月次報告書 2023-11
プロフィール
学科
国際コミュニケーション学科
学年
3年
専攻
国際ビジネスキャリア専攻
留学期間
2023-08-01 ~ 2024-04-30
留学種別
交換
生活編
デング熱、そして入院

 毎月何かと不運なことが起こる私の留学生活ですが、今月はデング熱にかかって入院しました。今回も長文です。今月は注意喚起も込めて、起こった出来事をご報告します。これから東南アジアに留学を考えている人には特に今回得た情報と教訓を共有したいです。  現在ハノイではインフルエンザが流行しています。デング熱は先月から大流行していたそうです。  事の経緯をお話しします。今月の中旬、履修している授業の教授もインフルエンザになられていました。私はその1週間後に高熱を出しました。その教授が2日くらいですぐに復帰したこともあり、私はインフルエンザを疑っていました。すぐに保険会社に連絡して、クリニックの予約をとってもらいました。発熱したのが夜だったので、翌日の午前中にクリニックに行きました。その後、インフルエンザとコロナの両方を2回ずつ検査しましたが、どちらも陰性でした。40℃近い高熱が2、3日続いていて、ただの風邪ではないことは明らかでした。インフルエンザとコロナの両方が陰性とわかった翌日あたりにデング熱の検査をしたところ、陽性でした。デング熱はインフルエンザやコロナと同じで、特効薬はないため、治療方法としては解熱剤で熱を下げながら様子を見るという治療を施されました。  デング熱が危険とされているのは発熱ではなく、合併症です。主に気をつけなければならないのは、肝機能の低下、血小板の減少、黄疸、腹水などです。今回の診断結果は、デング熱、血小板と白血球の低下、肝機能障害でした。とにかく高熱が辛く、スポーツドリンク以外摂っておらず、ご飯が食べれない状態で体が弱っていたため、デング熱と分かった翌々日にクリニックで点滴を打ちました。しかし、状態は良くならず、そのまま大病院に緊急入院することになりました。超音波とCTで内臓の検査をした結果、私の場合は内臓(特に肝臓)の症状が重かったそうです。  入院して2日後くらいには熱が下がりました。肝機能異常や血小板や白血球の低下が改善するまでは退院できませんでした。血小板と白血球が異常に少ないため、少しでも出血してしまうと、命の危険があるため、歯茎からの出血の可能性が高い歯磨きができないことが辛かったです。熱で体が辛いうちは入浴もできませんでした。また、私が入院した病院だけなのか、海外の病院が大体そうなのかわかりませんが、日本の病院で出てくるような栄養を考えた、決められた食事ではなく、自分でメニューを選べました。パスタやチキンステーキなど病院にしては豪華すぎる食事に最初は驚きました。病院の食事なのにレストランで出てくるような食事でとても美味しかったのですが、発熱してからほとんど何も口にしていなかった私の胃には負担が大きく、メニューにある料理を注文してもなかなか食べられず、大変でした。(退院する頃には食べられるようになったので楽しむことができました。)しかし、担当のスタッフに言えば、おかゆや野菜など自分が食べられそうなものをリクエストできました。このように入院生活は何かと不便でしたが、大病院に移らなかったら命の危険があったと思うとこのような不便も許容できるほど、デング熱の闘病は大変でした。  私が今回かかったクリニックは日本人向けのクリニックで、入院した病院は国際病院で日本人の医者も1人勤務されていたので、言語で困ることはありませんでした。英語と日本語が通じることも私にとっては救いでした。このような予測しない事態のために、緊急時に役立つ英語も留学のために覚えておくと便利だと強く感じました。今回私は、入院生活を通して医療に関する英単語をいくつか覚えることができました。ある意味貴重な経験ができました。  これから留学をする生徒や、海外に渡航する予定がある人は、受けられるワクチンはできるだけ受けることと、虫除け対策など、病気から身を守るためにできることはしっかり行うことを強くお勧めします。また、体に少しでも異変を感じたら、すぐに医者に見てもらいましょう。病院に行く場合は、まずは保険会社に連絡すると便利です。保険会社の方が提携先の病院の予約など、迅速に対応してくださります。大学へ報告もしてくださるので、体が辛くて何もできなかった私にとって保険会社の方の対応はとても助かりました。さらに今回、入院した後、私の母がハノイまで駆けつけてくれました。保険で保護者の渡航費や宿泊費など全て保険で賄ってもらえるそうです。保険の大切さ、凄さを学びました。海外保険は大事です。また、私の母が、留学する学生の保護者はこのような事態のために、パスポートは用意しておいた方がいいと言っていました。私も同じ意見です。留学は何が起こるかわからないということを改めて思い知りました。  他にも今月の報告したいことはたくさんあるのですが、何故このデング熱騒ぎが大きすぎたため、今回はデング熱中心の報告となってしまいました。けれどそのくらい注意喚起が必要だと感じたのも事実です。