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プロフィール
Togo(Angelo)
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学先
ブラジル連邦共和国
/
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
留学期間
2024-02-01 ~ 2024-12-31
留学種別
交換
1~10件目 / 12件中
2024-12
留学成果報告書12月分
挑戦と課題の再発見
【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1934年 ・学生数 約97000人 ・設置学部 哲学、文学、歴史学、社会科学、デザイン学、法学、経済学、出版学、体育とスポーツ学、教育通信学、看護学、舞台芸術学、視覚芸術学、天文学、経営学、建築と都市計画学、ジャーナリズム学、レジャーと観光学、マーケティング学、数学、応用数学、応用ビジネス数学、応用数学と科学計算学、医学、応用獣医学、応用気象学、音楽、栄養学、栄養と代謝学、産科学、海洋学、歯学、教育学、心理学、広告学、化学、国際関係学、広報学、公衆衛生学、情報システム学、作業療法学、テキスタイルとファッション学、観光学、動物科学、統計学、薬学、経済ビジネス学、物理学、計算物理学、医学物理学、理学療法学、言語聴覚療法学、地球科学と環境教育学、地球物理学、地理学、地質学、老年学、環境マネジメント学、公共政策管理学、食品工学、生体システム工学、コンピューター工学、材料工学、材料製造工学、鉱業工学、石油工学、生産工学、電気工学、物理工学、林業工学、機械工学、メカトロニクス工学、冶金工学、海軍工学、化学工学、航空工学、農業工学、環境工学、生物化学工学、土木工学、食品科学、精密科学、物理・生体分子科学、視聴覚学、バイオテクノロジー学、農業科学、数理科学、生物科学、生物医学、会計科学、コンピューターサイエンス学、自然科学、生物医学情報学 ・その他 世界大学ランキングでは、南米、ラテンアメリカの大学の中で一番高い順位にある。 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) FFECH(哲文人間科学学科) 主に、文学と人間科学の授業を履修 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など ほぼ全ての授業が履修可能。しかし、このFFECH以外の授業を取りたい場合は自分で、その授業に行き、教授に留学生が履修できるか確認をとる必要がある。基本的に留学生は各授業に5人までと制限があるので、履修登録は早いもの勝ちになる。しかし、CCINTという国際戦略部に駆け込み、相談すれば大抵の場合は受け入れてもらえる。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか 可能である。 有料のものがおすすめ。無料のものもある、しかし無料のものは単位の取得証明証がもらえない。 基本的に、有料のものがあり、レベル別に開講されている。神田外語大学のポルトガル語の授業をしっかり理解しているなら、一番上のC1レベルを受講するのがおすすめ。前期にB1、B2の学習者向けの無料のポルトガル語の授業が1ヶ月だけ開講されたが、正直、レベル的にはこれまで大学で学んだことであり、無料であってもそこまで履修する意味は薄いように感じた。 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 大学は広大で生徒数も多い。皆基本的に真面目で、勤勉な学生が多い。 日本からの学生の割合は、そこまで多くない。留学生全体が30〜50人程度で、日本人は4〜8人程度である。2024年は前期は、留学生全体の人数自体が少なく、後期に多くの留学生がやってきた。留学生同士で関わる機会はそこまで多くなく、USPのウェルカムチームが主催するイベントに積極的に参加したり、自分から積極的に行動して努力する必要がある。 (5) 課題や試験 レポート式、プレゼンテーション式、テスト式など多くの評価方法があった。しかし、共通して言えることはとても難しいということだ。まずは、履修登録期間の2週間で、課題や試験内容を確認し、留学生向けの別の評価方法や配慮はあるか確認する必要がある。基本的には自分の状況を説明すると、配慮してもらえることが多いが、配慮してもらってもなお、困難な場合もある。僕がおすすめするのはレポートを提出する授業である。レポートの場合は準備する時間が十分にあり、またブラジル人の友達に添削してもらうことも可能なので、比較的に単位の取得がしやすいと思う。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 基本的にCCINT(留学生担当の課)にメールか直接連絡すれば最大限に助けてくれる。もしくはおそらくどこかの課を紹介してくれたりするはずである。困ったらCCINT。ただし、基本1人の職員の人が全ての留学生、または協定校との連絡を行なっているので、メールは基本的に返信に時間がかかる。おすすめなのは直接事務所まで行き質問をし、その場で回答が得られないようなものであれば、確認の意味を込めてメールを出し返信を待つのが良い。どちらか一方だけでは、回答にとても時間がかかるか、忘れられてしまうことがほとんどである。 (7) オリエンテーション 授業の取り方、大学の施設、注意事項など基本的に大学生活で必要なことは教えてもらえる。またこの時に、USP内のバスを無料で乗れる学生カードと学食で使う学生カードの2枚を受け取ることができる。前年度留学していた先輩も言っていたことだが、名前の表記ミスや写真が異なるなど多々問題が発生するので注意が必要。僕はKOBAYAHIとして、1年間過ごした。これは人によると思うが写真が自分のものとは異なる場合や、名前が全くの別人以外の場合は多少のミスは、訂正せずにそのまま受け取ることをおすすめしたい。もし訂正して新たなカードを頼む場合、1ヶ月から2ヶ月ほどかかり、その間学食とバスが利用できないことになる。これは大きな痛手となるので、その辺りも含め考える必要がある。 (8) 履修登録 渡航前にも履修希望調査のようなものがあるが、その際はあまり真剣に履修を悩まないで選択して良い。渡航後にオリエンテーションがあり、その日から2週間自由に授業を見学できる期間がある。(KUISと同じような感じ) 基本的に履修できる授業に制限はないが、最大で1学期に履修できる授業数は5個である。2週間を終える頃、Emailで履修登録用のリンクが送られてくる。そのリンクで登録すれば完了。ただし各授業ごとに人数制限があるため早いもの勝ちである。 別の学部の授業を履修する場合、その見学期間にその学部の留学生課を訪ね、用紙をもらい記入する必要がある。上記のリンクでは他学部の履修登録はできないので要注意。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 留学をするために、この大学に入学したため、留学をしないという選択肢はあまりなかった。また、一年生の頃から、留学生と接する機会があり、ブラジル人の人柄に惹かれて、よりブラジルに留学したい思いが強くなった。それに加え、一年生から一緒に切磋琢磨し合いながら、勉強できる友達がいたため、彼と互いに励まし合いながら、留学の準備を進めていった。 (2) 留学先を選んだ理由 一番大きな理由は、2年生の時に神田外語大学に留学していた、ブラジル人の友達がサンパウロに住んでおり、またサンパウロ大学の学生であったためだ。やはり、現地に知っている友達がいることは、精神的にも安心する。また多くの情報を彼を通じて知ることができ、とても助かった。それに加え、サンパウロには日本の外で、最大の日系コミュニティもあり、それもサンパウロに興味を惹かれた理由だった。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 僕がした準備は、とにかくブラジル人留学生と話しをしにMULCに行ったことだ。逆に言うとそれしかしていなかったと思う。 しておけばよかったことは全てである。ポルトガル語の文法、語彙、発音、聞き取り。全てにおいて、現地の大学で授業を受けるレベルには達していなかった。しかし、完璧を目指していては、留学はいつまで経ってもできないので、ある程度の時点で勇気を出して、現地ににいくことが重要である。僕が一番した方が良いと思う準備は、文法の教科書に載っているような基礎を徹底的にやっておくこと。語彙などは留学の中にいくらでも身につけることができるが、基礎が怪しいと相当苦労することになる。あとは、自分の思っていることをしっかり日本語でも言語化する習慣をつけることだ。なんとなく感じてることを言語化することで、自分の国語力を養うことにも繋がる。それをポルトガル語でも言えるようになれば、ブラジル人に自分はどういう人間で、どんな考えを持っているなど、自分を説明できるようになる。これは良好な人間関係を築く上でとても大切だ。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 正直に言うと、生活面での準備はほとんどしていない。バイトなどはぼちぼちしていたが、サークルに、授業、また2年生では教職に弁論大会など多くのことをやっていたために、そこまで貯金をすることはできなかった。 しておけばよかったと思う準備は生活能力を向上させておくことだ。留学は語学だけでなく、人間力も同時に試される。日頃からの自己管理を意識的にしたり、家事をそつなくこなせるようになっておくなど、基本的なことを難なくこなせるようになっておくことが重要である。特に自炊をできるようになっておくことが大切だと思う。サンパウロには日本の物、食品がたくさんあるので、作ろうと思えば日本食も作れる。外食しようとすると高いが自分で作れば、そこまでではない。自分の好きな料理を作って食べると、それだけで幸せを感じることができるし、元気にもなれる。学食は安いし美味しいがやはり日本食に勝るものはない。 (5) 留学中の交友関係 まずは留学生の日本人同士では自然と仲良くなる。ブラジルなので治安の面など心配なことがあるため、そこら辺を日本人同士で協力して、生活していくことが基本的に多い。大学からの帰り道は近くに住んでいる日本人同士で帰るなど、なるべく1人にならないような工夫は欠かせない。ブラジル人とは、授業の中で仲良くなったり、また多くの場合は日本語専攻の学生と仲良くなる。ブラジル人と仲良くなるのはとても簡単で、1人と仲良くなれば、そこから芋蔓式に増えていき、知らない間に多くの友達ができている。僕はそれ以外にも、バレーボールなど課外クラスを通じて、違う学科、学部の人と知り合うことができた。また住んでいた、ところでも沢山の友達ができた。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 長い、速い、難しい。それが授業全般の感想である。多くの先輩たちがやっていたことだが、授業の内容をまず日本語で書かれているものやインターネットで調べるなどして、事前に予備知識を入れておかないとまった授業にはついていくことはできない。全く知らない分野をポルトガル語でゼロから勉強するのは、非常に困難。だから、授業前に指定された読み物を読むのと同時に、日本語で調べ知識を収集することが必要になる。しかし、すべての授業を毎回完璧な状態で挑めるわけではないので、ある程度わからないことを承知で、授業にしがみつく力も必要だと思う。また、授業以外の時間をすべて自習に当てられるわけではない。友達と過ごす時間も留学生活でしかできないことで、その辺とうまく折り合いをつけることも大切である。 (7) 授業外で参加した活動 先輩から教えてもらった、留学生の会というブラジルの特にサンパウロに駐在する社会人の人と日本人留学生をつなぐ会に参加していた。またそのほかには、授業外でサンパウロ大学の運動施設(CEPE)で開講されている、バレーボールと瞑想のコースを受講した。前期は、申し込みの締切が前期オリエンテーションの数日後なので、前期から受講するのは難しい。後期からであれば、大学生活にも慣れてきたり、相談できるブラジル人の友達もいると思うので、その人たちと話しながら、自分のやりたいものがあれば、取るのがいいと思う。料金は50レアル(約1300円)で、サイトはCEPEUSPと調べればできる。細かいところはブラジル人に聞くべき。