4ヵ月間の留学生活もついに終わってしまいました。長いようで本当に短く、けれど実りの多い毎日だったと思います。 先月終えたA2の3ヵ月コースの後、今月からB1の3ヵ月コースが始まりました。どの校舎で授業が行われるか決まるのは全くの運なので仕方がないのですが、私は今月からプロシュッティという中心部から離れた少し古い校舎で全ての授業をすることになり、最初は落ち込んだのですが、こちらの校舎だとエアコンがあって、かえって良かったかもしれません。ちなみに前のコースまではガレンガという、大きくてきれいな、中心部からも近い校舎で勉強しました。こちらはエアコンがありません。 前のコースで一緒だった友達の数人と同じコースでまた一緒に勉強しましたが、ほとんどの人と会わなくなってしまって少し残念でした。その代わり、1ヵ月コースの生徒はみんな滞在期間が短いので、「一緒にご飯食べようよ!」、「今日出かけようよ!」と誘ってくれる子が多く、たった1ヵ月間でしたがすぐに仲良くなることができ、最後の授業で号泣してしまうほどでした。 生活について 今月はとても暑い日が続き、耐えられないほどの日もありましたが、日本のように肌にまとわりつく湿気がないのでまだ快適でした。しかしイタリアのアパートは、暖房はあってもエアコンがないところがほとんどなので、体調管理にはくれぐれも注意して下さい。 日中は暑くても夜は涼しく、寝苦しいということはありませんでした。夜外出するときは寒いくらいの日もあるので、ジャケットは最後まで日本に郵送できませんでした。そしてこれは一年を通して言えることですが、ペルージャにおいては折り畳み傘は毎日バッグに忍ばせておいて下さい。 それからペルージャに住んだら是非行ってほしいのが、ミニメトロに乗って最後の駅の近くにあるメルカート(市場)!食べ物が安く手に入るのはもちろん、古着や古本、花、アクセサリーやペットまで、本当になんでも売っています。土曜の朝は早起きして、是非行ってみて下さい。お土産を買うにもいいと思います。 勉強について Mensile(1ヵ月)コースは沢山のヨーロッパの学生がバカンスを利用してやって来るので、最初は慣れなくて気後れもしましたが、みんな気さくでいい人達でした。しかもみんなとても優秀です。 ものすごいスピードで授業は進んでいき、みんなの発言も活発なので、授業はついていくのが大変です。 ただ、我々神田外語の学生はこのコースをもって留学が終了するため、試験を受ける必要がありません。次のレベルへ進む人だけが試験を受けます。そのため周りの友達には授業を自主休講して旅行へ行く人もいました。しかし上でも述べたように、授業スピードが速いので帰ってきたとき全くわからなくなっている可能性があります。旅行するのも選択の一つとは思いますが、1ヵ月しか一緒に勉強できない仲間との時間を大切にしてよかったな、と思います。 イタリア留学を終えて 最初はほとんどイタリア語が話せず、英語でばかり話していましたが、徐々にイタリア語を習得して、むしろ英語をほとんど話さなくなるという変化には自分でも驚きました。今は英語のリハビリが少し必要です。 「IC専攻なのにどうして英語圏に留学しないの?」という質問は何度もされましたが、留学を終えてみて、イタリアを留学先に選んで本当によかったと思います。世界各国から来た生徒たちと一緒に勉強する機会は得がたいものですし、それこそが国際コミュニケーションを学ぶ私に必要なものでした。自分でも大きくスキルアップしたことを実感しています。留学生活で学んだのは言語だけではありませんでした。ほとんど話せない言語の国に留学する挑戦という意味でも、英語圏への留学では得られない大きな成果と伸びを実感しました。 また、3ヵ国語話せるということは、これから確実に大きな武器になります。自分の専攻言語以外の国に留学するわけではなくとも、他の間だの学生にも、第二外国語は真剣に取り組んで欲しいと思います。 イタリアはやはり日本のような便利さや合理性のない国柄ですが、日本にはない、人と人の紐帯があります。道端で突然知らない人に話しかけるのが普通の国です。最初は戸惑いましたが、イタリア語はもちろん、そんなイタリアの文化や人々も今は大好きです。またそこに帰りたいと思える、素晴らしい体験ができた4ヵ月でした。私の人生の中でも忘れられない日々の一つになったと思います。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 300 | 41,643円 |
水道光熱費 | 0 | 0円 |
学費・教材費 | 25 | 3,470円 |
交通費 | 135 | 18,739円 |
通信費 | 0 | 0円 |
食費・その他 | 250 | 34,703円 |
合計 | 710 | 98,555円 |