私がデング熱になって収穫できた情報もたくさんあります。今後留学する人にとって役に立てば本望です。人生の貴重な経験として今後は笑い話にしていこうと思います。来月は明るい報告ができるよう頑張ります。 ◯滞在先 相変わらず先月引っ越したアパートでルームシェアをしています。大学入学後から一人暮らしに慣れていたため、友達と過ごす日々は毎日とても楽しいです。ストレスなどを心配していましたが、杞憂でした。ルームメイトの友達や家族がハノイに来るときは彼女は不在のため部屋が寂しくなります。周りからは同棲しているカップルみたいと言われています。 家賃や電気代は完全に折半です。共同財布にそれぞれお金を毎月入れて、洗濯洗剤やトイレットペーパーなど、2人で使う日用品はこのお財布から購入しています。 ルームメイトは1月の中旬で帰国しまうため残りの半年が今から暇になりそうで、本当に帰ってほしくないです。 ◯食事  外食中心の生活ですが、最近炊飯器を初めて使ってみてお米を炊くことができるようになってからは自炊もしています。母が日本食をたくさん持ってきてくれたのでこれからはそれらを消費していこうと思います。日本人には日本の食事がやはり体に合うと実感しました。ベトナム料理は美味しく、大好きなのですが、どこか体に合わないそうです。お腹の調子が悪い、という日本人はたくさんいます。大概は大したことないのでほっといてしまうのですが、これらは慢性化すると体によくはないですよね。短期ならいいと思いますが、長期滞在者はできるかぎり体に合うものを食べることも大事だと思います。 ◯通学 すっかりベトナムの時間感覚が身についてしまいました。始業時間から15分以上先生が来ないのは当たり前なので、生徒も遅れてやってきます。留学生もみんなこのスタイルに慣れ、ゆっくり登校します。今回私が履修した教授で、30分から1時間くらい遅れて始める教授がいます。この教授が今までで一番授業を始めるのが遅いです。ちょっと家を出るのが遅すぎたかなと思っても授業が始まっていた試しがありません。5分前行動の日本、15分遅れの行動のベトナム。ゆるい時間感覚なので、時間に厳しい日本に戻った時、感覚を戻すのが大変そうです。 ◯クラス 20人以下の少人数のクラスや100人以上の大クラスなど様々ですがみんな仲良くしてくれます。 今月の20日は「先生の日」と言ってベトナムの学生たちは先生に感謝をする日だそうです。FTUの学生たちもクラスでプレゼントを購入して渡していました。一番驚いたのが、授業中に突然音楽系のサークルが教室に入ってきて先生の日のプレゼントとして弾き語りを披露した事です。驚いたのはそれだけでなく、私が留学生とわかると日本の歌を歌ってくれと言われ、クラスの前でカラオケをしました。カオスな状況でしたが、堂々としていてよかった、いい経験ができたねと周りの友達は言ってくれました。確かにFTUだからこそできた経験だったと思います。このような感じで中間試験のレポートやプレゼンテーションで忙しいこともありますが、楽しいことにも溢れています。 ◯週末の過ごし方 今ピリオドからはFTUの授業に慣れてきて少し余裕があったので、週末はずっと勉強!ということはあまりありませんでした。逆に、新しいピリオドから仲良くなった友人との交流が増え、ご飯を一緒に食べに行ったり、カフェで一緒に勉強したりするなど、出かけることが多くなりました。それ以外はレポートやプレゼンテーションの作成に時間を当てているという感じです。 ◯友人関係 留学生同士で交流したり、日本人同士だったり、FTU生だったりと様々です。とにかくみんな優しく仲がいいです。私が入院した時はたくさんの人がお見舞いに来てくれました。メッセージもたくさん届き、それらが励みになりました。日本にいる友人からも励ましのメッセージが届いたり、心配してビデオ通話をしてくれたりと、とにかく心強かったです。たくさんの人に心配をかけ、申し訳ないとも思いましたが、たくさんの人から励まされ、嬉しかったです。持つべきものは友というのはこういうことを言うのだと思いました。 ◯携帯電話 今月もバディの子に電子マネーで通信費を払ってもらい、現金を渡すと言う方法で払いました。携帯に関しては特にトラブルはないですが、SIMカードのプランで私の携帯からは電話がかけられないのが不便なこともたまにあります。今回発熱した時や、先月の足の怪我の時など、神田外語大学が推奨する保険会社にはLINEの無料通話でつながり、かかったクリニックとは公式LINEで連絡を取ることができますが、病院やクリニックなどによっては自分からかける必要があるかもしれないので、心配な場合は渡航前に携帯については調べておくと良いと思います。 ◯気候 今月に入って、ハノイも急に冷え込むようになりました。扇風機も使わなくて良いほど気温が下がり、半袖のみでは肌寒いです。曇り空が続いており、雨が降ることもあります。風も出てきて、湿気も落ち着いて過ごしやすいです。個人的には今が一番過ごしやすい時期で、日本(関東)の初秋のような気温だと思います。 ◯衣服 私の失敗の一つとして、なるべく荷物を減らすために冬服を持ってこなかったことが挙げられます。