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと CEPEで開講されている運動系のコースはサンパウロ大学の学生がほとんどだが、それ以外の社会人の人もおり、多くの年齢層、分野の人と交流できるため面白い。また、初心者の人も多いため、コースのレベルが高すぎることなどを心配する必要はない。先生や、受講者も皆いい人なので、とてもたのしかた。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 僕はこの留学で何か大きなことやすごいことは達成できなかった。逆に、人間関係、文化の違い、難しい授業と、とても悩まされ、悩んだり鬱病のようになったこともあった。しかし、それでもブラジルにもう一度行きたいかと聞かれたら、もちろん行きたいと即答する。それぐらい良い友達に恵まれた。いつも気にかけてくれる友達、連絡を長い間とらなくても、いつでも優しく受け入れてくれた人たち。ブラジルであった多くの人々に支えられ、最後までなんとか留学生活を終えることができた。外から見たブラジルは、犯罪や格差など悪い側面が目立つ。それもブラジルの一部であることは間違いない。しかしそれが全てではない。日本では味わえない人の有り難さ、優しさをここで大いに感じた。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 今後はブラジル・ポルトガル語の唯一の資格試験であるCelpeーBrasのための勉強とまた、スペイン語の習得に向けても頑張っていきたい。というのも、ブラジル留学中に多くのスペイン語話者の人たちと交流をあり、スペイン語とポルトガル語の言語的な近さを肌で感じまたその有用性も同時に感じたので、ぜひ話せるように勉強したい。今後の進路については、引き続き教職をとりつつ、ポルトガル語をいかせるような、たとえば在外公館派遣員などに挑戦をしたいと思う。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 「交換留学であれば国際戦略部の方が案内してくださると思うので、それに従い、期日を守るようにすれば問題ない。またCCINT(USPの留学課)の方に対してのメールも、できるだけ失礼のないように心がける必要がある。しかし相手側はこちらが外国人であるということを知っていて、まだポルトガル語を自由に操ることができないことも知っているため、言語面で心配する必要はない。」これは2023年に留学した先輩の留学報告書からの引用だが、僕もこれに完全に同意である。 (2) ビザ申請 ビザは早めに準備するのが大切である。航空券を買うのが遅くなると全ての申請に影響が出るので早めに買うのが良い。航空券を行き帰りで買う場合は、買う日から340日後ぐらいまでの航空券しか買えないので、多くの場合買った後に帰りの航空券の日程を変更する必要が出てくる。だから、買うときに日程の変更できるオープンチケットを買うことをお勧めする。 僕はビザの申請がギリギリになってしまったが5日程度で受け取ることができた。間に合わないと思っても諦めないことが大切。 (3) 航空券を予約した方法 僕は海浜幕張駅近くにある、JTBの支店で買った。支店で買うのは安心できるが、手数料で航空券の料金の10%または、最大2万円支払う必要があるのでよく考える必要がある。 また、ブラジル人向けの旅行代理店などで航空券を買うと通常よりも安くかえることもあるそう。(浜松出身の友達より) (4) 渡航したルート ITA Airways 羽田空港→ レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(ローマ)→グアルーリョス国際空港(サンパウロ) グアルーリョス国際空港(サンパウロ)→レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(ローマ)→羽田空港 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 空港から電車でも移動できるが、Uber(タクシー)を使った。最初は電車などの公共交通機関を使うよりも、タクシーなどを使う方が安心である。またUSPのiFriendsやブラジル人の友達がいればその人たちに空港まで迎えに来てもらうのが一番良い。 (6) 滞在先住居を探した方法 先輩からお勧めしてもらった住居にした。その住居はAirbnb にも対応しているため、最初の1ヶ月はAirbnbで予約をし、そのあとは、大家さんに伝え、一年間滞在させてもらった。女の子の日本人留学生などは、設備がしっかりしているこちらのSHARE BUTANTAに住むことが多い。 (https://sharesl.com.br/en/unidades/butanta) ・住居探しには、下記のサイトが使える Airbnb (https://www.airbnb.jp/) Facebookのグループ Republicas somente USP Butanta(https://www.facebook.com/groups/859685467477681/) Republicas da USP(https://www.facebook.com/groups/republicasdausp/) (7) 滞在先住居についての詳細 最初の1ヶ月はAIRBNBからの支払いだったので、登録してあるクレジットカードから行った。長期滞在に変えてからは、クレジットでの支払いはできず、現金かPIXでの支払いになる。PIXはブラジルの銀行を開設するまで使えないので、現金で払うことになった。 施設の状態はとても良い、生活に必要なものはほぼ全て揃っているし、毎日共有部分を掃除してくれる人もいるので、清潔である。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス 住居のルールには従うこと。僕は、誕生日に多くの人を招いてみんなでお昼を食べたのだが、それが他に住んでいる人の迷惑になると、大家さんから怒られてしまったので、最初のうちにしっかりとルールを確認することが必要である。基本的にブラジルの住居は住居者以外の人の立ち入りが制限される場合が多い。また友達だからといって、勝手に泊めたりすると、違約金を払わなければならなくなるので注意。