先月の留学レポートを執筆してから早くも1ヶ月が経ってしまいました。先月の留学レポートではミッドターム(中間テスト)があったことを報告しましたが、それ以降はずっと忙しく、12月初旬から中旬にかけての行われるファイナル(期末テスト)が終わるまでは休めない気がします。とはいえ、ここまで頑張ってきたので最後まで駆け抜けるつもりです。さて、今月のレポートでは以下の目次に従い、今まで書けていなかった大学生活で細々とした事柄について書いていこうと思います。 • クラブ活動に関して • 学校の施設に関して *サークル活動、日本語クラスのボランティアに関して* 私は留学に来る前、果たして友達はできるだろうか、どうしたら友達を作れるのだろうかと悩んでいました。幸いなことに、留学に来てからは比較的多くの友人に恵まれカナダでの生活を楽しんでいます。では、どのように私が友達を作ったのか。それはズバリ、「日本に興味を持っている学生と友達になる」です!具体的には、日本文化サークルと日本語クラスのボランティアをきっかけに友人が多くできました。 まずは、サークル活動から説明します。UFVには、正規生の日本人学生が主体となって運営するJapanese Culture Club(JCC)が存在します。今学期は毎週木曜日の午後4時から1時間ほど活動しており、私はほぼ毎週この活動に参加しています。活動内容が具体的に決まっているわけではないのですが、毎回日本文化にちなんだアクティビティをしています。今学期はカラオケ大会、日本映画鑑賞、俳句大会などを行いました。最初こそ活動の日しか会っていなかった友達も今では活動外でも話す仲になり、さらにその友達の紹介でより交友関係が広がりました。また、カナダで長く生活している日本人学生とのコネクションもできるため、おすすめの先生や穴場の観光名所なども教えてもらえます。これから留学予定の日本人学生には、日本人としての利点を最大限活かすことをお勧めします! JCCの他に、日本語クラスのボランティアでも友人ができました。UFVでは日本語を学ぶ語学クラスが開講されており、常に日本人学生によるボランティアを募集しています。ボランティアと聞くと少し大仰に聞こえるかもしれませんが、やることは何も難しくありません。都合のいい時間に開講される日本語クラスに参加し、日本語を学習する生徒のスピーキング練習の相手をするだけです。また、あくまでボランティアなのでテスト勉強や課題で忙しい週は休んでも全く問題ありません。クラスで親しくなった友達に授業外でも日本語を教えることもありますが、それをきっかけにもっと仲良くなれるため、面倒だと思わずにこのチャンスを最大限活用しましょう!日本語を教えた代わりに何か奢ってくれたり、逆に相手の母国語を教えてもらえたりするので面白いですよ。 「友達ができなくて辛い」「話しかけてもそっけない対応をされる」など、交友関係について嘆く声を留学の体験談でよく耳にします。しかし、ある意味それは当然のことなのかもしれません。逆の立場で考えた時、つまり日本に来た留学生を例に考えた時、突然彼らから話しかけられても困惑してしまう日本人学生が多いのではないでしょうか。きっと外国人にとっても、日本人留学生の存在はそういうものなのだと思います。実際、3年ほどカナダで生活している日本人学生も、1、2年目は全く(日本に興味がある学生以外の)友人ができなかったと言っていました。多くの人は英語力を原因として考えてしまうかもしれません。確かにそれもある程度は正しいでしょうが、自分を責めてしまう前に、まず日本人であるという武器を使ってみてください。きっと、友人ができるきっかけになると思います。少なくとも私は、JCC、日本語クラスのボランティアを通して数多くの友人を作ることができました。 *学校の施設について* UFVのアボッツフォードキャンパスに初めて来た時「なんか神田外語大学と似ている」と思いました。キャンパスの規模感であったり、建物の構造であったり、どことなく神田外語大学と似ているのです。街自体は海浜幕張よりずっと田舎なのにも関わらず、不思議でした。とはいえ最初はどこに何があるのか戸惑ったのも事実。ここでは、大学の代表的な施設についてお伝えします(画像参照)。 -International Office (B building 2F) まずは、留学生御用達のInternational Officeについてです。もし困ったことがあれば、それがなんであれ、とりあえずここに来れば解決すると言っても過言ではないです。留学生であれば誰の相談も親身に乗ってくれます。私自身、履修登録で疑問点があった時や、はたまた人間関係で悩んでしまった時など、ここを訪れて話を聞いてもらいました。もちろん質問内容によってはInternational Officeで対応できないこともありますが、その場合でもどこに行って、誰に相談して、どのようなプロセスを踏めば解決できるのかを事細かく丁寧に教えてくれます。「困ったときのInternational Office」と覚えておいてください。