留学成果報告書 2024-06
プロフィール
学科
英米語学科
学年
3年
留学期間
2023-08-01 ~ 2024-06-30
留学種別
交換
総括編
留学成果報告書 【リトアニア・Vytautas Magnus University】

【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1922年 ・学生数 約8,000人 ・設置学部 文学部 カトリック神学部 経済・経営学部 人文学部 情報学部 法学部 音楽アカデミー 自然科学部 政治外交学部 社会科学部 外国語研究所 教育アカデミー 農業アカデミー 工学部 農学部 バイオエコノミー開発学部 森林科学・生態学部 ・その他 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) Faculty of Humanities、人文学部 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など Course Cは専門的な内容になるため、自分の学部の授業を履修する。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 履修したい授業を先に選び、授業に基づいて大学側が学部を決めるシステム。Course A, B, 言語系の授業は誰でも履修可。オリエンテーションのSurvival Lithuanianも誰でも履修可。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 言語系の授業のみ、申請が必要になるが留学生は無料で、申請をするようお知らせが届く。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 オリエンテーションが1週間ほど設けられており、最初に大学に慣れられるように手厚いサポートがされている。70の国と地域から800人の留学生が来ている。(サイトより)日本人留学生は11人いた。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) KUISの課題の量に慣れていたため、現地の大学の課題の量は多いとは感じなかった。プレゼンの課題が多かったこととディスカッションの時間がよく設けられていた。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 困った時は学生課に連絡をするか、留学準備の段階からサポートしてもらっていた国際課にメールしていた。いつもすぐに返事が返ってくる。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) Survival Lithuanianという基本のリトアニア語を1週間かけて勉強する。(任意だが、事前に登録制。この単位は秋学期に含まれる。)他には、町に慣れるためにグループでミッションを遂行したり、大学やリトアニアに関するクイズ大会や、ガイドさんの説明付きの街散策などのオリエンテーションがあった。たくさんの留学生と出会える機会だった。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 授業の履修予定表を事前に提出する。開講される授業一覧はwebで確認できる。提出した表を元に、渡航後に履修登録を行う。履修は授業が始まるタイミングと一緒に始まる。基本早い者勝ちのため、朝早めに登録するのがいい。履修登録期間であれば変更も可能。登録の方法も詳しく説明がされるが、Campus Webのような学生サイトで登録する。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 英語を話せるようになることへの憧れが海外留学の興味に繋がり、中学生の時から大学生の間に留学していろいろな背景を持つ人たちと英語を使って話したり、英語で勉強したいと思っていたから。 (2) 留学先を選んだ理由 10ヶ月留学できることを一番重要視していた。ヨーロッパと現状あまり知らない国であること(留学を通じてその国について知りたかったから)、そして自分のスコアを考慮した結果でリトアニアを選んだ。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 毎日英語アプリを使って学習した。KUISの授業に出席するのはもちろん、留学生や先生と話す時間を多く作った。しかし、フレーズや単語数を増やしておけば良かったなと思った。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) ・超過するほど日本から荷物を持って行ったが、役に立つことが多かったので使い慣れているものを持って行って良かったと思う。 ・一人暮らしが初めてだったため、慣れるまで時間がかかった。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) 自分から積極的に大学の留学生向けイベントに参加するようにしたことと、大学のクラブに参加すること、オリエンテーションでたくさんの留学生に声をかけてみたことで友達が増えた。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと ・リトアニア語は春学期のみ履修したが、一番印象に残っている授業。授業ではリトアニア語の単語や文法を習うだけでなく、文化や行事について触れることもあったためリトアニア全体を学ぶことができた。 ・授業後に声をかけてもらうことがあり、留学生という立場で気にかけてもらっているのを感じていた。 ・課題はKUISに比べると少なく、自主的に図書館などで勉強する学生が多かった。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) ・日本語を紹介するイベントに参加し、簡単なフレーズや当て字で漢字名を作ったりした。これは履修していたリトアニア語の先生が外国語センターの方だったため、何度か声をかけてもらった。 ・日本語を勉強している学生が活動している「橋クラブ」に入った。参加するだけであれば事前登録なしで、インスタやfacebookのイベント情報を見て参加できる。もし企画側に参加したいようであれば、メッセージを送ることでメンバーになれる。 ・大学の運動系アクティビティとしてピラティスを登録した。これは授業の履修期間とほぼ一緒で、運動系のアクティビティや芸術系のクラブもたくさん用意されている。無料。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 日本はリトアニアから離れているが、日本についてよく知ってくれている学生によく出会えた。活動で出会った友達とそれぞれの文化や国について話すことで、日本を客観的に見て比べることができた。 (9) 留学で達成した最も大きなこと ・何かある前に事前に考えて準備して行動すること ・1人で海外で住むこと ・困ったら誰かに手伝ってもらうこと ・「まずは自分から」というマインドに変われたこと (10) 今後どのような学習を継続していきたいか リトアニア語を忘れないように復習を続けること、英語はスピーキングの量を減らさないようにしつつ、語彙や読みを強化していきたい。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 万が一に備えて、とにかく書類などの提出は早めに完成させて提出まで行うことと、情報を逃さないようにするために何度もメールを読んだりメールを確認していた。出願などの手順に関しては細かく説明してもらえるが、わからなかったらすぐに直接連絡して確認する。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) ビザセンターが開いている時間が平日の15時くらいなので、授業を休む可能性が高い。センターは予約必須で日付時間指定で埋まっていることもあるため、許可書が届いたらすぐに予約を始める方がいい。