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 最初は現金を少し(2万円くらい)日本円からレアルに両替して持っていった。このお金は、クレジットカードが使えない公共交通機関を使う時や、RNM(在留カード)の申請料の支払いに使った。しかし、少し少ないと感じたので、もう少し多く現金を持っていっても良いかもしれない。それ以外の外食や買い物ではWiseのデビットカードを使用していた。Wiseはネットバンクで、日本の口座からWiseの口座にお金を送ることができる。お金を送るときにかかる手数料もそこまで高くなく、さらにこのアプリのいいところは口座に日本円で入れていても、デビットカードを使うとその時の為替レートを元に自動でレアルなどの外貨に換算して支払うことができる。他の日本人留学生もWiseを使っていたので、使用をお勧めしたい。また、ブラジルの銀行口座を開設することができたら、PIXという日本でいうPayPayのような機能が使えるようになるので、専らそれを使うことになる。ブラジルの銀行口座の開設は、RNM(在留カード)の番号または、そのカード本体が必要になる。多くの人は、Nubankというブラジルのネットバンクの口座を作るが、それにはRNMのカードが必要であり、これは申請してから受け取りまで、時間がかかる場合がある。その一方、Banco do BrasilならRNM申請時にもらえる番号と居住場所を証明できる書類とパスポートを持っていくと、口座を開設できるため、早く口座を持ちたい人にはおすすめだ。どちらを開設するかなどは、周りのブラジル人などにも聞いたり日本人同士で相談しながら進めると良い。 (2) 携帯電話 僕は、VIVOという会社のSIMカードを買った。携帯電話は高校生の頃に使っていた古いスマホがあったのでそれをブラジル用とし、それにVIVOのSIMカードを入れて使った。もし、日本で使っていた携帯にSIMを入れ替えて使う予定なら、その携帯のSIMロックを解除してあるか確認する必要がある。日本の携帯ショップでスマホを購入するとほとんどの場合SIMロックがかかっている。よってブラジルのSIMを入れても使うことができない。 また僕は、普通のVIVOのお店でSIMカードだけ購入し、通信プランの契約はしないで、自分でVIVOのアプリを入れ、一番安いプランを選んで使っていた。(1ヶ月1500円ぐらい) (3) インターネット WIFIは住んだアパートに備え付けのものがあり、それを使っていた。 外でのつながりやすさは、VIVOはサンパウロでは比較的強いと思う。しかし、リオの田舎の方などに行くと全然つながらないこともあった。しかし、あまり田舎に行かなければ、全く問題はないと思う。 (4) 医療 病院は、一度アレルギーのような症状が出た時に、お世話になった。僕の場合は、海外保険会社の人に連絡をとり、そちらで予約などをしてもらって、送られてきた病院の住所に行くだけだったので比較的簡単だった。病院は日系の病院で、日本語が通じるのでそこはとても助かった。しかし、伝達ミスなどもあり、料金も保険会社が建て替えてくれるはずが、一旦自分で払うことになった。しかし、後でお金は返金されたので問題はない。これは保険会社のことだが、病院への行き帰りの電車代やタクシー代も請求するともらうことができるので、体調が悪い時は無理せずタクシーを使った方が良い。しかし、帰る時に行き先を自宅に設定してないと、料金をもらえないことがある。家の近くに薬局があるからそこを目的地にして、そこで降りてしまうと通院とみなされない場合があるので注意。 (5) 日本から持っていくべきもの サンパウロに行く場合はほとんど、現地で手に入るのでこれと言って必要なものはない気がする。ただし、化粧水など美容品は比較的高い、また自分に合うものを持っていった方が安心だと思う。また男の子で髪をセットする人はワックスは一つは持っていった方が良いと思う。そこまで使う機会はないが、ブラジルのワックスは高いのに全く役割をはたさない。美容院では日本のワックスを使っており、またそこで購入しようとすると、日本の3倍以上の値段がかかる。 あと、先輩におすすめして持っていったレンジで炊飯できるもの(ちびくろちゃん)は多いに役だった。 常備薬も多めに持っていった方が良い。僕が思う目安は、日本にいる時に1年間に使用する薬量のの3倍ぐらいあると良いと思う。僕は小さい頃、弱い喘息を持っていた。ここ数年は全く症状が出ていなかったが念のため持っていたのだが、最初の4ヶ月で持っていった喘息の薬3ヶ月分が無くなった。できるだけ多く持っていって損はないと思う。 (6) 治安状況 危険であるが、現地に暮らすブラジル人の話を聞いたり、神田の先生たちの言っていた注意事項を守れば特に危険な経験をすることはない。また、大使館や領事館から届く邦人の被害者報告などを見て、どの辺が危険なのか、どう言ったことを注意するのか確認していた。 対策としては、腰に巻いて、Tシャツの下に隠して持ち運べる小さめのセキュリティーポーチを利用していた。そこに現金、スマホ、クレジットカードなどを入れていた。 (7) 食事 ほとんど毎日3食大学の学食で食べていた。朝食は15円、昼夜は60円で自炊するより遥かに安い。また土日も土曜日は朝昼夜、日曜日は朝、昼、学食が開く。よってほとんど自炊をしなくても、食事はすることができる。学食は美味しくはあるのだが、毎日食べていると飽きてくるので、週に一回外食をしたり、自炊したりすることで、リフレッシュすることも大切だ。外食は基本的に1000円は超えるので、外食をし過ぎると食費が大変になる。しかし、大学の近くにあるSUKIYAは僕たち日本人留学生にとって憩いの場で、数え切れないくらいそこで食べた。USPに行く人たちにはぜひ訪れてほしい。 (8) 情報の入手 ほとんどの情報を神田に留学していたブラジル人の友達や、ブラジルについてからは、一緒に住んでいるブラジル人の人や大学の友達から聞いて情報収集をしていた。授業などの情報は授業ごとにWhatsappのグループがあるのでそこを確認していた。重要な情報はメールで送られてくるのでそこまで、困ったことはない。USPでわからないことがあれば、CICNT(国際戦略部)を訪ねるとほとんどの場合解決する。