月次報告書 2024-04
プロフィール
学科
アジア言語学科
学年
4年
専攻
タイ語専攻
留学期間
2023-08-01 ~ 2024-06-30
留学種別
交換
生活編
チュラロンコン大学 4月編(9ヵ月目)

〇シーサケート県ボランティア遠征  4月中旬に、タイ東北部のシーサケート県のボランティア遠征(ค่ายศรีสะเกษ)に参加してきた。これはチュラロンコン大学のサークルが主し、シーサケート高校(โรงเรียนศรีสะเกษวิทยาลัย)で行われる2泊3日のキャンプのようなもので、チュラロンコン大学への進学を目指す高校生に向けて、先輩が用意した様々なレクリエーションやアクティビティーを通して高校生との親交を深めながら、大学の紹介や入試の説明などを行うといった活動である。レクリエーションの種類は多岐にわたり、グループを組んで演劇をしたり、カラオケ大会、さらにはソンクラン祭りなども行った。最後の夜には、チュラロンコン大学への合格を祈願する儀式(先輩が後輩の手首に糸を結び、心身健康や大学合格を祈る)が行われ、とても厳かで感動的な雰囲気に感極まり涙する人もいた。キャンプでの私の役割は、スタッフ全員の朝昼晩のお弁当や飲み水などを準備し配る係で、他のメンバーとも協力して仕事に取り組んだ。  キャンプを通して、他学部の学生や、キャンプに参加した高校生などと広く交流することができた。特に、留学生が参加することはかなり珍しいようで、私の存在はサークル内でもかなり知られ、注目を浴びた。私は食料の配給担当にもかかわらず、突如呼ばれてゴジラの着ぐるみを着せられ、50人の高校生の前でアドリブの演劇をさせられるといったこともあった。これによって日本人の存在は高校生にも知られることになり、私の周りには多くの高校生たちが集まり、日本語や留学のことなどについて色々なことを話した。まるで日本人動物園のようだった。全体を通して、ここには書ききれないほどの多くの出会い、発見があり、今までにない濃い貴重な経験をすることができた。当初は、学校でのボランティアと聞いて、自分に仕事が務まるか不安だったが、周囲の人たちは様々な気遣いをして支えてくれ、人々のやさしさに触れたとともに、慣れないことに挑戦した分、多くの経験や発見が得られるということを再確認した2泊3日間だった。 〇後期期末試験  4月下旬には後期の期末試験を終え、現在取り掛かっている課題を提出すると、私のチュラロンコン大学での学生生活は幕を閉じることになる。今回の試験は3科目と多くはないものの、前期より専門的な内容の授業を履修しているため、難易度はかなり高かった。特に言語学入門は、オープンブック試験(資料持ち込み可)であったが、問題がかなり応用的かつすべて記述式で、正直なところ、私には歯が立たなかった。設問はそのほとんどが授業で学んだ知識だけでは到底解くことができない応用論述問題で、周りのクラスメイトは10冊以上もの参考書や論文などを持ち込んでおり、授業内容をまとめただけのレクチャーノートしかない私は、目の前の設問に為す術もなく、3時間ただ問題用紙と意味のない睨めっこをするのみという無念な結果となった。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
タイ バーツ
4.1892円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 13,000 54,460円
水道光熱費 1,500 6,284円
学費・教材費 0 0円
交通費 500 2,095円
通信費 1,000 4,189円
食費・その他 5,000 20,946円
合計 21,000 87,974円
授業編
LITERATURE STUDIES AND STUDIES OF LITERATURE
文学研究と文学の学習
講義(地域言語)
360分
今月の授業は、リリプラロー(ลิลิพระลอ)というタイ語の詩歌について取り扱った。詩の内容を1人ずつ音読し、その都度先生が解説を挟むという形式だった。音読の順番や私にも回ってくるのだが、如何せん詩で使われる言葉や表現がとても古く、中にはタイ人も知らない言葉があるため、読むのにかなり苦労した。この科目は試験がなく、代わりにレポート課題が課された。
INTRODUCTION TO LINGUISTICS
言語学入門
講義(地域言語)
180分
この科目は、4月上旬頃に授業が終わり、残りは試験勉強のための時間となった。しかしその試験内容が驚くほど応用的で、例えば、若い世代で見られるある特定のタイ語の発音変化の要因について、言語学の観点から説明する問題や、タイ語の母音を巡る学者の論争について、そのようなことが起こる要因を言語学の知識を用いて論述し、さらに例を挙げながら自分の意見を述べるという問題があり、私は論述と呼べる解答を書くことができなかった。
MILITARY SCIENCE
軍事科学
講義(地域言語)
360分
今月も、週替わりで軍人がやってきて講義をするという形式で、タイ国内のみならず、さらに視野を広げた国際的な内容を多く取り扱った。最後の授業は、シーサケート県へのボランティアキャンプと重なり、出席できなかった。期末試験はオンライン方式で、インターネット検索可であったが、問題の一部には授業で取り扱っていない内容が含まれており、解くのに苦労した。
THAI BOWED INSTRUMENTS CLASS
タイの弦楽器
体育・実技
540分
今月の授業は、今までに習った曲の復習がメインだった。期末試験は、配られた楽譜集の中から習っていない曲を任意で1曲、習った曲の中からランダムで1曲の2曲を演奏するというものだった。楽譜を見ることが可だったが、リズムや指使いを覚えるのに苦労したうえ、ならたった曲が6曲ほどあるため、そのすべてを弾けるようにするのがかなり大変だった。