提出して10日後にはビザが完成していた。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) 旅行代理店(HIS)を通して往復チケットを予約した。300日後までしか予約できなかったため、仮日程で予約をし、帰国日が確定したらHISに連絡をしてチケット変更をした。 旅行代理店を通じると簡単に取れるが、購入時も変更時も手数料がかかってしまう。 (4) 渡航したルート 往路 羽田空港ーヘルシンキ・ヴァンター国際空港(乗り換え)ーヴィリニュス空港 復路 ヴィリニュス空港ーヘルシンキ・ヴァンター国際空港(乗り換え)ー羽田空港 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 大学はバディシステムを推奨しており、人によってはバディが迎えに来てくれる場合もある。 空港から居住地近くの大きいメインのバス停までは2時間ほどかかるがバスでも行ける。(乗り換えが必要) 電車で行く場合は、駅までバスに乗り、駅から1時間半ほど電車に乗る。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 大学寮で、一番自分の学部の建物に近い寮を予約した。寮の予約サイトで空き部屋を事前に確認することができるが、予約が始まるのは指定された日の現地時間午前8時だった。 他の選択肢は、大学が一覧でおすすめを掲示している。⇩ (https://www.vdu.lt/en/international-cooperation/for-students/practical-information-for-incoming-students/accommodation/private-housing-possibilities/) (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) 大学寮に住んでいたため、大学から毎月請求のメールが届いた。毎月15日までにその月の寮費を支払う仕組みで、寮費の中に電気水道代も含まれている。 私の部屋にはハンガーしか置いていなかったため、すぐに生活に必要最低限のものを買いに行く必要があった。入寮した時は部屋は掃除して綺麗にしてあった。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) 安くて大学に近い、バス停や駅、ショッピングセンターへのアクセスも良かった。しかし寮の壁が薄く、隣の人の電話の声や映画の音が聞こえたりすることが多々あった。また二人部屋だとしてもプライベートの空間がなく、同じ部屋に机とベットがあるのも難しく感じた。 もし部屋を変更したいと思ったら学生課に申請して部屋交換することができるので、無理せず遠慮せず申請した方がいい。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) ほぼ全てのお店でカードを利用できたため、ほとんどカード支払いをしていた。現金は主に友達と割り勘するときに使用していた。 リトアニアの奨学金をもらっている関係でリトアニアの銀行口座(Swed bank)を開設し、そこから引き出していた。 クレジットカードはVISAとMastercardならどこでも使えるが、友人がカードが使えないという状況になっていたため、2枚以上は持っておくべき。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) 現地のSIMカードはどこのスーパーにも必ず売っているため、最初はスーパーでSIMカード(ežys)を購入した。秋学期スタートの場合は新学期割引きでギガ増量プランなどもあった。他にもギガ無制限の学割もあった。最初はesimを使っていたが、ポイントカードや何かを登録するときにリトアニア番号を求められたため、リトアニアのSIMカードを使うようになった。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) 大学内のWi-Fiはいつも通信が良かった。寮は部屋の場所によってWi-Fiの接続の良し悪しが異なる。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 行かなかったが、寮の近くに病院があった。 (5) 日本から持っていくべきもの ・薬系と湿布は持っていって本当によかったと思う。 ・アジアンスーパーで手に入れられるものもあるが、持っていけるのであればたくさん日本食系を持って行った方がいい。 ・充電器にもなる電気カイロもとても役に立った。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) 元々観光客が少ない場所で、アジア系の人がいることに対して珍しく見られていたため最初はとても人の目を感じていたが、基本誰も話しかけたりはしてこないため、安全な方だなと感じていた。 冬の時期は陽の光がほとんどないため、酔っ払いのような人を見かけることがあった。危険だと感じたら目を合わせないこと、早歩きで人の多いところに向かうことが大切だなと思った。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 大学に食堂はなかったが、大学近くの通りが充実していたためそこで買ったり、自炊をしていた。外食をした場合は安くて6ユーロ(1000円)、高くても10ユーロ(1700円)程度に抑えられる。 リトアニアは野菜や果物が安く手に入れられるが、他の食品は日本とほぼ同じ。アジア系の食べ物も売っているが、値段は高く設定されていた。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) リトアニアだけを特集している本が少ない、ネットで見つけた留学情報も少し古かったため、現地に行ってから知ることの方が多かった。大学のホームページで、リトアニアに住むために知っておくと便利な情報が載っているため、それを見て確認した。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 トイレットペーパーをゴミ箱に入れる文化には慣れなかった。いつも同じトイレの匂いがするため、匂いを嗅がないようにしていた。 【進路について】 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) 大学に戻り、卒業後は就職。 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) していなかった。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 英語力を活かせるような仕事に就きたいと考えている。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 大学の認定留学制度で四年で卒業できるという選択肢を使えることが、大学生の間に留学をする最大の利点だなと思います。留学は大金がかかってしまいますが、留学生に適用されるようなさまざまな奨学金制度やサポートが大学生に適用されることがあるため、少しでも経済的な負担は減らせることがあります。 不安になったり、心配になったりと楽しいことだけではありませんが、言語の向上だけでなく間違いなく自分自身の成長や自信につながる素晴らしい経験になると思います。

留学費用
EU ユーロ
170.1259円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,382 235,114円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 77 13,100円
交通費 43.35 7,375円
通信費 100.19 17,045円
食費・その他 3,550.5 604,032円
小計 5,153.04 876,666円
航空券
357,300
保険
129,000
ビザ関連費用
20,000
その他
0
合計 1,382,966 円