月次報告書 2019-11
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
スペイン語専攻
留学期間
2019-08-01 ~ 2020-06-30
留学種別
交換
生活編
一瞬で過ぎた11月

<オアハカ探訪~死者の日~> 11月1、2日は死者の日だ。およそ1ヶ月前から祭壇(altar)が準備され、町中骸骨のモニュメントやカラフルなお供物(ofrenda)が色をそえる。死者の日はUNESCOの世界無形文化遺産に登録されているメキシコに連綿と続く伝統行事である。1日は子どもの霊魂、2日は大人の霊魂が死者の世界から戻ってくる。日本のお盆に類似点を持つ。道の上には死者が家路の途中で道に迷わぬようマリーゴールド(cempasuchil)の花弁が散りばめられる。アステカ時代から途絶えることなく続き死者を偲び・祀る、独自の死生観をもつメキシコならではの伝統行事である。 オアハカ名物のイナゴ( chapulines)やさけるチーズ(quesillo)も堪能した。ツアーに参加しオアハカ市内から行ける遺跡モンテ・アルバンとミトラの見学もした。 <ストライキ-FUERA MACHOS DE LA UNAM-> 元のカレンダーによれば今月末で1学期は終了する予定だったが、UNAMひいてはメキシコの至る所で女性主義者ら(feministas)によるストライキ・デモが起こった。筆者の学部は政治が絡んでいることもありUNAMでもずば抜けてストライキが多く、今回のストは約2週間続いた。長く続いた分学期も少し伸び12月にまでまたいでしまう。しかし、日本では大学でストライキやデモなど全く起こらないので勉強になったと共に、学部のあらゆる壁に書かれた彼女らの怒りのこもったメッセージを見ていると、決して加害者ではないが考えさせられるものがある。 また、学期末の最終レポートも書かなければいけなくラテンアメリカの授業は最低10ページ以上だった。それに加えてCEPEの授業・課題も毎日あり、11月は多忙な月となった。 <引っ越し> 今月の家賃が高いのは引っ越しをしたせいだ。新しいホームステイ先は不動産屋に勤務する友人の手を借りて見つけた。立地はメトロEje Central駅から徒歩2分。大学へメトロのみで通えるので30、40分程度の近さだ。とても落ち着いた地域で近所にはスーパー(普通のと日本食)、日本人経営のパン屋さんなどもありとても便利だ。家族構成は母、夫(キューバ人)、30歳の息子と26歳の娘、2匹の犬と猫だ。筆者の他にも5名程部屋を借りている人がいる。そのうちの一人はチリ人で彼女のスペイン語は速すぎてついていけないが、メキシコ、キューバ、チリ、日本と多国籍でとても楽しい。

住居形態
ホームステイ
無線LAN(Wi-Fi) 有線LAN
月額費用
メキシコ ペソ
5.59円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 7,900 44,161円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 50 280円
交通費 2,231 12,471円
通信費 150 839円
食費・その他 4,371 24,434円
合計 14,702 82,185円
授業編
Español 6
スペイン語6
語学(地域言語)
2940分
Seの用法(再帰動詞)、cuando, como, donde, porque, para que, si, aunqueの用法と類似する単語、直接・間接目的語、接続詞、接続法過去・大過去など。 5〜6分程度の短いプレゼンテーションが2度あった。1度目は母国の伝説やその歴史、2度目は母国に関する自然や祭りだった。
Redacción y Conversación 6
会話と作文6
語学(地域言語)
630分
各週に渡ってメキシコの著名人、メキシコのお気に入りの場所、時事ニュースについて授業でディスカッションをし、作文課題としてそれぞれのテーマのエッセイを書いてくる宿題が出された。 最終回の授業では世間で論争の的になっていることについてのプレゼンをやった。筆者はUNAMで2週間続いたフェミニストによるストライキの様子、日本ではストライキやデモが滅多に起こらない事実と意見を述べ、メキシコ人と日本人の考え方や自己の意見の主張の仕方に差異があることを示した。
Historia de América Latina, siglo XX y XXI
ラテンアメリカ史(20〜21世期)
講義(地域言語)
1050分
ボリビア、チリ、アルゼンチン、グレナダ、キューバ、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグアなどの近現代政治史・経済史などを扱った。背景知識がほぼ無いのですごく難しいが先生が授業で使ったパワーポイントとワードをメールの送ってくれたので後で見返すことができ、とても助かる。
Introducción al Estudio de Relaciones Internacionales
国際関係学概論
講義(地域言語)
600分
今月も国際関係や戦後の世界に関する論文や本を用いながら討論・ディベートをした。 ¿Qué es relaciones internacionales?
Pensamiento Internacional Latinoamericano
ラテンアメリカ国際思想
講義(地域言語)
480分
授業はストライキでほとんど潰れたが、最終レポートを書く時間ができた。 レポートのテーマは授業で使ったテキストに出てきた人から幾人か選んでその人に関する歴史やコメントをまとめることだった。最低10ページだったので沢山調べなければならなかったし、スペイン語でそんなに書いたことがないのでとても苦労した。提出前はメキシコ人の友人らに添削してもらった。クオリティーは他のメキシコ人の学生よりも圧倒的に劣っていることは間違いないが、12ページ書いたことはとてもいい経験になった。これからの自信と励みになると期待する。