月次報告書 2024-02
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2024-02-01 ~ 2024-12-31
留学種別
交換
生活編
留学スタート〜自分の現在地の再確認〜

今年度のサンパウロ大学の授業開始がストライキなどの影響で早く、前年度や他大学と比べて半月ほど早まっていた。そのこともあり、2月7日に日本を出発したのだが、全ての準備が終わったのは出発前日であった。そのような慌ただしく、準備も万全ではない状態でブラジル、サンパウロに到着して1ヶ月が過ぎたので現地での様子などを書いていきます。 『出発まで』 僕は、最後の黄熱病のワクチン接種が渡航の7日前、ビザを受け取ったのが2日前とドタバタのスケジュールで、出発した。(これは悪い例なので絶対に真似しないで)留学したみんなが言うことだが、留学先の大学から留学許可証が届き、授業開始日がわかったらすぐに、航空券を買う方がいい。航空券がないとビザの発行などができず、最後に慌てる羽目になる。また、サンパウロ大学(USP)に留学したいと考えている人は、一番ネックとなる問題は住居探しだと思う。僕は先輩に聞いたり、FacebookのUSP学生のための住居情報が載ってるアカウントなどを見たが、結局先輩から教えてもらったところにした。AirBnBに対応しており、また大学からも近いので満足している。 『滞在先』 上記したことに加えて、僕が現在滞在しているのは、repúblicaと言われるところで、住んでいる人はUSP学生が多く、 またシャワー、キッチン、トイレ、洗濯機が共同となっている。しかし、部屋にはエアコンがなく、扇風機だけである。大家さんや他の隣人の人たちはいい人たちで、特にトラブルなどなく快適に生活している。 『食事』 食事は大学が始まった現在では学食で昼と夜を食べており、ほとんど料理することはないが、初めの二週間は日本から持ってきたレトルトカレーやレンジで作れるものなどを食べたり、近くのスーパーで買ったりした。最初の2、3日は時差ボケで出かけられないことを考えて、すぐ調理できるものを持っていって正解だったと感じる。現地のポルトガル語に慣れれば買い物などは簡単なので、慣れるまでの間の少しの食糧で十分である。スーパーは野菜やパンなどが安いが、その他の物価はそこまで日本と変わらないと感じる。サンパウロなので大抵のものはあり、日本食も売っている。レストランも値段は700円〜1500円ほどで、やはりこれも日本と変わらない気がする。 『大学』 サンパウロ大学(USP)は留学生への支援などしっかりしている。そのため、問題やわからないことが多々起きても、その都度CCINT(国際戦略部のようなところ)に相談しに行くと解決することができる。そのため、特に学校生活で必要以上に不安に感じる必要なはないと思う。おすすめは対面で直接聞きに行くことで、メールはしばしば対応されないことがあるので注意した方がいい。 授業についても、事前に日本で提出する履修したい授業などは特に関係がなく、二週間ほど興味がある授業を受けられる期間があり、その後に履修登録をする。また授業ごとに先生に留学生であるが、授業に参加できるどうかや、留学生向けの別の評価方法はあるかなどを聞きに行く必要はあるが、ほとんど全ての先生が留学生に理解があり、優しく対応してくれる。 基本的に現地のブラジル人の人と同じ授業を受けるため、授業中は全くわからない。そのため、僕がしていることは、先生の話の中でわからない単語などをノートに書き出し、授業後に調べたり、授業を録音して、振り返るなど工夫はしている。しかし、まだまだ難しく、興味ある分野の話をしているのにも関わらず、わからないというもどかしい状況が続いている。 その中でも、日本文化(歴史)などは比較的理解しやすく、現在では唯一の心休まる授業である。 『友人関係』 これは日本でも難しいのと同じように、ブラジルでも難しいのは当たり前であり、その中で僕は恵まれた方であると思っている。当たり前だが、全ての人とは仲良くなれないので、自分を受け入れてくれる人たちと仲良くしていくのが良いと思う。ブラジル人は冗談が多いのであまり気にしないで、気ままに生きるのが僕のおすすめである。「仲良くなるのも、嫌われるのも、喧嘩するのもここではすごく簡単だ」ということを学んだ1ヶ月だった。

住居形態
その他 república
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
30.2115円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,000 30,212円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 30 906円
交通費 150 4,532円
通信費 40 1,208円
食費・その他 595 17,976円
合計 1,815 54,834円
授業編
Topics in Anthropological Theory: Introduction to digital anthropology
人類学理論のトピックス:デジタル人類学入門
講義(地域言語)
240分
デジタルの発達、モデルニズモで人々の生活がどのように変化したか、また時間的距離の縮小の弊害などを学習した。授業の形式は先生がスクリーンを使いながら、事前に出されてた読み物の内容の具体的な例、例えは映画などを通して、その回の題材への理解を深めるものである。基本的にテキストを授業前までに読んでおき、授業では質問などを通してより理解していくことを目的としている。クラスでは学生は積極的に発言しており、授業への参加度は高い。
Portuguese Literature Ⅰ
ポルトガル文学
講義(地域言語)
120分
ポルトガルの歴史の概要を学び、そこから今回の読み物である「Os Lusíadas」についての解析をする。またこの授業の目的は、他の本や映画などの文学作品との比較であるため、授業では本の一節を取り出し、さまざまな角度からの解析の仕方を学習している。授業で扱うテキストを事前に読んでおき、その内容を先生が授業内で補足していくような形態である。また、他の授業より、学生の発言の回数は少ないが、意欲的な学生は多い。