9月10日土曜日午後4時40分成田発の飛行機に乗り、9月10日土曜日午前9時20分シアトルタコマ空港にてアメリカに足を踏み入れた。荷物を引き取って指定を受けていた場所に行くと、Whatcom Community Collegeと書かれた小さなスケッチブックを持った女性が笑顔で出迎えてくれた。しかし、思っていたよりも緊張していたのかTOEICばかり重視してきたツケか、会話に十分に受け答えすることができなかった。正直なことを言えば、この時点で既に「私の英語は通じないのでは」と不安を感じていた。同日午後、バスで大学やステイ先のあるBellinghamに到着し、ホストファミリーと顔を合わせた。私のホストは独身女性一人だが、現在友人とホームシェアリングをしているということで、女性二人が私を迎えに来てくれていた。車で家まで移動する途中、彼女たちは私にいろいろ話しかけてくれていたが、ほぼ全ての質問を聞き返してしまったことに自分で驚いていた。ネイティブスピーカーの会話速度がいかに早いか、どれだけ大学の英語教員の先生方がゆっくり話してくれていたのかを痛感し、ショックを受けた瞬間であった。 9月13日から19日がオリエンテーション期間で、20日から本格的な大学生活が始まった。オリエンテーションでは、大学生活についての諸注意から現地銀行の口座開設や携帯電話についてなど、留学するうえで欠かせない知識を身に着けた。ただし、私は留学期間が半年なので銀行口座は開設せず、携帯電話もソフトバンクのアメリカ放題に加入しているから大丈夫だと思って購入していない。必要に迫られたら購入しようとは思っているが、しばらくはこのままでいようと思っている。授業については、オリエンテーション期間中に受けた英語・数学のテストを基に、取る授業を留学生補助の先生と話し合って決めた。私の場合、今期はESLAを二つ(Oral Communication, Grammar)とArtのクラスを受講することになった。ESLA(神田外語でいうEICのような授業)は留学生のみで構成されているので、教員もかなりゆっくりなスピードで話してくれる。そのため、この名前のつく授業では英語にあまり困らない。ただし、Artの授業はAcademicと呼ばれ、現地学生の中に混ざって授業を受けるので、英語があまり聞き取れていないというのが現状である。先生は留学生に多少気を遣ってくれているようだが、生徒の話すスピードが信じられないほど早く、発言をまともに聞き取れたことがまだない。初回授業で生徒全員が自己紹介を行ったが、名前を聞き取ることで精一杯だった。ちなみに、自己紹介の内容は「名前、出身地、絵画についての経験、好きな動物」であった。絵画についての経験を述べるとき、正面に座っていた女子学生が私の英語を聞いて眉間にしわを寄せていたため、私の英語はやはり日本語なまりが強いんだろうなと実感した。初日から英語の不安があったと既に言及しているが、この日に自分の英語への自信はぼろぼろになった。しかし、立ち直りもものすごく早かったため、逆に羞恥心を捨て去ってあれこれ聞けるようになったので良かったのかもしれない。 アメリカに来た当初はかなり英会話に戸惑ったが、英語と日本語の使う比重が逆転して二週間もたってしまうと、頭では英語で物事を理解できるようになる。まだ頭と口が直結していないのか、言いたい英文が頭にあるのに口から出てこないということが多々あるが、初日よりずっと英語が上達したとホストファミリーから褒められた。この調子で留学生活を楽しんでいこうと思う。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
---|---|---|
家賃 | 575 | 58,248円 |
水道光熱費 | 0円 | |
学費・教材費 | 1,244 | 126,017円 |
交通費 | 15 | 1,520円 |
通信費 | 0円 | |
食費・その他 | 125 | 12,663円 |
合計 | 1,959 | 198,448円 |