留学成果報告書 2025-05
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
スペイン語専攻
留学期間
2024-08-01 ~ 2025-05-31
留学種別
交換
総括編
メキシコ一年留学の事前準備教本2024 スペイン語も英語も頑張りたい学生に捧ぐUDEMのすすめ 

【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1969年 ・学生数 19,042名 ・設置学部 Escuela de Arte, Arquitectura y Diseño(芸術・建築・デザイン学系) Escuela de Ciencias de la Salud(健康科学学系) Facultad de Educación y Humanidades(教育・人文学系) Facultad de Derecho y Ciencias Sociales(法律・社会科学系) Escuela de Ingeniería y Tecnologías(工学・技術学系) Escuela de Negocios(ビジネス学系) その他、各学部の中にさらに細かい分野があります。 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) Escuela de Arte, Arquitectura y DiseñoのDiseño de interiores(インテリアデザイン)に所属しました。構内にある建物CRGS(Centro Roberto Garza Sada)での授業を履修できるのは、アート系の学部に所属する学生のみと聞いていたので、そういった理由でこの学部に申し込みました。 本人は美術系やそれに関連する学習経験はありませんが、履修可能でした。履修に際して学習経験や在籍学部は問われませんでした。 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 渡航前の希望学部の申し込みの際に、医療系の分野は留学生は履修不可という記載がありました。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 履修できる授業については、学部や学科は履修にはあまり関係ないようですが、現地の学生のみ履修可能な授業があります。申込時に配布される授業一覧に、留学生履修不可科目の明示があります。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか 大抵の留学生が履修することになるスペイン語の語学授業があります。Básico, Intermedio, Intermedio alto, Avanzadoのクラスがあります。渡航前にGoogle formでのミニテストの受験案内があり、そのスコアに基づいていずれかのクラスに組み込まれます。 英語も同じように語学授業がありますが、ミニテスト等はなく、自己判断に合わせてクラスを選びます。 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 留学生の受け入れに強みのある大学で、イベントが多数行われていたり、留学の手続きが一律化されている印象があります。 学生たちは多様な地域、国から集まってきていましたが、メキシコの他の地域からの学生も多く見受けられました。2024年の秋学期には572名の学生が来ていたそうです。そのうち4人がKUISからの学生でしたが、2月頃にUDEMの提携校である新潟の長岡技術大学から14名の学生が研修に来ていました。 (5) 課題や試験 課題は毎回の授業で課されます。スペイン語や英語などの語学授業についてはKUISとの違いはあまり感じられませんが、専門の授業(現地の学生と一緒に受ける授業)については柔軟だと思います。ペアワークの課題など、どうしても課題の提出が間に合わない場合などは提出期限の延長を依頼できました。また、問題文の誤解がないように、事前申告した場合に限り試験中に翻訳アプリ等の使用が認められました。(どの授業でも対応があるかは不明、よく問い合わせてください。) (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 渡航前にI-linkという留学生をサポートする学生団体のメンバーからメールで連絡があります。後述の窓口が閉まっている場合は、彼らに連絡をとり相談することができます。 Dipiという留学生のための窓口があり、初日のオリエンテーションで受付時間や窓口がどこにあるかなどの案内がありました。この窓口でI-link主催のイベント参加費の支払いも行います。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) オリエンテーションは三日にかけて行われました。1日目は大学の案内とメキシコで一般的に気をつけなければいけない生活上のマナーや環境などの説明、2日目は大学構内でのレクリエーション、3日目は大学を離れてセントロやショッピングモールなどの街探索がありました。 (8) 履修登録 注意が必要です。 渡航前に授業一覧がメールで届くので、Google form上で履修登録を行いました。後期もそのスタイルかと思っていたら、Dipiに直接出向いて口頭での履修登録を行いました。