【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1964年 ・学生数 約36,000人 ・設置学部、医学部歯学部、看護学部、薬学部、医療関連科学部、獣医学部、農学部、工学部、部経済学部、教育学部、美術学部、人文学部、法学部、政治行政学部、マスコミュニケーション学部、社会科学部、環境学部、公衆衛生学部 計22学部 ・その他 タイにある国立大学の中でも自然の豊かさは群を抜いて高い大学です。大学の中に「アンゲーオ」と呼ばれる大きな池があり、観光客やチェンマイ大学の学生で夕方ごろは特ににぎわっています。また、アンゲーオ周辺でイベントが開催されることも多いです。 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) คณะมนุษยศาสตร์ 人文学部 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 履修制限なし ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 履修可能 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 不可 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか 不可 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 施設、生徒数、イベント全てにおいて大規模 各学部に留学生が1割ほどいる 人文学部には中国の正規留学生や日本からの短期プログラムでやってきた人が多い 私の代には私たちの大学以外から1年の交換留学できた日本人学生は2人いました (5) 課題や試験 神田外語大学よりもグループワークが多く、こまめに課題が出されます。もちろん授業によりますが、全体的に課題の負担は大きいように感じました。試験は日本の大学と同じく中間と期末の2回で構成されていました。日本と異なる点は、テスト前になると自習期間が用意され(中間テストのみ)図書館が24時間営業するようになることなどが挙げられます。友達と図書館に泊まり込んで勉強する学生もいました。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 人文学部の職員の方や、学部が用意してくれたタイ人学生のバディーに相談していました。バディーではない友達も親身になって話を聞いてくれました。チェンマイ大学の人文学部はこういう点のサポートも手厚いと感じています。 (7) オリエンテーション 学期が始まる前のタイミングで交換留学生向けのオリエンテーションが開催されました。そこでは、学生証に使用する顔写真の撮影などがあるため、制服で出席することが求められていました。 (8) 履修登録 チェンマイ大学の学生向けの履修登録のサイトがあるため、そこで授業を検索していました。登録の際は留学生をサポートしてくださる人文学部の職員の方に履修したい授業の名前とコードを渡し、代わりに履修登録をしてくださりました。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 高校時代にバンコクに1年間留学しており、1回目の留学が終わった時点で、是非大学生としてまたタイに留学したいと考えていたから。 (2) 留学先を選んだ理由 1年の春休みにチェンマイ大学にスタディーツアーで訪れており、チェンマイ大学、そしてチェンマイという街が持つ雰囲気に惹かれたため。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 留学のためにした準備:文法などの日本でもしっかりと学べることをある程度勉強していました。 しておけばよかったと思う準備:特にないです (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) (5) 留学中の交友関係 大学の学期が始まる前に日本語学科の新入生歓迎会があったため、そこに参加させてもらったことでかなり交友関係が広まりました。そのあとは、一緒に遊びに行ったり、買い物をしたりしたことで日に日に距離感が縮まっていきました。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと グループワークが非常に多いという印象を抱きました。母国語ではない言語を使って課題を進めていく中でなかなかうまくいかないこともあり大変でしたが、どうにか乗り越えることができたため、あまり心配する必要はないと思います。是非現地の学生と一緒に学ぶことができる授業を履修してほしいと思います。 (7) 授業外で参加した活動 日本語専攻の友達を通じて人文学部のソフトボールサークルに参加していました。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 是非様々なサークルに参加してほしいです。放課後であったり休日にサークルの活動があることでより活発的な留学生活を送ることができることは間違いないです。スポーツなどの言語力などの壁を簡単に超えることができる活動を通すことで、より交友関係が広まります。 (9) 留学で達成した最も大きなこと やはり、言語力の向上です。正直チェンマイ大学に留学する前は、自分自身のタイ語力に自信が全くもってありませんでしたが、チェンマイ大学での留学生活を通してタイ語力をかなり向上させることができ、自分自身のタイ語力に自信を持つことできました。現地で1年間タイ語を使って生活したということは間違いなくこれからの自分の人生により自信を与えてくれることなのではないかなと思います。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか より専門的な語彙や表現の習得、細かいニュアンスまで正確に伝えることができるタイ語力の獲得を目指してタイ語学習を続けていきたいです。帰国が原因でタイ語力が低下することがないように日常生活からタイ語を使うことを継続していきたいです。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 タイの大学側からの連絡がとにかく遅いことを理解しておくことが大切だと感じました。メールでの連絡よりも、担当職員のLINE手に入れることができたらより迅速な連絡が取れたと思います。 (2) ビザ申請 日本の大学から指示された通りに動いていれば何も問題なくビザを取得することができました。 (3) 航空券を予約した方法 タイ航空のアプリから航空券を購入しました。往復分を一気に購入するのではなく、タイについた時点では、いつ頃に帰国できるかという詳しい日程が不明だったため、帰りのチケットはまだ購入していませんでした。 (4) 渡航したルート 成田空港→スワンナプーム国際空港→チェンマイ空港 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 人文学部の職員の方と学生が空港まで迎えに来てくださいました。空港からすぐに自分で契約したコンドミニアムまで送ってくださりました。 (6) 滞在先住居を探した方法 大学側が提案してくださった寮ではなく、自分で部屋を契約しました。渡航2か月前には契約段階に進んでいました。Facebookを使って不動産の賃貸契約をしたのですが、詐欺も横行しているので見極める力がかなり必要だったと記憶しています。 (7) 滞在先住居についての詳細 支払い方法:バーコード支払いによる振り込み 設備:机、椅子、ラック、ベッド、洗面台、トイレ、シャワー 生活に必要なものは入居時からすでに部屋にありました (8) 滞在先についての感想、アドバイス たくさんの友達を作って、現地の友達たちとたくさん遊びに行ったりすることができる留学生活にして欲しいと思います。少なくとも私はそのような生活を送ることで言語面でも能力をかなり伸ばすことができましたし、生活してきた環境が異なる同年代の友達がどのような考え方を持っているのかなどを多く学ぶことができました。その際、もちろん留学先の大学の授業を怠ることなく、現地の友達からサポートしてもらいながらもしっかりと学びを深めてほしいです。チェンマイ大学での生活をサポートしてくれる友達たちに日本のお菓子などのお土産を持って行ってあげると最初の壁を簡単に乗り越えることができるので、是非日本から留学先に行く際は簡単なお菓子で何も問題ないので持って行くのがベストだと思います。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 現地の銀行口座を開設できたため、基本的にQRコード支払いで決済をしていました。タイのサービスだと日本から持って行ったクレジットカードを使うことができないこともあったので、正直クレジットカードはもっていかなくてもいいのかなと思います。またタイに到着したタイミングで留学資金を全てバーツに変えました。 (2) 携帯電話 現地の通信会社の店舗に行き、1年分のSIMカードを購入しました。タイ人の友達に連れて行ってもらったため、大変簡単に契約できました。 (3) インターネット 大学内では学生向けにWifiが整備されているため、インターネット面で困ることは全く持ってありませんでした。自分の部屋にWifiが付いていなかったためインターネットを自分で契約しました。1年契約だったため、ルーターの返却などを私の代わりにタイ人の友達にやってもらうことなってしまい手続きなどをたくさんしなくてはいけなくなってしまったため、あまりお勧めではありません。 (4) 医療 親知らずが生えてきてしまい、かなり痛かったため、親知らずを2本現地の歯医者で抜きました。切開を伴ったため、思ったよりも値段が張ってしまいました。病院の対応などはかなり素晴らしく、何も問題ありませんでした。 (5) 日本から持っていくべきもの お腹を壊しやすい方は整腸剤などを持っていくのがいいとおもいます。タイには薬局がたくさんあるため、そこで薬を買ってみるのもよい経験に間違いなくなりますし、日本からたくさん持っていくのは荷物の重量の面でもかなりもったいないと感じました。そのほかのものに関しても現地で十分にそろえることができるため心配しすぎる必要はないと思います。 (6) 治安状況 チェンマイの治安はとてもよいため1年間生活している中で、危ない目に合うことは1回もありませんでした。 (7) 食事 大学の学食を利用したり、私が住んでいた部屋のまわりに屋台があったため、それらを利用していました。毎食50から70バーツの間で食べることができたため、お財布にかなり安かったです。 (8) 情報の入手 SNSを使って情報を取得していました。当たり前ですが、スマホ一つあれば何も問題ないと思います。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 交通ルールが日本とかなり異なるため、道を渡る際には注意が必要。間違えても、バイクを運転してみようなどとは思わない方が良い。 【進路について】 (1) 留学終了後の進路 就職 就職先→チェンマイで将来駐在員として働くことができる日本企業に就職 (2) 現地での就職活動や進学準備 神田外語大学のキャリアセンターやマイナビなどを使い、オンラインで会社説明会などに参加していた。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 留学で得ることができた経験、言語力を含めた知見などを生かし社会に貢献できる職に就くことを理想としていました。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 是非、今まで自分が見たこともない世界に飛び出し、世界を広げてほしいと思います。あなたの知らない世界を経験をするための一つの手段として留学があると思うので、チャンスがある方はそのチャンスを掴み、将来に繋げてほしいなと思います。また、留学生活が始まったら、たくさん考えすぎずに、現地の友達をたくさん作るために自分から積極的に動くことで、少しでも楽しく実り多い留学生活を送ることができるようにしてほしいなと思います。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 80,000 | 341,072円 |
水道光熱費 | 8,272 | 35,267円 |
学費・教材費 | 2,200 | 9,379円 |
交通費 | 4,644 | 19,799円 |
通信費 | 2,970 | 12,662円 |
食費・その他 | 79,184 | 337,593円 |
小計 | 177,270 | 755,772円 |
航空券 |
150,000
円
|
保険 |
100,000
円
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ビザ関連費用 |
15,000
円
|
その他 |
0
円
|
合計 | 1,020,772 円 |
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