「TAB」はプロメテウスで仲良くなった友人が所属する別のチームの試合を観戦しに行った時に、体育館でTABの会長から声を掛けられて入った。入部希望者はTABのInstagramのアカウント(@kookmin_basketball_tab)があるためそこから連絡可能。종합복지관(Student Union)の1階117号室に直接訪問して申し込むことも可能である。国民大学ではサッカーとバスケットボールの校内リーグがあるのだが、サッカーやバスケットボールのサークルも校内で複数あり、リーグ戦が行われている期間は一緒に応援したり打ち上げに行ったりして非常に楽しかった。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 留学生活はサークルに積極的に参加することで大きく変わるなと感じた。授業を受けているだけだと同じ授業を取った日本人の友人で固まってしまうし、寮に住む場合は寮に暮らす日本人同士でよく固まっていた印象だったため、有意義な時間を過ごしたいのであれば韓国人が多くいる環境に身を投げることが大切である。前期にプロメテウスと他のバスケットボールサークルに入ったが、そのバスケサークルは自分に合わずに抜けたり、後期からまた違うバスケサークルに体験練習をしに行ったりと積極的に自ら交流の場を設けた結果、2学期間最後まで楽しい留学生活を送ることができた。また、友人から新たな友人の紹介を受けたり、友人の試合を見に行ったり、行事に参加したりしたことも楽しめた要因の一つなのかなと感じた。サークルの活動は夏休み・冬休み期間はないため、広げた交友関係が大変役に立った。休み期間中は韓国人の友人達と出かけた。帰国1日前まで友人と出かけたり、お別れ会を開いたりして充実した留学であった。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 人間的な成長と韓国語力。一人で異国の地で生きる度胸と精神力、そしてTOPIK6級を手に入れた。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか せっかく伸びた韓国語力が帰国によって落ちてしまうのは勿体無いため、就職した土地でも新たに韓国人の友人を作り会話をしたり、留学先でできた友人たちとSNSを通して会話を続けたりしたい。KUIS生だった時にニュースを翻訳する授業があったが、その授業が現在の自身の韓国語力に大変役立っているなと感じていることから、社会人になってから自分でまたその学習方法で学習を継続させようと考えている。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) グローバル系か国語国文学系で専攻を選べ、国語国文専攻でしか聞けない授業(逆も然り)が幾つかあるがそこまで大きい影響はない。しかし、私のように文学系に興味がある場合は国語国文学を選んだ方が良い。 外国人登録証は学校で申請することができるが、学校で申請した友人の元に届いたのが1ヶ月以上先の4月中旬だった。また、自分で申請する時も予約がなかなか取れず、やっととれた予約も4月中旬で、届いたのは2週間後だった。そのため、もしすぐ日本に帰る予定があったり(外国人登録証がない状態で出国してしまうとビザがなくなってしまう)、身分証を早く欲しかったり、開設した銀行からお金の出し入れをすぐに行いたかったりする場合は、出国1ヶ月以上前から영사민원にて訪問予約をするべきである。個人での申請の仕方はインターネットに沢山情報が載っている。また、学校での申請の仕方もオリエンテーションの時に配られる冊子に載っている。韓国は友人達とご飯に行った時に、割り勘を口座送金でやり取りするため、外国人登録証がない約1,2ヶ月間は口座送金できず細かいお金を現金で都度用意する必要があり、かなり不便だった。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) ビザ申請においてはかなり焦る出来事があった。ビザ申請が込み合う時期のため一度ビザ申請の予約を取り逃すとかなり大変なことになる。国民大学からの必要書類が中々届かず予約を取れないでいた結果、出国のギリギリ前になってしまった。他大学に留学に行った友人は留学先の大学から早く書類が届いたため、すんなりビザ申請が終わっていた。予約は朝早い時間しか取れず、私は千葉のアパートを引き払い茨城の実家に帰っていたため、日帰りで早朝の特急に乗り東京の大使館まで出向いた。こうなったのも、国民大学に留学に関する自分の書類を提出締切間近に送ったからなのかもしれないため、そういった書類はなるべく早く提出した方が良い。 (他大学と比べそういった提出書類の案内も遅かった。) (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) アシアナ航空のウェブサイトにて自分で直接予約した。8000円ほどの追加荷物料金を事前に払えば、32㎏までの荷物を2個預けられる。 (4) 渡航したルート 成田←→仁川 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 茨城の実家から車で (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 大学の4人寮に申し込めたが、持病の関係上厳しかったため一人暮らしを選択した。学校が委託している外部の2人寮もあったが、値段が割高だった。 韓国にエイブルがあり(名前はGTN HOMES)、公式ラインにて日本語で親身に住宅選びを手伝っていただいた。 