なぜ手順に変更があったのかはわかりませんが、人気のある授業は早く埋まってしまうということと、すべての学生がそのスタイルで履修登録を行うので窓口は大変混雑します。口頭での履修登録を行う場合、事前に授業一覧をよく見ておく必要があります。(私には後期開始時までに授業一覧が届きませんでした。) 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 KUISには提携校も多く、留学サポート経験が豊富な大学ということから必要なサポートが受けられると考えため。留学は特に旅行ではなく学習の実績として認められるので、価値があると思いました。 (2) 留学先を選んだ理由 縁を感じたため。UDEMの特徴ある施設の一つCRGSは、日本人建築家安藤忠雄氏が設計したということを聞き、建築について詳しくはないものの、見てみたいと思ったのが率直な理由です。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) した準備: MULCにできるだけ毎日通い、チャットタイムに参加したこと。モンテレイの人々は、会話のスピードが速いということを聞いていたので、会話の聞き取りに慣れる必要性を感じていました。 しておけば良かったと思う準備: 英語の学習。英語を使う機会は留学生との会話などかなり多いです。基礎がしっかりしているとネイティブらしい表現も使えるようになり上達すると思いました。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) した準備: 1ヶ月ほど家で料理の練習をしていました。 カード番号、家族の連絡先等をメモ書きにして残しておく。オフラインでも確認できるということは、案外便利です。 しておけば良かったと思う準備: 私はゲームが好きで、現地にもゲームが好きな学生が多かったので、ゲームを持っていけばより友人たちと楽しむことができたと思います。 貯金もあればあるほど良いです。 (5) 留学中の交友関係 いろんな友人に恵まれたおかげで、毎日が学びの連続で、休日も楽しく過ごすことができました。 私の場合は主に3つきっかけがあったと思います。 普段の授業: 少人数制の授業が多いので、どの授業もメンバーが固定されている印象です。ペアワークの課題が多いこともあり、仲良くなりやすいです。目があったらHi/Holaなどと自分から声をかけやすいですし、彼らも話しかけやすいようです。 寮での生活: 住人たちは親切です。ルーミーもいますし、フロアごとにリーダーがいて、ほぼ毎週イベントを主催するので彼らについていくと新しい交友のきっかけが増えます。そのほかの住人ともキッチンやビリヤードルーム、BBQエリア(予約をしてCarne asadaができます。)などで交流しました。 TP: 日本人の先生から日本語を教わっている現地の学生がいます。KUISの友人に情報を聞き、日本人の先生とお話しする機会をいただき、先生からはアクティビティや普段の授業に誘っていただきました。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 話すことは考えを巡らせることより重要です。特に少人数制の授業では一人一人意見を聞いて回ることもあるので、正しい文法で話せるかというよりは、テーマに興味を持って、自分なりの感想を持っておくといいと思います。試験中でなければ正誤にこだわったり、上手いことを言おうとするのではなくて、個人の感性に沿って話すことが重視されていた印象です。 (7) 授業外で参加した活動 寮の英会話クラブに参加しました。週に1回、1時間ほどの活動です。参加は寮に住んでいる学生のみになりますが、その他にもさまざまなクラブが運営されているので、担当のフロアリーダーに声をかけるか、掲示物からWhatsAppのQRを読み取ってクラブのチャットに参加することで加入できます。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと どんな学生でも、母語ではない会話は緊張すると言うことと、話してみると案外打ち解けやすい人ということもあります。授業終了後にある先生から伺った話ですが、「メキシコ人は英語を話すことを恐れている。」ということです。いろんな国から来た人がいる中で、私も英語の発音にコンプレックスがあり、恐怖心がありましたが、話してみないと伝わらないことがあるし、どんな人でも慣れない言語での会話は難しいです。言語の練習に限らず、やってみたいことはチャレンジするといいと思います。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 正しい自己評価を手に入れたこと。今までは謙遜したり、できないふりをする方がいい場面もありましたが、メキシコ人は自己表現がとても得意です。自分の得意分野をアピールしたり、逆にできない部分を自覚し曝け出すことも、国内外問わず経験や国籍など多様なバックグラウンドを持つ人々と関わるのには必要かもしれないと思い始めています。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 普段の生活でスペイン語を活かすことは、国内では機会が多くないことから、難しいと考えています。