月次報告書 2023-10
プロフィール
学科
国際コミュニケーション学科
学年
4年
専攻
国際コミュニケーション専攻
留学期間
2023-09-01 ~ 2024-04-30
留学種別
交換
生活編
【最低気温ー3℃】ダウン必須の大学生活

 カナダに来てから、はや2ヶ月が経ちました。今月(10月)はミッドターム(中間テスト)があり、その分慌ただしかったのですが、なんとか乗り越えることができました。だんだんとこちらの生活にも慣れてきて、ようやく学業とプライベートの両立ができるようになってきた気がします。寮での生活にも慣れてきたので、今回のレポートは、寮生活に焦点を当てて書いていきます。 • 気候について • 寮生活について 気候について ・気候&冬服事情  まず、カナダでの気候についてです。ここ2ヶ月過ごしてきて感じたのが、バンクーバー(正確にはアボッツフォード)の気候は札幌の気候と非常に似ているということです。9月中は最高気温が30度近く上がる日もあり、ほとんどの学生が半袖で学内を歩いていますし、夜寮で寝る時は暑過ぎて掛け布団は使わずに寝ていました(寮の自室にはヒーターがあるのみでエアコンはついていないので、想像以上に寝苦しいです)。ただ、湿気が全くないので(カナダ渡航後の1週間は喉がやられてしまったほど)日陰に入ると涼しいです。10月に入ると一気に気温が下がり始め、徐々に紅葉が始まります。そして、11月にはダウンジャケットが必要になる程寒くなるため、早めの冬支度がお勧めです。かくいう私も、10月下旬の時点ですでに上下ともヒートテックを着た上で、アウターにはユニクロのウルトラライトダウンと別のダウンジャケットを重ね着するという荒技に出ています。私は元が寒がりなので極端な例ですが、同じく寒がりの人は日本から冬用の服を多めに持ってくるといいのではないでしょうか。ちなみに、上記のユニクロのウルトラライトダウンとダウンジャケットを併用する方法は、ある程度寒くなってから着ないと逆に暑くなる厚手のダウンジャケット1枚を用意するよりも、着脱によって秋口から真冬まで対応できるため、我ながらお勧めです(ウルトラライトダウンは機内でも体温調節で非常に役立ちました!)。持ってくる洋服は最低限にして足りなければ現地で買えばいいと言う人もいますが、個人的には日本からできるだけ持ってきたほうがいいと思います。円安もあり、冬服に関しては、痛い出費になる可能性も大いにあるので。この記事を書いている時点ではまだ雪は降っていませんが、ルームメイトから早めに冬用のブーツを買った方がいいと言われおり、どうやらバンクーバーでも雪は降るようです。来月以降の留学レポートにて、降雪状況は詳しくお伝えしようと思います。 ・虫事情  さて、カナダを留学先に考えている人の中には、カナダなら虫が少なそうだと思っている人もいるのではないでしょうか。結論から言うと、意外と虫はいます。が、日本とカナダだとよく遭遇する虫の種類が異なるため、虫に対する感じ方は若干違います。例えば、カナダでは主に、ミツバチ(画像参照)、てんとう虫、シルバーフィッシュの3種類が虫の代表格を担っており、日本で定期的に見かける蚊やゴキブリにはまだ一度も出会ったことがありません。ただ、ミツバチ、てんとう虫は想像以上に大量にいるので、その数がちょっと気持ち悪く、シルバーフィッシュに関しては、サイズはダニくらいなのですが、船虫のような見た目をしているため、なんとも不快な気分になります。個人的には日本で見る虫よりは断然マシに感じますが、虫嫌いな友人は寮の自室でこれらを見るたびにあくなき戦いを繰り広げているようです。 寮生活について  カナダの気候の次は、寮での生活について書いていきます。前回の留学レポートでも少し触れましたが、寮に入れる人数には限りがあり申込枠は非常に早く締め切られてしまうため、入寮案内の知らせが来たらできるだけ早く申し込みを完了することをお勧めします。詳しくは、私の先月の留学レポートをご覧ください。 ・コモンキッチン  これからUFVに留学を考えている人の中には、自炊をしようと考えている人も多いのではないでしょうか。そんな方にまずお伝えしたいのがキッチンの利用方法です。まず、寮の自室にはキッチンはついていません。そのため、自炊の際には、寮の1階から3階のコモンルームにある共有キッチンを使う必要があります(最上階4階のコモンルームにはキッチンはありません)。共有キッチンにはIHコンロ、オーブン、食パンを縦に2枚挿入するタイプのトースター、洗剤(スポンジなし)などが備え付けてあり、使用時間は朝8時から夜9時、1階は夜10時までです。