また、International OfficeにはGlobal loungeという留学生同士の談話空間が併設されています。そこでは無料のコーヒーや紅茶、時間帯よっては軽食が提供されているので、お財布事情が厳しい時はここをうまく利用するのも手かもしれません。実際私も、眠い日はここでコーヒーを入れてから授業に向かっています。 -Office of the Register (B building 2F) 履修登録や、授業料の支払いに関する疑問点を解決してくれるのがOffice of the Registerです。Guard meという大学指定保険の支払いもここで行いました(詳しくは1ヶ月目の留学レポート参照)。ここを利用する際は、まずOfficeの入り口にあるタッチパネルからStudent ID(学籍番号)など必要情報を入力し順番待ちする必要があります。順番が来たら、office外にあるモニターに名前が表示されるので、それを見逃さないようにしましょう。ただ、基本的にここを利用する前にInternational Officeに相談することを強くお勧めします。Registration of the officeはあくまで正規の学生を対象とした施設なので、スタッフによっては留学生に適用される特殊なルールなどを把握していないこともあるからです。その点、International Officeは留学生に関わる全般のことを把握しているため、たとえ最終的にRegistration of the Officeに行かなくてはならないとしても「スタッフが留学生の事情を把握してないこともあるから、そうしたらこう説明してね」といったアドバイスをくれます。前述した通り、「困ったときのInternational Office」を忘れないようにしてください。 -Book store(H building1F) 学生寮(H building)の一階にはBook storeがあります。教科書購入は基本的にこのBook Storeで行うため、学期の初めは教科書購入希望の学生たちで長蛇の列ができます。ここで学生証にお金をチャージすることもできます(現金、クレジットカード共に使用可)。また商品は教科書以外にも大学のグッズや文房具が数多く販売されており、水筒やマグカップ、ノートやパーカーなど記念に買っている日本人学生も多くいました。ただ、基本的に文房具は日本のものが質がいいですし、現地で買うにしてもOne Dollar shop(日本でいう100円均一)の方が安いです。また、教科書に関しては、たいてい電子版も販売されていて、紙媒体のものと比べるとその2/3から半分の値段で買えてしまいます。さらに、Facebookでは中古品を学生同士で直接売買するコミュニティがあるらしく、慣れている学生はそちらで安く教科書をゲットしていました。かくいう私は、書き込める紙媒体が好ましく、また、できれば新品が良かったのでどちらも使う機会はありませんでしたが、興味がある学生はぜひぜひ調べてみてください。 -Cafeteria(B building) ミールプランに入っている学生は必然的に使うことになるのがCafeteriaです。私はミールプランに入っていないので基本的に使わないのですが、それでも課題やテスト勉強で忙しい時は利用しています。基本的にどのメニューも割高で利用するたびに心が痛むCafeteriaですが、比較的コスパよく食べられるメニューも存在するので、3つほど紹介します。 ① 曜日限定バーガー:約6ドル(月曜〜水曜のみ、日替わりで安くなるハンバーガーが存在します) ②ピザ:約3ドル ③マフィン:約2.5ドル これらは値段が比較的安い割に、量が多いのでおすすめです。なお、ピザに関してはすぐに売り切れてしまうので早めの購入が必須です。 -Tim Hortons (G building) 実はほとんどの学生はCafeteriaよりTim Hortons(カナダ版ミスタードーナッツ)を利用します。理由は断然安いからです。ドーナッツは基本的に2、3ドルで買えますし、飲み物もスモールサイズなら同じく2、3ドルで購入できます。Tim Hortonsはミールプランの対象外であるため、なくなくCafeteriaで高い金額を払っている学生をよく見かけますが、個人的には自炊とTim Hortonsの併用がおすすめですよ。 -図書館(G building) 私が最も利用している施設が図書館です。図書館は1階が小声なら話してもいいスペース、2階が話してはいけないスペースと決められています。個人的には、グループ学習をするなら1階で、集中したいなら2階でといった具合で使い分けています。図書館のホームページからstudy room(仕切られた学習スペース)も予約可能です。また、館内にはコピー機も設置されており、館内PCからPDFデータを送信したり、コピー機で書類を読み込んだりすることで利用できます。