それでも興味に沿って引き続きスペイン語や英語の音楽を聴いたりしたいと考えています。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 3月ごろに最初の書類を記入したような気がしますが、実際に大きく動き始めたのは5月ごろです。待つのにも不安があると思いますが、メールを見逃さないようにするとか、早めに現地のバディと連絡を取ることで安心できると思います。最悪の場合Dipiの担当の方に電話をかけることもできますが、聞き漏らしてしまった時のことを考えると、あまり有効な手段ではないと思います。 (2) ビザ申請 本人は心配性なので、早めに行動したいと考えていましたが、進まないものはどうしても進まないです。連絡は密にとり、郵送の必要なものは早めに届けてもらえるよう依頼しましょう。 日本国籍を持つ方は無料で発行できます。入学許可証が来ないのでビザ申請のための面談予約は入学許可証の到着を待たずに行うといいです。 (6月下旬-7月上旬の面談を申し込めるように。6月18日に予約をしようとしたところ、その時点で希望の日付は埋まっていました。出発の日程は24日にもかかわらず、一度面談日程が7月29日になりかけました。キャンセルが出れば早まる可能性もありますが、あまり期待できません。) 申請書類の用意に関して以下の問題がありました: ・5月21日に大学の住所を聞かれてから6月6日に届いた(悪天候など影響する場合もあるので、想像以上に対応は遅いです) ・届いた入学許可証に不備があり、ビザの面接予約が遅れた(入学許可証に発行者のパスポートのコピーを同封してもらうのと、直筆のサインをもらうのを忘れていました。) 連絡が滞った際に、ビザの申請があるということも含めて事前に相談していた国際戦略部の担当の方に間に入っていただくこともありました。留学そのものよりも、事前に書類を集めるほうが苦労しました。 現地での手続きについては、Dipiの担当の方が説明してくださるので、指示に従って、他の留学生と一緒に手続きを行うといいと思います。毎年何人かいるというので、彼らは最後の滞在日までいい友達になります。 (3) 航空券を予約した方法 Trip.comで予約しました。 (4) 渡航したルート 往路: 成田>メキシコシティ>モンテレイ 復路: モンテレイ>ヒューストン>羽田 2024年7月11日からモンテレイ発成田行きの直行便ができたそうです。 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 KUISの友人についていたバディがUberを手配してくれました。 (6) 滞在先住居を探した方法 大学の寮はUDEM portalから申し込みができます。個人情報の入力などが非常に複雑です。振り込みが反映されているかなど寮の担当の方とコミュニケーションを積極的に取るようにしてください。 UDEM portal>Mi UDEM>Servicios>Residencias UDEM> 左上の項目から金額など確認>Solicitud de Ingresos (7) 滞在先住居についての詳細 費用の支払いは、上記の手順で個人情報入力完了後にカードでの支払いか現地での支払いか選ぶことができます。 部屋の設備は机と椅子、共用の冷蔵庫と電子レンジ、ベッド、シャワーとトイレがあります。 そのほか共有スペースにはコンピューター室とキッチンが2つ、ビリヤードルームとジム、そのほかテレビなどある談話室が各棟に3部屋あり、それら全ては24時間利用可能です。 入寮後個人で用意したもの: 足拭きタオル、布団、枕、毛布、シャンプー、リンス、ボディーソープ、ハンガー、フライパン、包丁、まな板、皿、マグカップ、フォーク、スプーン、フライ返し、延長コード、ティッシュ、洗剤、スポンジ、ゴミ袋、ジップロック、水筒 トイレットペーパーやシャワーカーテンは、同じバスルームを使う他のメンバーと確認してから購入するといいと思います。中には、冷凍庫を自分で用意している友人もいました。(冷蔵庫に冷凍庫は備え付けてありません。) (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) 1つの部屋を2人でシェアするので、自分は神経質であるという自覚がない方でも、緊張するかもしれません。お互いが風邪をうつさないように、マスクを持っておくと良いと思います。たまたまルーミーと部屋の使い方が似ていて、部屋を清潔に保つのに苦労はありませんでしたが、レアケースだと思います。仲良くなった掃除のおばちゃんから、私たちの部屋は整頓されていて、大抵の部屋はあまり清潔に保たれていないという話を聞きました。 友人がたくさんできるということと、イベントも多いので退屈はしませんが、その他の設備については貸し出し等がないので用意しなくてはいけないものが多いです。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 多額の現金を持ち歩くことのないようにクレジットカードの使えるところはできるだけ利用するようにしました。現金は大学にあるATMからも引き出すことができますが、手数料が高いです。wiseなども利用しやすいです。モンテレイではショッピングモールなど広い範囲でクレジットカードでの支払いを受け付けていますが、市場などに行くと現金で支払う場面も出てきます。 (2) 携帯電話 eSIMを利用しました。