月次報告書 2019-06
プロフィール
学科
アジア言語学科
学年
4年
留学期間
2019-02-01 ~ 2021-01-31
留学種別
推薦
生活編
テスト期間と前期終了

6月の前半は少し余裕があり、遊ぶ機会を多く持つことができた。DD組は学部の授業を受けるため他の留学先に行って語学堂の授業などを受けている友達とは休みが合わないこともあるが久しぶりに会って4人で서울숲でピクニックをした。6月ではあるもののまだ梅雨には入っておらず、5月に増して暑さが厳しい日が続いた。同じ学部や同じ授業をとっている韓国人の友達と一緒にご飯を食べに行ったりする機会も多く韓国語で話しながら楽しさを感じると共に、もっと流暢に話したい、表現できる幅を増やし韓国語能力を高めたいという気持ちがよりいっそう高まった。6月後半になると期末テスト期間に入り余裕が全くなくなった。まず授業でやった内容やテキストの内容などを日本語として理解してからテストに出題されそうな部分を韓国語で覚えて理解するという流れで勉強をする必要があったため、通常のテスト勉強よりも3倍も4倍も時間がかかった。2回目のテストも、部屋では集中できないためカフェや図書館を利用して勉強した。夜になると学校に行き夜の9時10時頃から朝の4時5時くらいまで勉強をして部屋に戻りシャワーを浴びて少しだけ仮眠をとり早く起きてまたテストの前に頭に詰め込むという生活が1週間ほど続いた。韓国のテスト期間そして期末のプレゼン期間は肉体的な疲れだけでなく心がすり減る感覚で、成績が絶対評価ではなく相対評価であるため韓国人学生は良い成績を取るために切磋琢磨していてつくづく感心する。この生活編にテストのことを書くのは、テスト期間はそれほど自分の生活や精神面において及ぼす影響が大きいからである。この1週間が終わって日本よりも約1ヶ月早く夏休みが始まった。また、夏休みに入る前に後期の寮の延長をしたが、夏休み期間中に荷物を部屋に置いておけないことが最も不便に感じた。荷物を友達やバディーのオンニに預かってもらう必要があり留学生としては困ることが多かった。今月で前期が終わったが、韓国に留学をしながら一番大変だったことは、知らない土地で暮らして生活に慣れることよりもこのテスト期間を乗り越えることだった。そして一番重要なことは、分からないときに誰かにちゃんと聞いて助けを求めること、そして一緒にDDに行っている友達とこまめに連絡を取り合い情報を交換して協力し合うことだと感じた。

住居形態
学生寮
有線LAN
月額費用
韓国 ウォン
0.1円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 300,000 30,000円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 300,000 30,000円
交通費 20,000 2,000円
通信費 20,000 2,000円
食費・その他 300,000 30,000円
合計 940,000 94,000円
授業編
Discourse and Grammar
談話と文法
語学(地域言語)
600分
話すこと、聞くこと / ・わかりやすく説明する ・自分の意見を主張する ・グラフや表を見てそこから分かることや自分の意見などを討論する ・聴き方、相づちをうったり同意または異なる意見を述べる ・言われたことの重要な部分を整理しながら聞く ・賛成と反対 6/17 期末テスト グループに分かれて班で協力し合いながら課題を行った。 週に1度のペースで課題を提出。 グループ発表→話すことのテストの代わりに、筆記試験とは別にグループでの発表があった。
Discourse and Vocabulary
談話と語彙
語学(地域言語)
600分
語彙を増やす / ・情報と通信 ・道路と交通 ・道徳と規則 ・余暇活動 ・旅行 ・人間と人間関係 ・性格と感情 ....等 6/17 中間テスト 先生に決められたペアでペアワークをしたりする。 日常的によく使う単語などの語彙を増やすと共にことわざや熟語の意味と使い方を学ぶ。 毎回の授業で誰かが発表するので自分の発表の時にはPPT等を作成しテーマと関連した内容を説明する。
