<オアハカ探訪~死者の日~> 11月1、2日は死者の日だ。およそ1ヶ月前から祭壇(altar)が準備され、町中骸骨のモニュメントやカラフルなお供物(ofrenda)が色をそえる。死者の日はUNESCOの世界無形文化遺産に登録されているメキシコに連綿と続く伝統行事である。1日は子どもの霊魂、2日は大人の霊魂が死者の世界から戻ってくる。日本のお盆に類似点を持つ。道の上には死者が家路の途中で道に迷わぬようマリーゴールド(cempasuchil)の花弁が散りばめられる。アステカ時代から途絶えることなく続き死者を偲び・祀る、独自の死生観をもつメキシコならではの伝統行事である。 オアハカ名物のイナゴ( chapulines)やさけるチーズ(quesillo)も堪能した。ツアーに参加しオアハカ市内から行ける遺跡モンテ・アルバンとミトラの見学もした。 <ストライキ-FUERA MACHOS DE LA UNAM-> 元のカレンダーによれば今月末で1学期は終了する予定だったが、UNAMひいてはメキシコの至る所で女性主義者ら(feministas)によるストライキ・デモが起こった。筆者の学部は政治が絡んでいることもありUNAMでもずば抜けてストライキが多く、今回のストは約2週間続いた。長く続いた分学期も少し伸び12月にまでまたいでしまう。しかし、日本では大学でストライキやデモなど全く起こらないので勉強になったと共に、学部のあらゆる壁に書かれた彼女らの怒りのこもったメッセージを見ていると、決して加害者ではないが考えさせられるものがある。 また、学期末の最終レポートも書かなければいけなくラテンアメリカの授業は最低10ページ以上だった。それに加えてCEPEの授業・課題も毎日あり、11月は多忙な月となった。 <引っ越し> 今月の家賃が高いのは引っ越しをしたせいだ。新しいホームステイ先は不動産屋に勤務する友人の手を借りて見つけた。立地はメトロEje Central駅から徒歩2分。大学へメトロのみで通えるので30、40分程度の近さだ。とても落ち着いた地域で近所にはスーパー(普通のと日本食)、日本人経営のパン屋さんなどもありとても便利だ。家族構成は母、夫(キューバ人)、30歳の息子と26歳の娘、2匹の犬と猫だ。筆者の他にも5名程部屋を借りている人がいる。そのうちの一人はチリ人で彼女のスペイン語は速すぎてついていけないが、メキシコ、キューバ、チリ、日本と多国籍でとても楽しい。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 7,900 | 44,161円 |
水道光熱費 | 0 | 0円 |
学費・教材費 | 50 | 280円 |
交通費 | 2,231 | 12,471円 |
通信費 | 150 | 839円 |
食費・その他 | 4,371 | 24,434円 |
合計 | 14,702 | 82,185円 |