月次報告書 2017-09
プロフィール
学科
アジア言語学科
学年
3年
専攻
中国語専攻
留学期間
2017-09-01 ~ 2018-01-31
留学種別
私費
生活編
怒涛の留学生活1カ月目

住処が決まらないまま上海に飛び立ったので、最初はとても不安でしたが、上海に到着した翌日に1人部屋(風呂・台所つき)で大学までのアクセス、治安が良いアパートが見つかったので安心しました。後にクラスメイトや友達から聞く話によれば、9月は新入生、留学生が一斉に入学するので学生寮の部屋が足りないことがよくあるのであまり落ち込まなくてもいいとのことだそうです。 私のクラスは「文化班」という主に中国文学と中国史をメインに勉強するクラスなのですが、人数は私を含めて6人しかいません。少人数なので授業中に質問しやすく、クラスメイトもみんな仲が良いです。クラスに日本人は私しかおらず、その他は韓国人、シンガポール人、ドイツ人、オーストラリア人、アメリカ人です。各国から1人ずつクラスにいるので、異文化交流するにはいい機会だと思っています。また、同じ国の人同士で固まるということもないので雰囲気がとても良いです。大学が始まって思ったことは、アジア以外の国から来た留学生の中国語レベルが非常に高いということです。日本のように漢字を使い、文化の中にも中国と似た部分がある国とは違い彼らは漢字を使わず、中国文化ともさほど所縁のない地域から来ているにもかかわらず、中国語がとても上手なので感心すると同時に刺激を受けます。 留学生の割合は韓国人が圧倒的に多いという印象を受けました。日本人は想像していたよりも少なかったです。私が履修している歴史系の授業は韓国人の本科生も受けていて、私のクラスの人数よりも多いです。また、たまに空き時間に興味のある授業を聴講しているのですが、現地学生以外では韓国人しかいなかったような気がします。 今月は中国の大学の新学期なので、新歓パーティーや留学生同士のイベント、サークル歓迎会などが頻繁に行われました。この大学のサークル歓迎会は「百团大战」と呼ばれており、その名の通り100近くあるサークルが集まって勧誘を行います。規模が大きく、すごい盛り上がりを見せていました。ただ楽しむだけのサークルばかりではなく、管理学の会やセクシャルマイノリティーの人たちを支持する会など、考えさせられるものががあるサークルが大学に存在することに驚きました。わたしが興味を持ったのは歌、ダンス、語学、美術のサークルです。この大学でしか体験できないようなサークルがたくさんあって、見て回ってるだけでも充分楽しかったです。 大学の近くには大学路という小洒落たカフェやバーが並ぶ通りがあり、夜になると学生で賑わいます。また大学の最寄駅である五角場駅周辺はショッピングモールやデパートが立ち並んでいて放課後と休日は主にここで時間を潰しています。五角場駅は地下鉄10号線が通っていて、一本で虹橋空港、豫园や南京东路といった観光客にも人気のスポットに行けるのでアクセスが便利です。 上海では支払いは主にスマートフォンアプリの「支付宝(アリペイ)」です。財布を持ち歩かなくて済むので便利なのですが 、中国はネットが遅いのでたまに支払いの際にエラーが出ることに困ります。ネットといえば、中国ではSNSやGoogleが禁止されているのでVPNを通してこれらに接続していたのですが、9月中旬に国家ネットワーク安全宣伝週間という活動があったそうで、この期間中はVPNが使えない日が続きました。今後もこういったことが起こるかもしれないと考えると不安です。 最初の1カ月はアパート探し、引っ越し、入学手続き、新学期のイベントなどがあり、あっという間に時間が過ぎていきました。明日から10月で国慶節休暇に入ります。最近、連日雨かと思えば晴れの日は蒸し暑く日差しが強かったりと気まぐれな天気が続いてるので体調に気をつけて休暇を過ごしたいと思います。

住居形態
アパート
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
中国 人民元
16.39円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 3,000 49,170円
水道光熱費 200 3,278円
学費・教材費 2,542 41,663円
交通費 100 1,639円