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 ブラジル人は、陽気というイメージがあるが、それは正しくもあり、間違いでもある。人それぞれ、個性があり、自分のステレオタイプ的なイメージのまま接すると相手を不快にさせてしまうこともある。意外に、ブラジル人はたくさん言う割には、言われるとすごく傷つく繊細な部分も持っており、また日本人のように建前のように思える言動もすることもある。だから、やはり仲良くなりたい人とはしっかりとコミュニケーションを重ねゆっくり理解して行く必要がある。また、ブラジル人は冗談や揶揄うことが好きな人が多く、あまり気にしていると気が滅入るので適当に聞き流したり、同じレベルの冗談を言い返して対抗する術を学ぶのも良い。または、嫌ならば、それをしっかりと伝えることも大切だ。ほとんどの場合は相手に悪気はなく、ただ場を面白くしようとしているだけの場合が多い。しかし、自分の苦手なこと得意なこと、などをしっかりと伝えて、自分という1人の人間を相手に理解してもらう必要がある。日本のように相手の空気を読む力に頼るのではなく、自分の過ごしやすい環境は自分で選択し、自分で造っていく必要があると思う。 【進路について】 (1) 留学終了後の進路 今後は教員になるために、教職科目の履修を進めていくつもりである。しかし、せっかく留学までして身につけたポルトガル語を活かせないのは勿体無いので、同時に在外公館派遣員試験にも挑戦していくつもりである。 (2) 現地での就職活動や進学準備 就職活動は現地では全くしなかった。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか まずは、留学で得た経験を在外公館でさらに磨き、人間性を向上させていきたい。 将来的には英語教員になるとしても、現在の日本ではクラスに日本語以外の母語を持つ生徒たちが増えてきている。そのような生徒たちに、自分も外国人として異国で生活した経験から、寄り添えることがあると思う。またそこでポルトガル語が使えたら、それは嬉しいことである。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 もし留学と聞いて、憧れや心動くものがあるなら、絶対するべきだと思います。別に留学が全てではありません。留学をしても、大きくは変わらないかもしれない。大した成長もしないかもしれない。留学をしている人がすごいとか偉いとかそう言ったこともありません。ただ、自分が面白そうと思う心に従って動いてみるのもありなのではないかと思います。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Togo(Angelo)
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
月次報告書12月分
12月 ー少しずつ取り戻す日常と感謝の気持ちー
12月に入り、気候はより一層暑くなり、まさに夏本番といった様子になった。日中は強い日差しが照りつける一方で、午後になると突然の雨に見舞われることも多く、ブラジル特有の夏の天気を感じる毎日だった。 精神的には、11月までの落ち込みから少しずつ回復の兆しが見えてきた。まだ完全に元の生活リズムに戻ったとは言えないが、できる限り授業にも参加し、外出の機会も増やすよう努めた。生活のなかに「小さな達成感」を積み重ねることで、自信を取り戻しつつある。 この月は、留学生活の最後の月でもあった。精神的に厳しい時期が続いていた中で、ここまでやりきれたのは、周囲の支えがあってこそだったと改めて実感した。特に他の日本人留学生たちの存在は大きく、何か困ったことがあれば声をかけてくれたり、一緒に食事をしたりと、心のよりどころになってくれた。彼らの温かさと気遣いに何度も救われた。 学業面では、すべての授業に十分に対応できたわけではないが、その中の一つの授業については、何とか最後まで出席し、レポートを提出することができた。今の自分にできる範囲で、精一杯取り組めたことに対して、ささやかながら達成感と安心感を得ることができた。 12月は、「すぐに結果を求めすぎず、一歩ずつ進む」ことを意識した月であり、同時にこの留学生活を振り返る大切な時間でもあった。体調を崩したことで、健康と心のバランスの大切さを学ぶ貴重な経験となった。限界も感じたが、それ以上に、支えてくれる人の存在や、小さな一歩の重みを実感できたことが、何よりの財産であると感じている。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Togo(Angelo)
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-11
月次報告書11月分
11月ー精神不調と回復の兆しー
11月は、10月から続いていた精神的な不調が深刻化し、生活のリズムが大きく崩れてしまった月となった。日中も気力がわかず、外出も最小限にとどまり、大学の授業にもほとんど参加することができなかった。その結果として、履修していた科目の多くで単位取得が困難な状況となってしまった。 このような状態になった要因は、前月の報告にも書いたように、長期にわたる異国での生活による蓄積した疲労と、最も信頼していたブラジル人の友人が日本へ行ってしまった喪失感によるものだった。特に、言語や文化の違いに適応しようと無理を重ねていたことが、気づかないうちに自分自身を追い詰めていたのだと、今では思う。 それでも、11月の終わり頃には、少しずつ心の中に変化が生まれはじめた。外の空気を吸おうと少し散歩をしたり、自炊をしてみたりと、ささやかではあるが「回復に向けた行動」を意識して取るようになった。友人の励ましや、大学のカウンセリングサービスの存在も大きな支えとなった。 11月は厳しい時間だったが、同時に「無理をしすぎないこと」「心と体の声に耳を傾けること」の大切さを改めて学んだ月でもあった。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Togo(Angelo)
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-10
月次報告書10月分
10月 ー精神不調ー
