留学成果報告書 2025-06
プロフィール
学科
英米語学科
学年
4年
留学期間
2024-08-01 ~ 2025-06-30
留学種別
交換
総括編
私のリトアニア留学のまとめ

【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1922年 ・学生数 約8,000〜9,000人 ・設置学部 文学部 カトリック神学部 経済・経営学部 人文学部 情報学部 法学部 音楽アカデミー 自然科学部 政治外交学部 社会科学部 外国語研究所 教育アカデミー 農業アカデミー 工学部 農学部 バイオエコノミー開発学部 森林科学・生態学部 ・その他 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) Faculty of Humanities (人文学部) Survival Lithuanian (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 授業のレベルによってはBachelorではなくmasterのレベル(大学院生のレベル)のものがあるため、Bachelorのものを取るようにした。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 履修したい授業を先に選び、授業に基づいて大学側が学部を決めるシステム。Course A, B, 言語系の授業は誰でも履修可。オリエンテーションのSurvival Lithuanianも誰でも履修可。 比較的自由に授業を選ぶことができ、私の専攻は言語だが、リトアニアの歴史など専攻とは異なる授業も履修した。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) きちんとLearning Agreementを提出していれば無料だと思う。言語は午前中(早い時間だと8時半、遅くて10時ごろ)の場合と、17時以降行われている。私は英語とリトアニア語を学んでいて、英語は週4(週4回もあるが一回の授業時間が短い。)リトアニア語はオンラインと対面授業から選べた。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 日本人留学生の数は約15人くらい。日本人同士のコミュニティで日本料理を作ったり、就活について相談し合える大事な友人たちに出会えた。留学生の数がとても多い印象を受けた。世界中の人たち(スペイン、ウクライナ、インドネシア、アルゼンチン、ケニア、トルコなどなど)と出会えると思う。学期前のオリエンテーション、授業や寮、ESNという学生主体で行われるイベントで出会える機会がたくさんある。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) 授業によるが全体的に普段の課題の負担はKUISが多く、テストはVDUの方が負担が大きいように感じた。VDUは欠席回数で単位を落とすことがほとんどないので、テスト以外授業に来ない学生もいた。だが、試験の点数(1〜10)で5以上取れないと単位を取ることは難しい。再テストを受けることができるので安心してください。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか コーディネーターとメールでやり取りできる。大学が開いている日であればすぐに返信が返ってくるし、ビザについて相談した際、とても丁寧に対応してくれた。大学での心配ごと、体調についても相談できるようになっている。メンター制度もあり、フルタイムの学生が大学のことだけでなく、リトアニアの日常生活について(薬局やスーパーなどお店など)についても聞くことができる。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 8月の終わり頃から始まったオリエンテーションに参加した。1週間かけて行われ、とても充実した内容で、授業についてや相談したいことがあった時に頼れるオフィスやメールアドレスなどについて教えてくれた。留学生同士の交流イベントが活発でそこで多くの友だちに出会うことができた。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 授業が始まる1週間ほど前から登録ができ、期間中が自由に変更可能。オンラインでシラバスなどを参考にしながら登録した。渡航前にLearning Agreementを書くと思うが、その時にだいたい授業を決めているので、それを元に履修を組んだ。私の場合、授業時間がわからないまま、Learning Agreement を書いたので、いくつか授業時間が重なっていて、Learning Agreementどうりの履修にならなかったが、後からそのAgreemenntは修正できた。KUISとの違いは、キャンパス移動があるので、キャンパスの場所を確認して、授業と授業の時間は余裕を持つようにすることをおすすめする。もう一つの違いは、KUISのように1限や2限が始まる時間が定まっていないこと。例えば、ある授業は11:30から始まり、他の授業は11:45にはじまるというスタイル。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 高校生の時から留学することを目標にしていたから。日本でももちろん言語は学べるが、文化や環境を目で見て肌で感じることには限界があると感じていたから。 (2) 留学先を選んだ理由 以前リトアニアに留学していた先輩からはなしを聞く機会があり、魅力的に感じたため。最初は英語を主に話す国に留学することを考えていたが、先輩の話の中で、世界中から留学生が集まる大学で、英語を十分学ぶことができ、また新たな言語にも触れることができると思ったから。結果、リトアニアでの留学が経験できて本当によかったと感じている。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) リトアニアについてどんなことでもいいから、調べていたらもっとリトアニアの面白さに気づけたと思う。 普段から留学生と関わる機会を作っていたら、友だち作りに苦戦しないのかなと感じた。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) できるだけ早く住む場所(寮やアパート)の確保ができるように情報収集すること。私は渡航した時点でAirbnbで予約した仮の部屋しかなく、寮の空室を見つけることに大苦戦した。(アパートは家賃が高い。) (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) 学期はじめのオリエンテーションやESNという学生が主体で行なっているイベント(ハイキング、ペインティング、人狼ゲームなどなど)に積極的に参加したことでたくさんの友達に出会えた。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと リトアニア人が多い授業もあれば留学生が多くの割合を占める授業もあった。教授の印象はとても良くて、いつも質問しても理解できるまで教えてくれたり、質問を歓迎してくれているように感じた。友だちが取っていた授業の先生は出張ばかりで授業がなくなったり、メールの返信が遅いこともあったと聞いたこともある。しかし、比較的教授と学生の関係性は良い印象を受けた。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) HASHI クラブ(日本文化クラブ)、バスケットボール、リトアニアのフォークダンスクラブ 申し込み方法は、学期前の授業を登録するときにサークルも申し込むことができる。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと ESNという学生が主体でイベントを企画してくれている団体があって、色々な国出身の学生と出会える機会があってとても良かった。