通信費 56 918円
食費・その他 2,000 32,780円
合計 7,898 129,448円
授業編
中国古代文学
中国古代文学
講義(地域言語)
270分
秦朝〜清朝までの中国文学史を学びます。主に詩経、詩文、詩歌、散文、古文、小説、元曲、宋詞です。作者たちの歴史についても掘り下げて勉強します。今月は詩経、楚辞取、屈原の一生と彼の作品を授業で取り扱いました。
中国古代名作选读
中国古代名作講読
講義(地域言語)
270分
中国古代の文学作品を読んで現代中国語に訳していきます。原文を読んだ後に先生が解説をして、現代中国語に訳す学生を指名します。指名された学生は原文を朗読してから訳すのですが、読み方がわからない難しい漢字がたくさん出てくるので授業前に予習する必要があります。毎時間3作品ほどを取り扱います。授業開始の1週目は中国古代の神話、2週目と3週目は詩経を読みました。
中国文化概说
中国文化概説
講義(地域言語)
270分
現在の中国文化がどのように形成されたのかを文明が始まった時代まで遡って勉強します。今月は中国文化の定義、特徴、伝統、地理環境、経済基盤、社会構造について勉強しました。中国文化と自分の国の文化と比較して意見を述べあう時間があるので楽しいです。
中国古代历史
中国古代史
講義(地域言語)
270分
紀元前から清朝までの中国史を学びます。この授業は私のクラス以外に本科生3年生の韓国人留学生も多数受けています。テスト年号予習復習が必要です。進むスピードがとても早くこの授業が始まってから3週間で紀元前2000年から紀元前259年まで進みました。
中国近现代史
中国近現代史
講義(地域言語)
270分
清朝末期〜中華人民共和国成立(1949年)の中国史を学びます。アヘン戦争によって封建制だった中国社会が崩壊し外交をするようになるところから学び始めました。この授業も予習復習が欠かせません。古代历史と同じ先生が教えているのでこのクラスにも本科生の人達がいます。
中外文学比较
中外文学比較
講義(地域言語)
360分
中国と外国の文学を比較しながら、互いにどのような影響を与えあって現在に至ったのかについて学ぶ授業。今月は主に五・四文学革命のときに古来の中国文学にどのような変化が起こったのかについて学びました。国慶節に入る前の最後の授業では、当時社会的身分が低かった人たち(女性・低所得者)について書かれた作品を先生が紹介してくださったので連休中に読んでみようと思います。日本でもお馴染みの魯迅の名前がこの授業ではたくさん出て来ます。
汉语修辞
中国語修辞
講義(地域言語)
270分
中国語で会話するとき、より美しく的確な表現法を身につけるために成语、中国人がよく使う例え、ことわざを先生が教えてくれます。クラスには世界各国か来た留学生がいるので、毎時間それぞれの国のことわざや慣用句的なものを中国のと比較して議論し合います。中国語だけではなく外国のことわざについても知ることができて楽しい授業です。履修している授業の中で1番実用的で中国語検定やHSKにも役立つと思います。
现当代文学
現当代文学
講義(地域言語)
270分
20世紀以降の中国文学史を時代背景に基づいて学びます。毎時間、最初の10分は1人が前に出て来て自分の国の文学もしくは自分が好きな国の文学についてプレゼンテーションをします。順番は先生が決めます。わたしは国慶節連休明けの授業で日本文学についてプレゼンテーションすることになっているので連休中にパワーポイントを作らなければいけません。プレゼンが終わったあと質問タイムが設けられるので先生やクラスメイトから色々聞かれます、なのでしっかり準備してくる必要があります。中国だけではなく自分の国の文学について改めて理解を深めることができるいい機会でもあり、世界各国の文学について知ることができる機会でもあります。今月は中国の文学作品が外国からどのような影響を受けたのかについて勉強しました。
古代汉语
古代中国語
講義(地域言語)
270分
「文言文」という古代の文体で書かれた中国古代の文学作品を読んで現代中国語に訳していきます。「文言文」の表現法を先生が1つ1つ丁寧に説明してくれます。日本で教えられてる古典、漢文の延長ともいえるのですが、ただ読んで訳すのではなく先生が時代背景や当時の人々の思想についてわかりやすく説明してくれるので面白いです。宿題は予習のみ。