なお、館内ではモノクロコピーしかできないため、カラーコピーをしたい場合は図書館前の階段を上がった2階にあるComputer Labでする必要があるので注意が必要です。加えて、コピーの際には学生証でコピー代を支払う必要があるため事前のチャージを忘れないようにしましょう(館内には学生証にお金をチャージできる機会が設置されていますが、現金しか利用できません)。 -S building S Buildingでは頻繁にイベントが開催されています。今学期もクリスマスマーケットや、カラオケナイト、地元のお店が出店するマーケットなど、様々なイベントが開催されました。建物内には、カフェもあるため、Tim Hortonsに飽きたらこちらを利用してもいいかもしれません。料金もそこまで高くないですよ。 -E building E buildingは体育学生用の施設で、ジムや体育館が併用されています。おそらく多くの大学では無料でジムの利用が可能だと思いますが、UFVは学生であってもお金を払う必要があります。1日だけのお試し利用であれば5.25ドル、1学期間の継続利用であれば45ドルで学期に何度でも利用可能です。なお、大学からバスで30分ほどの距離にAbbotsford Recreation Centerという市営ジムもあり、UFVの学生であれば誰でも無料で利用できるため、そちらを利用している学生も多く見かけます。私は運動が大の苦手なので、おそらくどちらも使う機会は来ないと思いますが… -Shuttle bus UFVはメインキャンパスであるアボッツフォードキャンパスの他にもいくつかキャンパスを持っています。中でもチリワックキャンパスはアボッツフォードキャンパスに次いで大きなキャンパスなので、学生の中にはチリワックキャンパスの授業を履修する人も多くいます。そして、アボッツフォードキャンパスからチリワックキャンパスを繋ぐのがシャトルバスです。毎朝7時頃から、夜は9時頃までキャンパス間を行き来しています。もちろん無料で利用することができ、S buildingに面した駐車場が停留所です。キャンパス間は片道40分ほどかかりますが、チリワックキャンパスは建物やその周りの景色が非常に綺麗なので、授業がなくてもぜひ訪れてみて欲しいです。私はストレスが溜まった時にあえてチリワックキャンパスまで赴き、景色を見ながらそこの図書館で勉強することで癒されています。なお、チリワックキャンパスの周りには飲食店などはほぼないため、観光スポットしていくのはあまりお勧めしません。 -番外編(C building、D building、K building) さて、ここまで学生が主に使う学内の施設を紹介してきましたが、ここでは番外編と称して個人的におすすめの勉強スポットを紹介したいと思います。 ① C building C buildingは主にグラフックデザインやメディアアーツを専攻する学生のための施設です。芸術系の学生のための施設だからか、建物自体も洗練されていて、おそらく学内で最も綺麗な建物だと思います。空き教室は自由に使うことができるので、他専攻の学生でも、普段の勉強場所に飽きたら使ってみるといいのではないでしょうか。 ② D building 特にD buildingの3階が綺麗です。D buildingの3階は教授のofficeがあるスペースなのですが、学生が利用できる勉強スペースも設けられています。本来は教授陣が使うスペースということもあり、利用する学生も少ないため穴場の勉強スポットです。 ③ K building キャンパスの一番端にある建物です。噂では、元々高級飲食店だったらしく建物は非常に綺麗です。まだ勉強目的で利用したことはありませんが、ここの空き教室も誰でも利用できるはずなので、近いうちに利用してみたいと思います。利用した際の感想は、次回以降の留学レポートで改めてシェアする予定です。 最後に、施設の利用に関する注意点ですが、図書館以外の施設は基本的に午後4時には閉まってしまいます(建物自体は4時に閉まらないので安心してください)。特に金曜日は営業時間を逃すと、次に利用できる機会が月曜日になってしまいますので気をつけましょう。 さて、今回はサークル活動や大学の施設について説明しました。そろそろ友人と出かけた時の思い出やおすすめの観光地などについても取り上げたいのですが、なかなか大学について執筆したい内容が書き終わらず…。来月はクリスマスやニューイヤーなどイベントが目白押しなので、さすがに友人との思い出をそろそろ綴ろうかと考えています。もし興味があれば、来月もぜひ見にきていただけると嬉しいです。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
---|---|---|
家賃 | 700 | 76,145円 |
水道光熱費 | 0 | 0円 |
学費・教材費 | 0 | 0円 |
交通費 | 0 | 0円 |
通信費 | 45 | 4,895円 |
食費・その他 | 550 | 59,828円 |
合計 | 1,295 | 140,868円 |