ESNのイベントは留学生とたくさん会うことができ、その一方でサークル活動はリトアニアの友だちと会うことができると思う。HASHIクラブは特に日本語を勉強している学生と出会うことができるのでおすすめ。 (9) 留学で達成した最も大きなこと リトアニアの人と友だちになれただけでなく、想像以上に世界中から留学生が集まっていて、たくさん互いの文化やいろいろなことについて話したり、一緒にリトアニアの祭りやイベントに参加できたこと。日本にいたり、旅行で行くだけでは気づくことができない、実際にリトアニアに住むことで、リトアニアの魅力を知ることができたこと。一人で海外で生活するという経験ができたこと。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか リトアニア語の勉強はこれからも続けたいきたいと考えている。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 提出が必要な書類を早めに準備すること。不明点があった場合、すぐに国際戦略部や留学先の大学に連絡する。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) 時間がかかるため余裕を持って申請することをおすすめする。3、4週間かかったと思う。 (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) 格安航空会社で往復チケットを購入したが、大手航空会社(ターキッシュエアラインやフィンエアー)で購入することをおすすめする。日付を変更する時などに不便なため。 (4) 渡航したルート 成田→イスタンブール→ヴィリニュス (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 電車とバス (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 大学の寮に申し込んだが、私を含め部屋を確保できない学生が多かった。事前に申し込みが始める日時がメールされるので、申し込みが始まった瞬間に申し込めるようにした方が良いと思った。アパートによっては外国人の入居を拒否することもある。またアパートは寮より家賃がかなり高いのでシェアハウスしている友達が多かった。私は他大学に何通もメールを送ってKTKdormitoryに住んでいた。家賃はアパートは約7、8万円、寮は約2万円。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) KTKdormitoryの家賃支払い方法は銀行を通して行なった。(WISEやRevolutカードを持つと支払いの手数料がかからないためおすすめ。)2人部屋か3人部屋でキッチン、トイレ、シャワーはそのフロアでシェアする。建物は古いが平日は毎日清掃してくれるためとてもきれい。一つの懸念点としては男女でトイレが分かれていないことだった。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) ルームメイトを選ぶことができないため、相性が合わないことがある。管理人さんたちがとても素敵な人たちだったので相談しやすかった。バス停と薬局や大きなスーパーが近くにあったので生活しやすかった。大学までバスで約20分。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) Wiseカードを使って支払いを行なっていた。Revolutカードもおすすめ。←通常手数料がかからず、ATMで現金を引き出すことも可能なため便利だと思う。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) MAXIMAというスーパーでEŽYSというアプリで管理できるSimカードを購入した。ギガ無制限で月12€でとても安い。 (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) 大学内はWifiを使うことができ、繋がりやすい。私が住んでいた寮はWifiがなかったがギガの制限がなかったため困ったことはなかった。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) よっぽどではない限り病院には行かない傾向があるため、少しの熱の場合、薬局で薬を調達した。 友達はインフルエンザの可能性があったので病院に行っていた。 (5) 日本から持っていくべきもの 薬、日本の調味料、化粧水(肌に合わない場合があるため)、Cタイプのコンセント 服などは現地のHUMANAという古着屋で安く調達できる。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) 大学内も大学街も治安は想像以上に安全だった。怖い経験をしたことはなかった。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 今までなかったが最近新しい学食ができていた。約6€くらい。大学周辺に激安の美味しいパン屋とドーナツ屋があったのでよく行っていた。 節約のために夜ご飯は自炊するようにしていた。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) 以前リトアニアに留学していた先輩に話を聞くことが多かった。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 昔、ソビエトの国の一部だったのでロシアに関する話題はセンシティブだと思う。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) 来年4月に就職して数年働いた後、海外の大学院に行くことを考えている。 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 就活は4年の2月から始めて、オンラインで企業説明会や面接を受けていた。説明会は時差で早起きする必要があり大変だったが、面接は留学を理解してくれている企業が多く、面接時間を調整してくれた。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか リトアニアで新しいことに挑戦することを常に心がけていたので、その気持ちを忘れずに挑戦していきたい。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 リトアニアなど留学先に行く前に、その国の歴史や文化について少しでも調べていくとよりその国を理解でき、魅力にも気づくことができると感じました。大学のイベントやリトアニアのお祭りなどがたくさん行われているので、ぜひ積極的に参加してほしいです。留学が終わる頃、私を含め周りの友達みんなリトアニアという国が大好きになっていました。またリトアニアで再会する約束もしました。とても素敵な国なのでぜひリトアニアに行ってみてほしいです。英語圏ではない国を留学先の選択肢から外されることが多いと思います。私も実際最初はそうでした。でも、現地の人たちは驚くくらい英語や上手で、留学生も多くいるので英語が必要不可欠でした。また新しい言語に触れるという経験もできてすごくよかったです。その国の言葉を挨拶でも言いから話してみるということは、相手を笑顔にできるし、文化理解に繋がり、現地の方との心の距離も縮まった気がしました。言語ってすごいなと改めて感じました。

留学費用
EU ユーロ
163.262円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,400 228,567円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 52 8,490円
通信費 147 24,000円
食費・その他 1,320 215,506円
小計 2,919 476,563円
航空券
200,000
保険
150,000
ビザ関連費用
20,000
その他
0
合計 846,563 円