月次報告書 2023-09
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
スペイン語専攻
留学期間
2023-09-01 ~ 2024-02-29
留学種別
交換
生活編
マドリードの現実

マドリードでの約半年間の生活が始まりました。初日からいきなりSIMカードが機能せず、スマホの通信機能が使えませんでした。現地の友人に来てもらわなかったら危うく立ち往生しているところでした。もし可能ならば、渡航の際は知人などに迎えに来てもらうことをおすすめします。以下、役立ちそうな情報をまとめておきます。 【住居】 自分の住んでいるのは家賃500ユーロ(光熱費込み)のピソです。家賃は大体これが相場らしいです。自分以外には5人が住んでおり、洗面所、風呂、トイレ、キッチンなどは共有で、寝室のみ個別です。同居人たちの国籍は様々ですが、スペイン語が共通言語なので、怒涛のスペイン語を聞きながら会話に相槌を打つような生活です。会話についていけなくても、それは留学の洗礼なので焦る必要はない、と自分は気楽に考えています。 住居選びの際はメトロの駅、またはバス停の近くを強くおすすめします。特にマドリードTarjeta jovenというカードを作れば月額8ユーロでメトロ・電車・バスなどが乗り放題になり非常に便利です。カードの作成にはメトロの駅や専用の事務所で申請をする必要があります(事前予約が必要です)。また、近くにスーパーがあると便利です。個人的にはMercadonaという大手スーパーが商品の質が良く、なんでも揃うのでおすすめです。 ピソはオートロックの場所が多いので、鍵を持たずに外に出ると締め出されます。 【生活】 外食はかなり高いので、基本的に自炊をしたほうが安いです。スーパーで一週間分の食料を買うとだいたい20-30ユーロくらいになります。パスタやスープなどを作ると安く済みます。お米は鍋を使って炊くことができます。Arroz redonda(丸い米)というのが日本のお米に近いです。また、マドリードでは水道水が飲めるので安心です。 キッチンやバスルームが共有なので、自分の場合は早めに食事やシャワーを済ませています。現地の人たちは日本人より時間感覚が遅めなので、22時過ぎくらいになると友人を呼んだりして少し騒がしくなることもあります。気になる人は、同居人の少ない住居を探すことをおすすめします。 【学校】 マドリード自治大学はそこそこの僻地にあるため、Renfeという国有鉄道に乗って通います(Tarjeta jovenがあれば乗り放題です)。自分の最寄り駅のBarrio del Pilarというメトロ駅からは1時間弱で着きます。 キャンパス内はとても広いです。KUISからの留学生は哲文学部に通うことになります。こちらにはアジア文化を学ぶ学科があり、日本に興味のある学生も多いかと思います。 渡航前に事前に登録しておいた科目を履修します(変更も期間内に一度だけ可能です)。自分は月曜日と火曜日に2つの科目を履修しており、水、木、金曜日には授業がありません。課題や復習もあるため、あまり取りすぎると大変なので授業は3つくらいに抑えておくといいと思います。 【旅行】 授業のない日は基本的に外へ出てどこかへ出かけています。特に学生証とパスポートを見せれば、マドリードのほとんどの博物館や美術館は無料になるので気軽に訪れることができます。 自分の場合は今月だけでマドリードの三大美術館、博物館、王宮や公園などさまざまな場所を訪れました。交通費もTarjetaがあれば月額8ユーロで済むので、基本的に外食費くらいにしかお金は使いませんでした。休日はとりあえず外に出てみるのがおすすめです。一人でぶらぶらするのも楽しいです。 マドリードはスリや置き引きが多いと言われています。特にソル駅周辺(Plaza Mayorなどがあります)の中心街やAtocha駅周辺(ソフィア王妃芸術センターなどがあります)は要注意です。自分はセキュリティポーチに貴重品を入れ、さらにそこにスマホをカラビナで括りつけています。今のところスリなどには遭っていませんが、偽物のブランド品を売る人などはそこら中に見かけます。 【その他】 ・天気 自分は9月の頭に渡航しましたが、日中は非常に天気がよく、まだ暑いので半袖で過ごせます。しかし、夜は急に冷え込み寒くなるので上着を持っていくといいと思います。また、9月は夜になると急に雨が降り始めたり雷が鳴り始めたりするので、傘を持っていくか、早めに帰るかなどの対策を取ってください。 ・携帯 マドリードにはVodafoneやOrangeなどの携帯ショップが点在しているため、市街に出てもSIMカードの購入はできます。しかし、念の為SIMカードは空港にいる間にしっかりと使えるかどうか確認しておいたほうがいいと思います。 ・ゴミ マドリードではゴミ箱が至る所に設置されているので、どこでもゴミを捨てることができます。一応分別のルールもあるようですが、あまり守っている人はいないようです。家庭ゴミは夜の19:30~20:00の間に玄関の外に出しておくと業者の人に回収してもらえます。 最初は慣れない環境で大変でしたが、いろいろ工夫することで何とか生きています。残りの4ヶ月も頑張りたいと思います。

住居形態
アパート
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
EU ユーロ
156.568円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 500 78,284円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 10 1,566円
交通費 14 2,192円
通信費 60 9,394円
食費・その他 300 46,970円
合計 884 138,406円
授業編
Modern Japanese Literature in its Texts
文章の中の現代日本文学
講義(地域言語)
540分
日本文学の授業です。夏目漱石や森鴎外など、明治~大正時代の日本文学を中心に学習していきます。講義はスペイン語で行われますが、先生は日本語で話すこともあります。日本人の留学生は、テキストを日本語で音読するようにお願いされることもあります。
ESTRATEGIAS DE COMUNICACIÓN EN ESPAÑOL 2
コミュニケーション・ストラテジー・イン・スパニッシュ2
講義(地域言語)
360分
スペイン語のコミュニケーション戦略を学ぶ授業です。会話やメッセージで役立つ口語表現を学んだり、社会言語学的な観点からコミュニケーション方法を分析したりします。受講している学生は留学生が多いですが、現地の学生もいます。