また、キッチンを使った後は、引き出しの中にある台布巾を使って掃除することがルールで決められています。なお、調理器具を用意する際にはIH対応のものを選ぶことを忘れないでください。また、キッチン利用のコツですが、夕方から夜は混むので、なるべくお昼にまとめて夜ご飯まで作ってしまうのがお勧めです。 ・ランドリールーム  次に洗濯についてです。洗濯機も自室にはないため、共有のものを使う必要があります。各階にランドリールームがあり、洗濯機、乾燥機の3台ずつが備えられています。洗濯機、乾燥機を1回利用するごとに、各1.5ドルずつ支払う必要があるため、毎回最低3ドルの出費があります。乾燥機に関しては、0.25ドル支払うごとに12分延長することができるため3ドル以上かかることもありますが、目安として、週1、2回洗濯する私は月に18ドルほど洗濯代に支払っています。なお、支払いはランドリールーム入り口横にあるスキャナーに学生証をかざすことで、事前に学生証にチャージした残高から引き落とされるという具合です。たまにチャージするのを忘れていて、洗濯はしたのに乾燥機はかけられない、なんてこともあるので、こまめに残高はチェックしておきましょう。最後に、ランドリー利用の注意点を以下に箇条書きでいくつか紹介します。 • 洗剤、柔軟剤(ちなみに、私はGainという緑のパッケージで有名な洗剤と柔軟剤を使っています)の投入量は、洗濯量に関わらず、付属のフタの1/4程度で十分です。 • 日本とは異なり、洗濯・乾燥モードを自分で選択しなければいけませんが、迷ったら「Perm Press」というボタンを押しておけば間違いないと思います(なお、あくまで自己責任でお願いします)。 • 洗濯・乾燥モードのボタンを押した時点で機械が動き出してしまうため、ボタンを押す前に洗剤の投入などは済ませるようにしてください。(途中キャンセルなどは一切できません!) • 火事を防ぐために、乾燥機を使う前後で必ずフィルターの埃を取り除くようにしましょう(ランドリールームに設置されているペーパータオルで拭き取ると、手を汚さずに埃が落とせますよ)。 • 注意点とは少し異なりますが、アイロンおよびアイロン台を借りることも可能なので、必要であれば寮のフロントデスクに声をかけてみてください。 ・掃除&洗い物(食器)について  自炊、洗濯に続き、掃除および洗い物についてもお話ししたいと思います。掃除、つまり、部屋をいかに清潔に保つかは、ルームメイトとの関係性にも影響する項目ですので、意外と軽視できません。さて、最初に言及しておきたいのですが、寮の部屋には掃除道具は何も用意されていません。では現地で買えばいいのでは?と思われた方もいるのではないでしょうか。しかし、カナダ到着後にすぐに買い物に行くのは意外と難しいです。私の場合は、日本からクイックルシートやウェットシートを持参していたので、最低限部屋を綺麗にしてから、荷物を整頓したり、睡眠したりすることができたのですが、そうでなければ、前の入居者が退去してから私が来るまでに溜まった埃の上で一夜を過ごすことになっていたと思います。綺麗好きの方、潔癖のきらいがあるという人は、マストでウェットシート、プラスアルファでミニちりとりやクイックルシート、クイックルワイパーを持っていくといいと思います。なお、掃除機に関しては寮のフロントデスクで借りることができるようなので、必要に応じてスタッフに声をかけてみてください。また、寮ではルームメイトと週に何回掃除をするか、誰がどこを掃除するかなどを決めるセッションが寮のオリエンテーション期間に提供されます。その機会にしっかりと役割分担しておきましょう。さらに、たまに部屋を綺麗に使っているか、大学スタッフのチェックが入りますので、掃除は定期的にすることを心がけてください。  洗い物についても忘れずに言及したいと思います。先ほど掃除用具は部屋についていないと説明しましたが、洗剤に関しても用意はありません。ただ、これは現地購入で事足りると思います。というのも、最初は自炊する余裕がないため、大抵使い捨てのもので済ませることになるからです。むしろ、気をつけるのは洗剤を買った後です。実は、私自身カナダでお皿を洗ってから気づいたのですが、お皿を伏せて乾かしておけるラックは寮についていません。そのため、日本から布巾や、吸水性が高いタオルなどを持っていくと、それらを敷けば即席の皿置きスペースになるためおすすめです。敷く用のタオルは2枚持って行くと洗い替えできますよ! ・部屋の様子  ここまで家事について説明してきましたが、部屋に何があるか全く説明していなかったので説明します。