当月は大学の授業はまだ始まっておらず、ダルマシスワ奨学金の開会式に合わせて渡航してきたため、29日からの31日までの3日間、ダルマシスワの用意したホテルに無償で宿泊させてもらった。3日間しか滞在していなかったので特に書くようなこともあまり思いつかない。正直に言ってしまうと、今入学ウェブを書いている日付は2018年2月12日。かなり時間が経ってしまってあまりお憶えていない。けれども、未だに強く印象に残っている出来事があったので紹介したいと思う。南スーダン人のルームメイトとの出来事である。南スーダンについて知っていることは、ほとんどなく、アフリカ大陸に属していて紛争の影響で難民がいるくらいしか知らなかった。私が受付を済ませて部屋に入ると彼はテレビのリモコンを手に待っていたが、テレビの電源は消えたままで天井の電気も点けず、ただ椅子に座っていた。挨拶を交わし、私が「部屋の電気を付けてもいいか」と聞くと「構わない」と彼は答えた。それからしばらくしてから彼は私にテレビの点け方を聞いてきた。ここで私は気づいたのである。そう、彼は部屋の電気の点け方、テレビのリモコンの赤いボタンを押すとテレビの電源が点くという事すら知らなかったのである。この事実に私は愕然としてしまったのである。私はこれまでの人生の中で様々な人種の外国人と関わりがあったが、アフリカ人、それも難民が多くいる国の人と関わったのは初めてである。また、出会って数分の出来事でその国がどのような状況であるのか気づかされたことも初めてであった。もちろん、アフリカの貧しい国の映像などはテレビなので見たことはあったが、正直、現実もあまりなく、距離が遠すぎた。今回彼に出会えたことは私に強烈な印象を与えたと同時に悲しい事実があるという事を現実味を出して知らせてくれた。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 0 | 0円 |
水道光熱費 | 0 | 0円 |
学費・教材費 | 0 | 0円 |
交通費 | 50,000 | 415円 |
通信費 | 0 | 0円 |
食費・その他 | 100,000 | 830円 |
合計 | 150,000 | 1,245円 |