Understanding Language
言語の理解
講義(地域言語)
600分
主に韓国語について言語学の観点から学ぶ。発音の種類や多言語との比較など専門的な用語を用いる。 ・社会言語学(地域方言と社会方言、隠語、敬語法、言語と性、俗語) ・テキストのジャンルと文体(韻律、隠喩、漫画の言語、テキストジャンルと言語特性) ・計算言語学(自然言語処理、形態論・統語論・意味論、音声認識、情報検索、コーパス言語学、ハイパーテキスト) ・応用言語学の分野(言語教育、少数言語と文盲、ハングル綴方、言語病理)....等 6/20 テスト その他の教科は中間テストと期末テストの二回でテストを行うが、この科目は4月5月6月と月に一回のペースでテストがあった。予習が必要な科目であることに加え、一回の授業での進度が速いことと専門的な用語が多く理解が難しい部分が多いため、教科書を訳して授業に臨む必要があった。
Korean Popular Culture
韓国大衆文化
講義(地域言語)
600分
韓国の大衆文化の歴史や発展について学ぶ ・1990年代大衆歌謡(ラップの流入、ダンスミュージック、フォーク) ・2000年代以降の大衆歌謡(アイドルグループ、SM・JYP・YG) ・TVとの連結、オーディション、芸能プログラム ・グローバル化、アジア市場への進出 ・広告から見る大衆文化 ・ウェブ漫画の登場....等 6/18 期末テスト 期末グループ発表(教案の形での発表、授業計画書のようなもの)
Modern Korean Arts
韓国現代芸術
講義(地域言語)
600分
・講演・舞台芸術についてのグループ発表 ①BTSのパフォーマンスステージにおける芸術性(動き・演出・衣装 等) ②Just Jerkのパフォーマンスステージにおける芸術性(振り付け・衣装・伝統や国民心理の内在) ③NANTAやPAINTINGステージにおける芸術性(音楽と芸術と踊りの融合) 6/4 グループ発表 講演の芸術性についての発表。韓国のダンスグループであるJust Jerkについて、①オリンピック開幕式でのパフォーマンス ②アメリカンズゴッドタレントでのパフォーマンス ③기억록でのパフォーマンスの3項目に絞りその芸術性について説明。テコンドーの動きや衣装などに見られる韓国の伝統性、そして振りに現れている動きの意図などを考察。PPTや原稿の作成、発表者などの分担をして行った。 6/20 期末テスト
Reading Korean Film
韓国映画分析
講義(地域言語)
600分
映画理解 ・집으로...(韓国家族の形態と世代差異) おばあちゃんの愛を悟っていく少年の成長物語で田舎に住む祖母と都市に住む孫の世代差と生活の違い、葛藤の克服過程を温かく見せた映画。おばあちゃんと一緒に暮らすことになったサンウは、田舎の生活に適応できず話せない祖母に意地悪ばかりする。しかし、徐々に田舎暮らしに適応しながらサンウはだんだんと自分に対する祖母の気持ちを悟り、おばあちゃんに心を開いていく。核家族・祖孫家族などの韓国家族の形態や映画の中に見られる家族観の世代差異、そして現代韓国にもよく見られる情文化について学ぶ。 ・수상한 그녀 70代のおばあちゃんが偶然20歳の時の自分になり、昔好きだったこと(歌)をして全盛期を楽しむ物語で高齢者の暮らしと夢を振り返ることができる映画。2018年に全人口65歳以上の人口が14%以上の高齢社会に進入した韓国。高齢者の人口増加は、少子化問題と連携され、高齢者の病気と貧困だけでなく世代間の葛藤や経済活動人口の不足などの国家的な問題もある。平均寿命が延長され、高齢者の身体的健康も強化され、社会活動に対する高齢者の熱望がさらに高まっている。そうした社会的・経済的影響力を行使する高齢者世代であるニューシルバー世代や、変わりつつある葬儀文化について学ぶ。 6/21 期末テスト 映画を鑑賞し次の週に班による発表と先生の補足説明により映画とそれに関連した韓国社会の問題などについて理解を深める。