10月の気温はほぼ夏と言って良いほど暑い。しかし、日本のような湿気が多い、むしむしとした暑さではないのが救いだ。だが、サンパウロは夏になると雨が多くなり、午前中は晴れていても、午後に突然土砂降りになることが非常に多い。僕の住んでいる共同住宅は家賃の割に、停電が少なく、他の日本人留学生たちが住んでいる場所と比べても極端に少なかった。イメージ的には他の家で4回停電があれば、この家で1回なるぐらいの頻度だ。そのためこの月も大規模な停電は一回しか起こらず、快適に暮らすことができた。停電になり一番困るものはシャワーである。ブラジルはシャワーのお湯は電気で作っているために、停電すると水しか使うことができない。夏とは言え、夜は少し涼しくなるので、水のシャワーはできれば避けたいところである。 さて、今月は、9月の充実した生活とは正反対のものとなった。端的に言えば、落ち込み、何に対してもやる気が出ず、部屋に引き篭もる生活となった。原因と考えられることは、大きわけて2つある。それは、ブラジル生活の疲れである。意外にも、ここまで悩むことは何度かあったが、何となく適用することができていた。しかし、それはブラジルだから、ブラジル人のようにしなければならないと、色々な新しいことを受けいれ、ブラジルに染まろうとしすぎていたのだと思う。そのため、その時はお見過ごしていた、違和感やストレスが、ここに来て、どっと出たのだと思う。2つ目は、一緒に暮らしていた仲が良かったブラジル人の友達が、日本に行ってしまったことだろう。居なくなって気づいたのだが、彼は自分が思っていた以上に僕の精神的支柱であり、生活を支えてくれていたのだ。彼はブラジル人でありながら、日本人のような細やかな気遣いがあり、ポルトガル語がすごく上手い日本人と話しているような感覚であった。だから、彼と話すときはリラックして、ありのままで話すことができた。もちろん僕は他にも学科の人など多くの友達ができていたが、その友達と話すときは、少し気が抜けない感覚があった。これらの2つの原因で、引きこもるようになってしまった。来月はしっかりと授業にも参加できるように頑張りたいと思う。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Togo(Angelo)
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-09
月次報告書9月分
9月ー安定と充実ー
9月になり、肌寒さもなくなり、ほとんど半袖半ズボンで過ごすことが多くなってきた。今月は履修が確定してから、2週間が経ち、新しい履修のサイクルにも慣れてきた。朝に朝食を大学の学食でとり、その後に瞑想やバレーボールのクラスにいき、その後、午後の大学の講義などを受け、また夕食を大学でとる良いサイクルで生活することができた。また、新しいことしては、一緒に暮らしている友達と医学部、薬学部向けのシンポジウムに行くことができた。大学で受けている講義の内容とはまた違うもので、とても興味深く楽しむことができた。大きな変化としては、9月の末に一緒に暮らしている中の良い友達が、日本に留学に行ってしまったということだ。彼には本当にお世話になった。彼と私は休日でも、食費の節約のために学食まで食べに行ったり、一緒に海に行ったりした。また、授業でもわからないことがあると、彼に質問したりして、学業面でもとても助けてくれた。そんな友達が日本に行ってしまったことで、一抹の寂しさと消失感を感じた。9月は比較的に充実した良い月ではあったが、それと同時に一番仲が良かったブラジル人の友達がいなくなってしまい、これからに不安を感じる月となった。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Togo(Angelo)
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-08
月次報告書8月分
新しい学期
季節的には冬になるが、日本の感覚で言うと春や秋ぐらいの気候で比較的過ごしやすい。服装も長袖一枚に長ズボンを履けば、寒さを感じることなく過ごすことができる。それに、日中は長袖では暑い日の方が多く、日中と朝夜の寒暖差があるのでそこには注意が必要である。 サンパウロ大学は8月5日から正式に後期の授業が開始した。前期のように最初の1週間は授業がないなんてことはなく、しっかり授業が初日からあったことには安堵した。また履修方法は、前期と変わらず、2週間のお試し期間があり、その間に自分が気になった授業を見て回ることができる。同じタイトルの授業でも、先生により課題や授業内容が違うので、そこを比較することができる期間があることは非常にありがたい。また前期の教訓から、履修登録は本当に早い者勝ちなため、履修登録日は登録開始時間丁度にサイトにアクセスできるように準備しておいた。その甲斐もあって、前期のように取りたい授業を逃すことなく、取ることができた。また前期と変わったことは2つある。一つ目は日本人留学生が9人になったことだ。前期は4人しかいなかったのでこれは、とても心強く嬉しいことだった。海外留学に言語習得、上達を目的にいく人たちは必ず悩む問題は、現地で日本人とどの程度交流を持って、関わって行くかだろう。僕が留学していて思ったことは、100%日本人から離れて、現地の人たちとだけ関わって行くことはかなり難しいということだ。それに日本人の友達を作った方が在留資格の申請や銀行の口座開設、履修登録などお互い同じ状況で情報を交換し合いながらやることができる。多くの場合、ブラジル人はこのような、留学生だけがやらなければならない細かいことにそれほど詳しくない。だから、聞いてもわからないことが多く、毎回国際戦略部のようなところに聞きに行かなくてはならない。そういった面では、すでに知っている日本人から聞くのはかなり効率的だ。それに、やはり異国の地で半年、1年間生活するとどうしても、メンタルが落ち込んだり悩んだりすることがある。そんな時に、自分の母語で自分が思っていること感じていることを相談できる相手がいることはともて大きい。特にブラジルでは文化からくる、そもそもの感性の違いなどは話し合って、理解さえすれど、納得することは難しいことはある。それはブラジル人たちも同じで、日本人の理解できない部分は多いらしい。だから、自分の目標とするところへは努力をしつつ、それと同時に自分自身の状態を見ながら、人間関係を構築していくのが大切だと思う。 二つ目は、授業外で、USPのCEPEという運動施設で開講されている、バレーと瞑想のコースを始めた。これは週に2回、CEPEの指定された場所に行き、先生から指導してもらえるものだ。期間は半年で、コースに申し込む時に50レアル(1300円ぐらい)支払う必要がある。これは、前期の時に精神的に不調に陥ったので、それを改善するために運動とそれと新たな人間関係ができるかもしれないと思い始めた。バレーでは同じ受講者の人とコミュニケーションを取る機会が多く、また初心者の人も多いため、授業のレベルもそこまで高くなく、楽しんで参加できる。瞑想も瞑想の仕方など教わったことがなかったので興味深く、おもしろい。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Togo(Angelo)