物理SIMと比べると無くさないことはメリットですが、費用がかかるので長く使うなら物理SIMでもいいかもしれません。条件にもよりますが、利用キャリアの店舗に行かずとも自分でできるので、日本で端末をSIMフリーにしておくと、現地で設定するのがスムーズです。 (3) インターネット 5Gが普及していないことくらいで、インターネットの使用に苦労したことはあまりなかったです。キャンパスでは教室移動の際に繋がりにくいなどありましたが、大きな問題なく利用できました。Chipinqueへのハイキングも、山の中ではありましたがローミング等利用しやすかったです。 (4) 医療 ドラッグストアに併設の診療所にかかりました。2月ごろに長岡から来た学生数名が、その時期日本で流行りやすいインフルエンザで隔離されたため、同じくインフルエンザではないか、ということでかかりました。その際既往歴などを聞かれましたが、お医者さんの質問が高度で難しく、友人に補助をしてもらいながら確認してもらいました。保険が効くかと思いましたが大きな病気ではなかったので適応外でした。 (5) 日本から持っていくべきもの サングラス、常備薬、ヒートテックや下着、マスク、日本のお菓子、爪切りやハサミ、青いボールペン 本人はシャイなので、街中で人々の視線が気にならないように持参しました。それに、日差しが非常に強く眩しいので眼球の日焼けを防ぐためにも便利です。 日本のお菓子は現地で知り合った人に配ることができ、喜ばれます。ガムが意外にも好評でした。 青いボールペンは、現地での学生ビザ申請時に書類の記入で必要になります。早朝出発なので、私たちは前日にDipiから一本お借りしていきましたが、カスカスだったりもするので自分のがあるともっと便利です。 (6) 治安状況 モンテレイで明らかな危険は感じられませんでしたが、深夜一人で出歩くことは推奨できません。遅くなる場合、Uberを利用したり友人の家に泊まるなどしましょう。情報はインスタグラムを見たり、たびレジのメール配信やEl Norteというアプリでニュースを見るようにしていましたが、住んでいる地域のローカルな情報が得られるわけでもないので、あまり参考にはなりませんでした。治安ではなく、交通の問題ですが、モンテレイの人々の車の運転が荒いことは共通認識です。 (7) 食事 普段は自炊をよくしていました。 学食というよりも、構内に何箇所かフードコートのようなものがあり、SubwayやStarbucksなど飲食チェーンの小さな店舗があります。その中でも小さい建物の中にある店舗の、Davila’sの日替わりランチは100ペソほどですが量があり、一日かけて分けて食べたりもしました。チラキレスがとても美味しいです。 (8) 情報の入手 モンテレイに滞在する日本人も多いので、インターネットで調べるとお土産屋さんや現地の人々の服装の特徴までさまざまな情報があります。あとは、おすすめのタコス屋さんやバーなど友人に聞いていました。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 テーブルに食事を持ってきてもらうシステムのお店では、チップを払う必要があります。大抵10%から15%ほどです。お会計の際に、飛ばないよう、目につかないようにしつつテーブルの上に置くようにしました。そのほか彼らのスペイン語は聞き慣れないスラングも多いです。友人との会話で使うと盛り上がりますが、中には差別的な意味を持った言葉もあるので、知らない人の前や大勢人がいる場所では言わないようにしましょう。 【進路について】 (1) 留学終了後の進路 就職の予定です。 (2) 現地での就職活動や進学準備 オンラインで各企業の説明会などに参加していました。 実際に行くことはありませんでしたが、潰しのきくようKUISで夏頃にお知らせのあったボスキャリの説明会は事前に参加しました。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか スペイン語を活かせる環境はなかなか見つかりませんが、自律的な精神は留学によって身についたものだと思います。自分を律しながら行動できれば良いと考えています。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 困ったら誰かに頼ることも必要です。最初から最後まで一人で抱え込まないようにしてください。 尊敬や感謝、礼儀を大切にする日本人的な価値観はどんな人とのコミュニケーションにも通じると思います。ただ、咄嗟に出やすい言葉の一つPerdónは、だいたいGraciasに言い換える方が喜ばれます。

留学費用
メキシコ ペソ
7.8595円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 179,616.76 1,411,698円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 1,231.54 9,679円
交通費 42,974.17 337,755円
通信費 7,105.6 55,846円
食費・その他 87,059.13 684,241円
小計 317,987.2 2,499,219円
航空券
274,830
保険
141,375
ビザ関連費用
0
その他
0
合計 2,915,424 円