月次報告書 2023-09
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2023-03-01 ~ 2023-12-31
留学種別
交換
生活編
宗教科学という世界

前期は、ポルトガル語の理解力を優先して、言語系の授業を履修していたが、今期はよりブラジル社会を学ぶために、歴史と宗教に関する授業を履修した。それにより、授業理解の難易度はグッと増したが、同時に新しい興味関心や、気づきもあった。特に宗教科学という学問に、興味を持つようになった。 宗教という話題に関して、以前から関心はあったものの、そこまで深く学習したことはなかった。また常に宗教というワードに対して、先入観があり、それがあまり良いイメージではなかったからこそ、どこか躊躇していた。そして、この先入観は、宗教を学問として、研究している人たちに対しても、同じようにあり、また、そういった人たちは、信仰心が強く、私がそんな彼らと学習することは不適切なのではと、考えていた。しかしながら、実際に授業を受け、クラスを観察していると、私の想像とはかなり違うということが、最近わかった。 履修した授業はキリスト教の起源に関するものと、ブラジルに存在する宗教に関する2つで、どちらも、宗教科学と呼ばれる学問に分類される。この宗教科学と呼ばれる学問では、簡単に言うと「神は存在するのか、否か」ということを、研究するのではなく、広い意味では「なぜ、宗教という現象がおこるのか」ということを研究している。そのため、この分野で、研究する人たちは、宗教を、より批判的な目線で観察しているのである。(ここで言う批判的とは、宗教を悪く言ったりするという意味ではない) つまり、宗教科学という学問は、私が持っていた先入観とは、ある意味、真逆の世界であったということである。この気付きは、個人的にかなり大きく、また新たな学問に対して、関心を持つきっかけになった。 写真:話の趣旨とは関係全然関係ないけど 左:chupi chupi 学校の食堂前で売られてる、アイス的なもの3.75~4.00 reais。地域によって呼び名が違うらしい。 右:自炊したfeijão。最近になって現地の食事を作ることが一番安く、おいしく自炊できるのかもしれないと、思い、豆を煮るだけでできるfeijãoに挑戦した。結構うまくいったので、3日分くらい作り置きして、主に学食がやってないときに食べている。

住居形態
アパート
月額費用
ブラジル レアール
30.4573円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 700 21,320円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 31.1 947円
通信費 48.93 1,490円
食費・その他 379 11,543円
合計 1,159.03 35,300円
授業編
History of Brazil Republic II
ブラジルの歴史 共和制時代2
講義(地域言語)
1200分
1930年から1937年の間、ブラジル政治について学習した。授業では、この期間に登場する、主な4つの政治勢力であるautoritários-corporativistas", liberais, comunistas, integralistasが紹介された。 また、1つ目の成績評価が行われ、学習したことに関する、小レポートを作成した。
ChristianismⅠ
キリスト教 I
講義(地域言語)
960分
新約聖書がどのようにして、作成されたのか、文構造やその時代の社会の様子から、考察した。 また1つ目の成績評価が行われた。内容は、授業で扱った文献を1つ選び、その文献の内容に対する自らの意見を、述べるというもの。本来なら、本を丸々1冊、読むのだが、期限内に読み終えることが難しかったので、授業で紹介された、2章分だけで、レポートを作成することを許可してもらった。それでも、40ページほどあり、なかなか、大変ではあった。
Religions in Brazil
ブラジルの宗教
講義(地域言語)
960分
ブラジルにおける、プロテスタントとイスラム教について学習した。プロテスタントのもつ、近代的な側面が、当時のブラジルを魅了し、大きな広がりをみせたこと、イスラム教とフェミニズムの関係性に関して、両者に中で生じた矛盾点といったことを、学ぶことができた。
Português para estrangeiros 2
外国人のためのポルトガル語
語学(地域言語)
960分
毎回、異なる学問、異なる文型のテキストが配られ、その場で、読解の練習を行う。読解の中で、新しい語彙、慣用句、分からない文法知識などを複合的に学ぶ。 はじめを1人で読み、後にクラス全体で、確認をしながら、もう一度読み、その際、自分がわからないことについて、質問していくという方法で、授業は行われている。