現地で購入できると考えていたのですが、服に関しては物価はそこまで日本と変わらないこと、また、ベトナム人の骨格やベトナムの流行に合わせて作られているため似合う服があまりないと言う不便さが立ちはだかりました。ユニクロとH&Mが生活圏内にあるのでとりあえず何着か購入しました。ユニクロは日本より少し高い値段設定な気がします。どちらも日本とは少し異なるデザインの服があり、選んでいて楽しかったです。緊急で母が渡航する際に日本から冬服も持ってきてくれたので助かりましたが、日本より南のハノイとはいえ、半袖では過ごせないため、冬服もしっかり持ってくるべきでした。特にこの時期は、バイクタクシーに乗る際は気温が高くても風を受けると寒いと感じることもあるのでジャッケットなど上に羽織るものやヒートテックなど防寒対策グッズはやはり必要です。 以上が今月の報告になります。先月に続き、長々と書いてしまいましたが、1ヶ月の間にそれだけのイベントが留学中には起こると捉えていただけたら幸いです。楽しいことも大変なことも、何もない日もありますが、全て私にとって必要な経験だと思って過ごしています。今月の写真はもちろん(?)、デング熱で入院中の点滴の写真と、日本の病院ではあまり見かけないであろう、豪華な病院食(チキンピカタ)の写真です。 病人の胃にはキツかったです。今月もありがとうございました。来月もお楽しみに!

住居形態
アパート
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ベトナム ドン
0.0061円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 3,500,000 21,350円
水道光熱費 400,000 2,440円
学費・教材費 0 0円
交通費 300,000 1,830円
通信費 60,000 366円
食費・その他 5,000,000 30,500円
合計 9,260,000 56,486円
授業編
International Trde Facilitation
国際貿易政策
講義(英語)
1200分
貿易よりも関税の仕組みや種類など、細かい分野まで学習しています。専門用語の英単語は聞きなれないため初めは話がなかなか頭に入りずらいですが、重要な用語は繰り返し使われることが多いためすぐに慣れます。中間試験のプレゼンテーションはなくなり、レポートのみに変更されました。入院の都合で、作業ができない状態だったため、教授に提出期限を変更していただきました。とても感謝しています。
Supply Chain Management
サプライチェーンマネジメント
講義(英語)
1200分
今月から各グループのプレゼンテーション期間に突入しました。クラスのほとんどの学生がピリオド終盤で数グループまとめて行う物だと思っていたのですが、今月初めの授業で教授がいきなり「次の授業から1グループずつ, Group1から順番にプレゼンを始めるよ〜」と言われ、クラス中がパニックになりました。そして運が悪いことに、私はグループ1で教授にプレゼン開始宣言を受けていきなりプレゼンの準備に追われることになりました。そのプレゼンテーションはグループで10分程度のものだったので、特別難しいものではなかったのですが、日数が1週間もなく、また、私は他の授業のプレゼンも同時に抱えていたので空き時間や夜遅くまで作業していました。結局この教授はインフルエンザにかかられてしまったためプレゼンが数日ほど延期になりました。プレゼンテーション当日、私は発表はせず、質問に答える役割を担いました。サプライチェーンの授業は、このプレゼンテーションが中間試験なので、良い点数を取れていることを願うばかりです。
Transport Economics
交通経済学
講義(英語)
1200分
サプライチェーンの授業と同じ教授が担当しているため、こちらの授業も教授の体調の都合により、休講になった日がありました。その結果、こちらの授業のプレゼンテーションも延期となりました。しかしながら、今度はデング熱で入院してしまったため、私はプレゼンテーションを発表できずに終わってしまいました。2人1組のペアで行うもので、ペアの子にはたくさんアドバイスをもらったり、指摘しあったりと切磋琢磨してきた分、当日参加できなかったことは今も悔しいです。プレゼン当日、ペアの子は私が事前に用意したスライドや原稿で私の担当パートまで全て一人で行ってくれたそうです。
Globalization of economic
グローバル化経済
講義(英語)
1200分
経済だけでなく、世界史から学ぶグローバル化、WTOの歴史、条約の必要性など、グローバルと経済について浅く広く学んでいます。来月にプレゼンテーションがあり、着々と用意をするべきなのですが、こちらもデング熱、入院の都合で、グループメンバーに発表してもらいました。そんな私のことを邪険にする人はおらず、むしろ体調が良くなったから手伝うと言っても休んでて!と言ってくれました。本当に頭が上がらないです。