https://www.able-nw.com/seoul/ (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 大家さんに直接銀行振り込み。家賃45万ウォンに管理費・水道代7万ウォンを加えて月52万ウォンだった。 洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・IH調理器・オンドル・エアコン・クローゼット・机・椅子・ベッド付きでシャワールームとトイレは一緒だった。(これに関しては一般家庭においても一緒なので我慢するしかない) 2017年の築浅物件で綺麗だったが、騒音トラブルで3回ほど警察が来た。(騒音の原因は違う部屋だったらしい)また、人ひとりが床で横になるスペースしかない激狭物件だった。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) 他の日本人留学生から聞いた話によると、同室になった外国人留学生と合わずトラブルが続き、それを学校側に訴えても部屋移動を認めてもらえなかったそうだ。「○○と一緒の部屋がいい」といった希望は配慮できるが「○○と同じ部屋は厳しい」といった要求は飲めないらしい。その友人は盗撮までされており、その他トラブルを報告しても状況は変わらず、毎日部屋に帰りたくないと言っていた。 その友人は日本人2名、ベトナム人2名の部屋だったが、他の日本人の友人は日本人4名だったりと、運によるものが大きい。 私が住んでいたワンルームは、高麗大駅から徒歩3分で、国民大学直通の7211や1213番のバスが停まるバス停も3分で行けたため、交通の便は良かった。学校周辺ではなく他の場所が活動拠点ならば、立地は文句なしである。しかし学校までバスで2~30分かかる上、離れたところに住んでいる以上、サークルの会食などで学校周辺で飲食する場合終電を毎回気にしなければならず、その点ネックだった。大学路である誠信女大駅周辺がバスで15分、徒歩40分なのは良かった。また、駅近くなのと高麗大学の目の前だったため人通りも多く安心できた。一人で通える食堂も何個かあり、食に困ることは無かった。 日本のドライヤーを持って行ったところ火花が散ったため、韓国で購入した方が良い。ヘアアイロンは日本のものでも大丈夫だった。韓国にはダイソーがありなんでも揃うため、特に持って行くべきものはない。韓国は基本置き配なので、入国より数日早く荷物が届いてもなんら心配はない。反対に、送った荷物にクレンジングなどの生活用品を入れていたため、数日遅く到着したときにはかなり不便だった。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) 日本の口座から韓国の口座に送金するのに最初はEXPAROを使用していたが、手数料が高いことに気づき、レートも良く手数料も安いWISEに途中から変えた。 韓国の口座ができるまでは日本の楽天銀行のデビットカードを使用していた。 日本のカードを海外で使うとどの銀行もレートが悪い上、手数料を沢山取られてしまうため極力使用を控えた方が良い。 学校にある우리은행(日本名ウリィ銀行)で学校から来た案内通りに書類を揃えて口座を開設できる。最初はデザインが良くないカードでの発行になるが、外国人登録証ができた後に違うデザインがいいと頼むとかわいいカードを選ぶことが可能である。私は帰国前にかわいいデザインに新調した。また、外国人登録証がないと口座を開設しても引き出しはできないため、外国人登録証ができてから再度訪問し手続きをする必要がある。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) 日本で出発前にahh! educationで330日間の契約をした。30日5,900円でデータ無制限だった。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) 住んでいたワンルームにWi-Fiがあり、通信速度は速かった。キャンパス内のWi-Fiもそこまで悪くはなかった。キャンパス内のWi-Fiに繋げるには、学校から届くメールに手順が載っていた。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 発熱し1度病院へ行った。保険会社に電話し、家から一番近い慶熙医療院に行くことになった。電話した次の日に行きたかったため予約が取れず、どれくらい時間がかかるか予想がつかないことから、なるべく早く病院に向かってくださいと言われ朝の9時半に行った。予約をしなかったため日本語の通訳の方が他の患者の対応で忙しく、私が韓国語をある程度話せるのを確認したのちにいなくなってしまった。運よく風邪の症状を説明する痰や咳といった単語を知っていたため、乗り切ることができたが、事前に予約するのが吉である。リンパ腺の腫れが酷く、夜に咳で寝れなかったため点滴を受けることになり、点滴を受けている間に付き添いの方(通訳×)が処方されたお薬を取ってきてくださり、飲み方の説明までしてくださった。韓国では個包装の栄養シロップのようなものをよく飲むのだが、お薬と咳に効くシロップも処方された。シロップは毎食後飲まなければならないのだが、味は表現が難しいほど口にしたことのない味で、美味しくなかった。毎回覚悟を決めて時間をかけて飲んだ。病院は昼の12時に終わり、お会計はなく点滴を受けてすぐそのまま帰宅した。 (5) 日本から持っていくべきもの コンセントの変換器。 汗拭きシートやデオドラントロールオンはオリーブヤングにも売ってなかったため、気になる方は必須。 