寮の部屋は、すべてが二人一部屋です。しかし、部屋の中には各自のベッドルームがあるためプライバシーが確保されており(←重要)、共有するのは簡易キッチン、食卓机が置いてあるリビングスペースと、洗面台、トイレ、シャワーがあるバスルームです。部屋の様子はUFVのホームページから調べることができるため、以下では、ホームページには載っていない情報をいくつか箇条書きでお伝えしたいと思います。 • 電子レンジ 電子レンジがすべての部屋に備え付けられていますが、日本のものとは使い方が少し異なります。こちらの電子レンジはデフォルトでワット数が1100Wに設定されているものが多く、低いワット数で使用したい場合は「Power level」というボタンを押してワット数を下げる必要があります。ボタンを押すたびに、「H-9」「H-8」と表示が変化していき、この数字が、デフォルトのワット数を10で割って出た値を何倍したかを表しています。例えば、1100Wがデフォルトの電子レンジで「H-5」まで出力値を下げると、550W(1100W➗10✖️5)で使用することができるという具合です。少しややこしいですが、慣れると意外と使いやすいです。なお、部屋によって電子レンジの機種が異なるため、わからないことがあれば遠慮なく寮のスタッフに相談しましょう。 • 冷蔵庫 冷蔵庫も各部屋に備わっており、上部が冷凍庫、下部が冷蔵庫という日本とは逆の作りになっています。冷蔵庫の使用スペースをルームメイトとどうやって区切るかも、意外とストレスのもとになりますので、適当に決めずにルームメイトとしっかり話し合いましょう。お互いなるべく公平に使えると気分もいいです。 • 寮の部屋の鍵 寮の部屋の鍵には、ベッドルームとシェアスペースを含めたユニット用、ベッドルーム用の2種類があります。ユニットには、扉についているスキャナーに学生証をかざすことで入ることができます(学生証を受け取る手順は先月のレポートを参照してください)。対照的に、出る時はオートロックのため、中に学生証を忘れないよう気をつけてください。ロックアウト(鍵を部屋の中に忘れて入れなくなること)しても、日中は寮のフロントデスクに、夜は大学のセキュリティスタッフに電話すれば開けてくれますが、学期につき5回以上ロックアウトすると罰金が科されるようです。一方で、ベットルームの鍵はアナログな鍵穴式です。しかし、実は開ける時しか鍵は使いません。では閉める時はどうするのかというと、内鍵の突起部分を押し込んだ状態でドアを閉じると鍵をかけることができます。なお、バスルームにも内鍵がついていますが、バスルーム内鍵は、突起部分を横から縦に回すことで鍵をかけることができます。これもまた日本とは逆ですね。 • Wi-Fi 各ベッドルームにWi-Fiが備え付けられており、機械側面に記載のQRコードを読み取るとスムーズに接続できます。 • エアコン&ヒーター エアコンはありません。ヒーターはありますが、そんなに効きは良くないです。火事を防ぐために、外出時はスイッチを切ることを忘れずに。 • 謎の電源ボタン ベッドルームに入ってすぐ横の壁に、部屋の電気をつけるためのスイッチとヒーターのつまみ、そして謎の電源スイッチがあります。謎のスイッチの見た目は部屋の明かりをつけるスイッチを同じなのですが、それをいじったところであかりが消えるわけではないです。では、なんのためにあるのか。実はこの謎のスイッチは、室内にあるいくつかのコンセントの電力供給を断つためにあります。例えば、ヒーターのつまみがオンになっている状態でも、このスイッチを切るとヒーターをオフにすることができます。ヒーターだけでなく他のコンセントも何個か使えなくなるため、使えないコンセントに充電器を差したまま外出しても充電できません。気をつけてください。 ・その他の事項  ここまでである程度基本的なことには言及しましたが、ここでは上記以外の比較的細かい内容について、箇条書きで説明したいと思います。 • ゴミ出し ゴミ出しは決まった時間はなく、寮一階のブックストア横に設けられたスペースに、24時間いつでも捨てることができます。このゴミ置き場を利用する場合は、段ボール以外のゴミは分別する必要はありませんので、全てまとめて捨ててしまって大丈夫です。なお、分別が求められるゴミ箱もあるため、気をつけてください。 • トイレ コモンルームにはトイレもついているため、自室のトイレをルームメイトが使用中の時は、そちらを使いましょう。 • 火災訓練 なんの予告もなく、ある朝突然火災報知器が鳴ります。