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-07
月次報告書7月分
7月
今月は、大学が冬休みになり、約1ヶ月間の自由な時間ができた。7、8月の休みといったら夏休みの感覚があるので、1ヶ月しか休みがないのかという感想がつい出てしまった。しかし、大学は長期休暇の間も学食や図書館は開いているので生活の基本は変わることはなく、学食に行き、図書館で勉強や時間を潰したりして、夜に学食を食べる生活をしていた。変わったことは、朝早く起きて、朝食も学食で食べられるようになったことだ。そうすることで、朝の時間を有意義に使うことができるようになった。また、違う州に行くような旅行はしなかったが、サンパウロ市内の中を友達と観光することができた。サッカーの試合を見たり、博物館に行ったりして、とても楽しい時間を過ごすことができた。 また大きな変化がない日々は、自分についても考える良い機会となった。今までは慣れない環境や、やらなければならないことに追われていたが、そういったものがないと今まで無視してきた色々なことに気がつくようになり、後期をしっかりと過ごすための準備をすることができたよう感じる。またこの期間を使って、保険会社の相談窓口を使い、相談もすることもでき、自分の問題とも向き合うことができたように思う。 留学に行く前は言語力が違う国に行くのに一番必要なことだと思っていたが、それは必要な要素の一つにでしかなく、それがあっても十分ではないことに気づいた。自分を管理する能力、ストレスへの耐性、考えの柔軟性とそれでいて自分の考えを持っていることなど、人として試される場であると感じた。こういったことの大切さに早くに気づけただけでも、留学をした価値は十分にあったように感じる。もちろん、当初からの願いでもある、ポルトガル語の能力を向上させることにも引き続き全力を尽くしていくことには変わりはない。当たり前のことですでに知っている人が大半だと思うが、生活するにあたって基本的なことがしっかりできているかなど、留学したいと考えている人はもう一度自身のそういった言語以外のことにも目を向けた方が良いと思う。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Togo(Angelo)
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-06
月次報告書6月分
6月
『滞在先』 四ヶ月も住んでいると、一緒に住んでる住人の人とは仲良くなり、一緒に学食に食べに行くようになったり、共同のキッチンで話をしたり、相談に乗ってもらったりと自分でもここでの生活に慣れてきている実感がある。僕が住んでいるところは、repúblicaといって寮のようであるけど、学生だけではなく、働いている人も住むことができ、学生以外との交流もすることができる。だから、大学以外でも交友関係を築きたい人には良い環境だと思う。 『食事』 相変わらず、学食で食べられる日は学食で食べている。しかし、今月は体調を大幅に崩し、2週間ほど外出も、大学にも通うことができない時があり、その時はifoodというフードデリバリーサービスを利用した。アプリで注文し、日本でいうUbarEatsのようなものでとても便利ではるのだが、当然料金は高く、多くのお金をここで使ってしまった。すごく便利なので、必要な時は使うべきだが、必要以上に使うとお金がすぐなくなるので気をつけてほしい。 『課外活動』 留学生の会という、社会人の方との交流を通うじて学生が就職や将来について考えることを目的とし、2015年11月に第一回を開催され、それ以降半年ごとに留学生の会は継続して開催されて、去年12月にパンデミック後、約4年ぶりの開催となった会に参加することができた。最初にパネルディスカションがあり、商社の方や、通訳として働いている方、また日経新聞の記者の方などがそれぞれの経験や視点から話されていて、とても有意義な時間であった。また午後の部では、シュハスコを食べながら、さらにたくさんの話をすることができ、またブラジルや海外で働く具体的なイメージを持つことができた。とても貴重な経験をすることができたと思う。ぜひ来年サンパウロに留学する人たちにも参加することをお勧めしたい。 『週末』 6月といえば、festa junina でいくつか行くことができた。神田外語大学でもあったが、本場のものは規模や熱量といったものが違く、また驚いたことは子供から大人までみんながこのお祭りのことを好きなことで、普段お祭りには行かない友達たちもfesta junina は行いっていて、ブラジル人にとって特別なものであることを知った。またこの時しか、食べれない食べ物や飲み物もあるので、行く価値は十分にあると思う。 『大学』 今月の前半は風邪の影響と精神的な疲れがどっと出た。久しぶりに39℃の熱を出し、大学に行けない日が続いた。また学期末が近づいていることもあり、テストや課題をやらなければならないのに、できないことが大きなストレスとなった。このような時にすぐに相談できる相手を作っておくことの重要性を感じた。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Togo(Angelo)
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-05
月次報告書5月分
5月
