今月3月11日から4月9日は、イスラム教徒にとって神聖なラマダーンの月でした。ラマダーン中、ムスリムは日の出から日没まで断食を行います。断食は「サフール」と呼ばれる早朝の食事で開始され、日没後の「イフタール」という食事で終了します。マレーシアでは、サフールが5:45頃、イフタールが7:30頃でした。 食事はもちろん、水も飲めないことに驚きました。最初は大変そうなイメージがあり、辛くないのか友達に尋ねましたが、みんなはもう慣れており、楽しみにしているそうでした。友達のお父さんが「断食をすることで、水や食事のありがたさが分かる」と言っており、とても納得しました。 周りにある飲食店も断食の時間帯は閉まっていたりします。多くの人がバザールに集まり、日没を待ちます。そして、合図が聞こえた後、食事を開始します。ラマダーン中はたくさんの屋台が出店され、様々なものが売られます。 断食の目的には、恵まれない人の気持ちを理解すること、相互扶助の精神の強化、信仰の強化、道徳的精神を身につけることなどがあります。 イスラムの文化に触れ、その環境に身を置くことで、素晴らしい文化だと感じるようになりました。人を助けたり、優しい心を持つ人が多いように感じます。日本では、イスラムについて偏見や誤解を持つ人がいるようにも感じます。私は、ぜひイスラムの正しい理解を広めたいと強く感じるようになりました。 また、マレーシア人は日本のことが大好きです。多くの人が「日本が大好き」と言ってくれました。留学を通して、もう一つ実現したいと思ったことがあります。それは、日本でもイスラムフレンドリーな環境やレストランを展開することです。ムスリムの人は豚肉やアルコールが禁じられているため、肉料理を提供する場合などはハラル認証が必要です。日本食をもっと多くの人に食べてもらいたいです。また、ムスリムの人たちは一日5回礼拝を行います。そのため、礼拝スペースが増えて欲しいと思いました。グローバルな社会の中で、そうした配慮がなされることで、日本の文化を存分に楽しんでもらいたいと感じるようになりました。 今月はテストがありました。留学先で初めての期末テストで、分野や環境も初めてだったため、とても緊張しました。今まで学んだことを振り返り、過去問や先生からの助言を参考に勉強しました。驚いたことに、留学先の大学は試験前は24時間開いています。そのため、夜遅くまで友人と大学で勉強しました。IT系の科目なので、普段はコンピューターを使って実践しますが、最終テストは紙で行われるため、一つ一つ注意深く覚える必要がありました。テストのことで日本との違いで驚いたこともありました。それは、大きな教室で、いろんな学部、授業の生徒が集まって、一斉にテストを行うことと、テスト中にトイレに行ける時間が設けられていることです。どちらも日本では、経験できないことなので驚きを覚えました。 テストの週は頭、体、精神的にとても疲れましたが、終わった後は達成感を感じました。頑張った自分にお疲れ様と言いたいです。 また、この月から新たな趣味に出会いました。それは、ビーズでアクセサリーを作ることです。近くにDIYという安くて何でも売っているお店があり、そこでかわいいビーズを見つけたので購入しました。その夜、何か作りたくなってYouTubeを開き、ビーズでクラフトをしている動画を見て真似して作ってみたら、見事にハマってしまいました。そこから、お花のブレスレットや丸缶や金具、ルーパーを使用したネックレス、キーチェーンなどを作るようになりました。 今月は私の誕生日月でもありました。誕生日はタイのバンコクで過ごしました。ナイトマーケットやショッピングモール、屋台飯、寺院、クルーズ船など、とても楽しい日々を過ごしました。タイのモールはどこもエンターテイメントが充実していて、常にワクワクしていましたが、特にEmsphereやICONSIAMは革新的で、帰るのが嫌になるくらい魅力的な場所でした。バンコクを訪れた際は、ぜひ立ち寄って欲しいモールです。そこでスシローも食べましたが、店内も味も日本と変わらず、感動のあまり涙が出そうになりました。日本の食事、風景、環境全てが恋しくてたまらなかったからです。 今月も充実した日々を過ごすことができました。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 610 | 20,620円 |
水道光熱費 | 99.3 | 3,357円 |
学費・教材費 | 0 | 0円 |
交通費 | 80 | 2,704円 |
通信費 | 30 | 1,014円 |
食費・その他 | 750 | 25,352円 |
合計 | 1,569.3 | 53,047円 |