壁などをポスターやポストカードでデコレーションするのにマスキングテープが大変役に立った。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) 日本人の女性を軽いと思っている男性が一定数以上いる。日本人だからという名目だけですぐ飛びついてくる男性がいたら要注意。その人は韓国人女性に相手にされなかった結果、強く否定できず優しいと言われているかわいい日本人女性に幻想を抱いているだけである。KPOPや韓流ドラマで韓国にはまった人が大多数だと思うが、”韓国人”というだけでキラキラフィルターがかからないように注意が必要だ。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 一人暮らしだったため時間がある時は自炊していた。他は学食、近所の食堂、サークルの会食、コンビニで済ませていた。外食がほどんどであり留学にかかる費用の内、外食における食費が6,7割だった。韓国は日本よりもお酒の文化が浸透していて、サークルでの飲み会が多いためそこでかなり費やした。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) X(旧ツイッター)やInstagram、YouTube (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 物理的な距離感が近いため、最初は地下鉄やバスを待っている時の他の人の距離感に驚くかもしれない。また、話しかけてくるおじさんおばさんが多い。 また、クラクションは日常茶飯事で、バスやタクシーの運転手でも鳴らす。急スピード・急発進・急停止は当たり前で乗り物酔いがひどい人にとってはかなりきつい。 タクシーを以前呼んだときに、怒鳴り声でタクシーの運転手から電話がかかってきたことがある。誰かが誰かに怒鳴っている場面をよく見たりなど、日本よりそういったことに遭遇する確率が高い。 しかし、女性の生きやすさについては韓国の方が楽だなと感じた。電車に乗っていても変な視線を感じたことはないし、痴漢もない、清楚でお淑やかでいることを求められないため、自分らしく生きやすく、また、女性も意見しやすい。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) 韓国に支社がある会社にて韓国語を使う仕事をする予定である。 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 4年次での留学だったため、韓国でオンラインで就活を行っていた。内定を頂いた企業は、2次試験まではオンラインで、最終面接は日本で行った。その際の飛行機代やホテルの宿泊費用は会社が負担してくださった。 説明会に参加した時の質問時間にてオンラインで1次・2次面接を受けられるか聞き、可能だった会社だけエントリーシートを送った。最終面接までオンラインで可能な会社もいくつかあったため、どうしても入りたい会社がある方以外は心配する必要はないと思う。 3月の時点で他の企業から内定を頂いていたが、勤務地や給料面、福利厚生において納得しておらず、納得するまで最後まで就活をしたいと考え、10月の初頭まで面接を受けていた。周りの友人が早くのうちから就職先が決まったり、最終面接で落ちてしまったりと焦ることがあるかもしれないが、他者と比べて焦らず、落ちたら落ちたで「合わなかったのだ」とすぐ前を向きあまり気負いしないほうが心の健康にも良い。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 語学力はもちろんのこと、積極性や行動力、問題解決力は十分活かせると思う。精神面でもかなり成長し、落ち込むことがかなり減った。ポジティブパワーをこのまま維持できたらいいなと考えている。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 自分にもし子供が生まれたら、必ず留学を勧めるくらいに留学では大きな成長を遂げることができます。その留学が本当に自身の糧になるかどうかはあなたの行動次第です。机上で勉強することも勿論大切ですが、それは日本でもできることなので、多くの友人を作りぜひアウトドアになってみてください。アウトドアが起因して家にいたら起きないようなトラブルも起きることでしょう。しかしそれは自身の成長のための必要ないち過程なのです。韓国で働いたり結婚したりしない限り、その留学期間は人生でその一瞬だけです。話しかけたり、サークルに入ったり、行事に参加したり、最初の一歩は何事も勇気がいりますが、躊躇っている時間はありません。思い立ったらすぐ行動してみましょう。楽しい留学生活が待っています。 また、留学生活で困った時、韓国人の友人がいることの心強さは計り知れません。ATMで10万ウォンが詰まった時もサークルの韓国人の友人が助けてくれました。

留学費用
韓国 ウォン
0.1107円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 5,200,000 575,640円
水道光熱費 245,000 27,122円
学費・教材費 30,000 3,321円
交通費 680,000 75,276円
通信費 543,529 60,169円
食費・その他 5,830,000 645,381円
小計 12,528,529 1,386,909円
航空券
97,760
保険
128,843
ビザ関連費用
0
その他
200,000
合計 1,813,512 円