月次報告書 2022-09
プロフィール
学科
国際コミュニケーション学科
学年
3年
専攻
国際コミュニケーション専攻
留学期間
2022-08-01 ~ 2023-06-30
留学種別
交換
生活編
心の余裕から生まれる挑戦

 かなりこちらでの生活にも慣れて、心に余裕が生まれた1ヶ月だった。特に買い物をするのに躊躇しなくなったことは、ゆとりが生まれた大きな要因の一つである。日本では見たことのないようなものでも、少しずつ挑戦してみようという気持ちが生まれている。  例えば、デンマークは酪農が盛んで乳製品のコーナーの充実度がかなり高い。特筆すべきはチーズで、本当にたくさんの種類のものが棚にずらりと並んでいる。しかし日本でメジャーなフレーク状のチーズよりも、塊で扱うチーズの方がこちらでは主流である。寮のキッチンにはピーラーによく似たチーズ用のスライサーがあり、それで使う分だけスライスして使うそうだ。  また買い物に臆さなくなったことで、自炊のレパートリーが少しずつ増えている。既に最低気温が一桁になっているので汁物を作ることが多いが、ミネストローネやポトフなどを作り置きして、授業等で忙しい日のご飯に備えている。同時にこちらにあるおかゆ用の米でご飯を美味しく炊く方法も模索中である。  あとは、オーフス大学に勤めている日本人の教授に教えていただいた"Japanese cafe"に参加することが毎週の楽しみになりつつある。日本語を学ぶオーフスの学生と日本人留学生が一堂に会して、アクティビティや何気ない会話を通してお互いの言語を学ぶというイベントで、ここで多くのデンマーク人の友人ができた。  こちらではクラブ活動があまりメジャーではなく、クラブは一応あるのだがかなり本格的なものになってしまうため、クラブ活動替わりのような感覚でこのJapanese cafeに毎週参加している。

住居形態
学生寮
有線LAN その他 Wi-Fiルーター購入
月額費用
デンマーク クローネ
19.36円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 3,279 63,481円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 870 16,843円
通信費 79 1,529円
食費・その他 3,980.19 77,056円
合計 8,208.19 158,909円
授業編
Danish Perspectives
デンマークの視点
講義(英語)
1200分
 この授業は、デンマークに関する様々な事柄を学ぶことを通して、デンマークの文化やデンマーク人の考え方について考える授業である。今月は初回授業も含めた5回の授業があり、順に、世界幸福度ランキング上位国デンマークの幸せ、デンマークの歴史、デンマーク人へのインタビュー準備を挟んで、デンマークの植民地の歴史、デンマークの音楽の歴史がテーマとなっていた。  毎回事前に授業資料が配布されており、それらを読んでから授業に参加する。授業は前半で講義があった後、後半で読んできた授業資料についてグループディスカッションなども交えながら理解を深める。  テーマが多岐に渡っていることもあって、大学の他の学科の教授を呼んでゲストレクチャーが行われることが多い。今月は、初回と3回目の授業を除く計3回はゲストレクチャーだった。 240(分)×5回=1200分 受講時間数(分)1200
The Challenges of Cultural Translation: Past, Present and Future
文化の翻訳における課題
講義(英語)
960分
 今月は計4回の授業で、順に、翻訳学の原点となる理論、翻訳における翻訳者のアイデンティティ、文学的且つ文化的公平性、翻訳と政治的イデオロギーの関係性について、それぞれ学び、ディスカッションを行った。  今月初めの翻訳学の原点となる理論がテーマの授業では、今後この授業に参加するにあたって特に重要な考え方について学んだ。この回の授業では、「直訳」と「意訳」について、元のテキストをなるべく保持するべきか、それとも翻訳する先の言語の文化に属する読者に分かるよう説明を加える、あるいはその文化の中で元のテキストのニュアンスを含んだものに合わせて手を加えるべきか、文献に関するディスカッションなども交えながら考えた。 240(分)×4回=960分 受講時間数(分)960
Global Scandinavia: Cultural Encounters, Narratives, Images
外から見たスカンディナビア
講義(英語)
960分
 今月は「Black Atlantic」をメインテーマとして、デンマークを主軸とする北欧地域における植民地支配について学んだ。序盤におおまかな植民地の歴史、特にカリブ海のヴァージン諸島での植民活動について学んだ後、それらを題材にした文学作品や芸術作品についてディスカッションなども挟みながら分析をした。  デンマーク政府は、過去に植民地支配をしていた地域に対して公式な謝罪をしていない。これに対してデンマーク人の反応は様々である。その一つとして、2018年に建てられた"I AM QUEEN MARY"という像がある。この像については、かなり長く授業でも取り扱い、深い議論も行った。 240(分)×4回=960分 受講時間数(分)960