【派遣先大学について】 (1) 基本情報 設立年:1917年 学生数:41,262名 設置学部:医学部 歯学部 薬学部 獣医学部 看護学部 アライドヘルス科学部 スポーツ科学部 理学部 工学部 建築学部 農業資源学部 文学部 教育学部 法学部 政治学部 経済学部 商学・会計学部 コミュニケーション学部 芸術学部 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) สาขาวิชาดนตรีศึกษา ภาควิชาศิลปะดนตรีและนาฏศิลป์ศึกษา คณะครุศาสตร์ 教育学部 芸術・音楽・舞台芸術学科 タイ音楽専攻 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 教育学部内のタイ音楽専攻およびタイ語専攻で開講されている一般科目や自由選択科目 ※どの授業も事前に担当教員に相談する必要あり(特にタイ語専攻の教員は留学生の存在を知らない場合が多いため) ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 履修条件がない科目もしくは教員からの承諾が得られた場合は履修可能 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか 該当しない (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 各学年15〜20人ほどの少人数専攻が多いため、専攻ごとのチーム性が強い。特にタイ音楽専攻は先輩後輩の仲が良い。教育学部はKUISからの留学生しかいないため、留学生は自分ひとり。 (5) 課題や試験 課題に関しては教員によって違いがあるため一概には言えないが、留学生の自分にとって手に負えないような課題が出たことはない。試験については、形式的な定期試験(中間・期末)もしくはその科目独自の試験がある。定期試験は受験する学生が多いため受験規則(服装の規定や本人確認など)がしっかりと決まっている。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか タイ音楽専攻の同学年の学生がバディとして面倒を見てくれる。また、アドバイザーの先生が常に相談にのってくれる。 (7) オリエンテーション 学期の初めに専攻全体でのオリエンテーションがある。前期の時に先生からタイ人学生に向けて留学生についての説明があり、自己紹介をした。 授業に関しては各科目で初回にオリエンテーションがある。 (8) 履修登録 大学の専用サイトから履修登録を行う。履修登録期間は学期明けから2週間で、履修修正期間が2回ある。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 文化の実践として、現地の人と一緒に生活するという経験をしたかったから。 (2) 留学先を選んだ理由 タイ古典音楽を学べる大学だったから。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 語学だけでなく、古典音楽をふくめたタイの文化や歴史・宗教に関する勉強を積極的にした。しかし、それらに関するタイ語の専門用語をもっと知っておけばよかったと思う。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 特になし (5) 留学中の交友関係 自分から友達を作りにいけるタイプではなかったので、タイ音楽専攻の友達を中心に狭く深い交友関係を目指した。留学後期には、友達の友達を紹介してもらうなど知人繋がりの出会いもあり、結果的に仲間内での交友関係が広がった。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 教師が喋って教えるだけの講義は少なかったように思う。座学であっても、学生参加型のアクティビティーなど学生同士が交流する機会が多く、また、学生と教師の距離も近いように感じた。そのため、わからないことや疑問があったら物怖じせず発言するなど、積極的にクラスの輪に入ることが重要だと学んだ。 (7) 授業外で参加した活動 サークルなどは特に入らず、タイ音楽専攻繋がりの音楽イベントや活動に参加していた。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと タイ古典音楽の活動は、王室や宗教との関係が深いため、タイ人の信仰や考え方に触れる機会が多くあった。そのような環境の中で大切なのは、異文化に対して常に敬意を持つことだと思った。 (9) 留学で達成した最も大きなこと タイ古典音楽の奏者として活動に参加したこと。そして、チュラロンコン大学の楽団の一員としてタイフェスティバル東京2025のステージで司会を務めたこと。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか タイ古典音楽の学習を続ける。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 ただ「留学がしたい」ではなく、「なぜ留学したいのか」「何を学んでそれをどう活かしたいのか」という明確な理由や目標を示す必要があると思う。 (2) ビザ申請 チュラロンコン大学からの書類が届くのにかなり時間がかかったため、届いてすぐに申請に行けるように大使館の予約状況やスケジュールなどをこまめに確認する必要がある。 (3) 航空券を予約した方法 タイ国際航空の公式サイト (4) 渡航したルート 東京(成田)-バンコク(スワンナプーム)直行便 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 アドバイザーの先生およびバディの学生を含めたタイ音楽専攻の同級生数人が空港で出迎えてくれた。寮までは先生が車で送迎してくれた。 (6) 滞在先住居を探した方法 大学が留学生向けの寮を手配してくれた。 (7) 滞在先住居についての詳細 一年契約で支払いは毎月10日までに寮のオフィスで現金払いまたは銀行QRコード決済。部屋の設備は冷蔵庫やデスク、ベットなど最低限の設備が整えられている。施設内にはコインランドリーや自習スペースなどの共用スペースがある。滞在中に大きな地震があったが、周辺施設と比べても被害が大きく、復旧にも時間がかかっていた。私の部屋も壁のひび割れなどの被害にあったが修理が入るまで1ヶ月ほどかかった。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス 可もなく不可もない。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 基本的にタイの銀行のQRコード決済。送金はタイの口座に直接送金していた。 (2) 携帯電話 日本でeSIMを契約した。 (3) インターネット 特に問題なく繋がる。キャンパス内および寮内にはWi-Fiが整備されている。 (4) 医療 スクンビット(日本人が多いエリア)にあるサミティベート病院に何度が通った。日本人病院で通訳もいるため日本人が受診しやすい病院である。 チュラロンコン大学内にも大学病院があり学生は多く利用している様子だったが、私は行ったことはない。 (5) 日本から持っていくべきもの 日本の製品はタイで普及しているため、こだわりがあるもの以外特に持っていく必要はない。 (6) 治安状況 特に危険に巻き込まれたことはないが、女性一人で夜間出歩くなどの行為は控えた方がいい。 また、観光地や人が多いところでは盗難に気をつける必要がある。 (7) 食事 昼食は学食、夕食は外食かデリバリーが多かった。 学食は30〜50バーツ、外食やデリバリーは100〜200バーツ。 (8) 情報の入手 SNSや友達から入手していた。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 仏教国であり、音楽専攻の一員として宗教儀礼に参加することが多いので、マナーやルールには気を配る必要がある。また、王室はデリケートな問題なので王室に関する話題は安易に口にしない方が良い。 【進路について】 (1) 留学終了後の進路 大学院進学 (2) 現地での就職活動や進学準備 特にしていない (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 留学期間に築いたネットワークや経験を基盤として研究を深めていきたい。また、今後の留学に活かしたい。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 最初は思い描いたような留学生活と程遠かったり、苦悩することがあるかもしれない。しかし、どんな経験も価値があり自分の成長へと繋がると思うので、勇気を持って挑戦してほしい。 また、異文化の中での生活は違う人生を生きるようなものだと感じる。新しい自分に出会ったり、今までのあたりまえが崩れる瞬間ある。そのような視点を持って生活してみると、異文化を知るだけにとどまらず、自文化を見直すことができ、より深い自己理解につながると思う。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 130,000 | 592,228円 |
水道光熱費 | 9,340 | 42,549円 |
学費・教材費 | 29,490 | 134,345円 |
交通費 | 11,930 | 54,348円 |
通信費 | 0 | 0円 |
食費・その他 | 110,588 | 503,795円 |
小計 | 291,348 | 1,327,265円 |
航空券 |
180,000
円
|
保険 |
150,000
円
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ビザ関連費用 |
30,000
円
|
その他 |
0
円
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合計 | 1,687,265 円 |
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