月次報告書 2025-06
プロフィール
学科
アジア言語学科
学年
4年
専攻
韓国語専攻
留学期間
2025-03-01 ~ 2025-12-31
留学種別
交換
生活編
6月

雪の中で始まった留学生活をやり遂げた学生たちは、太陽の日差しに照らされながら、ひとり、ふたり、と誇らしげに帰路につきました。 成績に大きく関わる期末試験がありました。今まで学んできたことを詰め込んだプレゼンテーション、一学期間の集大成とも言える発表をするようにほとんどのクラスで指示がありました。私はプレゼンテーションを行うときには、内容を理解して自分の言葉で話すこと、独りよがりな発表ではなく、クラス全員を巻き込むこと、自分の意見を加えること、そして、発表の後に誰かが何かを考えるきっかけになるように、構成や話し方に工夫をするようにしていました。特に心に残っている発表は、日韓美意識比較の授業で、日本の工芸技術である「金継ぎ」を取り上げ、38度線の関連作品を紹介しながら、自分が持つ平和への想いと、これからの日韓関係への願いを話したことです。その際、韓国で日本学科の学生が日本を一生懸命学んでいることと同じ様に、日本でも韓国語専攻の学生が毎日一生懸命に韓国を学んでいるということを伝えました。そして、「日本と韓国の間にはいつも傷があるようにみえるが、その傷が金継ぎのように綺麗に埋められたらいいと思う」「しかし、その傷を継なげていくのは金継ぎの職人たちではなく、お互いのことを一生懸命に学んでいる、日本学科と韓国語専攻の私たち。」と自分の意見を伝えました。最後に、日本を真剣に学んでくださっている学生の皆さんと、そんな学生を情熱いっぱいに指導してくださっている先生に、お礼の言葉も伝えました。たくさんの拍手をもらって、友人たちからは「泣きそうだった、感動した」という優しいコメントを貰い、発表を通して自分を知ってもらえたことで、今まで話したことのなかった学生からも、声をかけてもらえたり、先生との距離も近くなりました。最後の日には、先生から「会えてよかった」という言葉とハグを貰ったのですが、友人たちが周りにいなかったら大泣きしていたと思います。授業内容を理解できない不安と寂しさの中で始まったクラスを、最後は拍手に包まれて終えることができたのが、嬉しかったです。そして成績もすべてのクラスで上位圏に入れました。いくつかのクラスでは最高評価のA +をもらうこともでき、気持ちよくゴールテープを切れました。 さらに嬉しかったことは、友人たちが「あなたにいろいろなものを見せたい」とソウルに遊びに連れていってくれたこと、空港までキャリーケースを持って一人で移動するという私に「私が一緒に行くよ」と声をかけてくれた友人たちがいてくれたこと、飛行機が深夜発のため友人たちの戻りの電車がない為、「来なくて大丈夫だよ、ありがとう」という私に、それなら少しでも苦労して欲しくないからと、地下鉄と違い、乗り換えのない高速バスのチケットを取ってくれたオンニ、手紙を渡したら次の日にはもっと可愛いカードに日本語でいっぱいメッセージを書いて渡してくれる友人たちがいること、本当に嬉しくて、幸せで、感謝でいっぱいで、彼女たちの姿を見てたくさんのことを学びました。 そして、どんな時も一番近くで支え合ったルームメイトにも感謝でいっぱいです。彼女はすべてのクラスでA +を貰いました。彼女からその知らせを聞いた時は、テストの後に泣いていた彼女の姿や遅くまで課題を仕上げていた彼女の後ろ姿も、彼女が努力した姿をたくさん思い出して、本当に嬉しくて、部屋のドアを開けた後、”Where is my A+ girl!!!”と叫んでいっぱいハグしました。その後は、二人でマットレスを床に下ろして、布団を隣り合わせにして、彼女の好きなホラー映画を観ました。気付けば朝の4時で、その日は出国の日だったので、彼女が私のいない間、不便の無いように部屋と浴室の掃除をして、彼女に荷物を持つのを手伝って貰いながらバスターミナルに向かいました。たくさんの友人からの優しさで無事に帰国した後、荷解きをしていると、リュックに見覚えのない手紙が入っているのを見つけました。普段シャイな彼女がこっそりリュックに入れておいてくれたみたいです。彼女と過ごせるのはあと1ヶ月程しかありません。しかし、彼女が世界のどんな場所にいようと私は必ずまた彼女を探しにいくと思います。私たちは遠く離れた場所で、それぞれの人生を一生懸命に生きていたところ、ある日夢が叶い、あの小さくて汚れた部屋で出会うことになりました。これから、私たちはあの部屋を出て、それぞれの人生を休むことなく、また、一生懸命に歩いていくと思います。そうして過ごしているうちに、ほんの少しだけ遠い未来で、また私たちは出会えると思います。 人生の中で最も幸せな4ヶ月間でした。自分らしさや、夢も見つけて、尊敬する友人たちの背中を追いかけながら、険しい道も走り抜けました。これからも努力して、上手くいかなくても、また立ち上がります。助けてくださったすべての方に感謝し、たくさんの方々から貰った優しさを、自分が出会う人たちに必ず繋げていきます。ありがとうございました。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi) その他 SIMカード
月額費用
韓国 ウォン
0.1059円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 400,000 42,360円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 20,000 2,118円
通信費 50,000 5,295円
食費・その他 400,000 42,360円
合計 870,000 92,133円
授業編
Aesthetical Comparison between Korea and Japan
日韓美意識比較
講義(地域言語)
720分
期末試験はプレゼン型で記述式よりかは簡単でした。教授からのコメントが厳しく、クラス皆苦労しましたが、成長につながる機会になったと感じます。韓国では、ストーリーテリングというポイントが重視されているようです。
JAPANESE GEOGRAPHICAL CULTURE
日本の地域と文化
講義(地域言語)
540分
期末試験は記述式で内容は中間試験のものと似ていましたが、少し難易度が上がったようにも感じました。試験が始まってから、問題が難しく、学生たちがペンを動かす様子が見られなかったので、教授も困っていました。
MUSIC BUSINESS1
ミュージックビジネス
講義(地域言語)
360分
期末試験はプレゼンテーションでした。しかし授業時間が足りず発表の時間がありませんでした。くじ引きで当たった学生一人が発表をしました。発表スライドの中に言葉で説明を付け加えたかったところもあり、焦りました。
JAPANESE GEOGRAPHICAL CULTURE
日本の地域と文化
講義(地域言語)
540分
期末試験はプレゼンテーションでした。教授の欲しそうなポイントを学生皆であの手この手で聞き出しながら、一生懸命仕上げました。このクラスは教授から中間テストは全員失敗したと言われるほど難しいクラスだったので苦労しました