『授業』 5月に入ると、先月まであった留学生向けのポルトガル語の授業が終了し、少し時間に余裕ができました。この時間を利用して、他の学業や活動にもっと集中できるようになっています。特に、日本の文化に関する授業では中間課題があり、その結果、9.8点という高い点数を取得しました。この点数は、予想だにしていなかった部とても嬉しく感じ、また今後の学習に対する意欲も高まりました。 『生活面』 この期間、サンパウロでの生活にも変化がありました。一緒に住んでいるブラジル人の友達と休日に学食で食事をするようになりました。特に初めて休日の朝に学食で朝食をとったのですが、50セントという非常に安価で、コーヒーや牛乳などが好きなだけ飲むことができるのは、日常生活において嬉しい体験でした。 また、学食の入り口で小さな猿に遭遇しました。なんと、2週連続で同じ猿に出会うことができ、とても可愛く、癒されました。こうした小さな出来事が、留学生活をより楽しいものにしてくれています。 『交流や経験』 今月、ブラジリアに留学している同級生の友達とサンパウロで再会を果たしました。2月の空港での見送り以来の再会で、少し感動しました。彼のポルトガル語の成長が著しく、自分も頑張ろうと改めて思いました。その日は大学で一緒に講義を受け、僕の友達を紹介したりし、一日USPで過ごしました。 翌日は、神田外語大学に留学していた時からの友達のブラジル人と、彼と3人でリベルダージに行き、それぞれの近況報告をし合い、楽しい時間を過ごしました。 『今後』 平日は相変わらず学食の混雑には悩まされていますが、それを除けば順調に生活しています。今後もこのリズムを維持しつつ、さらに多くの現地文化や友人との交流を深めていきたいと思います。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Togo(Angelo)
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-04
月次報告書4月分
気づけば3ヶ月経過
早くもブラジルに到着してから3ヶ月が経過しようとしていることに報告書を書き始めて気づきました。あっという間に時間が経っていってしまって、少し焦りを感じてきています。それではこの1ヶ月にあったことなどを中心に書いていこうと思います。 『気候』 4月は涼しい日と暑い日が繰り返しており、本格的な夏は終わったように感じますが、まだ日中は30度を超える日が多いです。 『大学生活』 大学生活は特に変わることなく、授業になんとか付いていこうと必死の日々です。それでも、授業中に理解できることの割合が少しずつですが、増えてきているように感じます。これは少し嬉しいです。ですが、まだまだわからないことの方が多く、苦労とストレスは感じますが少しずつ前進していきたいです。それと今月から始まった、ポルトガル語の留学生向けのコースの最終テストがあり最後の週にあり、それを持ってこのコースは終わりになりました。この授業の主な内容は知っていることが多かったですが、生徒から先生への質問を中心に授業が進み、どれも日々の生活で疑問に思うことが多かったことなどで、とても有意義な時間でした。また授業の後に留学生同士で食堂で夜ご飯を食べる時間も好きでした。普段はブラジル人の友達と過ごすことが多いのですが、この時間は留学生同士で、ポル語で話したり、英語を使ってみたり、スペイン語の会話を聞いてみたりとたくさんの言語が飛び交う面白い時間でした。それでも、英語のスピーキング能力はすごく下がっていることに気付かされました。そこは少し残念ですが、その分ポルトガル語の話す能力が上がっていると思うで、プラスマイナスはないような気がします。また、今月から始めた新しいことは、サンパウロ大学には大学内に学生が無料で見られる映画館があり、そこでポルトガル語で映画を見ることを始めました。きっかけは、ポルトガル語のコースの先生がその週に上映されている映画をお勧めしていて、それを観にいったことでハマってしまい、多い時は週に3回も足を運んでいました。そこで上映される映画はどれも、ブラジルの芸術や文化、または歴史的に重要な映画で、知っておいて損はないような気がします。 『私生活』 今月は全体的には充実していたものの、体調面で悩まされることが多かった月でした。まずは、4月の初めに体全体に発疹が現れ、それが2日ほど続きました。発疹は夜に酷くなり、翌朝には良くなっているというパターンで原因は結局わからなかったのですが、早くに治ってよかったと思っています。また現れたら病院にいってみようと考えています。僕自身はアレルギーは特にないので少し驚きました。その翌々週は喘息が始まり、これは咳ということもあり、完全に良くなるまで、2週間かかり、日本から念のために喘息の薬を持ってきていて救われました。しかし、咳がひどい日は大学に行けなかったりと、少し苦労しました。薬類は日本から多過ぎるじゃないかなって程持ってきたつもりでしたが、今では少し不安になってきました。ブラジルには24時間開いている薬局があり、そこまで心配はしていないのですが、早めにブラジルの薬が体に合うか試しておく必要がありそうだなとこの頃考えてます。 『交流』 先輩から教えてもらった、留学生の会を通してブラジルに駐在員として働いている人たちとの会食がありました。社会人の方と食事する機会などなかったので、当日は緊張しながら行行きましたが、みなさんすごく気さくな方々で、リラックスしてお話をすることができました。このように日本人の大学生だけではなく、ブラジルで実際に働いている人たちとも交流を持てるのはすごく貴重な機会でとても有り難かったです。その中で、どのような経緯でブラジルに来たのかや、どのようにキャリアを歩んでいるのかなど、今将来のことを考えなければならない自分にとってとても参考になることが多かったです。これからも、ボランティアやさまざまな機会を利用しながら、さまざまな人と交流して、将来のキャリアの参考にしていきたいと思いました。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Togo(Angelo)
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
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