日本にいると誤作動かな、なんて思ったりしますが、カナダではたとえ誤作動であっても避難行動をとらなければなりませんので、火災報知器がなったら迷わずに外に避難してください。 • 自動販売機 寮一階には自動販売機があります。喉が渇いたり小腹が空いたりしたら利用するのもありかもしれません。ただ、価格が高いので、私は小銭を減らしたい時しか使いません。 • 門限 寮に門限はありません。ただ、夜は危ないのでなるべく外に出ないようにしましょう。 • サイレントアワー 寮にはサイレントアワーと言って、静かにしなければいけない時間帯があります。日曜日から木曜日は夜11時から朝8時、金曜日から土曜日は夜1時から朝9時までに設定されています。 • 寮の滞在期間延長申請について 基本的に、Final exam(期末テスト)が終わってから(期末課題ではないので注意)、24時間以内に寮から出なくてはいけません。ただ、2週間前までの書類提出で、何日か滞在を延長することもできます。また、二学期間留学をする生徒は、同じく書類提出と追加料金の支払い(要確認)で、冬休み期間も寮に滞在することが可能です。逆にいうと、申請をしなければ冬休みは寮から出なければいけなくなるため注意してください。  さて、今回は以上で締めくくりたいと思います。できれば次回からはもう少し、現地でできた友達との思い出など、より留学らしいことについて書きたいと思っているので、もし興味があればぜひまた見にきてください。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi) 有線LAN
月額費用
カナダ ドル
109.2538円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 700 76,478円
水道光熱費 24 2,622円
学費・教材費 0 0円
交通費 80 8,740円
通信費 0 0円
食費・その他 477 52,114円
合計 1,281 139,954円
授業編
University Bridge Writing
ライティング
語学(英語)
680分
 今月は主に、サマリーの書き方、効果的なエッセイの書き方、引用の仕方、参考文献の選定方法などを学びました。基本的には、毎週の課題提出で成績が決まる授業なのですが、今月は授業中にエッセイを書くことが求められたり、ミニテストがあったりと、なんとなく気持ちが引き締まるような実践的な授業が多くありました。特にミニテストは今月2回あり、1回目のテストは文法問題を解くスタイルだったのに対して、2回目は専門用語の説明を論述することが求められたため、その違いに戸惑ってしまいました。次回以降は、どんな形式にも対応できる準備をしたいと感じました。  テキスト代:76.6ドル
Introduction to Digital Media and Communications
デジタルメディアとコミュニケーション
講義(英語)
850分
 今月はミッドターム(中間テスト)がありました。テスト形式はマークシートで、内訳は、選択問題が50問、正誤問題が25問、穴埋め問題が5問の全80問でした。しっかりと勉強して臨んだのですが、結果は7割ほどで現地授業の洗礼を浴びた気分です。もし今後同じ授業を取る人がいたら、授業スライドに出てくる専門用語の暗記+テキストの熟読(暗記する必要はないが、最低3周するのが良い)をお勧めします。
Fundamentals of Design
デザイン基礎
講義(英語)
690分
 UFVでは、10月中旬から11上旬にかけてミッドターム(中間テスト)が行われます。しかし、他の授業とは異なりこの授業では中間テストが実施されません。その代わり、学期を通して4つの課題に取り組みます。今月はうち2つに取り組みました。1つ目は、ドット(円)かライン(線)の一方を最大で5個使い、自由にデザインするという課題です。使えるのが円か線という制約の中で、オリジナリティを出す作業は大変でしたが、楽しかったです。添付の画像は、この課題の作品例(私のものではありません)です。2つ目の課題は、93個の画像を集めて並べるというものでした。ただ並べるのではなく、前後で並べた画像同士で、色、形、質感、構成などのデザインの特徴に共通点を見出さなくてはいけなかったため、50枚ほど画像を集めたあたりから完全にネタ切れで、1つ目の課題の数倍大変だったのを覚えています。  テキスト代:なし。Graphic Design学科の授業を履修している学生には、Adobeのソフトが無料で提供されます。