〇シーサケート県ボランティア遠征 4月中旬に、タイ東北部のシーサケート県のボランティア遠征(ค่ายศรีสะเกษ)に参加してきた。これはチュラロンコン大学のサークルが主し、シーサケート高校(โรงเรียนศรีสะเกษวิทยาลัย)で行われる2泊3日のキャンプのようなもので、チュラロンコン大学への進学を目指す高校生に向けて、先輩が用意した様々なレクリエーションやアクティビティーを通して高校生との親交を深めながら、大学の紹介や入試の説明などを行うといった活動である。レクリエーションの種類は多岐にわたり、グループを組んで演劇をしたり、カラオケ大会、さらにはソンクラン祭りなども行った。最後の夜には、チュラロンコン大学への合格を祈願する儀式(先輩が後輩の手首に糸を結び、心身健康や大学合格を祈る)が行われ、とても厳かで感動的な雰囲気に感極まり涙する人もいた。キャンプでの私の役割は、スタッフ全員の朝昼晩のお弁当や飲み水などを準備し配る係で、他のメンバーとも協力して仕事に取り組んだ。 キャンプを通して、他学部の学生や、キャンプに参加した高校生などと広く交流することができた。特に、留学生が参加することはかなり珍しいようで、私の存在はサークル内でもかなり知られ、注目を浴びた。私は食料の配給担当にもかかわらず、突如呼ばれてゴジラの着ぐるみを着せられ、50人の高校生の前でアドリブの演劇をさせられるといったこともあった。これによって日本人の存在は高校生にも知られることになり、私の周りには多くの高校生たちが集まり、日本語や留学のことなどについて色々なことを話した。まるで日本人動物園のようだった。全体を通して、ここには書ききれないほどの多くの出会い、発見があり、今までにない濃い貴重な経験をすることができた。当初は、学校でのボランティアと聞いて、自分に仕事が務まるか不安だったが、周囲の人たちは様々な気遣いをして支えてくれ、人々のやさしさに触れたとともに、慣れないことに挑戦した分、多くの経験や発見が得られるということを再確認した2泊3日間だった。 〇後期期末試験 4月下旬には後期の期末試験を終え、現在取り掛かっている課題を提出すると、私のチュラロンコン大学での学生生活は幕を閉じることになる。今回の試験は3科目と多くはないものの、前期より専門的な内容の授業を履修しているため、難易度はかなり高かった。特に言語学入門は、オープンブック試験(資料持ち込み可)であったが、問題がかなり応用的かつすべて記述式で、正直なところ、私には歯が立たなかった。設問はそのほとんどが授業で学んだ知識だけでは到底解くことができない応用論述問題で、周りのクラスメイトは10冊以上もの参考書や論文などを持ち込んでおり、授業内容をまとめただけのレクチャーノートしかない私は、目の前の設問に為す術もなく、3時間ただ問題用紙と意味のない睨めっこをするのみという無念な結果となった。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 13,000 | 54,460円 |
水道光熱費 | 1,500 | 6,284円 |
学費・教材費 | 0 | 0円 |
交通費 | 500 | 2,095円 |
通信費 | 1,000 | 4,189円 |
食費・その他 | 5,000 | 20,946円 |
合計 | 21,000 | 87,974円 |